学生を対象とした、吉本興業インターンシップ「よしもと冒険」OmOコースが開催!
12月中旬の3日間、『吉本興業インターンシップ「よしもと冒険」OmOコース』が行なわれました。
こちらは学生を対象としたインターンシップで、弊社では初の試み。「よしもと=お笑い、劇場、マネージャー」というイメージを持っている方が多いと思いますが、弊社では早くからデジタルコンテンツをパソコンやスマートフォンで楽しめるプラットフォームづくりを進めてきました。今回のインターンシップはコンテンツの多様化が急進する現在において、そういった分野に興味を持つ学生のみなさんに、弊社に興味を持ってもらおうというものです。
10月に開催された第1弾では「よしもとロボット研究所 Pepperコース」として、SoftBankのロボット「Pepper」を用いて、ロボットエンターテイメントを体験してもらいました。
今回開催された「OmOコース」では、弊社が運営するYouTubeチャンネル「OmO」などでのデジタル制作の体験を提案。初日は「OmO」やYouTubeについての説明ほか、10名の参加学生による自己紹介やチーム分け、レイザーラモンRGによる動画配信の見学、2日目は動画制作に参加してくれる芸人たちとの打ち合わせや『よしログ』の現場見学しました。こちらでは、3日目の様子を掲載します。
午前中、六本木にあるYouTube Space Tokyoにて撮影を行った参加学生たち。午後は弊社へ戻り、2班に分かれて動画撮影と編集作業を行ないました。
ガリットチュウと鈴川絢子が参加したチーム「OmOコース1軍」は、ガリットチュウ・福島と鈴川がパパ&ママ芸人ということで、子どもが楽しめる動画企画として紙芝居を提案。経験豊富な芸歴16年のガリットチュウは具体的な提案のない企画に戸惑いを見せながらも、「どうやって絵を描いていくのか?」「ストーリーはどうするのか?」など細かく質問を求め、詳細を詰めながら真剣に話し合います。
一方、はいじぃ、エッグ矢沢、藤原麻里菜が参加したチーム「VIMYO」は、ロケ勝負の企画ということもあってか、和気あいあいとしたムード。寒空の下でかき氷を食べるというインパクト勝負の動画づくりに、エッグ矢沢は「タイトルが大事。衝撃!とか奇跡!みたいな言葉を付けると、視聴してもらえる確率が上がる」とアドバイスします。
早々に打ち合わせを終えたチーム「VIMYO」は、弊社の中庭にて撮影スタート。足りない小道具は近くのお店まで急いで買い出しに行き、オープニングの撮影をしつつ、藤原によるかき氷づくりが進められます。
が、小さいかき氷器ということもあって、中々進まず......。氷をそのままお皿に入れるなど大ざっぱな展開も、全てiPadにて撮影していきます。はいじぃ、エッグ矢沢も加わって盛り上げる中、藤原がある種の奇跡的な笑いを起こし、爆笑に包まれたまま、撮影は終了しました。
チーム「OmOコース1軍」は、鈴川の詳しい電車をモチーフにしたオリジナルキャラクターを主人公として、福島がストーリーを考案。iPadにて3人でのオープニングを撮影後、学生も一緒になって紙芝居制作に取りかかります。福島が下書きをし、鈴川が電車のキャラクターの肉付けを、ガリットチュウ・熊谷は学生たちと一緒に紙芝居の色づけを手伝います。
彼らが必死で紙芝居づくりを進めている間に、必要な素材を撮り終えたチーム「VIMYO」は早速、編集作業に......。
紙芝居づくりが佳境に入ったチーム「OmOコース1軍」は、福島の考案したストーリーを台本化し、ようやく完成! かなり大変な作業となりましたが、熊谷が「締め切り前の漫画家みたいだったね」と話しかけ、場を和ませました。その後、リハーサルを一度行なったのち、本番スタート。一発OKで撮り終えたのち、急いで編集に取りかかりました。
1時間後に行なわれた発表会には、芸人も参加。
まず、チーム「VIMYO」が完成作を披露します。タイトルは「まさかのポロリ爆弾かき氷ツリー」。はいじぃと思われるイラストが入っていたりと、YouTubeらしい遊び心満載の出来上がりです。
観終えた藤原は「企画が面白く、振り幅もあったので楽しくやらせてもらいました」と感想を。「タイトルいいですね。僕とはいじぃさんはうまく立ち回れなくて申し訳なかったですけど(笑)」(エッグ矢沢)「僕らのぐだぐだなところは切ってある、いい編集でした」(はいじぃ)と讃えます。
学生達は「編集しにくい題材で、どこを切るかが難しかった。なんとかかたちにできてよかったです」「動画編集は未経験でしたが、企画から楽しかった。つたない動画制作に付き合ってくださった芸人さんにお礼を言いたいです」「芸人さんに企画を出して実際にやっていただくような機会は今までなかったので、たくさん笑わせていただきました」など、全員が楽しさと充実感を口にします。
続く、チーム「OmOコース1軍」の動画タイトルは『子どもが絶対泣きやむ紙芝居』。学生が即席でつくった音楽を使用するなど、オリジナリティが光ります。
観終えた鈴川は「紙芝居に時間をかけて、みんなで一緒につくることができてよかった。私はいつもYouTubeは1人でつくってアップしているので、大勢でつくるという貴重な経験ができたこともよかったです」とお礼を。「1から紙芝居をつくる大変さを学びましたね。動画はいい感じにしていただいてよかったです」(福島)「一緒にやらせていただいて、ありがとうございました。(紙芝居づくりは)時間に追われて大変でしたけど、仕事では辛いこともあるということを実感できたのもよかったんじゃないかなと思います」(熊谷)と、社会で働く先輩らしい言葉を贈りました。
「2時間くらいで撮影が終わるかなと思っていたんですけど、結局3時間かかってしまった。芸人さん達に申し訳なかった。将来、こういう職業に就くか、もう一度考えようと思います」という学生に、「え! 考えちゃうの?」(福島)「それはそれで、いい経験だ!」(熊谷)と笑いながらツッコむガリットチュウ。紙芝居づくりが思っていたより大変だったためか、「大学生の企画を真剣に考えていただいて、芸人さんのすごさを改めて感じました」「芸人さんたちにほとんど無茶振りで、申し訳ない気持ちでいっぱい......。カメラが回っていないところでも優しくしていただいて、感動しました!」と感極まって泣き出す学生もいました。
発表を鑑賞したOmOコースの担当社員から「みなさん、失敗したり、意見がぶつかったりもしたと思いますが、我々も働きながらたくさん失敗もしています。でも、その失敗をどう活かすのかが大事。失敗をさらに大きなことに活かしながら、芸人さんたちと面白いものをつくっていきたいと思っています。この経験が、みなさんの就職活動に役立っていけば嬉しいです」という、まとめの言葉がありました。