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2014年10月28日 (火)

杉野希妃監督とのQ&Aも盛況! 『マンガ肉と僕』第27回東京国際映画祭で公式上映

10月28日(火)、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催中の『第27回東京国際映画祭』にて、『マンガ肉と僕』がワールドプレミア上映され、上映前には、監督・プロデュサーで出演もしている杉野希妃さんによる舞台挨拶が行われました。
(※写真は、徳永えりさん、ちすんさんと共に登壇した10月26日(日)の様子です)

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本作が長編映画初監督作品でありながら、女優としてだけでなく、早くからプロデューサーとしてアジアを中心に活躍する杉野監督。
第二作『欲動』(11/21公開)では、釜山国際映画祭で新人監督賞を受賞するなど、各方面から注目度が高まっている一人です。

拍手で迎えられた杉野監督は、午前中から足を運んだ来場者に感謝を述べた後、「コメディのように見えるタイトルなんですけど(笑)、私なりにいろいろ考えて詰め込んだ作品ですので、楽しんで見ていただけたらと思います」と挨拶。

朝香式さんによる同名原作から映画化での変更点も多いそうで、舞台を京都に選んだのは「この物語を読んだ時に、女性とは何なのか、男性とは何なのか、ありのままってなんだろう...って考えた時に、40年代から60年代くらいの日本映画に通じる部分あるんじゃないかということで、京都で撮ったらより面白くなるんじゃないか」との思いがあったそうです。

英語タイトル『kyoto Elegy』について、司会者より溝口健二監督『浪華悲歌』(なにわエレジー)の影響の有無を訊かれると、「『浪華悲歌』の英語タイトルが『Osaka Elegy』で、溝口健二さんの作品がすごく好きで、彼が描いた女性像が今でも新しいって感じる」とし、原作を読んだ際に、溝口健二監督の作品を思い浮かべたと明かします。
また、『マンガ肉と僕』を直訳すると『Manga Meat&I』となり、「ちょっと変だな(笑)」といった理由もあるとか。

上映が終わると、再び沸き起こった拍手なかで、杉野監督が再度登壇。
来場者からの質問に答えるQ&Aが始まり、キャスティングがほぼ思い通りい進んだことや、監督と女優を兼務したことで生じた難しさ、マンガに出てくるような骨付き肉"マンガ肉"について、丁寧に答えます。

日本語のわからない外国人が通訳を介して発言するなど、質問は途絶えることなく、他にもオープニングでのクレジットに極太明朝体を使った経緯、今回の東京国際映画祭でも来日しているキム・ドンフ監督、エドモンド・ヨウ監督との親交についても語った杉野監督。

最後に司会者が、一昨日の舞台挨拶と衣装の違いについて「(一昨日は)女優さんモードで、今日は監督モードなんですか?」と訊かれ、「気分です(笑)」と笑みをこぼし、舞台挨拶及びQ&Aは幕を閉じました。

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なお、『第27回東京国際映画祭』は、今月31日(金)まで開催。
詳しくは、公式サイト(http://2014.tiff-jp.net/ja/)でご確認ください。