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2014年8月27日 (水)

天竺鼠単独ライブ「キング・オブ・天竺鼠」

8月24日(日)、なんばグランド花月で天竺鼠の単独ライブ「キング・オブ・天竺鼠」が開催されました。前売チケットは完売、立ち見も出る盛況の中、ふたりが“笑いの殿堂”でどんな世界を繰り広げるのか、期待が高まります。

19時の開場とともに、舞台上スクリーンにはある男性の姿が映し出され、時折「本日はご来場ありがとうございます」と挨拶を…始まる前から会場を謎めいた雰囲気に包む演出で、まずはお出迎えです。そしていよいよ開演1分前、スクリーンに残り秒数が映し出され、客席も一緒になってカウントダウンしていくのですが、1秒前になったところでなぜか数字が逆戻り!? ランダムな数字の羅列に戸惑いながらも、すぐさま一緒にカウントして盛り上がる客席。やがて突然数字が「0」になり、有無を言わさず開演となりました。

と同時に、客席の通路を通ってふたりが登場。瀬下は少年と、川原は年配の男性とそれぞれ手をつないで入場してきます。舞台に上がった4人は、サイン入りのボールをパス交換しながら客席へ蹴り込みますが、川原は何度もパスをスルーし、年配男性をうろたえさせていました。

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続いて川原がカツラとアロハをまとい、いきなり桑田佳祐さんのモノマネで熱唱! さらにふたりがはけた後は少年と年配男性が再び現れ、『キングオブコント2013』で天竺鼠が披露した寿司のネタを再現するという、初っぱなからこってり濃い口なオープニングとなりました。

ひたすらカッコよくキメる瀬下とひたすらファブリーズをかけまくる川原のコントラストで魅せるオープニングVTRをはさみ、1本目のネタ「街の自転車屋さん」へ。自転車がパンクして困っている中学生(瀬下)が通りすがりの自転車屋さんで修理を頼むのですが、出てきた店主(川原)の接客&技術が破天荒すぎて…。掟破りのオチに場内は騒然、爆笑の渦となりました。

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ネタ間のブリッジVTRも見ごたえたっぷり。1本目はふたりが冒頭から「ブリッジVTR」というフレーズを繰り返すカオスな内容。しかも気付けば最後はブリッジVTRとは関係ない「かえるぴょこぴょこ…」の早口言葉へ突入し、なかなか言えない瀬下に笑いがこらえ切れなくなる川原、というひと幕もありました。

2本目のネタは「学校」。ある日の授業中、生徒・瀬下と教師・川原の“対決”で笑わせます。居眠り、さらには早弁へと果てしなく続くふたりの攻防は、思わぬ結末を迎え…!?

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ブリッジVTR第2弾は夏らしいホラー仕立て。「手を使わずに登る男」では瀬下が手を使わずジャングルジムに上りきり大喝采。「切手を貼らない男」では川原が切手を舐めて舐めて舐めた後、貼らずにとんでもないことを…! 「得体のしれない化け物」ではアインシュタイン・稲田が、「顔より大きいホクロ」ではかまいたち・山内がゲスト出演して沸かせました。

3本目のネタは漫才です。いつも通り、センターマイクに向かって袖から歩いてくる瀬下。しかし隣に川原の姿がない…と思ったら、宙吊りになって天高く登場! 会場は歓声と悲鳴に包まれます。たっぷりと時間を使い、マイク位置にスルスルと下りてくる川原を、ただ待つしかない瀬下の姿にも笑いが。当の川原は「賞レースでこういう出方をしたい」とご満悦。この後、野球実況やプロポーズのネタを披露し、もちろんはける時も再び宙を舞った川原でした。

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ここからのブリッジVTRは、観客へのプレゼント探しを前後編で。最初は川原がコスメショップで商品を物色。自称「シルクさんの次に美を追求している」男・川原は店に入るや否やコスメ通ぶりを発揮していきます。ついには「試してみないとわからない」と実際にフルメイクをしてもらうことに。美容部員さんとのおしゃべりを弾ませつつ、美しく変身した川原が選んだプレゼントとは…?

次は「対決のコーナー」と題し、瀬下とゲストがさまざまなテーマで対決。MCのなすびくんこと川原が呼び込んだのは千鳥・ノブ小池です。思わぬサプライズに観客は大喜び! 一方、何をするのかまったく聞かされていないというノブは「こんなに怖いことないよ!」と戦々恐々です。しかも負けたら罰ゲームとして「耳をちぎります」と言い放つ川原…もはや大混乱の予感しかありません。

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さっそく対決がスタートしましたが、内容はどれも地味なものばかり。1つめのテーマ「針に糸を通す」を聞いた瞬間、「NGKでは見えん!」とノブのツッコミが炸裂します。しかし、川原はすべての反論、異議を却下し、ふたりは渋々言う通りに。ほかにも「知恵の輪早外し」や「ボールペン早組み立て」と地味対決が続きます。

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「地味やわ〜」とブツブツ言っているふたりを尻目に、川原はやりたい放題。突然、ケーキを持ち出し「ノブさんハッピーバースデー!」とお祝いするも、ノブは「12月30日生まれ」…。

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作業に集中しているふたりの前をバイクで走り回り、バイク川崎バイクよろしく「ブンブン」を決め、「わしゃノブじゃ!」のフレーズをスクリーンに映し出しつつ連発しまくります。

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7つ目の対決前には、入場時に配った風船を観客の皆さんにふくらませてもらい、甲子園のラッキー7よろしく大盛り上がり! この後も2階席に移動し対決テーマを叫ぶなど、MCの域を超えた活躍ぶりを見せていました。ちなみに結果は瀬下の勝利でしたが、ノブの耳はなんとかちぎられずに済んでホッ…。

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プレゼント探し後編では、瀬下が洋服をセレクト。ところが選んだ服を勝手に川原が試着・購入してしまい、ふたりの仲は一気に険悪に…!? トイレでの激しいケンカを経てなんとか一件落着、瀬下はシャツ、川原はラメをプレゼントすることに決定しました。

4本目のネタは「ミュージカル」。「お嬢さんをください」と懇願する青年・瀬下と、断り続ける父・川原のやりとりが、タイトル通りミュージカル仕立てで描かれます。後半の壮大すぎるソロ(?)は圧巻!

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最後のブリッジVTRには、大御所・島田一の介が登場。師匠にもやはり「ブリッジVTR」と何度も言わせ、早口言葉にしくじると容赦なく制裁を下す川原。ところどころで「ダメよダメよダメなのよ」などギャグも挟んだ一の介でしたが、これまた叩かれて終わるという爆笑の展開が続きました。

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フィナーレを飾ったネタは「シュールコント」。寿司のネタを思わせる始まり方ながら、出てくるモノや人、展開が想像のはるか上を行くシュールぶりで、見る者の度肝を抜いていました。

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1時間半を超えるライブもついにエンディング。VTR内で購入したプレゼントの抽選を行った後、ふたりは「こんなに(観客が)入るとは思わなかった」と感慨深げ。さらにゲストのノブも再び登場し、一緒にサイン入りボールを客席へと投げ入れ、感謝の気持ちを表しました。

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もちろん天竺鼠の単独ライブ、このまま普通には終わりません。最後はなぜか川原と瀬下が先にはけ、ノブひとりが舞台に残されるというありえない状況に!? 戸惑いながらも「これからも天竺鼠をよろしくお願いします」と頭を下げるノブに、ひときわ大きな拍手が送られていました。

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【天竺鼠】