初日大盛況の『東京グランド花月』! 出番直後の感想も到着
12月24日(水)、東京・明治座にて、『東京グランド花月』の初日公演が開催されました。
よしもと100年の歴史に裏付けられた看板寄席"グランド花月"。
待望の東京公演は明治座にて、12月24日(水)、25日(木)の2日間で3公演が行われ、24日は桂文枝、中田カウス・ボタン、西川のりお・上方よしお、COWCOW、トータルテンボス、NON STYLE、林家菊丸、もりやすバンバンビガロがそれぞれネタを披露し、後半は吉本新喜劇が上演されました。
この様子は、後日ライブレポートとして掲載します。
満席に膨れ上がった明治座のステージで、それぞれ爆笑をさらった芸人たち。出番直後に感想を訊きました。(※出演順)
●NON STYLE
井上「たくさんのお客さんに入っていただきまして、楽しい舞台になったんじゃないかなと思います」
石田「年齢層がね、普段やってる劇場よりもさらに広がってる感じで」
井上「子供からお年寄りの方までたくさんの方が楽しんでいただける感じになったんで、よかったんじゃないかなあって思いますね」
石田「やってて楽しかったですね~。もう一回、出てきますわ」
井上「いや、終わりです(笑)」
石田「同じネタ、もう一回やってきますわ」
井上「いやいや、絶対ウケないです。ズルズルにスベって終わりです」
石田「同じネタをさっきの120%でもう一回やってきます」
井上「さっきそれでやってください、それじゃ(笑)」
石田「さっき110%。120%でもう一回やってきますわ」
井上「それでも多分、ズルズルですよ(笑)」
●トータルテンボス
大村「いつもより大人たちがひしめき合ってるし、並々ならない会社をあげてのプロジェクトな感じがすごく伝わってきたね」
藤田「すごい幹部の人たちがいましたからね」
――花月を全国を広めたいという思いはありますか?
藤田「そうですね。よしもとの芸人は多いですし、我々の世代も漫才がんばって、特に我々が引っ張っていく存在かな。リードしていく感じになっちゃうかな、特に俺」
大村「なんだ?」
藤田「俺がグイグイ引っ張っていく立場だから、牽引していこうかなと」
大村「お前、ちょっと最近(両手で鼻が高くなったポーズ)なってるな、これに」
藤田「なんだよ、それ。俺が天狗って言いたいのか?」
大村「違うよ」
藤田「じゃあなんだよ」
大村「カジキマグロだよ」
藤田「なんだそりゃおい! 脂のってていいじゃないかよ」
大村「いいことだ(笑)、自信があることはいいことだ」
●COWCOW
善し「東京グランド花月は、もう毎日でもやりたいね」
多田「豪華ですよね。東京にこういう毎週、毎日ね、こういう劇場ができればね」
善し「ありがたいことですよね」
多田「ありがたいですし、僕らの仕事も潤ってきますし」
善し「こういう劇場は、我々にとってホームなんでね」
多田「劇場のこういう雰囲気もいいですよね。畳楽屋があって。ぜひ前向きに考えて欲しいですけどね。師匠方にも会えますし」
善し「これはもう、東京グランド花月、やるしかないんじゃないですか?」
●もりやすバンバンビガロ
「僕は普段、なんばグランド花月でパフォーマンスさせていただいてるんですけど、ご家族連れが多かったりとか、ちっちゃい方からおじいちゃんおばあちゃんまで、みんな楽しく見てくださってて、最初緊張してたんですけど、立ってみたらいつもの明るいNGKと一緒のような感じで、楽しくやらせていただきました」
――東京と大阪の違いは感じましたか?
「僕も関西弁なんですけど、さんまさんとかいろんな関西出身の方が全国放送で活躍してくださってるので、すごい客席があったかい。逆にこっち(東京)の方がウケやすいかなと思うくらいの感じでしたね」
●林家菊丸
「大阪のお笑いが東京でどれくらい通用するかなって、多少不安だったんですけど、ホントに今日のお客さんは、大阪のお笑いを楽しむぞっていうのがひしひし伝わってきて、しゃべっててどんどんこっちが乗ってきましたね。楽しかったです」
――花月は全国に広まると思いますか?
「これはいけると思いますよ。もう昔みたいに地域の差みたいのもなくなってきてますからね。やっぱり大阪の笑いをどんどん発進していくべきですし、やはり東京で広げていくことが大阪の笑いを守っていくうえでも大事やと思いますね」
●西川のりお・上方よしお
のりお「自分で言うのもおかしいけど、手応えバッチリです」
よしお「笑っていただけました。反応よかったです。ありがたいです」
のりお「日頃、なんばグランド花月出ているおかげで、特別じゃなく、ホームグラウンドでやってる同じやり方でやっても、お客さんいい反応してくれました」
よしお「よう笑ってくれましたよ。別にここやから、あそこからいうことないと思いますね。年齢は幅広くなりますけど、芸人は幅に対応できると思いますよ」
のりお「ぜひ東京グランド花月、僕らやってもらわんと困るなと。TGKで」
よしお「いいですね~」
のりお「TGKって、何かあったかなあ?」
よしお「まあまあ(笑)、そういう感じでやっていただけたらいいですね」
●中田カウス・ボタン
カウス「まずは満席のお客様で」
ボタン「ありがたいことですよね」
カウス「お客さんが真面目ですね(笑)」
ボタン「逆にあない真剣に聞かれてもね(笑)。ありがたいですけどね」
カウス「ネタは、継ぎ接ぎのネタじゃなしに、筋のあるネタがやれました」
――なんばグランド花月、ルミネtheよしもとなどにも出演してますが、違いはありましたか?
カウス「お客さんの方も緊張してる感もあったりして、その緊張のなかで笑いを作っていくという、また楽しみといいますか、違うテンションみたいなものがありましたね」
ボタン「これからちょくちょく様子みて、お客さんをほぐしていきましょう」
カウス「とりあえずは、東京でもこれくらい大きな規模でもちゃんとやれるという感触はつかめましたし、これから楽しみです。お客さんに頼っていくことなんですけど、ぜひこれくらいの1000人以上、お客さんが入る劇場が出来ればという希望、夢がありますね」
――東京、大阪の違いというものは感じましたか?
カウス「今はそういう隔たりないですし、たっぷりネタを聞いてみたいというお客さんが増えてる感じがしますね。小さいお子さんたちも、おじいちゃんおばあちゃんに連れられてと言いますか、今のおじいちゃんおばあちゃんそのものが、若いですからね」
ボタン「そうそう。見に来ていただきたいと思いますね」
* *
吉本新喜劇では、間寛平・辻本茂雄座長『ステキなステキなクリスマス』を披露し、終演後には寛平、辻本、山田花子が、そのままの衣装、メイクで囲み取材に応じました。
まず、記念すべき第一回目の『東京グランド花月』での新喜劇を終えた感想を訊かれると、「ルミネ(theよしもと)とかはやってるんですけど、心配してたんですが、いいお客さんに恵まれてありがとうございます」と寛平が口火を切り、辻本も「出た時の反応が、すごく新喜劇を愛してくれてるだなっていう気持ちになりました。寛平さんとは一切合わさず出たんで、どうなるかなって思ったんですけど、なんとかお客さんも喜んでくれたんで」と、振り返ります。
寛平出演シーンはほぼアドリブであり、自身も「ちゃんとしたセリフ、まったくないですから。任せれっぱなしで」とのこと。
そんな寛平のアドリブ芝居に「まわりの若手も、今日あたふたしてましたよ。絶対に放り込んだらアカンところにボケ、放り込んだりね」と呆れる辻本ですが、「これからもご一緒して、同じジジイ役として勉強したいと思いますね。でもあんなに迷惑はかけないですけど(笑)」と称え、さらには「アドリブやって、"ここウケた"っていうのを脳のどっかで覚えてるんですよ。それを引き出してくる。それが間寛平の強さです。野生ですわ」と尊敬ぶりを吐露します。
そんな寛平に対し、「体調はどうですか?」との質問が及ぶと、「絶好調ですよ。木に登ってますから」と即答する寛平。
「猿か! なんでそんなウソつくの?」と辻本がツッコミますが、寛平は「スマホ持ってこい。写真撮ってあるわ」と本当に木登りをしているようで、「2、3日登ってへんから、イラッとくるんですよ」などと、木登りについて熱弁する一幕もありました。
また、年末ということで、今年1年について訊かれると、辻本は大阪でのイベントでの盛況ぶりを伝えつつ、東京グランド花月も手応えを感じたようで、「もっと東京のお客さんに新喜劇の面白さを知ってもらえるように、我々先頭切ってがんばっていきたいと思います」と意気込みます。
そして花子は、2歳6ヶ月になる子供が今年、しゃべるようになったそうで、「官兵衛だ!」が口癖になるくらい時代劇にハマっているとか。そうした我が子に「トークで抜かされそうになってるんです」と嘆き、笑いを誘っていました。
最後に花子は、「みんな、見に来てください。濡れ場もあります~」とカメラにアピールし、瞬時に「ないわ!」と辻本にツッコまれ爆笑!
そして寛平は、最後っ屁とばかりに「お礼のプ~!」を放ち、「写真に(オナラのCG)入れといて~」と取材陣に言い残して、囲み取材は終了しました。
なお、12月25日(木)は、同じく明治座にて、1回目11時、2回目15時開演の2回公演。
出演者は、桂文枝、中田カウス・ボタン、西川のりお・上方よしお、チュートリアル、ウーマンラッシュアワー、キングコング、林家菊丸、もりやすバンバンビガロ、そして吉本新喜劇が上演されます。
当日券は残り僅かで、S席(1・2階席)6500円、A席(3階席)3500円で販売。
詳細は東京グランド花月公式サイト(http://www.yoshimoto.co.jp/tgk/)にて、ご確認ください。
【桂文枝】【中田カウス・ボタン】【西川のりお・上方よしお】【COWCOW】【トータルテンボス】【NON STYLE】【林家菊丸】【もりやすバンバンビガロ】【間寛平】【辻本茂雄】【山田花子】