しゃかりき初単独ライブ『だまって俺についてこい!!』
11月22日(土)、東京・ヨシモト∞ホールにて、しゃかりき初単独ライブ『だまって俺についてこい!!』が行われました。
結成4年目、上京3ヶ月で『彩~irodori~Member』入りという快挙を果たし、注目を集める"光"と"おっくん"のコンビ・しゃかりき。
11月22日は、"いい夫婦の日"であり、既報のインタビュー(http://news.yoshimoto.co.jp/2014/11/entry34773.php)で語っていた通り、しゃかりきが4年前に結成した日でもあります。
そんな4周年記念日ならではの初単独ライブが約1時間繰り広げられました。
開場時間中、不審者がステージへ乱入?......と思いきや、しゃかりき本人。
よぼよぼながら、後輩にあたるNSC東京19期生の"がむしゃら"を名乗り、観客をあたためて、前説を全うしました。
そして開演時刻を迎えると、BGMの『CAN YOU CELEBRATE?』の音量が上がり、暗転。
明転になると、そこには腕立て伏せをする光、光に向かって「動くな!」と銃を突きつけるおっくんの姿があります。
光が「動かんけども」と返して...そんなオープニングコントでしたが、実は初めて作ったネタだと明かした上で、何かについて揉め始める2人。
光が立ち去るとそこには1枚のチラシがあり、手にしたおっくんは「あいつホンマ勝手やもんな。プロポーズも親に挨拶も、ましてや劇場選びもしなあかんのに...11月22日まで時間ないで!」と吠えたところで、オープニングVTRへ。
THE BLUE HEARTSの『夢』に乗せたオープニングVは、初単独ライブと結婚式、そしてタイトルを重ねあわせた作りで、観る者にテーマを強く印象づけさせます。
続いては、「熊本から大阪に嫁いで15年。中学生になる息子にも恵まれて、今日も忙しい朝が始まります」とのナレーションで始まる、彼らの代名詞的なママさんバレーシリーズのコント。
強烈な熊本弁とドタバタ劇で、がっつり爆笑をさらいました。
2人の生い立ち、出会い、初仕事を回想するスライド調のブリッジVTRを挟んで、夫が定年退職を迎えた日の老夫婦コントが開幕。
「死ぬまであなたには女性として見られたい」と頑なな妻と、オナラやすっぴんを晒して欲しい夫との会話で笑いを誘いつつ、ほのぼのとした雰囲気も醸し出しました。
続いては、ショートコント『九州男児』。
「瓶のフタが開かない」「痴漢に遭ってる」などの窮地に陥った女性の前に、ふんどし姿の九州男児が現れ、九州男児らしい(?)強引な方法で次々と解決します。
お次は、この日唯一の漫才を披露。
LMFAO『Shots ft. Lil Jon』のメロディに乗せた彼らのツカミ「しゃー! しゃー! しゃかりき! しゃー! しゃー! しゃかりき! しゃー! しゃー! しゃかりき!」の後の「しゃかりーき!」で、観客と声を揃えようと促します。
そんなやりとりで一体化をはかると、ゴキブリの退治法などカップルやデートといった男女のシチュエーションを題材に漫才を進行。
行き過ぎた九州男児観を押し付け、見事なオチが決まりました。
ここでの幕間は、某消臭スプレーと某世界的有名キャラとが漫才するアニメに、2人がアフレコするというVTR。
その映像の完成度の高さに、感心した様子の客席でした。
そして、この日、もっとも長尺となった同棲カップルのコントへ。
同棲初日にトイレを詰まらせてしまった彼女(光)と、好きな彼女のために何とか流そうとする彼氏の奮闘ぶりは、BGMと照明の演出も相まって、映画『アルマゲドン』を彷彿させるクライマックスが待っていました。
次の幕間は、「こんな方からもお祝いコメントが届いてます」と題されたVTRで、アパートに突撃するも、キャラに扮したしゃかりき本人。
ここでも光のおかんキャラが炸裂しました。
ラストは、バイト先のコンビニに、ママさんバレーのユニフォーム姿の母親が買い物に......というコント。
煙たがる息子と、店長に菓子折りを渡そうとするといった母親との応酬は、ギリギリのリアリティを保ちながら、「しょうもな!」というおっくんのツッコミで終幕を迎えました。
SOFFet『ひとりじゃない with MONGOL800』に乗せたエンディングVTRでは、2人がオフショット的な素顔を覗かせ、「スペシャルサポーター・衣装提供 光の母」のスタッフクレジットでクスクス笑いが起きる瞬間も。
感動的なムードのなか、エンディングトークで再び姿を現すと、おっくんは明らかに涙目です。
そして、ライブの構成にそって、光が「今日結婚したんで、これからはずっと2人で笑いの勉強をさせていただきます。誓いますか?」と訊くと、おっくんは「誓います」と返し、号泣!
その瞬間、会場は感動と爆笑に包み込まれました。
その後、ブーケトスも行おうとしますが、「ブ」という形にくりぬいたパネルに毛を生やしたもので、おっくんが後ろ向きで投げるも、ゴムの力で戻ってきて、光がそれをトス。
そんな件をやり遂げ、「しょうもないしゃかりきですけど、今後ともよろしくお願いします」(光)、「ありがとうございました、ホントに(泣)」(おっくん)、「これからもだまって俺についてこい!」(光)と締めて、大きな拍手で終演を迎えました。
どちらか一人が女性に扮し、カップル、夫婦、母と息子といった様々な男女の関係をコントと漫才で表現したしゃかりき。
数々のウエディングソングに加え、熊本県のPRソング『ダイスキ!くまもとファイヤー』といった劇中使用曲にもこだわりを見せました。
今後も、しゃかりきの活躍にご注目ください。
【しゃかりき】【光】【おっくん】