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2014年9月 4日 (木)

ビッグポルノ解散ライブ ~KING TIMERのしわの数だけありがとうって言いたいから~ 東京公演

8月28日(木)、東京・新宿BLAZEにて『ビッグポルノ解散ライブ ~KING TIMERのしわの数だけありがとうって言いたいから~』の東京公演が開催されました。

6月に行なわれた『KOYABU SONIC 2014 FINAL supported by uP!!!』開催発表記者会見にて、ビッグポルノの解散と『コヤブソニック』が今年限りの開催となることを発表した小籔千豊。解散の理由はレイザーラモン・RGとの教育方針の不一致だそうで、ライブ直前に行なったマスコミ向けの囲み取材では、「『コヤブソニック』より、今日のライブが終わることのほうが感慨深い」と語っていました。

この日のライブは、ビッグポルノによる最後の単独ライブということもあり、会場には500人ファンが詰めかけました。

「アジア~、アジア~、アジアで最も危険な街と言われている歌舞伎町はそこまで危なかったと思うーーー! そんな歌舞伎町で始まるビッグポルノ~~~!」というRGによるシルバーウルフ調の絶叫でスタート。

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登場した小籔が「僕は覇者ではございません! 今年の9月、来年の3月でビッグビジネスがない限り、東京での活動はフェードアウトしていくでしょう」とコメントすると、客席から「え~~」という声が。「もう1周させてもらいました。2周目あたりが大きな山場。9月、3月で当てないとバチンと減っていきます」と自身の現状を厳しめに語ります。
また、小籔の粋な計らいにより、ビッグポルノによるパフォーマンス中の写真撮影がOKに。お客さんは今日の記憶を残すように、カメラにさまざまなシーンを切り取っていました。

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作曲とサウンドを担当するspeedometer.さん、ヒューマンビートボクサー・AFRAも参加。今回は制作順に全楽曲を歌うということで、「SUNRISE SUNSET」を披露。「WAKE UP PEOPLE」「OH! SHIT REAL」「BUG IT NOW」を立て続けに熱唱。「KING TIMER」では、おなじみのポーズで大いに盛り上がります。

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「ありがとうございます! ビッグポルノです。こんな解散ライブは、世間の流れからしたらどうでもいいことです」と小籔。縁起ものとして、伝説の「フォー!」を全力で見せるのは、レイザーラモン・HGです。

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RGは東京公演ではおなじみとなっているAFRAとのコラボレーションによるヒューマンビートボックスで、会場を湧かせました。

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「『プリン』をつくる前、母が死んだときにつくりました」と前置きして、「マーマレードBOY」を熱唱。これまでライブであんまり演奏してこなかった曲は、「ミスがあったらいけない」との理由で、スモールポルノの今別府と男前が歌詞カードを掲げてパフォーマンスを行ないます。

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その後、「ALL NIGHT NEED」「CHEEK IT BE」「珍言 Oh! 名言」「CLICK TRUTH」「La buffo」と立て続けに歌い、「Tea! Tea! No! oh,,,喫茶?」でさらにフロアはヒートアップしていきます。

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「あと2曲で終わりです」という小籔の声に、観客が「え~~」と残念そうな声が上がりながら「AH! AUTO-CAMP」を披露。歌詞の内容が内容なだけに、小薮と宇都宮の掛け合いには会場から笑いが起こりました。

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「次が最後の曲です。今まで応援していただきまして、ありがとうございました。大阪は媚び媚びでしたが、東京は押せ押せでいきたいと思います」と小薮。「BLOOD JAPAN TEAR」で大いに盛り上がり、「今まで応援していただいて、ありがとうございましたー!」と深々と頭を下げました。

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その後、スモールポルノが登場。
「私たちは社会貢献を目指しています」と今後の活動について明言した宇都宮。新曲「DVがダメよ!」については、「DV撲滅キャンペーンに呼ばれて、将来は紅白歌合戦に出たいなと思っています。みなさん、応援よろしくお願いします!」と力強く挨拶しました。新曲の振り付けは、なんとラッキイ池田さんが担当。この日はまだ完成していないということでしたが、『KOYABU SONIC 2014 FINAL supported by uP!!!』にて初お披露目されるということなので、楽しみにしていてください。

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スモールポルノのパフォーマンス後に行なわれたのは、「おもしろフリースタイルラップバトル」。審査員としてAFRA、MC妖精さん、ゴメスさんが、ゲストに野性爆弾、天津、土肥ポン太、麒麟が登場しました。

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出て来て早々、意味のわからないことを口走る野性爆弾・ロッシーに「50歳になったら新喜劇に来い。飯食えるわ」とツッコむ小籔。天津・木村は早速「井上陽水詩吟」を披露します。

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トップバッターに選ばれたのは、レイザーラモン・HG。全員が目をそらす中、「一発屋対決! カモン! 俺、2005年、あいつは2009年カモン!」と天津・木村を指名します。
最近、『再生可能ボーイズ』としてムーディ勝山、三瓶らと活動している木村ですが、HGは「最初、一発屋の仕事、断ってたやないか!」とディスります。「言うてくれるやないですか!」と反発しながら、「お前のエロ詩吟、吟じてやるぜ」と宣言し、HGの奥様が代官山にピザのお店をオープンさせたこととエロをミックスしながら、「そのあとピザ食べる!」で締めくくり、見事に勝利。ゴメスさんにも「同じ場所に、同じフレーズを置くのが印象的になっていい」と評価します。

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「お世話になってる先輩、川島カモン!」と勢いよく指名したものの、「川島2人いるから……どっちの川島?」と野性爆弾・川島に訊かれ、「あ、麒麟の川島さん……」と結果、カッコ悪い感じになってしまった天津・向。過去の恋愛をバラされた向は、「仕事は調子いいけど、遊べるのはネゴシックス。1週間のうち6日(会ってる)」とディスり返します。が、「週6だからネゴ6、イェーイ!」と軽くいなした川島に、最近の失恋をいじられた向が完敗しました。

ロッシーと麒麟・田村による滑舌悪い対決は、「子ども生まれた、服サンキュー!」(田村)「田村そっくりの女の子、とてもかわいいねー! 本当にかわいいねー!」(ロッシー)「あんたの奥さん、とてもキレイ。素敵な旦那さんになってねー!」(田村)「お前の嫁さんもすっごいすっごい美人だねー! とても幸せな家庭を築いてねー!」(ロッシー)という、ほのぼのしたものに。小籔にも「ただの挨拶やないか!」とツッコまれていました。

野性爆弾・川島は土肥の対戦。相手のことをディスってるかと思いきや、エピソードはどちらも大先輩のものと。仕切り直して行なったバトルは、お互いのインテリアや愛車についての言い合うという、ぶっとんだ内容に。「お互いのグッズ紹介、もうええ!」と、小籔に一喝されます。も、ゴメスさんは「本来、8小節でバトンタッチするのを4小節にしてたから、実はリズム感あるんじゃないですかね」とコメント。AFRAも「素晴らしかった。ヒップホップ界に、新しい提示をできるんじゃないですか」と賞賛していました。

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宇都宮対木村、今別府対ゴメスさん、マジなRG対MC妖精さんなど、白熱したバトルのトリを飾るのは小籔。
「ぼろかす言うて欲しいヤツ、誰や?」と言いながら、1人1人にダメ出し。向には「お前の挨拶の角度があんまりや。(博多)大吉さんのほうが価値あるっていう顔してる」、ロッシーには「お前、何言うてるかわからん。なんなん、お前」など、次々と毒づいていきます。

そんな小籔が選んだのは、土肥。同期対決は2対1の判定で、小籔に軍配が上がったものの、土肥が「ちゃうんすよ。(審査員を指し)権力に屈するタイプっすよ」と物言いをつけたことから再戦決定。
「こいつのへそに、真緑のカビが生えてたぜ」という小薮のディスりに、「カビじゃないよ! へその緑化計画ー!」と返したポン太。「俺はエコだ。エコ・ポン太ー!」と綴ると、会場からはエコポン太コール! 会場に一体にし、勝利をつかんだポン太は、「小籔ファンの皆さん、目を覚ましてください!」と訴えかけていました。

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恒例のプレゼントコーナー後、ビッグポルノとスモールポルノのメンバーそれぞれから挨拶が。

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「長きにわたってありがとうございました。この活動はせんでもええしごとやったと思います」と、いつものように辛口な小籔。「僕は家族にお金をパスすること、新喜劇、芸人を辞めようと思った時に引き止めてくれた人への感謝、社会貢献を常に考えていて、新喜劇の下っ端時代に悔しい思いをして“いつかこの3人でデッカいところでやったるからな”という思いを抱いて、今までやってきました」と振り返ります。「僕は家族のために働いているので、ファンやお客さんにありがとうと思わへんタイプですけど」と冷たく言い放ちながらも、優しい小籔。「長きにわたって応援してくれてありがとうございました」と、客席をゆっくりと見渡しながら丁寧にお礼を述べました。

「ビッグポルノの活動が、ほかの仕事へのモチベーションにつながっていた。仲違いとかではないので、これからも一緒に仕事します。コンビとしては漫才も……ビッグポルノ精神を以て精進していきますので、これからもよろしくお願いします」とHG。「HG人気で、お客さんが一気に増えたこともあったな」と労う小籔です。

「解散の原因となったのは、うちの教育方針」と俯いたRG。「僕が住んでる練馬区が教育熱心で、今後も下ネタラップを歌い続けると息子がいじめられるんじゃないかと考えた。僕のせいです。HGが大ブレイクして、もうお笑いのことは考えてないと思い込んで小籔さんに相談したら、コンビで話し合う機会をつくってくれて解散を食い止めてくれました。助けてくれた人に(解散を言い出すのは)申し訳ないと思いつつ……」と謝罪しながら、「子どもが35歳くらいになったら、ビッグポルノやります!」と宣言。
「今、何歳?」と訊ねた小籔は「9歳です」という返答を受けて、「35歳になる時、俺ら死んでるわ!」とツッコんでいました。

「どの仕事よりも楽しくて、一緒に活動したり、応援していただけたことを嬉しく思っています。これからもスモールポルノとして頑張ります。応援ありがとうございました」と宇都宮。今別府が「途中から入れていただいて、夢のような日々でした。淋しいんですけど、みなさんの笑顔を観たらこれからも頑張ろうと思いました。ありがとうございました」と挨拶すれば、普段、あまり喋らない男前も「4年前に誘っていただきました。裏方と表方、どちらも経験してひとまわり大きくなったんじゃないかなと思います」と発言しました。

「ナチュラルに、皆さんには感謝しています。オリコン10位以内を目指していましたが、解散となりました。こういう面白い理由で解散するグループがあってもいいんじゃないでしょうか。ベストアルバムを買っていただいて、我々の誰かが有名になった時に“私、こんなん持ってんねんけど”って自慢できる状況をつくるのが恩返しやと思ってます。本業をがんばります!」と別れを惜しむように、会場を見渡して挨拶した小籔。そんな様子を静かに見守っていたAFRAは「惜しいなと思いますけど、楽しい経験をさせてもらいました」と、メンバーに感謝しました。

最後は、お客さんのリクエストによって「Tea! Tea! No! oh,,,喫茶?」と「KING TIMER」を熱唱。「ラストKING TIMER! 皆のKING TIMER見せてくださいー!」というRGの言葉に無数の拳が突き上げられると、会場は最高の盛り上がりとなりました。

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ビッグポルノのラストパフォーマンスを観たいという方、9月13日(土)から15日(月・祝)までインテックス大阪にて開催される『KOYABU SONIC 2014 FINAL supported by uP!!!』へ、ぜひ足を運んでください!


●KOYABU SONIC 2014 FINAL supported by uP!!!
http://www.koyabusonic.com


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