よしもとニュースセンター

上方落語界きっての野球好き、大の阪神ファンとしても知られる月亭八方が、きたる10月25日（土）、恒例の「月亭八方落語誘笑会」をなんばグランド花月にて開催することになりました。今年で4回目となる同会では、「軒づけ」「こぶ弁慶」の2席に加え、中入り後の「軽口楽屋ばなし」で八方得意の楽屋ネタ、芸人ネタも語り尽くします。また、ゲストとしてオール阪神が登場し、こちらも落語を披露するという贅沢な趣向も。8月28日（木）に行われた記者会見では、八方自ら今年の“誘笑会”に向けての想いを語りました。

まずは、具体的な内容に関する説明を。ゲストのオール阪神については「落語をしたいというので、じゃあやってください、ということで。彼はこの世界に入った頃、亡くなった林家染三さんのところで落語を習っていたんですよ。今回は、自作のネタ、新作をやると言うてましたわ。だからそれなりに考えてやってくれると思いますよ」とコメント。ちなみに阪神は「軽口楽屋ばなし」にも出演するそうで、「今年は阪神くんとふたりでやらせてもらう。彼は僕よりちょっと後輩ですが、古い芸人さんを同じように知っていますし、（話に登場する）芸人さんのクセを取り込んで、もっとわかりやすく皆さんに伝えられるんじゃないか、という気持ちでお願いしました」と話していました。

自身が演じる2席を選んだ理由は、「『こぶ弁慶』は、今年ネタ下ろしをしたところ、非常に楽しかった。やっぱり自分が楽しいのもええなあ、と思って選びました。これに対して何か…と考えて決めたのが『軒づけ』。『こぶ弁慶』はなんとなく奇想天外かつ旅の噺でもあるので、また違う長屋噺がええかな、と。“色違い”というふうに自分では思っています」。また「この時期になってくると皆さん独演会をなさいますので、なるべくネタがかぶらんように」という配慮もあったようです。

さらに、なんばグランド花月という大きな劇場で行うことから、「たくさんの方にお越しいただかなアカンので、落語ファンばっかりというわけにはいきません。落語を初めて聞かれる方も多いでしょうから、やはり私の大好きな『軽口楽屋ばなし』あたりが一番身近に感じていただけるんじゃないかな」とも。八方にとっても非常に思い入れの強い演目で、これまでもさまざまな吉本芸人たちのエピソードを紹介してきました。「昔の芸人さんの生き様を振り返ると、今の時代ではとうてい考えられんような話がいっぱいある。今は芸人と一般の方との境目がなくなり、芸人たちも社会の枠の中で同じように生きてる感じがしますね」と言い、だからこそ「昔の時代の楽しさや歴史を感じる楽屋ばなしで、ちょっと懐かしがってもらったり、『へえ〜』と思ってもらったりできれば」との想いを込めているそうです。そして「そのうち誰かが、今の私らのことを、また伝えて残してくれるかもしれんし」と、後継への期待もポツリ。「ある人は源頼朝であり義経であり、ある人は平清盛であり、ある人は武田信玄であるかもしれない。そういうような感じで、吉本100年の歴史を面白おかしくしゃべれたらいいなと思っています」と決意を燃やしていました。

さて、落語会の内容と同様に気になるのが、愛する阪神タイガースの状況です。今年はここまで巨人や広島と接戦を演じているだけに、「ひょっとしたら優勝もある」とニヤリ。「昨日の試合で勝ったことによって、余計に現実化してきた。今朝の新聞を見たら、巨人の阿部捕手が『阪神は強い』ってコメントしてんねん。だからほんまに今年の阪神は強いんやと思います。選手は自信持ってええと思うね」と期待を込めました。“誘笑会”当日は日本シリーズの初戦が行われるため「勝てば落語会の内容にも影響が出るのでは？」との質問も。これには「『軒づけ』なんかどうでもええわ、となるかも。『思いつき』かなんか言うタイトルに変えて、阪神の話をするやもしれん」と意気上がる八方でした。

今年も見どころ・聞きどころいっぱいの「月亭八方落語誘笑会」。皆さん、ぜひ劇場に足をお運びください！



●公演概要

月亭八方落語誘笑会パート4

日時：10月25日（土）　開場18:45　開演19:15

会場：なんばグランド花月

出演：月亭八方、月亭八斗／オール阪神

料金：前売3000円　当日3500円（全席指定）

※ 8月30日（土）10:00〜チケット発売

お問い合わせ：チケットよしもと☎0570−041−356（10:00〜18:00）


【月亭八方】