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2014年12月30日 (火)

『国立科学博物館×吉本興業「笑楽校」なんで?ゼミ~佐久間先生&川田先生の「羊のなんで?」』

12月23日(火)、国立科学博物館にて『国立科学博物館×吉本興業「笑楽校」なんで?ゼミ~佐久間先生&川田先生の「羊のなんで?」』が開講されました。
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東京学芸大学協力のもと、弊社が行っているプロジェクト『笑楽校』。面白いことを通して、元気な子どもを育てようというものです。その『笑楽校』が、国立科学博物館と一緒に開講している「なんで?ゼミ」は、誰しもが疑問に思うさまざまな「なんで?」を、国立科学博物館の"科学の力"と、『笑楽校』の"笑って楽しめる授業力"を組み合わせていこうというものです。

今回の「なんで?ゼミ」では、生き物大好き芸人・佐久間一行が先生となり、動物研究部の川田伸一郎先生とともに、来年の干支でもある「羊」について考えました。助手を務めるのは、ランパンプス。午前中は小学校低学年~中学年が対象の"初級編"、午後は小学校中学年~高学年が対象の"中級編"を行い、各回約20名の子どもたちが参加しました。

まずは、ランパンプスが教室に登場し、子どもたちに羊の絵を描いてもらいます。ランパンプスが「羊を見たことある人?」と質問すると、ほぼ全員が挙手。「どこで見たの?」と聞いたところ、多くが動物園でしたが、中にはアメリカの牧場という子も。そんなトークも交えながら、色鉛筆を使って自分の思い描く羊の絵を完成させました。
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そこに、この日の先生のひとりである佐久間が登場し、「先生は動物が好きなので、今日はみんなに教えながら、一緒に学んでいきたいと思います」と挨拶を。そして、イラストが得意な佐久間は、ホワイトボードに羊の絵を描きます。もこもことした毛と、顔を描き...。ところが、その顔は『妖怪ウォッチ』のジバニャン!? 子どもたちからも、「顔がジバニャンだー!」と笑いがおこり、つかみは大成功でした。さらに佐久間は、イラストによる3択クイズを出題。イラストの下半分、もこもこの毛と足の部分を見せ、「羊はどれでしょう?」と問うと、子どもたちは「1番!」「2番!」「3番!」と、それぞれが元気な声で応えます。佐久間先生がイラストを全部めくって見せると、羊は一つだけで、他はもこもこのヒゲのサンタクロースと、吹き出しでしゃべっている男の子。正解した子も、不正解の子も、正解のイラストに爆笑し、教室は盛り上がりました。
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続いて、川田先生も交え、子どもたちの描いた絵を紹介していくことに。どの作品も羊の特徴をよくとらえていて、「とってもよく描けてる。僕よりずっと上手いよ!」と川田先生も感激。中でも、川田先生は、足の蹄が二股に分かれている絵に注目します。羊は、二股に分かれた偶数個の爪を持つ"偶蹄類(ぐうているい)"で、牛、ヤギ、キリン、イノシシ、ラクダなどが同じ仲間だと説明。この「偶蹄類」という聞きなれない言葉を聞いた佐久間は、「難しい言葉が出てきたから、みんなで一回言ってみよっか」と提案。「せーの!」の掛け声に合わせ、子どもたちみんなで大きな声で「偶蹄類!」と大合唱しました。さらに佐久間は、「今日は"偶蹄類"って言葉を覚えて帰ろう! 友達と話してて羊の話が出たら、"あ~偶蹄類でしょ?"ってサラッと言ったら、みんなビックリするよ」と、さらなる楽しい提案を。子どもたちは「偶蹄類」という言葉が気に入ったようで、その後も新たな絵を紹介するたび、蹄が二股に分かれて描かれているかをチェックし、「偶蹄類!」と叫んでいました。
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この"偶蹄類"に対して、蹄がひとつの馬など奇数個の爪を持つものは"奇蹄類(きているい)"。この特徴について、川田先生は例をあげながら分かりやすく説明していきます。すると、子どもたちから「羊は足が速い!」という発言があり、川田先生も「正解!よく知ってるね」と喜びの声を。「足が速いイメージないのに」と驚く佐久間に、川田先生が解説を始めます。「草を食べる草食動物は、肉を食べる肉食動物から逃げるため、速く走ることのできる足を持っているんだよ」という川田先生の説明を聞き、佐久間も子どもたちも納得。さらに、川田先生は、毛がもこもこしているのは、家畜として改良を重ねたからで、野性の羊は見るからに足が速そうな姿をしていることも補足しました。
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さらに、羊の剥製と骨が登場。実物を目にしながら、羊の特徴を説明していきます。角については、子どもは角なく、大人になるにつれてぐるぐると回転しながら伸びること、そして角のでこぼこを数えると年齢が分かることなどを。目は、下を向いて草を食べている時も周りに危険が迫っていないか見渡せるように、目の形は横に伸びていて、額の上の方についていることなどを。中でも一番の意外だった特徴は、羊は上の真ん中の歯がないということ。羊は、下の歯で下から草を刈り取って食べるのだそうです。羊の骨を見ながら、それを確認した佐久間と子どもたちは、「ホントだー!」と声を。さらに川田先生は、アニメ作品で羊の上の歯が描かれているシーンや、羊がニンジンやトウモロコシを食べているシーンを紹介し、実はこれは間違っていることを説明。羊は下の歯がないので、ニンジンもトウモロコシも食べることができないのです。驚きの事実を知った子どもたちは、大興奮。きっと家に帰ったら家族に、学校に行ったら友達に、「ねえ、知ってる?」と、このことをうれしそうに話すことでしょう。
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最後は、佐久間から子どもたちに、クリスマス&お正月の自筆イラストカードをプレゼント。カードのイラストの羊は、しっかりと二股の爪が描かれた"偶蹄類"。「よかった~。間違ってたら、恥ずかしくて渡せなかったよ~」と、佐久間はほっと胸をなでおろし、講義は終了しました。
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みんなで記念写真を。佐久間は"偶蹄"のポーズで!
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【佐久間一行】【ランパンプス】