この冬『THE EMPTY STAGE in ROPPONGI』開幕! 千原ジュニア インタビュー
台本も道具もない空っぽのステージ(THE EMPTY STAGE)で、芸人の腕とパフォーマンスのみで繰り広げる新型エンターテイメントショー『THE EMPTY STAGE in ROPPONGI』が、この冬、六本木にて開幕! 限られた少人数のお客さまだけが集う大人な空間で、お食事やお酒を楽しんでいただきながら、芸人がその身一つで舞台に立ちトークを繰り広げる「スタンダップワンマントーク」と、数々のスターコメディアンを輩出し続けるアメリカ最大級のコメディ集団"セカンドシティ"のシステムに日本の芸人が挑む「新ジャンルの即興コント」をお届けします。
一人しゃべりの「Stand-Up One-Man Talk Show」には、千原ジュニア(千原兄弟)、博多大吉(博多華丸・大吉)、兵動大樹(矢野・兵動)、黒田有(メッセンジャー)、田中直樹(ココリコ)、ケンドーコバヤシ、陣内智則、礼二(中川家)、小籔千豊ら錚々たるメンバーが日替わりで出演。即興コントショー「The Second City Japan Show」には、バッファロー吾郎、水玉れっぷう隊、2丁拳銃、犬の心、伊藤修子、2700らから成る7つのチームが、1公演に2チーム登場します。開催は、12月1日(月)~14日(日)PALAZZO DUCALE 麻布にて。この日本初の試みとなる『THE EMPTY STAGE』の見どころを、今回、支配人を務めるジュニアさんにうかがいました。
――シカゴを本拠とするコメディ集団"セカンドシティ"はご存じでしたか?
全く存じ上げなかったですが、楽しみですね。お客さんも100人くらいの少人数ですから、いつものライブとは違ったものになると思います。僕ら毎月『千原トーク』というライブをやってますが、その1/5くらいのキャパですから、隅々まで手が届くんじゃないですかね。お客さんがお酒を飲んだり食事しながら見るというのもなかなかないですから、こういうライブならではの、お客さんを絡めたものもあるんじゃないですかね。
――ジュニアさんの「Stand-Up One-Man Talk Show」では、どんなテーマでしゃべろう、など事前に準備はされますか?
全くないです。手ぶらで行って、例えば、お客さんから3つくらいお題もらって、そのエピソードを話すとか。まっ、最悪、一緒に酒飲んだらいいんじゃないですか?(笑)
――即興コントの経験は?
ここまでの全くないところからやるというのは、あまりないですね。トークは出たとこ勝負ですけど、コントとなってくると衣装とか道具、照明、音響も必要になってきますから。夢では何度もありますけどね。本番やのにネタできてない、稽古も一回もしてない、「どうしよ~」って言いながら舞台出たところで、汗だくで目覚めるっていうのが。ライブ前には、2ヶ月前くらいから3、4回はこの夢見ますね。逆に、それを見なかったら、今回大丈夫なんかなと、そっちの恐さがあります。今回の『THE EMPTY STAGE』は、その夢に近いですよね。だから本当の芸人の地力が出るんじゃないですか? "芸人力"っていうのが。
――その"芸人力"を鍛えるためのアドバイスは?
いろいろあるんでしょうけどね。僕は疑ってかかることですね。ニュートンが万有引力の法則を見つける前からリンゴは落ちてたわけで、数々の人間が見てたわけですから。みんなが見落としてることを疑ってかかることが、芸人力を研ぎ澄ます方法なのかなと思いますけど。
――ジュニアさんの中で、"一人しゃべり"というジャンルで目標とするスタイル、憧れの方はいらっしゃいますか?
上岡龍太郎さんじゃないですかね。一切の無駄をそぎ落とした、目的地まで最短距離で駆け抜ける、そういうイメージがあります。
――それがジュニアさんの目指すところと一番近いですか?
どうでしょうね。それと対局の、ずっと寄り道して寄り道して、なかなかゴールにたどり着かない笑福亭鶴瓶師匠との『パペポTV』が、僕ら関西人には根底に流れている部分があると思いますね。
――『すべらない話』も一人しゃべりですが、あちらは時間制限なし、今回は30~40分の一人しゃべりとなりますが、違いはありますか?
『すべらない話』は、あれだけしゃべらせてくれる番組は他にはないですからね。他の番組だと1分以内ですから。それが30~40分となると、大きく違うと思いますね。ディテールもきっちり伝えられるので、お客さんに頭の中に輪郭がはっきりした映像をうかべて、その世界に入っていただけるんじゃないですかね。
――『THE EMPTY STAGE』のみどころは??
普段からお笑いライブを見てる人はもちろん、見たことない人も食事とお酒と一緒に楽しんでいただけるんじゃないでしょうかね。飲んでテンション上がったら、こちらに一緒に入ってきていただいたりして。そういう思わぬことが起こった時に、芸人力が出るんじゃないですかね。立川談志師匠が、落語「芝浜」の「あんた起きてよ!」のところで客席で携帯がなって、「こういう時、"電話が鳴ってるから早く起きてよ"って普通の芸人だったら言うだろうけど、俺は談志だから言わねえよ」と、そのままはけたという話がありますけど。こういうハプニングが起こった時、この人どうしはるんやろと、それを見るのが僕らも楽しかったし。
――談志師匠のお話もありましたし、両国国技館での40歳記念ライブでも落語を披露されましたが、落語には興味が?
非常にありますね。『THE EMPTY STAGE』はキャパ100人くらいですけど、もっと小さい20人くらいのお茶会をしたいんですよ。それこそ落語があったり、お話があったり、踊りがあるかもわかへんし、いろいろ楽しんでもらって。その20人くらいのお客さんのお茶会を、ネットかなんかで配信して見られるようにするとか。今年、国技館でやらせていただいたので、今度は小さいところで、みなさんに覗き見していただくみたいなことをやろうかなと思ってますけど。バカ高いチケット代で(笑)
お茶にも興味があって。お茶って、本来は4時間くらいあるらしいんですよ。ご飯があって、お酒があって、いろいろある中にお茶があって。この人と、あの人と来るから、掛け軸はこれにしようとか考えて。客人を楽しませるということらしいんですよね。それは芸人の根幹に近いような気がして。だから、お茶のような日本独自のものもいいなと思うし、今回の「The Second City」のように海外から入ってきたものをやらせてもらっうのも面白いし。いろいろやっていきたいですね。
――先月、陣内さんがラスベガス公演を成功されましたが、ジュニアさんも本場でチャレンジしたいという気持ちは?
やっぱり言葉が壁になりますよね。僕は陣内みたいに英語覚えて完コピしてっていうのはできないですから。おしゃべりは難しいと思いますね。コントとしては、今後やってみたいことのひとつに海外でというのはありますよね。
――今回のステージを見て、「ぜひ、ジュニアさんを!」とオファーがあったら?
じゃあ、行きましょう!(笑)
『THE EMPTY STAGE in ROPPONGI』
日程:12月1日(月)~14日(日)
会場:PALAZZO DUCALE 麻布(東京都港区六本木7-12-27)
出演:
「Stand-Up One-Man Talk Show」
千原ジュニア(千原兄弟)、博多大吉(博多華丸・大吉)、兵動大樹(矢野・兵動)、黒田有(メッセンジャー)、田中直樹(ココリコ)、ケンドーコバヤシ、陣内智則、礼二(中川家)、小籔千豊、高橋茂雄(サバンナ)、河本準一(次長課長)、徳井義実(チュートリアル)、品川祐(品川庄司)、川島明(麒麟)、大悟(千鳥)、綾部祐二(ピース)、西野亮廣(キングコング)、村本大輔(ウーマンラッシュアワー)
※出演日は公式サイトをチェック!
「The Second City Japan Show」
バッファロー吾郎、水玉れっぷう隊、2丁拳銃、ギンナナ、犬の心、伊藤修子、梶原雄太(キングコング)、2700、インポッシブル、チョコレートプラネット ほか
※出演日は公式サイトをチェック!
料金:前売3,900円 当日4、300円 ※飲食メニューあり(別途1オーダー制)
チケット発売:10月18日(土)AM10:00~チケット一般発売
【千原ジュニア】【千原兄弟】