人気ネタ&懐かしVTR大放出!「来年、ちょっくら東京に行ってくるでごわす!! みんなが選ぶ天竺鼠のBESTネタ集」
12月23日(祝・水)、大阪・ツイン21円形ホールにて、天竺鼠の単独ライブ「来年、ちょっくら東京に行ってくるでごわす!! みんなが選ぶ天竺鼠のBESTネタ集」が行われました。
オープニングVTRは、2007年の単独ライブのものをリバイバル上映。今よりかなりスリムな若き日の瀬下に歓声が上がり、"川原克己"と称して映し出されたカバの姿に爆笑が起こります。続いて間髪入れずに、瀬下がカメラマンを務め撮影されたVTRに突入。川原が某所のエレベーター前で待ち伏せし、捕獲(?)したのは藤崎マーケット・田崎です。壁ドンよろしく追いつめたり、アドリブでショートコントを挑んだりと、やりたい放題の川原。してその本題は、「天竺鼠のネタで何が見たいか?」をリクエストしてもらうこと! 田崎が選んだのは、『キングオブコント2013』決勝で披露された「お寿司」。「一発目(のネタ)だからな〜」と渋る川原でしたが、田崎の決断は揺るがず、今夜の1ネタ目は「お寿司」とあいなりました。
ダンサブルな曲に乗せて現れる、いくらさんやたまごさんに大喜びの瀬下少年。しかし、三番手・さばさんの熱演にはうつむくばかりで...。グッズ「たべれないフィギュア」としても大人気のキャラ登場で、客席は沸きに沸きます。
次にリクエストを求め直撃されたのは、アキナ・秋山。さんざん"離れ目"いじりをされた後、秋山が選んだのは、「『キングオブコント2008』決勝以来、見ていない」という「結婚式」です。
「千鳥・大悟さんの結婚式でやった時、大悟さんのお父さんだけが最後まで本物の社長だと思っていた」(川原)というエピソードもあるこのネタ。会社社長の迷走スピーチに、翻弄されまくる司会者・瀬下。クライマックスは、もちろん川原のカスタネット演奏!
VTRリクエスト3人目は、千鳥・ノブ。楽屋にいきなり押し掛けた揚げ句、なかなか本題に入らない川原に困惑しながらも、「好きなネタがいっぱいある」という中から「Bar」をリクエストします。
バーテンダー・川原のもとを訪れた、戦隊ヒーロー・瀬下。心がほっこりする、大人のちょっといい話...だったはずが、後半は誰も予想しえなかった展開に!?
BESTネタリクエストVTR、4人目の山内には、川原からさらに容赦ない攻撃が。トレーナーを破られそうになるわ、ホクロを使った「乳首ドリル」ならぬ「ホクロドリル」を仕掛けられるわ、踏んだり蹴ったりの末に山内が選んだのは「コンビニ」です。
老人店員と老人客の常軌を逸したスローな動きで笑いを誘ったかと思えば、オチはなんともバイオレンス。ふたりの果てしない攻防に、観客の皆さんは大喜び!
さあ、次のリクエスト芸人は誰に!? と、VTRに映るのはどこかで見た光景...その先にいたのは、再びノブ! 戸惑いを隠せないノブに、「もうひとつリクエストを」と迫る川原。そこで飛び出したのが、「『あらびき団』でやっていたような」(ノブ)「ショートコント」!
ショートコントと言いながらも、タイトルコールばかりでなかなか始めない川原に瀬下はハラハラ。その自由すぎる言動に、観客も振り回されまくり!? これぞ天竺鼠、というコントワールドを見せつけました。
続くVTRでは、なんと雨上がり決死隊・蛍原にも直撃インタビューを敢行。川原の無謀なボケに、下ネタワード連呼のボケで返す蛍原...ふたりのやりとりに客席は爆笑。リクエストは、天竺鼠のコント、ではなく「漫才」です。
"しゃべくり"でも変わらぬ破壊力を見せるふたりのネタは、「電車の中でマナー違反する人を注意できるか」がテーマに。腹式呼吸で朗々と繰り返される客×客のやりとりが、周囲の人や機械まで巻き込んでのカオス状態へと至る展開でとことん笑わせます。
ここでネタはひと休み、「プリティVTRクイズ」と題したコーナーへ。これまでの単独ライブで上映されたVTRを見ながらクイズに答えてもらうという内容で、ゲストとして天竺鼠の単独ではおなじみともいえるスマイル・ウーイェイよしたかが登場しました。毎度のことながら「何も聞かされてなくて」と不安げなよしたか。一方、川原は「本当はVTRだけのライブをしたかった」と明かすほど思い入れたっぷりのようで、クイズに答えられなかった場合は「殴ります」と鉄拳制裁を宣言、よしたかを脅えさせます。
1本目は、彼女とケンカした瀬下が夜の街をさまようというミュージックビデオ風の映像に、なすびがちょくちょく映り込むVTR。「ラストはどうなる?」という質問でしたが、「仲直りして抱き合う瀬下カップルの後ろで、なすびがさらに大きななすびと抱き合う」という正解に、「こんなん絶対わからない!」とよしたか、絶叫!
2本目は、芸人ドッキリVTR。「何者かに追われている女性が自宅のドアを叩いたら、芸人たちはどうするのか?」というリアクション予想もので、出演者はなんとよしたか本人! しかし、「覚えてる!」と豪語して自身の対応を細かく回答したものの、正解は「留守だった」。ちなみにVTRではよしたかの後、スーパーマラドーナ・武智、かまいたち・山内の自宅も襲撃しましたが、いずれも「留守」という脱力の結果に...。
3度目の正直なるか!? 最後は、ふたりが「ブリッジVTR」とひたすら連呼するブリッジVTR。比較的最近のもので、よしたかも記憶にあるとのことでしたが、「この後どうなる?」の問いにまたしても間違った回答。
冒頭で告げた通り、腹部を殴られるという罰ゲームに臨んだよしたかは、「本当には殴らない」という川原の言葉を信じられず、緊張のあまり何度も倒れ込んでいました。
ライブもいよいよ大詰め、最後のリクエストは笑い飯・西田...に聞こうとしてやはり考え直し、みたびノブのもとへ。「皆さんは西田さんが見たいはず」と一度は断りますが、またしても押し切られ、フィナーレを飾るネタとして『オールザッツ漫才2012』で披露された「将棋」をリクエストしました。
新郎で飛車の瀬下と、新婦で角行の川原が、結婚式で誓いの言葉を交わすと、いきなりノリのいい音楽が。まっすぐ動く飛車と斜めに動く角行のすれ違い、龍王と龍馬に成っての縦横無尽なシンクロダンス...将棋好きの人もそうでない人も思わず引き込まれるキャッチーなネタに、客席からは笑いとともに手拍子が起こっていました。
エンディングでは、タイトルにもある通り、来年から東京へと活動拠点を移すことを報告したふたり。とはいえ川原は、「東京行ってからの方が、大阪にいたりしようかなと思っている。なんで東京に行ったんやと言われるぐらい大阪で舞台しようかな。僕らを見守ってくれたウンコちゃんたちのために」と、ファンの皆さんを"ウンコちゃん"呼ばわりするボケをまじえつつコメント。単独ライブはこれまで通り東京・大阪で開催することや、来年1月11日(祝・月)に大丸心斎橋劇場で行われる「せしたでしたファイナル〜僕が個人的に好きな芸人編〜」など今後のイベントも紹介しつつ、改めて「東京行ってからこっちでいっぱいやるので、また来てください」と呼びかけました。
さらに、ゲストのよしたかを呼び込んで、最後はおなじみのサインボール投げ! 時間の許す限り、サインをしたボールを客席へと投げ込んでいく3人。揃って野球部出身とあり、この日も大遠投が飛び出す大盛り上がりのひとときに。ボールを投げ終わっても笑顔で手を振ってくれる観客の皆さんを前に、瀬下は思わず「大阪いたいわ〜ずっと」と本音をポロリ!? 終演後は来場者全員にオリジナルのアイマスクやポストカードがプレゼントされたほか、「さばさん」フィギュアの発売を記念しての撮影会なども行われ、ロビーはいつまでもにぎわっていました。