『日清食品 THE MANZAI 2014』本戦サーキット・なんばグランド花月
11月9日(日)、大阪・なんばグランド花月にて『日清食品 THE MANZAI 2014』の本戦サーキット第4戦目が開催されました。今年、日本で最も面白い漫才師を決める同番組。予選を勝ち抜いた50組の認定漫才師が東京、大阪、京都での本戦サーキット全5戦でそれぞれ2回ネタを披露し、そこで獲得したサーキットポイントの上位11組にワイルドカードの勝者1組を加えた計12組が、12月に行われる決勝に進むことができます。
この日は2回目の出場となるコンビも多く、結果によっては決勝進出確定が出る可能性も。MCを担当するのは、あべこうじ。本戦サーキットのルールについて説明した後、"0番手"として惜しくも認定漫才師入りを逃したアインシュタインが登場、客席をしっかりあたためたところで、熱い戦いの幕が上がりました!
トップバッターはロングコートダディ。ふたりのテンションの差がじわりと効いてくる展開で、さっそく大きな笑いを起こします。唯一の男女コンビとなるゆにばーすは、社会のさまざまな謎を解いていくというネタでしっかりアピール。ハラのキャラクターも強烈な印象を残しました。
思わぬテーマのネタを繰り出し、冒頭から爆笑をさらったのがPOISON GIRL BAND。吉田たちは、ふたりのイメージカラーとなっている青と赤をめぐり丁々発止のやりとり。双子ならではの息の合ったところを見せつけました。
響きの似た言葉遊びで沸かせたのは2丁拳銃。修士の勢いあるツッコミが冴えわたり、爆笑を重ねていきます。阿佐ヶ谷姉妹は「スーパー」にまつわる漫才を、おなじみの美声とハーモニーをからめつつ披露。独特の空気感で場をさらいました。
モグライダーはパワフルな漫才で勝負。ともしげさんと芝さん、それぞれの個性が生きるやりとりに客席は大ウケです。こちらもパワーでは負けていないレイザーラモン。「あるある」でおなじみRGの歌唱力を織り交ぜつつ、王道のしゃべくり漫才を繰り広げました。
登場するなり半裸衣裳で驚かせたダイノジ。大谷と大地、ふたりの絶妙なコンビネーションが次々と笑いを巻き起こします。ザ・ぼんちは、おさむの暴走が止まらぬ怒濤の展開で、大ベテランとは思えぬ破壊力満点の漫才を見せてくれました。
ふたりが織りなす独特のテンポで笑いを誘ったのが見取り図。よしもと祇園花月会場で1位を獲得した学天即は、今回も圧巻のしゃべくりを披露。客席からは、爆笑と拍手が何度も起こっていました。
大村のボケはもちろん、藤田が発するひとことひとことでも大いに沸かせたトータルテンボス。藤崎マーケットはタイムリーなフィギュアスケートのネタで勝負。トキの奇抜なキャラクターが、田崎を翻弄しまくります。
よしもと祇園花月会場で2位に食い込んだダイアンは、またしても西澤の低体温ボケが炸裂。津田の叫びにも似たツッコミが入るたび、大きな笑いが湧き上がります。結成1年目のムニムニヤエバは、なんと揃って着物姿で舞台へ。演じたネタは漫才と落語の融合!?で、観客を驚かせました。
コントのイメージが強いコンビながら、漫才でもしっかりしたネタ運びで笑いを生み出していたクロスバー直撃。アキナは雪山での危機を描いたネタを。時に静かに、時に激しく繰り出される秋山のツッコミが、笑いをどんどん増幅させていきます。
"脱力系漫才"とも称されるコマンダンテは、ローテンションかつ独特な世界観で、終わりの見えないストーリーに観客を誘い込んでいきます。トリを飾ったのは、かまいたち。リズムのいいふたりのやりとり、コロコロと変わっていく山内の言動に、爆笑の連続となりました。
すべてのネタが終了したところで、ひと足早く劇場を後にした東京勢以外が舞台へ再び集合。審査結果が出るまで、しばしのアピールタイムに! 東京からやって来たため「爪痕を残そう」と居残ったモグライダーは、「学天即さんとキャラがかぶっている」とまさかのライバル宣言!? しかしよくよく聞いてみると、四条のベストとともしげさんのTシャツが「赤」、奥田と芝さんがいずれも「スーツ」というふわっとした理由で、奥田は「僕ら絡まれてるんですか?」と戸惑っていました。
また、みんなのトークにじっと聞き入っていたトキがいきなり怒り出したかと思うと、「怖かった〜」と未知やすえのギャグをカバーするという珍場面も。津田は衣裳のスーツを脱いですっかりくつろぎモードなことを、あべに何度もいじられていました。ほかにも、アキナのコントの名ゼリフ「取れへん〜」を秋山が再現してみせるなど、とにかく大盛り上がり!
さあ、ついに結果発表です。第2位はコマンダンテ! 安田は「とりあえず2本終わってハッとしてます」「今ちょっと頭が真っ黒で...」とボケ倒しましたが、最後は揃って「ありがとうございます!」。
そして第1位は、よしもと祇園花月会場に続いて学天即! 「やった〜! ということは、もう優勝でいいですか?」とはしゃぐ四条に対し、奥田は「座るところはB-4と決めてるんで!」と早くも決勝を見据えた発言。「地味な漫才師を優勝させやってください!」という奥田の呼びかけには、ひときわ大きな拍手と歓声が上がっていました。
本戦サーキットも残すところあと1回。11月23日(日)の東京・ルミネtheよしもとが最後となります。ますます目が離せない『THE MANZAI 2014』に向けての戦いに、引き続きご注目ください!
『日清食品 THE MANZAI 2014』公式サイト
http://www.themanzai.com
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