NSC東京19期生で、この3月に首席で卒業したフルフロンタル。そんな彼らのファースト単独ライブ「フルフロンタルの丸裸」が4月29日(火・祝)に神保町花月で開催決定!プロになって初めてインタビューを受けた彼らが、自分たちのこと、将来のこと、ライブのことを語ってくれました。
――そもそもお2人は知り合いだったんですよね。
岡田 幼稚園からずっと一緒です。僕は生まれが兵庫なだけで5歳の頃に埼玉なんですよ。で、幼稚園で出会ってそれから...。相方はまったく変わらないです。昔は髪が少し短かったような気もするけど...。
黒田 僕も全然覚えていないけど、今のような感じではなかったはず。
岡田 高校以外の小・中・大と同じで。サッカーのクラブチームも部活も...。もう20年近く一緒にいますね。
――なぜお笑いを目指そうと思ったのですか?
岡田 有名になりたい!という気持ちが強かったです。初めはサッカー選手を目指していたんですよ。川島永嗣選手が卒業したサッカーの強い浦和東高校に通っていて、本格的にやっていて。とはいえプロになれるわけでもなく。で、サッカー選手になることを諦めた時に、人の前に出ることが好きだったので、お笑い芸人っていいなぁ~って。
黒田 でも大学生までは、本気でサッカー選手になりたいって言っていましたね。21歳くらい。まぁまぁ大人なのに現実を見てない...。コイツ本当にヤバいなと思いましたよ。
岡田 それは別にいいでしょ。
黒田 僕は、小さいころからテレビに出る人になりたかったから。親にもガンガン言っていましたね。バラエティ番組を見ていて、漠然とだけど楽しそうなぁ~と。「めちゃ×2イケてるッ!」や「みなさんのおかげでした」とか好きでしたね。でも、相方に「芸人になろう!」とすぐに言い出せなかったですね。
岡田 僕は言われたら即答だったんですけどね。ただ、「さぁなろう!」と思ったときに、まずお金で悩みました。NSCに入るのに40万近くいるんで。なんで、所属しないで頑張っていこうか、と。でもまったくやる気がなくて...。
黒田 ハハハ。
岡田 貫禄があるくせにやる気はないという...。1年たってもネタは2本しかできなくて。そのうえ、オーディションを受けたときにはネタを飛ばすし...。これでは無理だなと。追い詰められなければやらないタイプなんで、残りの時間でお金を貯めて、NSCに入学しましたね。
――NSCにした理由はあったんですか?
岡田 やっぱ先輩方がすごいので。
黒田 いや、ミーハーってだけですよ。アメリカに行くといえばニューヨークへ行くみたいな男ですよ。
岡田 憧れが強いんだよ。やっぱりお笑いといえば吉本かな?と。
黒田 で行ったのはよかったんですけど、結構大変でしたね。在学中はいろんな大会があるんですが、NSC大ライブだけですよ優勝したの。大阪NSCと東京NSCが戦う対抗戦というのがあるんですがそれもボロ負けし、東の陣と称して東京に大阪NSCの芸人を呼んだ大会でも負け...。そして大ライブで主席取った後、人力舎の方とネタ対抗戦もやったんですけど5-0で負け。
岡田 これぞ完敗。
黒田 勝ったことがないんですよ。弱いんですよ。授業中にクラスで面白い奴を決めようとやったときも1回戦で負けましたから。
岡田 ハハハ。
――とはいえ首席で卒業。記念として、4月の1カ月間はスケジュールを仕事で埋めるという誰もが羨むプレゼントが...。仕事をしていてプロになったという実感は沸いてきましたか?
岡田 まったくないですね。でも、先輩方と会うとちょっとピリッとします。今はそんな緊張感と毎日戦っている気がしますね。仕事は、よしログに出させていただいたり、ライブにエキストラに出させていただいたり...と普通では経験できないことばかり。本当に緊張感があります。NSCのころは考えが甘かったなぁ~とつくづく思いますね。
――そしてそのプレゼントの一環として今回の単独ライブが開催されますね。
黒田 こんな早くに単独ができるなんて嬉しいです。
岡田 なので、やりたいことだけをやろうとしていますね。僕たちのネタはなんとなく似ていることが多いので、見ていて飽きさせないようにしなきゃと考えています。ちなみに内容はコントと漫才の両方やります。優勝したときも漫才だったんで、僕は漫才の方が好きですね。「はいっど~も~」って始まるのがいい。今年は「THE MANZAI」とかで頑張っていきたいと思っています。
黒田 あと、大阪NSCの主席のサンパウロにも出てもらいます、彼らは本当に面白いんで。あっ、彼らの方が本当に面白いんで。
岡田 それは頑張ろうよ! でも彼らは結成してすぐ大ライブで優勝した実力派。見ていて損はないですよ。
――ちなみに"フルフロンタル"というコンビ名はどうやって付けたんですか?
岡田 最初は変わった名前がいいねぇ~という話になり、単語と単語を繋ぎ合わせたりしてたんですが、まぁ面白くなくって...。そしたら、隣にいた友達が「フルフロンタルってどう?」と言ってくれて。語呂がすごくよくって、すぐに「それでいこう!」となりましたね。で、意味を調べたら"全裸"っていう意味があって。語呂も意味もいい!となりました。
黒田 ちなみにこの名前になる前、こいつがずっと押していたのが「ハイビジョン」だったんですよ。マジでダセェんで、それ以外ならなんでもいいかな...と。
岡田 ちょっと、今ここで言わなくても...。今はダサいって分かっているから。
黒田 ただひとつ難点が。音がポイントだったんですけど、実際に言うとなるとかなり噛むという...。
岡田 先輩がライブで呼んでくださった時も必ず噛むんですよ。言いにくい。
黒田 「フ」の後にまた「フ」がくるからメンドクサイんですね。
岡田 そのうち、みんなが慣れてスッと呼んでくれるようになればと思いますね。
――デビューしてまだ1カ月。遠い将来、どういうことをやっていたいですか?
黒田 映画に出たいですね。ジャンルは何でもいいですけど。う~ん、恋愛でも別にかまわないですよ...。
岡田 ニヤニヤして気持ち悪い!
黒田 まぁ、キレイな人と共演したいです。森山未来さんが出ていた「モテキ」みたいなのがいいですね。
岡田 ムリだよ! その姿で主演とか無理だからな。で、僕は「電波少年」みたいな感じのバラエティに出たいですね。海外の無法地帯に飛ばされたい。
黒田 それってオレの映画のスケジュールはどうなるの?
岡田 それはごめんだけど。一緒に海外で撮影するとかさ。
黒田 ニューヨーク?
岡田 まぁ、アメリカといえばだからな。ってか、映画はムリだよ!!
――そんな夢広がるお2人ですが、趣味を教えてください!
岡田 う~ん。意外と物事を深く追求したことないんですよね。なんだろうな?
黒田 僕もないな...。小学校の頃、ずっと梅干を食べていた時期はあったけど。
岡田 でも小学校以来食べてないんでしょ?
黒田 そん時、一生分くらい食べたから。
岡田 それは趣味じゃないから。僕はサッカーですかね。かなり真剣にやっていたので。
黒田 僕は、指でボールを回すのはうまいですよ。なかでもサッカーボールが回しやすい。ボールを持ち歩いてもいいんですけど...。
岡田 それはジャマでしょ。......あとは、大食いがあるかも。めちゃめちゃ食うんで。無限に食べられますよ。
黒田 大阪でライブをした時、みんなで飯を食いに行ってそのあと飲みに行ったんですが、その間の道中とかにめちゃくちゃタコ焼き屋さんに寄るんですよ。それも5回くらい。
岡田 口に何かを入れたいと思って。
黒田 やりすぎだよ。
――では最後に、ライブに来られる方に向けてここを見てほしいというところを教えてください。
岡田 くだらなさですかね。よくネタ見せで起こられるんですが、僕たちのネタって深みがないんですよ。日常のふわっとした表面のことをネタにしているんで。
黒田 だから大会で勝てない。浅瀬でずっとやっているから。
岡田 共感してもらえると思うんですけどね。そのあたりを楽しんでいただければ。
黒田 あとは、登場ですね。
岡田 スタートで笑わす?
黒田 笑わせるかどうか分からないけど頑張る!という感じですね。とりあえず、一度見に来てください!!
「フルフロンタルの丸裸」
会場:神保町花月
日時:4月29日(火・祝)開場12:45/開演13:00
料金:前売・当日500円
ゲスト:サンパウロ(NSC大阪36期首席)