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2014年10月13日 (月)

『ベイブルース~25歳と364日』特別試写会に高山トモヒロが登場!

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10月10日、なんば戎橋筋商店街主催「商店街体験博2014」よしもと×戎橋商店街のコラボ企画、映画『ベイブルース~25歳と364日』特別試写会がTOHOシネマズなんばで行われ、上映前のトークショーに原作者であり監督も務めた高山トモヒロが登場しました。

前身組織である「戎橋筋連合会」が結成され、100年目を迎えた戎橋筋商店街振興組合。トークショーの前には戎橋商店街の歴史を綴ったショートフィルム『戎百福物語』が上映されました。

そして高山トモヒロが登場、映画にまつわる話を繰り広げました。まずは原作について。2009年に同タイトルの原作を出版した高山ですが、執筆のきっかけを尋ねられると、「この時期、芸人がたくさん本出してたから。『ホームレス中学生』とかヒットしたでしょう。あれで儲かったからか、"お前も書け"と(笑)。発売日も決まってて"2009年の10月31日やからな~"って。本は3か月くらいで書けたんですけど、それから漢字の間違いを直したり、重複した表現を直したりと、ダメ出しがすごかったです(笑)」と、当時と振り返りました。

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本作は2010年に舞台化もされましたが、映画化は夢のまた夢の夢という思いだったそうです。ところが、千原ジュニアが本の帯に寄せた言葉、「業界関係者に告ぐ。是非映画化を」とあるように、2013年初頭に具体的に動き出したそうです。そして半年後にはクランクイン、撮影は2週間だったそうです。

キャスティングも高山が担い、「河本役はブサイクでよかったんですけど(笑)、高山役が男前やったら何やねんと思われるので、男前の方にお願いしました(笑)」と趙珉和さんを抜擢。『吉本百年物語』2月公演に出演されていた趙さんですが、高山はこの時点で注目していたそうです。また、高山役の波岡一喜さんについては、「受けの演技もできると思ったから」と今回、オファーしたそうです。また、漫才シーンでは、漫才指導の時点で既にうまかったという二人。「これ以上(稽古を)やったら中堅漫才師ぐらいになるので」と稽古日も早めに切り上げたとか。「二人の息がぴったりで、本当にうまいです」と絶賛していました。

他の演技についても、特に指導することはなかったそうです。「役者を信頼しきっていたので、高山役を演じる波岡くんにも"君のイメージでいいよ"と話していました。でも波岡くんのプロ意識がすごくて、ずっと僕を観察してくるんですよ。何か目線を感じるな~と思ってそっちの方を見たら、波岡君がすっと視線を逸らしたりして。ずっと見られてるもんやから意識しすぎて、僕も変な標準語になったりしました(笑)」。

ほかに、出演者との撮影時の交流や、高山の奥さん役の安田美沙子さんと奥さんが遭遇した際のエピソードなどが飛び出したほか、監督として初めてメガホンを取った時のことも振り返りました。「監督さんがよく言う"用意、スタート!"とか"アクション"とか、何がええんやろって思いながら外国映画のメイキング映像とか見てたんです。それで、"レディ、アクション!"がカッコイイと思って、撮影初日の一発目である焼肉屋のシーンで"レディ、アクション!"って言ったんです。そしたらキャストの方に『そんなの要らない』と言われて(笑)、すぐ"用意、スタート!"になりました」。

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今回の特別試写会は、なんば戎橋筋商店街主催「商店街体験博2014」とのコラボレーション企画です。そこで、戎橋商店街や道頓堀での思い出も聞きました。2丁目劇場に出演していた高山は、このエリアに思い出がたくさんあるとのこと。「仕事がないときも2丁目劇場に集合してうろうろしていましたね。今でもごはんを食べに行くとなったら、ミナミの街に繰り出します。今日もTOHOシネマズなんばに来たとき、映画のおっきいポスターが貼ってあって、嬉しかったですね!」と顔をほころばせました。

そして『ベイブルース~25歳と364日』は幅広い世代の方に観てほしいと高山。また、「これから芸人を目指す人や、若手で今、苦しんでいる人にも観てほしい。この映画を観て心に引っかからなければ、芸人は向いてないと思います」と若手芸人たちへのエールでもあることを明かしました。

上映が決まってからというもの、「亡くなって20年目にして、相方が復活して嬉しいですね」と喜ぶものの、「でも相方の名前の方が売れていて悔しいです(笑)。ツイッターなどでも"本当は河本さんのファンです"とか言われて」と複雑な心境(!?)も吐露しました。

「漫才シーンはぜひ見てほしい」という自信作。「悲しい映画ではありません。涙の押し売りをしようとも持ってません。いろんな立場での目線で観れる作品になっています。ストレートに観てくださると嬉しいです」と最後にPR。映画『ベイブルース~25歳と364日』は、河本の命日でもある10月31日(金)からTOHOシネマズなんば、角川シネマ新宿他全国公開されます。また、京都国際映画祭の特別招待作品でもあります。こちらは10月18日(土)13時30分~、イオンシネマ京都桂川 スクリーン9にて舞台挨拶も行われますので、ぜひお越しください!

映画『ベイブルース~25歳と364日』
10月31日(金)よりTOHOシネマズなんば、角川シネマ新宿他全国公開

【ケツカッチン】【高山トモヒロ】