岩井志麻子さんら女性の性を赤裸々に! 『ビッチ』DVD発売記念上映&トークショー
10月11日(土)、東京・アップリンクにて、映画『ビッチ』のDVDが10月15日(水)発売されることを記念した上映&トークショーが行われました。
2013年『第5回沖縄国際映画祭』コンペティション「Laugh部門」で上映され、主演の椿鬼奴がインタビュアーとなり、女性が抱える性の悩みや実態をレポートする、女性による女性のためのドキュメンタリー映画作品『ビッチ』。
「下ネタが苦手」と公言する鬼奴が、性に対して能動的でオープンな女性や女性向けのサービスの現場に迫る他、漫画家の東陽片岡さんとロバート・秋山が熟女についての熱く語るシーンなどもあり、満席となった客席からは、時折笑いも起きました。
上映後のトークショーには、同作の原案『ビッチの触り方』(飛鳥新社刊)著者の湯山玲子さん、同作でインタビューに答え、また65歳のAV女優のインタビュアーを務めた岩井志麻子さん、そして監督でテレビ東京ディレクターの祖父江里奈さんの3名が登壇。
テレビ東京の五箇公貴プロデューサーが進行を務め、まず、映画が生まれる経緯について、祖父江監督が『ビッチの触り方』に「感銘を受けました。もっと世の中に広めたい」として映画の企画書を提出し、劇映画の企画が予算の都合などでドキュメンタリーになったと明かします。
湯山さんが『ビッチの触り方』を書くきっかけは、男性編集者からの依頼だったそうで、女性が性に対してオープンになったり、包み隠したりと、時代背景ごとに変化しているとのこと。
湯山さん曰く、昨今では『5時に夢中!』(TOKYO MX)の影響は大きいとして、現在もレギュラー出演している岩井さんは、生放送中にある単語を言うための工夫や、西原理恵子さんやろくでなし子さんとの仰天エピソードなどを次々披露します。
2人の迫力に圧倒され気味の祖父江監督でしたが、事情により本編でカットした女性向け性感マッサージでの数分間をこの場限りで上映し、「みなさんに見ていただけたことで、自分の気持ちが成仏できました」「ここまで女性へのサービスが来てるんだっていうことを伝えたくて作った映画だったんです」と達成感に満ちた表情でコメント。
その後も祖父江監督は、本編で鬼奴がしているレンタル彼氏とのデートを、ロケハンとして2回行ったことや、瀬戸内寂聴さんとお会いして「心が洗われました」といった撮影裏話を披露します。
そして湯山さんと岩井さんは、東陽片岡さんらと一緒に、「カブトガニの裏側みたいな顔をしたチーママ」(岩井)のいる鳥取のスナックへ行ったエピソードトークを展開し、これが爆笑に次ぐ爆笑!
また、岩井さんによると、東陽さんは熟女への期待値を限界まで下げ、どんな人が来ても「思ったよりかわいい」となるとの持論(?)があるそうです。
そうした爆笑エピソードのなかにも、「女性は、男性のように"モテない自慢"はしない」といった深い話題も。
最後にメッセージを求められると、祖父江監督は「(カットした)肝心のシーンは見れませんけども、DVDをいろんな人に薦めていただけたら幸いです」とPR。
続く岩井さんは、「私もドスケベおばさんとして生きるとは思わなかったですが(笑)、4歳からオナニー始めたので、104歳まで生きて、100周年を迎えてから、『万の風』になりたいと思いますので、みなさんも見に来てください(笑)」と見事にまとめます。
ラストの湯山さんは、自著がひとつの結果に辿り着いたことを喜びつつ、「テレビや新聞だけ見てると、どうしてもひとつの女の人観になっちゃうんで、そうじゃないものが見せられるいいきっかけになるんじゃないかと思いました」とのメッセージを残しました。
●DVD情報
『ビッチ』
キャスト:椿鬼奴、瀬戸内寂聴、上野千鶴子、岩井志麻子、秋山竜次(ロバート)、他
監督:祖父江里奈
発売日:10月15日(水)
本体価格:3,800円+税
商品番号:YRBN-90791
コピーライト:(c)2014 テレビ東京/吉本興業
発売・販売:よしもとアール・アンド・シー
http://www.randc.jp/artist/bitch/discography_detail/2863