よしもとニュースセンター

10月22日（水）、東京・ヴィレッジヴァンガード下北沢店にて、バッファロー吾郎・Ａ著書『グル名刺』の発売記念トーク＆サイン会が行なわれました。

タイトルにもなっている"グル名刺"とは、バッファロー吾郎・Ａが作った「グルメ」＋「名刺」＝お店のショップカードの造語。30代半ばより集めている"グル名刺"は、永遠の憧れ・小泉今日子さんをおいしいお店に招待したいという、ある種の妄想的（？）願望から始めたものだそうで、おいしいお店とバッファロー吾郎・Ａによる自伝的なストーリーが味のあるマンガで描かれていたり、おいしいお店が表現豊かな文章で書かれていたりと、読みどころ満載の１冊となっています。
また、「コップのフチ子」の原案者であるマンガ家・タナカカツキさんがスーパーアシスタントを務め、マンガの構成などをアドバイスくださっているところも魅力的です。

イベント前、マスコミ向けの囲み取材に登場したバッファロー吾郎・Ａ。最初、自分がマンガを描くとは思っていなかったそうで、「タナカカツキさんが付いてくれるというので、てっきり描いてくれるもんやと思っていたら、"マンガを描きませんか？　ヘタで笑える中途半端な絵を描いている人を見たい"と言われて描くことにしました」と振り返ります。

マンガのイラストとストーリーは自身でもちろん描いたそうですが、コマ割やスクリーントーンなどのマンガ家として必要なスキルはタナカさんが担当してくれたとのこと。苦労した点は「グルメやからおいしそうに描きたいけど、画力がないので」と語りつつも、タナカさんの言葉を信じて描き進めたそうです。自身の絵については「ヘタやなぁと思う」と言いながらも、「タナカさんの構成力を見てください」と胸を張りました。

また、マンガを描く際に意識したマンガ家については、特に......とゆでたまごさんのお名前を挙げます。著書の中には『キン肉マン』に出て来る登場人物をいろいろと描いているそうで、ゆでたまご・嶋田隆司先生に許可を取ったところ、「良かったですよ」とお誉めの言葉をいただいたそうで、「ホッとしました」と語ります。

東京に出て来て離婚......という実話から始まる同著。「１人は淋しいから、おいしいものを食べていた。淋しさを埋めてくれた仲間......先輩、後輩がいてくれたから、大阪に帰らずやってこれたんやと思います」と感謝しつつも、「今も淋しい」と思いを吐露。「だから、マンガに夢中になれたし、（描くことに集中すると）淋しさも忘れられた」としみじみ。「東京に出て来て淋しい思いをしている人に、ぜひ読んでいただきたい」と呼びかけます。

「憧れは常にマックス」だという小泉今日子さんについては、「マンガに描いたので（許可をもらうために）読んでもらったんですけど、"うわ、ヒロインみたい"って言ってくれて。感謝しかないです」とコメント。リポーターから「これをきっかけにもっとお近づきになれるのでは？」と問われると、「もっとお近づきになれたら嬉しいです。もしドラマ化や映画化されることがあれば、ヒロインはぜひ小泉さんに演じてほしい」と照れくさそうに語っていました。

30人限定で行なわれたイベントには、MCとしてしずる・村上も登場。「味があって読みやすくて、哀愁もあって、すごくいい本ですね」と誉められると、「ほんま？　嬉しい！」と素直に喜ぶバッファロー吾郎・Ａ。「この本があれば、本当に小泉今日子さんも（食事に）付いてきてくれるかもしれないですよ」とも焚き付けられ、「マジで？」と嬉しそうです。

また、囲み取材でも話していた『キン肉マン』の登場人物ほか、メーテルやらと既存のキャラクターは全て、著者のみなさんに許可を取ったそうですが、「松本（零士）先生も"できたらちょうだい"と言ってくれて......。藤子不二雄両先生の事務所の方も"愛情を感じました。ありがとうございます"というようなニュアンスで"いいですよ"と言ってくださって、本当にありがたかった」と協力してくれた包容力のあるみなさまへ感謝します。

「タナカさんがバックに付いてくださったので、読み物としては面白いはずです。また、（今日より発売となった同著の）LINEスタンプもよろしくお願いします」とアピールして、イベントは終了しました。

その後、サイン会を刊行。一人ひとりの本へ丁寧にサインを描きながら、みなさんとのつかの間の時間を楽しんでいました。



●書籍情報
グル名刺
価格：1200円（税抜）
発行：ヨシモトブックス
発売：株式会社ワニブックス

LINEスタンプ発売中

【バッファロー吾郎・Ａ】