COWCOW 善しのカメラのハウツー本『パパとママのための にっこり写真のレッスン』発売中
カメラ好き芸人・COWCOW 善しが、芸人初のデジタルカメラのハウツー本『パパとママのための にっこり写真のレッスン』を発売しました。カメラの基本から、いろいろなテクニック、身近な人の"にっこり写真"を撮る秘訣や、一味違う思い出の写真の撮り方などを、初心者にも分かりやすく仮説。さらに、長年撮りためた人気芸人たちの写真も多数掲載。これからカメラ購入を考えている方、買ったけどうまく使いこなせない方、もっとステキな写真を撮れるようになりたい方、そして善し撮影の芸人さんの写真が見たい方、全ての方に楽しくためになる1冊です。そんな本書への思いと見どころを、本人にうかがいました。
――善しさんがカメラを始めたきっかけは?
18歳の時、おじいちゃんとおとんが使ってたカメラが家にあるのを見つけて撮るようになって。それが一眼レフやったんで、まぐれでいい写真が撮れることもあって、のめり込んでいった感じですよね。今と違って露出を図るのも自分でやらないといけないし面倒臭いことも多いカメラやったんですけども、逆に分かってくるとすごいいい写真が撮れて。すでに芸人になってたので、周りの芸人を撮ったり、その時の彼女を撮ったり。どんどんハマっていきましたね。
――本のタイトルもテーマも"にっこり写真"ですし、掲載されている写真も身近な方々の写真が多いですが、やはり人物を撮るのがお好きなんですか?
そうですね。結局どこ行っても人物になりましたね。撮影会で京都に写真を撮りに行くにしても、人物込みの写真を撮りたくなるんですよ。まだ自分の子どもがいない時から、子どもの写真を撮りたくなってましたし。子どもって、表情とかいいんですよね。だから人物にこだわるというよりも、好きで撮ってきましたね。
――今回、この本を出版することになったいきさつは?
芸人の写真も膨大な数撮ってたので、いつか書籍としてまとめられたらいいなと思っていたところにお話をいただいて。なので普通のハウツー本の要素に加えて、芸人の写真があったり、"芸人あるある"みたいな読み物もあったりします。楽屋での芸人をいろいろ撮ってますけど、たぶん本人も撮られてること分かってないと思うんですよ。会える人には「こういう写真掲載します」と伝えたら、「そんなん撮ってたの?」「いつ撮ったの?」とか言われましたから。そういう写真がまたいいんですよね。
――この本でこだわった点は?
全部自分で写真を撮りました。表紙はカメラマンさんで、中には嫁が撮ってるのもありますけど。カメラの機能説明の見本写真も自分で撮りにいったんですよ。例えば、"シャッタースピード"の見本写真は、京都・鞍馬の川床なんですよ。京阪電鉄の出町柳駅から叡山電鉄に1時間くらい乗って、さらにバスで15分くらいかかる。別にそこまで行かな撮れない写真かっていったら、そうでもないんですけど(笑) 僕が普段撮る写真にはこういう機能を使うものがあまりないんですけど、今回いろんな写真を撮ってみて、改めて一眼レフカメラっていいなと思いましたね。
――この本で紹介されているような、ステキな"にっこり写真"を撮る秘訣は?
いつでもどこでもカメラと一緒ということですね。何気ないところにいいタイミングが存在するので、それを逃してほしくない。今の時代、カメラ付きの携帯やスマホが普及しているので、人に自慢する写真であったり、トピックスであったり、スクープにいきがちなんですよね。でも、それって後から見て何も感動がない写真になってしまう。それならもっと身近な人の何気ない表情とか横顔とかを撮っておくと、後から見ていいなと感じる写真になると思いますね。
――お子さんの写真も表情豊かで、その場の空気まで伝わってくるようですね。
いつでも撮る、撮り続けるといいと思うんですよね。もちろん記念写真というのもそれはそれでいいんですけど、その目的の前後も撮っておくといいんですよ。例えば、入学式で行進してるところや門の前での写真だけでなく、例えば、実はこの時、靴が汚れてしまって大泣きしたとか、そういうエピソードももらさずに撮るといいんですよね。
――今は携帯やスマホでも写真が簡単に撮れますが、一眼レフならではの良さは?
携帯にもいろんな機能ありますけど、一眼レフの方がより融通が利くんですよ。ただ非常に分かりにくい。日本のメーカーは優秀なので、いろんなことができるようにしてくれてるんですよ、頭のいいおじさんたちが、わざわざね(笑) だから分かりにくいけど、意味が分かれば使えるようになってくるし、何でもできるようになる。最初は、全部叩き込もうとせずに、「これと同じような写真を撮りたいな」というところから真似していってくれたらいいと思いますね。
――カメラ初心者が最低限知ってるといい機能は?
"しぼり"と"シャッタースピード"が重要なので、この辺が分かるとあとはだいたい分かりますね。背景がボケて顔にピントが当たって、より人物が浮き出るように見えるというのが一眼レフで撮る上での特徴になってくるんですね。FUNKY MONKEY BABYS のCDジャケットみたいな。そういうものは非常に簡単に撮れる。プロの技術でもなんでもなく誰でも撮れるようになってるんですよ。
――本書にもたくさんの写真を掲載されていますが、その中でも"会心の作"は?
嫁との初デートの時に写真を撮ったんですけど、こういうのは時間が経つにつれて撮っててよかったなって思いますよね。今でも「あそこ歩いた時やな」とか思い出します。結婚して長くなると、付き合ってた頃の感情とか分からなくなってきますけど、これ見てると「ああ、嫁のこと好きやったんやな」と。それをまた子どもが見て、「ママ、こういう顔してたんや」とか言ってますもんね。そういうのがいいんじゃないかなと思います。昔のアルバム見て怒りの感情になることないですもんね。ほっこりするというか。この本にも家に写真を飾ってるところを載せてるんですけど、"飾る"ということも大切ですよね。カメラの画面やパソコンで見るだけになってしまうと、非常にもったいない。今のカメラは非常に性能がいいからポスターサイズに拡大もできるんで、気に入ったものがあれば近所の写真屋さんに行ってすぐできますからね。
――最後に、この本をきっかけにカメラを始めてみようかなと思ってる方々にメッセージを。
プロのように絵を描くのは難しいですが、写真の場合は、カメラ自体の性能がいいからプロみたいに撮れる写真がゴロゴロ出てくるんですよ。一眼レフは、頑張れば1日で使えるようになりますから。例えば、芸人さんと一緒に写真撮りたいということでもいいですし、撮りたいと思うものがあれば、それがきっかけになります。みなさんも周りの人のいろんな表情を、写真で残していって欲しいなと思いますね。
善しさんに使い方を教えていただき、自前のカメラでこちらの写真を撮影。今までオート機能でしか撮影したことのなかった自分でも、FUNKY MONKEY BABYS ジャケット風の写真が簡単に撮れました。みなさんも、この本を参考にチャレンジ!
■COWCOW 善し 『パパとママのための にっこり写真のレッスン』
2014年9月12日発売
定価:本体1450円+税
発行:ヨシモトブックス
発売:株式会社ワニブックス
ISBN978-4-8470-9269-5 C0095