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2014年9月18日 (木)

国立科学博物館×吉本興業『笑楽校』なんで?ゼミ①~ガレッジセール川田先生&中江先生の「魚のなんで?」

9月14日(日)、東京・国立科学博物館にて、『国立科学博物館×吉本興業「笑楽校」なんで?ゼミ①~ガレッジセール川田先生&中江先生の「魚のなんで?」』が開講されました。

東京学芸大学協力のもと、弊社が行なっているプロジェクト『笑楽校』。面白いことを通して、元気な子どもを育てようというものです。そんな『笑楽校』が、このたび国立科学博物館と一緒に、「なんで?ゼミ」を開催することになりました。こちらのゼミでは、誰しもが疑問に思うさまざまな「なんで?」を、国立科学博物館の“科学の力”と『笑楽校』の“笑って楽しめる授業力”を組み合わせて解決していこうというものです。

「なんで?ゼミ」①では、芸人いちの釣り好きとして知られるガレッジセール・川田広樹が、同館の中江雅典研究員とともに「魚のなんで?」を考えました。助手は、ランパンプスが務めます。
集まった子どもたちに「僕のこと知ってるかな?」と優しく語りかける川田。「僕ね、釣りばっかりしてるの。で、釣った魚を自分でさばいて食べてるんだ。魚を知ることで人生は豊かになるんだよ。今日はみなさんと時間を分かち合いたいと思います」と挨拶しました。

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まずは、子どもたちに書いてもらった質問に答えていくことに。
「魚はどうやって息をするんですか?」という質問に、「いきなり難しい質問だね」と驚く中江先生。魚はえらという水の中で呼吸ができる器官を使って、息をしていることを説明します。「どうしてマグロは止まると死んじゃうの?」という問いかけには、「いい質問!」と褒め言葉を。続けて、中江先生は「マグロって大きくて泳ぐのが速い、長距離を泳ぐ魚なんです。みんながかけっこすると息が荒くなるように、マグロは死ぬまでずっと走っているような魚。だから、ほかの魚とえらのかたちも違うんです」と説明します。「じゃあ、寝るときはどうしてるんですか?」という川田の疑問に、「寝ながら泳いでますよ。これは、マグロに限らないことですけどね。とにかくマグロは泳ぐことに特化している魚なので、泳がなければ息苦しくなって死んでしまうんです」との補足に、「勉強になりますねぇ」と感心する川田です。

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「魚の視力はどのくらい?」という質問には、「小学生らしくない、いい質問! なぜそう思ったの? なんとなくかな?」と興味津々の中江先生。「皆さんも水の中では近くしか見えなかったという経験があると思うんですけど、魚もそんなに目は良くないです。ただ、数値で表すのは難しいので、天敵が遠くから来たらわかるくらい。人間よりは目が悪いと思います」と丁寧に説明します。
また、「深海にいる魚は、なんでぺちゃんこにならないんですか?」という質問も。「深海魚はそこで生きるために、体を進化させた特殊な魚。我々は空気を吸って息をしてますけど、空気は圧縮できるんですよね。小学校で習ったかもしれないけど、注射器で押したら空気は押せたけど水は押せなかったよね? 水は体積が変わらないから、圧縮できないんです。深海魚は人間でいう空気が入っているところに、油とか水とか圧縮できないものが入っているから、ぺちゃんこにならないんですよ」とわかりやすく話し進めます。「魚は、水の中で耳抜きもしなくていいですもんね?」と言う川田に、「そうですね。深海魚はそういう機能を全て捨てちゃってるんです」と語りました。

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「魚は骨折しますか?」という質問には、「かわいそうだけど……します」と中江先生。「マグロの養殖が難しいって言われてますよね? さっき話したように、マグロはずっと泳いでる魚なんだけど、養殖してると水槽に当たって骨折して死んじゃうから難しいんです」と先ほどの質問を絡めて説明します。「魚には痛点がないから、生きたままさばかれても痛くないという節があるじゃないですか。暴れてるのもくすぐったいからだって」という川田に、「……言っていいのかな? 実は痛みもストレスも感じているというのが主流になってます」と静かに語る中江先生。「うわーーー! みんな、踊り食いとか絶対しちゃダメ!」と言い切る川田に、受講生からは笑いが起こりました。

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ランパンプス・寺内は、子どもたちの中から気になる質問として「先生が好きな魚はなんですか?」をピックアップ。悩む中江先生は「食べるなら、イワシ、さんま、アジ。かわいいなと思うのは、ふぐ。観てるとニコニコしますね」と返答します。寺内が「食べるならハマチ! 観るなら……最近、水族館に行ってカクレクマノミはかわいいなと思いました」と話すと、「俺、家で飼ってる!」と目を輝かせる川田。「じゃあ、川田さんが好きなのはカクレクマノミですか?」と訊ねられると、「あぁ~~~、ハゼの仲間とかいろいろと飼ってるからなぁ」と一つに絞れない様子です。「食べるなら、マグロのトロの部分。自分で釣るとおいしいよね。大きくなったら釣りに行きましょう! 松方(弘樹)さんにも会えるかもしれないから!」と子どもたちに話しかけますが、寺内に「マグロも松方さんも、どっちもレアですよ(笑)」とたしなめられます。
全国どこへでも釣りに出かけているという川田には、釣りあるあるが。「関西から沖縄で釣りをしてると、(漁師さんから)“阪神師匠来てたよ”って言われる。で、関西より上は、“松方さん来てたよ”って言われるんだよね」と語りますが、今度はランパンプス・小林に「そんなこと言っても、子どもたちにはわからないですよ!(笑)」とツッコまれていました。

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魚の知識が高まったところで、お絵描きタイム。えらとひれを書くことを条件に、子どもたちは思い思いの魚を真剣に描いていきます。寺内は「色もたくさん使って欲しいですね」と呼びかけます。

書き上げた子どもから絵を披露。マーライオンなどの実在するモチーフ、テングギンザメやふぐの仲間といった実際にいる魚をヒントに想像したもの、チョウチンアンコウなど実在する魚同士を合体させたもの……個性的な想像力で、さまざまな魚を披露した子どもたち。中には、「フィッシュハウス」と題して、魚の内部に人間の居住空間があるという夢のようなイラストを披露してくれた子どももいました。

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「お子様と関わる機会はなかなかないんですけれど、発想力も魚の知識もすごくて感心しました」と小林が言えば、「勉強になりました。すごく楽しかった!」と笑顔の寺内。中江先生は今日のゼミを楽しみにしていたそうですが、「実際、楽しかった。難しいことも説明したかったんですけど、時間となってしまいました。できれば、先生のライバルになるような若い学者が出てくれると嬉しいです」と子どもたちに語りかけます。
川田は釣り好きらしく、「みんなが描いてくれた魚を釣りに行きたいと思います!」と宣言し、子どもたちを喜ばせました。

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●笑楽校
http://yoshimotoshogakko.com


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