DVD売上1万966枚を達成! グランジの吉本残留が決定!
5月13日(火)、東京ドームシティ ラクーアガーデンステージにて行われた『「グランジ BEST NETA LIVE」DVD売上結果発表イベント』にて、グランジが売上1万966枚を達成し、吉本残留を決定させました。
2013年11月13日に自身初のDVD『グランジ BEST NETA LIVE』を発売した彼ら。喜びもつかの間、半年以内に1万枚以上を売り上げないと解雇されてしまうという公約を突きつけられたのです。
以降、地方での手売り、ラジオ番組でのPR、自身のイベントでの手売り、テレフォンショッピングなど、あの手この手でプロモーションに励んで来た3人。今年1月5日に東京・ルミネtheよしもとで行われた単独ライブでは6189枚、3月29日に東京・ヨシモト∞ホールで行われた『男のキャデラック会議室』では8721枚と、中間結果が発表。最終日となった昨日12日(月)も手売りに励み、ついに結果発表を待つのみとなりました。
イベントのMCを務めるのは、先輩の博多華丸・大吉。「解雇なら解雇で、気まずいまま終わります」(大吉)「変な感じのまま、“解散!”って言います。しょうがないですよ」(華丸)「吉本はシビアですから、1枚足りなくても解雇です(苦笑)」(大吉)と、会場に集まった約1000人の観客に語りかけました。
ここで、グランジがネタ披露。純白のスーツに身を包んだ3人は出て来た途端、お客さんの多さに、そして後ろに控えるテレビカメラの台数の多さに驚きます。
ラクーア内のジェットコースターがガンガン通る中、漫才を披露。ギャンブル依存症だという大に合わせて、五明と遠山が喜怒哀楽スロットになるというぶっ飛んだ展開を見届けた大吉は、「人間ってDVD1万枚売ろうと思うと、気が狂うんです」と静かに発しました。
「今まで散々やってきたので、1万枚いっている自信があるかないかと言われれば、あると言わないと嘘だと思います」と話す大。遠山が「残り2週間、空いてる時間は全てこのために使いました」と自信たっぷりに話せば、五明も「先に宣告しておきます。1万枚いってないと、客席で暴れます」と答えるなど、3人とも手応えを感じている様子。も、大吉に「TOKYO-FMさんから届いている花がしおれてきている」と不吉なことを言われてしまいます。
47都道府県DVD販売行脚、大量のDVDの手売り、テレフォンショッピングなどのプロモーション方法に「ブラック企業がやることなんじゃ?」と指摘する大吉。「確かにブラックなやり方ではあると思うんですけど、(実際、地方へ出向くことや電話で話すことでファンのみなさんと)直接お話もできましたからね。僕、人に対して感謝を持たない人間だったんですけど、生まれ変わりました」と目を輝かせる大。
DVD販売のため、一人で岡山に行った遠山は「電車の都合で40分くらいで帰るつもりだったんですけど、あまりにもたくさんの方に来ていただいて1時間半で45枚買ってもらうことができました」と報告。も、五明一人で行った高知県では「3枚でした」と肩を落としていました。
ちなみに、滋賀県大津市の1枚が最低売り上げだったそうですが、「1枚でも売れるなんてすごいことだ」と感心する大吉。半年間の軌跡を振り返った映像を観終わったあとは、「ほとんど静止画でビックリしましたけど、(映像に映っていた出かけた先での売り上げを観ていると)ほとんどが10枚単位なんやね。お笑いファンでグランジファンが買ってくれるには、やっぱり限界があるというか……」と、改めて1万枚達成の大変さを噛み締めていました。
いよいよ売上枚数が発表! 3人は1桁から順に大きなパネルをめくっていきます。
十桁までめくって「66」枚であることがわかった瞬間、「縁起いい! ムム!」と川平慈英さんのモノマネをする華丸。「いやいや、6は3つ並んだら悪魔の数字。この数字が縁起いいのは、あなたと川平さんだけです」とツッコむ大吉です。
百桁はなるべく小さい数字が出たほうがいいんじゃないかと話し合うグランジですが、出たのは「9」。その瞬間、「ヤバい」とつぶやく遠山。客席からも悲鳴が上がります。
ついに、最後のパネルをめくることに……。なかなか踏ん切りがつかない3人でしたが、出て来たのは「10」!
1万966枚を売り上げ、昨年リリースされた吉本の単独芸人のDVD1位となり、残留を決定させました。
ガッツポーズする大、呆然とする遠山、笑顔の五明……。三者三様の反応を見せたのち、ガッチリと握手を交わします。昨日にはなんとAmazonのお笑い部門でさまぁ~ずさんやバナナマンさんを抜いて1位にもなったそうなのですが、これには「さまぁ~ずさんやバナナマンのほうが面白いと思いますけど」と不服そうな様子を見せる大吉でした。
昨年11月に交わした誓約書を「思う存分、破いてください」と言われたものの、「これは(元マネージャーの)北橋さんにぶっ壊してもらわないと。契約書を書いた人が破かないと無効になるんだよ! 昨日、暇だったから調べたんだよ!」と言い出す大。慌てて北橋を舞台へと呼び込み、無事、破棄しました。
ホッとするグランジへ、今度は応援メッセージが。「おそらくマキシマムパーパーサムとか、∞メンバーでしょう。それならば一度、喫煙所に行きたいです」とぼやいた大吉でしたが、パンサー、ダイノジ・大谷、平成ノブシコブシ・吉村、キングコング・西野に始まり、Base Ball Bearのみなさん、蒙古タンメン中本の白根社長と、予想を裏切る豪華なメッセージ! そうそうたる顔ぶれに感激しきりのグランジですが、完全にオフ状態だった吉村、自らのイベントの告知をにこやかに続けた西野には、同期ということもあって「あいつ! なんなんだよ!」と暴言を吐く遠山です。このあと、遠山のお母様からの手紙も読まれました。
公約を達成したグランジに、会社からのご褒美が。
『浜ちゃんが!』(読売テレビ)ほか、現在放送中の月9ドラマ『極悪がんぼ』への出演が決定!「ドラマは、エキストラなんてオチはないですか?」と訝しがる五明に、「それでもいいよ!」と興奮ぎみに叫ぶ遠山。現在、30以上の番組と交渉中だそうで、中には華丸・大吉との共演もあるそうです。
そのほか、メンズファッション誌『LOADED』でモデル、ティーン向け女性ファッション誌『POPTEEN』での特集と夏休みイベントのメインMCも決定。舞台衣装のないグランジには、オーダーメイドのスーツもプレゼントされることに!
さらに、グランジ、犬の心、ライスで行っている人気ユニットコントライブ『できる7人』のDVDも発売決定! これには、観客からも大きな大きな歓声が起こります。
最後には6月21日(土)、東京・よみうりランドにて『グランジファン感謝無料イベント』が行われることも発表されました。
驚きのあまり、発する言葉が少なくなったグランジに、「ようやく吉本のそういうグループに入り込んできたということだよ」と語りかける大吉。も、「先輩として一言。ようこそ、地獄の一丁目へ。ここからが(さらに)地獄ですよ!」という優しくも厳しい一言も添えられました。
厳しい公約からようやく解放されたグランジですが、今回を教訓に「グランジは何かチャレンジしているほうがいいんじゃないか?」というプロモーションが、今後も考えられている様子。
「疲れたんで断りたい」と弱音を吐く大に対して、遠山が「リスクを背負った半年間に挑んだことで、いろんな感情になれた。しんどいですけど、攻め続けないといけないとは思っている。今は上向いている状態だし、緩めてはいけない。引き受けます!」と言えば、五明も「やりますよ」と二つ返事。「相棒2人がやるっていうんだったら、やらないと」と前言撤回し、大も意気込みます。新たなチャレンジについては、6月21日のイベントで発表されるかもしれないそうです。
イベントの最後には、3人から感謝の言葉が。
「本当にみなさん、ありがとうございました。みなさんの、そして社員さんのお力で達成できたと思います。これからも吉本所属ということで、早速、明日の14時からルミネで出番がございますので、お越しください!」(五明)
「本当にみなさんのお金のおかげです。2200万円……そんな力を貸してもらって、みなさんからすればどうでもいい僕らの夢にも付き合ってもらって嬉しいです。感謝というか、本当にありがとうございます!(と、土下座)」(大)
「半年間、先輩、同期、後輩、スタッフ、ファンのみなさん……ありがとうございました。いままで気付けなかった思いに気付けた半年間だったと思います。たくさんの方が応援してくださっていることもわかりました。みなさんがいま、こっちに向けてくださっている顔もステキで、ありきたりな言葉ですけど、一生忘れない瞬間だと思います。DVDたかが1枚だと思いますけど、みなさんの中の何かが変わったという声を聞かせていただいたことも財産になります。明日からはまたいろんなことに挑戦していこうと思っていまして、ここからがスタートなんで頑張って売れたいです。みなさんの力で売れると思うんで、売れた時は自信持ってください!」(遠山)
遠山の挨拶を聞いていた大吉は、「選挙なら100%落ちるよ」と鋭く指摘していました。
イベント終了後には、報道陣による囲み取材も行われました。
ほとんど経験がない3人。なんとか爪痕を残そうと必死ですが、あまりにもウケず、「大! ダメだ。全然ウケないわ!」とポッキリと心が折れた遠山。全国行脚での思い出を訊かれた五明は、「福岡で封筒をもらって。開けたら200万円入っていて怖かったんで返しました」と振り返ります。また、「解雇されたら、明日からどうするつもりだったんですか?」という質問に対して、「パチンコ屋に朝から並ぼうと思っていた」と答えた大に、大吉からは「吉本じゃなかったらできないことじゃないとダメじゃない?」と優しいダメ出しが入りました。
2つの個別取材を受けたのち、イベントに駆けつけてくれたお客さんとの握手会も刊行。一人ひとりの手をガッチリと握るグランジ。お客さんも嬉しそうに、喜びの言葉をかけていました。
みなさんとのひとときを楽しんだ3人。
「本当にありがとうございました。僕ら3人だけではどうしようもできない。これからもみなさん、力を、そしてお金も貸してください!」(大)「僕ら、今後はちょっと売れると思います。気負いすぎず、3人で力を合わせて頑張っていこうと思います」(遠山)「みなさん、本当にありがとうございました!」(五明)と再び感謝し、最後は万歳三唱で締めくくりました。
●イベント情報
グランジファン感謝無料イベント
日時:6月21日(土)13時開演
場所:よみうりランド
【グランジ】