最新ニュースインタビューライブレポート

« 【5up真夏のキラキラ単独祭り】カバと爆ノ介 インタビュー | メイン | ツアー参加者とは今後のディスカッションも!? 9月14日(日)開催のラスベガス公演を開催する陣内智則へインタビュー! »

2014年7月 8日 (火)

115年ぶりに上方の由緒ある“林家”名跡が復活!染弥改メ「三代目 林家菊丸」襲名披露公演が決定

四代目 林家染丸の六番目の弟子、林家染弥が、9月27日(土)、なんばグランド花月での「染弥改メ『三代目 林家菊丸』」襲名披露公演をもって、上方林家の由緒ある名跡「林家菊丸」を襲名する運びとなりました。昨年9月の襲名発表会見から約1年、いよいよ大阪を皮切りに、東京、名古屋、さらには染弥の出身地である三重など全国各地を1年間かけてまわる公演がスタートします。7月8日(火)に行われた開催発表会見には、師匠である染丸も出席。「三代目 林家菊丸」としてお客さまの前にお目見えする公演を間近に控え、改めて意気込みを語りました。

Of_3189

1年前の襲名発表会見以来、「恥ずかしくない状態で襲名披露公演を迎えられるよう、今まで以上に気持ちを引き締めてきた」という染弥。今年は落語家として20周年を迎える節目の年でもあり、「実績と周囲の納得、このふたつを得られるよう1年間精進してきました」とキッパリ。昨年は、大阪文化祭奨励賞、繁昌亭奨励賞を受賞したほか、「私にとっては避けて通れない」という二代目 林家菊丸が手がけた四つの噺のうち、「不動坊」「吉野狐」の二席を高座で披露するなど、奮闘を続けてきました。

また「周囲の皆さんへの感謝の気持ちも強く感じている」と語り、「応援してくださったファンの方、ご贔屓の方はもちろん、師匠、一門、落語界全体、そしてバックアップしてくれる吉本興業と、皆さんが僕を菊丸襲名という神輿の上に乗せてくださっている。いろんな方々のバックアップをいただいて、ひとつひとつ襲名に向かって進んでいるんだなと実感しています」としみじみ。さらに、「(襲名披露公演は)決してゴールではなく、ここからがスタート」とも。「大阪の林家では染丸と小染というふたつの名前が全国的に認知されているが、菊丸という名跡もあるんだということをぜひ知っていただきたい。そのためにも、気持ちを引き締めてそしてサービス精神を忘れずに、襲名披露公演を展開していきたいと思います」という言葉に、菊丸として歩む“これから”への想いをのぞかせていました。

Uki_3129_2

隣で聞いていた師匠の染丸は、「お聞きの通り、だいぶ覚悟はできてきています。(染弥に向かって)もう大丈夫やな。最初の会見よりだいぶ落ち着いたやろ」とニッコリ。「お祝いもいろいろもらってるんか?」「お返しはちゃんとしてるんか?」とたたみかけて染弥をあわてさせるなど、笑いをまじえて激励します。この機会にと染弥から飛び出した「本当に私でいいんですか?」という問いにも「やめとくか?」と返して笑わせるなど、緊張気味の弟子をあたたかくサポート。襲名にあたっては「本人がその気になれば、一番強い。決意をはっきり固めるということが一番大事」とアドバイスし、「必要なのは自分の決意、自信、運。この3つをよく心に留めて、しっかりやってください。本人がその気になったら、非常にいいものができると思います。いろんな力も段々自分に備わってくる。大丈夫や!」と太鼓判を押しました。

Uki_3159

二代目 菊丸による落語の残る二作をいつ高座にかけるのか、との質問には、「『堀川』と『後家馬子』は非常に難しい噺。もう少し人生経験を積んで、伝えるのが難しいとされるような設定の噺にも説得力が増してきた時にやりたい。噺を崩さないように工夫を加えるというのは噺家として大事な作業ですから、それがパッと浮かんだらやりたいなと思っています」と答えた染弥。襲名披露公演の演目はまだ決めておらず、「なんせできるのは一席だけですから、あれもこれも捨てがたい」と悩みを告白。ただ「今まで自分の中で得意と決めさせていただいてきたネタをストレートにやるというよりは、これから菊丸になってこういう芸風、こういう自分を見せていきたいという、今後の可能性を見いだす演目を選びたい」との方向性は固めているようです。

会見冒頭の挨拶で口にした「サービス精神を忘れずに」というフレーズは、師匠である染丸、さらにはその一門に共通する想いであるとし、「師匠は高座のみならず、落語会全体を見てお客さまに喜んでいただける演出、プロデュースをやってこられました。自分も高座だけにサービス精神を発揮するのではなく、番組の内容であったりチラシのような印刷物など、そういうところにも行き届いた何かを見せられたら」。一方で、自身が常にテーマとしている「新鮮な笑いのまくら」にもこだわり、「とにかくお客さまに喜んでいただけるように」と決意を新たにしていました。


締めくくりには、「お客さまはもとよりスタッフ、落語界全体も、襲名披露によって活気づくように恩返ししたい」と熱く語った染弥。豪華な顔ぶれによる襲名披露公演から、いよいよ始まる「三代目 林家菊丸」の挑戦に、どうぞご期待ください!

●公演概要

染弥改メ 三代目 林家菊丸襲名披露公演

☆大阪公演

日時:2014年9月27日(土) 18:45開場 19:15開演

会場:なんばグランド花月

出演:

 林家竹丸

 桂米團治

 月亭八方

 桂文枝

——中入り——

 口上

  林家菊丸

  笑福亭仁鶴

  桂文枝

  月亭八方

  桂米團治

  林家染丸

  林家花丸

 中田カウス・ボタン

 林家菊丸

料金:前売1階4500円 2階4000円 当日1階5000円 2階4500円

※7月9日(水)より先行発売スタート!/一般発売7月12日(土)〜

☆東京公演

日時:2015年1月21日(水) 18:00開場 18:30開演

会場:国立劇場 小劇場

出演:

 林家染左

 林家染二

 笑福亭鶴瓶

 桂文珍

——中入り——

 口上

  林家菊丸

  桂文珍

  笑福亭鶴瓶

  林家正蔵

  林家染丸

  林家染二

 柳貫家小雪

 林家正蔵

 林家菊丸

料金:前売5000円 当日5500円

※一般発売9月27日(土)〜

お問い合わせ:チケットよしもと予約お問合せダイヤル☎0570−550−100(10:00〜19:00)



【林家染丸】【林家染弥】