鹿島アントラーズ主催『オープンスタジアム2014』スペシャルマッチ
10月11日(土)、茨城県・カシマサッカースタジアムにて開催された『オープンスタジアム2014』のスペシャルマッチに、清水圭を総監督としたよしもと芸人選抜チーム「よしもとセレソン」が出場しました。
こちらは、2011年3月11日に発生した東日本大震災より被災しただけではなく、プロ競技の本拠地を務める施設の中で唯一3ヵ月いにわたり、公式戦の開催が不可能となってしまったスタジアムの復旧を記念して、多くの方々にスタジアムの雰囲気を味わってもらうため、サッカー・Jリーグ ディヴィジョン1に属する鹿島アントラーズが主催するイベント。当日は、同大震災で多大な被害を受けた東北地方におけるサッカー発展を目的とした「東北人魂を持つJ選手の会」に所属する同クラブの小笠原満男選手、遠藤康選手、土居聖真選手らとコラボした「Aグルメグランプリ2014 in KASHIMA」や「選手参加チャリティーフォト&サイン会」、選手のパフォーマンスが観られる「プレイヤーズオンステージ」などが開催されました。
今回、よしもと芸人達は同クラブのスタッフやOBが集結した「鹿島アントラーズシニア」と対戦することに。なお、清水はトニーニョ・セレーゾ監督の名前をもじったケニーニョ シミーゾとして出演。付け髭を付け、ビシッとスーツで決めて指揮を執ります。
都内からバスに乗ってスタジアム入りしたメンバー。同クラブのスタッフさんより説明を受ける全員の表情は、真剣そのものです。
参加芸人は下記のとおり。
●総監督
10 ケニーニョ シミーゾ(清水圭)
●監督
19 ストロベビー ディエゴ
●選手
1 爆発エントロビー 饂飩
2 ソラシド 水口
3 インポッシブル 蛭川
4 ペペ GO!皆川
5 Love Me Do
6 レギュラー 松本
7 けんじる
8 インポッシブル 井元
9 ハンマミーヤ 一木
13 ペペ 岡部
14 カナメストーン 山口
15 黄金時代 井上
16 ギリギリチェーン 村田
ウォーミングアップ後、いよいよ試合がスタート。「鹿島アントラーズシニア」が1人ひとり呼び込まれたのち、「よしもとセレソン」も1人ひとりアナウンスされて客席へ挨拶。レギュラー・松本が満面の笑みであるある探検隊を披露すると、笑い声と歓声が! ハンマミーヤ・一木はガンバ大阪の遠藤保仁選手に扮して現れ、笑いを誘います。
マラドーナに扮して登場したディエゴ監督に、セレーゾ監督は「対戦相手にいるのは嬉しいけれど、当時に比べるとだいぶ太ったんじゃないですか?」とコメント。ケニーニョ監督は「お招きいただいただけで光栄。芸人にとっては、今日が人生のピーク。顔と名前だけでも覚えて帰ってください!」とファン・サポーターの皆さんへ呼びかけました。
8人制、20分ハーフで行なわれた同試合。「鹿島アントラーズシニア」のトニーニョ・セレーゾ監督、元日本代表の大岩剛コーチといった早々たるメンバーに対する「よしもとセレソン」は、GKにイタリアのセリエA・ユヴェントスへの留学経験のある饂飩を置き、サッカー経験値の高い岡部とけんじるを2トップに、Love Me Do、井上、蛭川、村田、皆川がスターティングメンバーに名を連ねます。
開始早々、いい攻めを見せた「よしもとセレソン」ですが、ロドリゴフィジオセラピストにゴールを許してしまいます。負けじと岡部、Love Me Doなどが再三ゴールに迫りますが、古川昌明GKコーチの熱い壁に阻まれ、ゴールならず。ディエゴ監督は身振り手振り激しく、選手達を鼓舞します。
そんな中、黙々とウォーミングアップをする選手が......それは一木こと遠藤選手! 同イベントの総合司会を務める名良橋晃さんに「ヤットが走ってますよ!」といじられます。
解説席に座った清水圭こと曰く、「よしもとはサッカー経験者が多くて、今日のメンバーは1.5~2軍くらい。ペナルティの2人が出てくれたらいいんですけどね」とのこと。ペナルティと同じ千葉県出身で、対戦経験のある名良橋さんは「ヒデは同い年で、高校時代から知っている」と語ります。
0-1という前半に納得のいかないディエゴ監督は、全員を正座させて熱い激を飛ばします。その様子を、高井蘭童通訳とともに近くで聞いていたセレーゾ監督。(ご存知のとおり、ディエゴのスペイン語はめちゃくちゃのため何も話していないのですが)側で聞き耳を立て、「指示をしっかり聞いたから、追加点は取れるはずだ」とジョークを言うほどの余裕です。
その後、ディエゴ監督は一木こと遠藤選手のPK練習に付き合うことに。遠藤選手といえば"コロコロPK"が有名ですが、どちらかといえば"のろのろ"に近いシュートもなぜか止められないGK陣。笑いが起こる中、松本がPKに挑戦することになり、古川GKコーチがキーパーを買って出てくれます。が、審判の後半戦スタートを促す笛がなり、あえなくタイムアップ。「もうちょっと時間くれてもよかったのに~」と残念がる名良橋さんです。
後半はそんな名良橋さん、さらに清水ことケニーニョ監督も出場。「相手のマークがキツかったんで、後半はここぞという時のために体力を温存していた」と語るLove Me Doが清水と絶妙な連携を見せるなど、相手ゴールに迫ります。そうこうしているうちに、けんじるの素早い突破を大岩コーチが堪らずファウルで止めてしまい、PKをゲットした「よしもとセレソン」。キッカーはもちろん、一木こと遠藤選手です!
ボールの置き方など、遠藤選手のモノマネにとことんこだわる一木。市川友也ユースコーチがゴールを守る中、コロコロPKは見事ゴールへ吸い込まれ......。市川ユースコーチがこちらの茶番にノッてくれた感が大いにありつつも、ついに同点!
巻き返しを図る「よしもとセレソン」でしたが、元日本代表で現在は同クラブのスカウトを務める元日本代表の長谷川祥之さんに現役時代を思い起こさせるような打点の高いドンピシャヘディングシュートを決められ、1-2に。終了間際には、左サイドに走り込んだ清水ことケニーニョ監督より絶妙のクロスボールが中央に入るも、加点することはできず、残念ながら敗れてしまいました。
石井正忠コーチの背番号"10"に横線を足して"18"に変えていたり、レインボーカラーのアフロのかつらでプレーしたりと、芸人顔負けのパフォーマンスでファン・サポーターの皆さんを楽しませていた名良橋さん。
「MOP(最も面白いプレイヤー)賞を狙っている」という言葉に、「その賞まで取られたら、芸人はどうしたらいいんですか!」と悲鳴を上げる清水ことケニーニョ監督でしたが、MOPにはディエゴ監督が選出。なんとか面目躍如となりました。
ディエゴが大喜びでトロフィーを掲げた途端、上の部分が壊れるというハプニングも。水口が行なっていたディエゴの通訳役を積極的に買って出るなど、最後まで楽しませてくれた名良橋さん。なお、MVPには決勝点を決めた長谷川スカウトが選ばれました。
ケニーニョ監督こと清水は「Jリーグの試合や国際試合をやっているカシマサッカースタジアムでサッカーできて嬉しかった。鹿島を応援している皆さんに感謝します!」と優しく見守ってくださったファン・サポーターへお礼を述べました。
試合後、よしもと芸人のロッカールームに、同クラブのスポンサーである昭和産業株式会社の大田さんが来訪。勝利チームである「鹿島アントラーズシニア」に贈呈された同社の商品1年分を譲ってくださるとのことで、その場にいた芸人からは大きな歓声が!
さらに鹿島アントラーズさんからの名前入りユニフォームほか、茨城県からのお米、同クラブのスポンサーである日清食品株式会社さんからのインスタントラーメンなどたくさんのお土産をいただき、大喜びで帰路につきました。
<試合後のコメント>
・ケニーニョ シミーゾ監督こと清水圭
「3年前まで東京のシニアリーグでプレーしていて、今日も出れたら出て欲しいという要望をいただいたので、ピッチに経ちましたが......。これなら届くやろうと思って蹴ったボールが思ったところに届いてへんかったりで、体力の衰えを感じましたね。最後の最後でなんとか動けるようになったけど......(けんじるへ絶妙なクロスボールを入れるも得点にはいたらず)あれは決めてくれんと困るわ!(と、若手のいるロッカーへ入っていき、「誰や! 最後のボール受けたん!」と笑いながら一喝)カシマサッカースタジアムのピッチは、本当に素晴らしかった。僕らみたいに学生時代、サッカーで成績を残してない人間は、こんなきれいなスタジアムでプレーできてない。光栄でしたし、嬉しかったです。ファン・サポーターの皆さんが、うちらの冗談にも笑ってくれたのも有り難かった。和気あいあいとした雰囲気を楽しんでもらえていたらいいですね。また、こういった試みがあれば、ぜひ呼んでいただきたいです。その際、僕は監督業に専念させてもらいますけど(笑)」
・Love Me Do
「今日(10日)、アタシの誕生日で、昨日(9日)に男の子が産まれたので、どうしてもバースデーゴールを決めて、ゆりかごダンスをしたかったんだけど......決められなくて残念です。アタシは天秤座だから、相性のいい牡羊座の小笠原満男選手、遠藤康選手と写真を撮ることを目標にしてたんですけど、それは実現できて超嬉しいです! 2選手だけじゃなく、土居聖真選手、中田浩二選手とも写真が撮れたんで、こっち(写真を撮るという目的)では4得点決められました。カシマサッカースタジアムのピッチは最高! スキマスイッチの常田さん達と"SWERVES"っていうチームでJリーグの前座試合にいろいろ出させてもらってるんで、カシマサッカースタジアムでもまた是非試合させてもらえたら嬉しいですね」
・ペペ 岡部
「皆さん、すげー上手かったです。やっぱり芸人同士でやっているのとは全く違うというか、付いていけない場面もたくさんありました。自分的には(横浜F・マリノスの)中村俊輔選手に似ていると言われているので、本当はそういったパフォーマンスもやりたかったんですけど、このお話をいただく直前に髪を切ってしまって......。一応かつらを付けてたんですけど途中脱いじゃったし......お笑い的な部分で活躍できなかったのが残念でした。(相方・GO!皆川に「お前、ホントにタイミング悪いぞ。今日、アピールするチャンスだったんだからな!」とダメ出しされ)......ホントに悔しいです。サッカー的にも、点は取りたかった。プレーするチャンスをまたもらいたいです。また是非呼んでください!」
・ハンマミーヤ 一木こと遠藤選手
「日本代表のアギーレ監督には呼ばれませんでしたが、ケニーニョに呼ばれて今日の試合に出場することができました。PKでしたが、得点も決められてよかったです。今日は敵チームでの出場でしたが、これからも応援よろしくお願いします。"ガンバ"ります!」
●鹿島アントラーズ
http://www.so-net.ne.jp/antlers/