『FC東京新喜劇』開催の可能性も!? FC東京・DF太田宏介選手インタビュー!
8月27日(火)、Jリーグディヴィジョン1・FC東京に所属するDF太田宏介選手とのマネジメント契約が発表。同日、記者会見が開催されました。
本会見ではペナルティ・ワッキーやライセンス・井本と和気あいあいとした様子を見せた太田選手。さらに、先日スタートした『ふるさとアスリート宣言』への参加も表明。石井一久も「キャリアアップを図れるよう、影からコソコソと見守っていきたい」と、全面サポートを約束しました。
FC東京のみならず、今後、さまざまな場での活躍が期待される太田選手へ記者会見後、インタビューを敢行! よしもと入りを決めた理由、『ふるさとアスリート宣言』への参加についてなど、いろいろと訊きました。
――記者会見では、井本さんから「ようこそ、よしもとへ!」と声をかけられていましたね。まず、よしもととマネジメントを結ぼうと思ったいきさつについて伺いたいのですが。
「お話をいただいたのがきっかけですね。今までもマネジメントの契約だったりの話は、いろんなところからちょくちょくもらっていたんです。その中で、いちばん魅力的だったというか」
――魅力的だったということですけど、具体的に言うと?
「僕は人前に立つのが好きですし、キャラクターも明るいので合っているんじゃないかなと。元々お笑いも好きだったので、これ以上のマネジメント事務所はないなと思ったんですよね。今日も記者会見までやっていただいて感無量です! 最高です!」
――チームメイトの反応はいかがですか。
「"よしもとっぽいな"って言われました(笑)。ちょっとでも笑いを取ると、"さすがよしもと!"って言われるくだりもできましたね。(マネジメント契約を結んだことで)チームメイトの笑いのハードルも上がってる気がしますけど、ハードルっていうのは何でも自分で上げていかないと。常に、高い壁を超えていく強さを身につけないといけないと思っているんです」
----失敗しても、くよくよしないんですか?
「変に落ち込んだりはしないです。僕、鬼ポジティブなんで!」
――鬼ポジティブ! いい言葉ですね。でも、それってある意味、ストイックでもある気がするんですけど。
「う〜〜〜ん......でも、僕は決して努力家ではないですね。ただ、何事も楽しんでやろうという気持ちで取り組んで来たことが、今につながっているんだと思います。どれだけ試合でミスをしたり、重要な試合を落としたりしても、一晩寝れば忘れられる。そういうところが、僕の長所だと思いますし」
――プロにとって、後悔を引きずらないっていうのは大事なことですよね。次に向かうべき戦いがある訳ですし。
「そうなんです。だから、高いハードルをこれからも超えていきたいですね」
――本日の会見のように、芸人さんと絡む機会も増えていくと思います。それは楽しみですか?
「楽しみですね。井本さんとワッキーさんは今年の6月、一緒にお仕事させていただいた時、気さくに話しかけていただきました。普段、サッカー関係以外の人と触れ合う機会はなかなかないので楽しいですし、ああいう場は勉強にもなりましたね」
――お笑いもお好きだそうですが。
「大学時代、ヨシモト∞ホールへ観に行ってました。ザ・パンチさんが好きだったので、出演スケジュールを確認して......毎日部活で休みはほとんどなかったんですけどタイミングを合わせて観に行って、劇場でオロナミンCを飲んでましたよ。あの......今、ザ・パンチさんはどこに......? テレビではあんまり見かけないですよね?」
――劇場を中心に頑張ってます! 当時やっていたスタイルの漫才はもうやってないんですけど、いい感じで味のある漫才師さんになっていますよ。また、ツッコミのノーパンチ松尾さんは井本さんとサッカーを一緒にやったりもしてるので、今後、会う機会はあると思いますよ。
「よしもとって、サッカーやってる芸人さん多いですもんね。そういう皆さんと何かしらの機会に接することができたらいいですね」
――前々から思ってたんですけど、太田選手ってジャングルポケット・武山(浩三)さんに雰囲気が似てますよね。
「マジですか!?」
――近くでお顔を拝見するとそこまで似てないんですけど、スタジアムなど遠目から見た時の雰囲気が似ているなぁと、いつも思ってました。声も似てる気がします。
「ふふふ......初めて言われました(笑)」
――このサイトでは記者会見などのニュースを始め、インタビュー、ライブレポートなど、吉本に関するさまざまな情報をお伝えしています。おそらく、お笑いファンの方が多く観てくださっているので、サッカーについて詳しくない方も多いと思います。そんな方々へ、ご自身の注目ポイントを教えていただけませんか?
「わかりました。僕はディフェンダーでフォワードではないですし、ゴールを取る姿は年に数回程度っていう地味なポジションなんです。けれど、所属するFC東京は非常に面白いサッカーをしているチームで、今はいい結果も出ています(※8月28日現在、7月19日以来リーグ戦負けなし)。吉本本社のある新宿などの都心部からホームスタジアムである味の素スタジアムは1時間以内で行けるので、足を運んでいただけたら嬉しいですね。お笑いもそうだと思うんですけど、生で観るサッカーは(テレビで観ているのとは)まったく違うと思いますし、FC東京のサポーターは応援にも熱が入っているので熱い雰囲気も楽しんでいただけるんじゃないかなと。で、そういう中で"太田宏介"という選手を観て、"あいつ、めちゃくちゃ走ってるな"とか"めちゃくちゃ戦ってるな"と感じていただけると、なお嬉しいです」
――太田選手が颯爽と左サイドを駆け上がる姿っていうのは、味方はもちろん、敵にとってもすごく印象強いと思います。
「ありがとうございます。あと、昨年から僕の武器になっているフリーキックも注目していただきたいところですね。Jリーグの中でも、フリーキックの名手はそう多くないですし――今年の前半に関してはチャンスが少なかったですけど――これから自分が決めていくことによって、そのポジションを確立していけたらなと思います。で、"フリーキッカー=太田でしょ!"と言われるようになりたいですね」
――8月2日(土)に開催されたJ1第18節清水エスパルス戦にて、自ら「アギーレさん見てますか(ここにいい選手いますよ)弾」と命名した強烈なフリーキックを決めて、チームの勝利に貢献しました。今年はまだ1点ですが、サポーターやファンの皆さんは昨季の3点を上回るゴールを期待していると思います。吉本に入ったからには、ゴールパフォーマンスにも挑戦していただきたいなと思うのですが......。吉本にはワッキーさんを始めとした、素晴らしいギャガーがたくさんいますし。
「ギャガーっていう言葉、初めて聞きました(笑)。確かに、皆さんに教えていただいてやってみたいですね。......でも、点を取ったあとって興奮しちゃうからか、頭が真っ白になるんですよ。これまでも"ゴールを決めたらこれをやろう"って考えてた試合もあったんですけど、いざ点を取ると忘れて、結局チームメイトと抱き合うっていういつもの流れになっちゃうんです。......でもまぁ、余裕があれば、是非パフォーマンスもやりたいと思います!」
――会見では、「オフにサッカー以外の仕事をたくさん入れられるのでは?」という話が出ていました。よしもとは各地に常設劇場を持っていますし、大阪・なんばグランド花月では『近鉄バファローズ新喜劇』や『神戸製鋼新喜劇』をやっていたり、新日本プロレスと『激情プロレスリング』というイベントを開催したり、スポーツとコラボしたイベントも行っているんですよ。
「へぇ、そういうイベントもやってるんですね。僕単独だとちょっとためらってしまいますけど、FC東京のチームメイトとだったら出てみたいですね」
――では、『FC東京新喜劇』が近々、実現することを願っています! 太田選手は、先日スタートしたばかりの『ふるさとアスリート宣言』にも参加されるんですよね。
「はい。会見でも話したように、これまでは個人で動くことがなかなかできなかったんですけど、この制度を通して積極的にやっていければと思っています。Jリーグ人気も低迷していると言われている中、少しでもサッカー選手を身近に感じて欲しいという思いもありますし、このプロジェクトを通してサッカーを観戦するきっかけづくりもできたらなと。僕は東京都町田市出身なんですけど、小さい頃に町田出身のJリーガーにサインをもらったり、喋りかけてもらったことは未だに覚えてるんです。子どもには"サッカー選手になる"っていう夢を持ってもらいたいので、僕自身、練習後のファンサービスも大事な時間だと思ってサポーター・ファンの皆さんと接してるんですけれど、『ふるさとアスリート宣言』でもやっていけたらなと思いますね」
――太田選手のような明るくて社交的な性格の方が接してくれると、子どもたちも楽しいでしょうね。
「そう思ってもらえたらいいですね。僕、子どもより精神年齢が低い時があって。よくチームメイトに"大人げないぞ"って言われるんです(笑)。町田には(Jリーグ・ディヴィジョン3の)町田ゼルビアっていうサッカークラブがあるので限定せず、高校時代お世話になった相模原だとか関東全般でサッカー教室をやったり、高齢者の方とも接していけたらいいですね。あと、よしもとには他のジャンルのアスリートがたくさんいるので、皆さんとも交流できたらなと。で、いろんなお話を聞けたらいいなと思っています」
――では最後に、よしもとニュースセンターを読んでくださっている皆さんに、ご挨拶と今後の意気込みをお願いします!
「この度、よしもとさんでお世話になることになりました。今はサッカーがいちばんなので、サッカー選手として成功する上でいろんな活動をしていき、たくさんの方に僕の名前を知っていただければと思っています。お笑いが好きな方々にも、こういう選手がいることに興味を持っていただければ嬉しいです。今、FC東京は大切な時。これからの戦い全てが大事になので一喜一憂せず、謙虚にやっていけたらなと。とにかく、サッカーを頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!」
●FC東京
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●ふるさとアスリート宣言
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