【彩~irodori~Summer Festival】ゆにばーす インタビュー!!!
現在、東京・ヨシモト∞ホールでは『彩~irodori~Summer Festival』が開催中! 彩~irodori~Eastメンバーによる単独ライブが、続々と行なわれています。
今回は、8月9日(土)21時30分に開演となる『ゆにばーす単独ライブ「三年八組、三八先生」』を控えた、ゆにばーすにインタビュー! 結成4ヵ月ほどながら昨年の『THE MANZAI2013』認定漫才師に選ばれた彼らには、二度目の単独に向けてさまざまな思惑があるようで......。毒々しい表現もご愛嬌。2人らしい、生々しい掛け合いをお楽しみください!
はら(向かって左:1989年11月7日生まれ/神奈川県出身/東京NSC16期生)
川瀬名人(向かって右:1984年8月11日生まれ/奈良県出身/東京NSC16期生)
----二度目の単独がもうすぐ開催されます。まずは前回の単独を振り返っていただきたいんですけど、あの時は川瀬さんが......。
川瀬 はい、すみません。序盤に、僕がネタを飛ばしちゃいました(笑)。
はら 当日始まる前まで「お前、絶対ネタ飛ばすなよ」って、めっちゃプレッシャーかけてきてたんですよ。なのに、自分が飛ばして。そこから、がんばってた私も飛ばし始めましたね。
川瀬 2回目をやるに当たって、前回のを見直したんですけど、はらさんは飛ばしてないネタがないってくらい飛ばしてましたね。
はら 私は(各ネタ)1ヵ所ずつ飛ばしてたくらいですけど。
川瀬 まぁ、僕が飛ばすとモロバレですから。
――話を導くのは、常に川瀬さんですからね。
はら そうですね。私は結局「~になりたい」って言ってさえいればバレないんで(笑)。まぁ、川瀬が飛ばしても「飛ばしたよ」ってネタにできるんで、アイコンタクトしつつやってます。
――1回目の手応えは?
川瀬 ウケたなぁとは思ったんですけど、単独やからウケるのは当たり前というか。もうちょっと完成度の高いものにしたかったっていうのはありましたね。以前、大谷健太さんの単独を観に行かせてもらったことがあったんですけど、余韻に浸れるライブで。あまりにも良過ぎて、お客さんも中々帰らへんし、見学の全員も帰らない。大谷さんに気まずい顔しながら「ごめん。皆におごってあげられないけど、(観に来てくれて)本当にありがとう」って言われてようやく、帰って行くくらいすごくいい単独やったんですよ。だから、今回はそういう内容にできたらいいなと思ってますね。
はら とにかく前回を超える単独にしたいんです。1回目が良かったっていう声が多かったからこそ、2回目が大事だと思うんで。
川瀬 (笑)そう思うなら、打ち合わせ来いよ。
――え? 打ち合わせに、はらさん来ないんですか!?
川瀬 はい。僕、単独ライブの打ち合わせ、1人でやってますよ。
はら 来なくていいって言われたから、行かなくていいのかなって。
川瀬 来なくていいっていうか、どっちでもいいって言うたんや。どっちでもいいっていう言い方して、打ち合わせに来んっていう選択肢を選ぶヤツが「前回よりもいい単独にしたい」って。俺ならよう言わんわ。そう思うなら来いよ!
はら いやいや! この件は、川瀬に問題あると思う!
川瀬 なんでやねん!
はら だって、「どっちでもいい」って言ったあとに、「家遠いし、全然来なくてもいいけど」って言うじゃん。じゃあ、いいかなって思うでしょ?
川瀬 ......ほんまにやる気あるんやったら来ると思うけど......。まぁまぁ、僕が(ネタ作りは)がんばるんで大丈夫です!
はら ですね。お客さんにも「俺がつくってる」って言ってるんで、忠実に1人でがんばって欲しいなと思います。
――(笑)では、川瀬さん。今回はどんな単独になりそうですか?
川瀬 前回は「ポケモン(ポケットモンスター)」をモチーフにしたので、今回は『3年B組 金八先生』を。モチーフというか、テーマですかね。いいなって思う単独って、1つのテーマに細かいところも全部乗っかってるなっていう印象があったし、そういうつくりにするとお客さんも観やすいのかなと思っていて。ポケモンも金八も、僕の唯一の趣味なので選びました。
――そういうテーマについての相談って、はらさんにもするんですか。
川瀬 一応、意見は聞きます。けど、「へぇ」みたいな反応しか帰って来ないというか。客入れ客だしの時に、好きなゆずの曲を使いたいとしか言わないんで、じゃあ1人で決めるかって。
はら ゆずが好きだから、ゆずをテーマにした単独もやってみたいんです。だけど、色々考えたら、笑いにしたくないなと思っちゃって。
川瀬 ほんまに好きやからこそ、いじりたくないみたいな?(笑)
はら そうそう。私、ディズニーとか著作権のあるものばっかり好きなんですよ。
川瀬 金八先生にだってあるからな! みくびんなよ、俺の好きなもん!
はら でも世界だから、ディズニーは!
川瀬 ポケモンの市場やって、3兆円や!
はら でも、金八はそこまでないでしょ。
川瀬 あるよ、ドラマで第8シーズンまで続いた作品があるか?
はら 待って待って! それとディズニー、比べないでよ!
川瀬 違うやんか。今、ゆずの話やったやろ?
――(笑)今回も漫才多めなんですか?
川瀬 今回はコントを多めにやろうかなと。ただ、いろんな人の単独を見学させていただく度にブレます。おかずクラブさんの単独を観たらコントがしたなるし、漫才タッグマッチとかボーイ(フレンド)さんの単独を観たら漫才をやりたなるし。全部はまだできてないんで変わるかもしれないですけど、コント多めになるのは間違いないかなと思います。
――そこに何かしらの意図はあるんですか?
川瀬 こいつとやってる以上、キャラコントやらないのはもったいないと思うんですよ。
はら (こいつ、という言葉に反応して)むかつく......。
川瀬 (笑)テレビで使いたくなるのって、黙っていても笑える芸人なのかなと思ったりして。腕利きのMCの方々に面白がってもらえるかたちも見せていったほうがいいのかなって思って、そうしたんです。
はら 私は漫才のほうが好きですけど、ゆにばーすのハンドルは川瀬なんで。川瀬がコントをやるって言うなら付いていくので、別にタイトルが「三年八組 三八先生」なのに、(サンパチマイクを使う)漫才が少なめってところもツッコみません。『THE MANZAI』ももうすぐなのに......。
川瀬 それに関して屁理屈を言わせてもらうと......。サンパチマイクって昭和に完成したマイクの型がS-38っていうヤツで"38式"って呼ばれてたところから、サンパチマイクって呼ばれるようになったんです。で、その後も開発され続けて、今、∞ホールに立ってるマイクはS-148なんです。やから、サンパチマイクじゃないんで、漫才を多くやる必要はない!
はら そういう言い訳か。
――はらさんから、こんなことをやりたいと提案することもあるんですか。
はら 川瀬のほうがコンセプトに沿ったイメージができるんで。私としてはおいしくしてくれるなら、どうぞって感じです。"材料あげますよ"っていう気持ちで常にやってますね。
川瀬 前の単独でも、オチで笑かしたいのに、こいつが黙って立ってる映像で笑いが起きてしまってたんですよ。
はら 今日、『ヒルナンデス』の前説に行って来たんですけど、「イエーーイ!」っていうくだりでむせたら涙出て来ちゃったんですよ。で、涙ぐんだまま何も言わずにずっと立ってたら、笑いが起きてました。お客さんは川瀬の話を聞かずに、私の顔観てずーっと笑ってましたよ。
川瀬 黙ってる時がいちばん面白いもん(笑)。
はら 私には何が面白いのかわからないですけど。
――はらさん、今年の「ぶちゃいくランキング」で堂々の4位ですもんね。昨年のランク外から一気に駆け上がってきましたけど。
川瀬 2色刷りページでしたけど、ぜひカラーでお見せしたかったですね。記者会見も射程圏内です。
はら でも、お兄ちゃんに見せたら「カワイイじゃん」って言われたよ?
川瀬 はぁ? 身内、なんでそんなに甘々なん? 仲いいの?
はら 仲は普通。でも、お兄ちゃんはいつもカワイイって言ってくれるよ。芸人になる時も「カワイイんだから、芸人にならないでほしい」って言われたし。
川瀬 知らんわ、そんなん!
はら お客さんの中にも「はらさん、ブスじゃないです」って言ってくれる人いるもん。
川瀬 でも、それはマスコット的なことやんか。
――(笑)。
はら 去年の『THE MANZAI』で認定漫才師50組がネタをする番組に出たんです。コンビとして初めてテレビに出るっていうんで、親戚中が観てくれたんですけど......。「面白かった」とは言ってくれるんですけど、(ブサイクと言われてることに)触れちゃいけないのかなって思う親戚も出始めました。
川瀬 めっちゃ気ぃ使われてるやん(笑)。
――はらさん、学生時代から結構いじられてたんですか?
はら そうですね。けど、幼稚園も楽しく行ってましたし、小学生の頃から明るくて、輪の中心として皆にいじられてるようなタイプでした。
川瀬 アインシュタインの稲田さんとかもそうらしいんですけど、持ち前の明るさで全部、笑いに変えて来たみたいで。特にいじめられたり、不良に殴られたりすることもなく、明るく楽しく生きてきたタイプのブサイクなんです。
はら 逆に、川瀬は陰気で......。
――お笑いオタクだったとか?
川瀬 そうなったのは、この世界に入ってからですね。芸人になってからお笑いが好きになりました。
――お2人は同期で、昨年コンビを組んだということですけど、きっかけは?
川瀬 僕は2年くらい別のコンビを組んでいたんです。当時、先輩のネタとかを観ていたら、人間性やキャラクターが出てるほうが面白いなって思っていて、そいつともそうなりたいと思いながら続けてたんですけど、仲が悪かったこともあって解散して。次は絶対、人間性があったり、パッと見で面白いヤツとコンビを組もうと思って探してた時に、ちょうどはらさんが前のコンビを解散したんで声をかけました。はらさんは(以前から)めちゃくちゃ面白くて、それこそ話さなくても笑いが取れる人で。
はら ホントにそう思ってた?
川瀬 思ってたよ。アゴをかいただけで爆笑が起こってましたからね。(おかずクラブの)オカリナさんとはまた違う、観たことない種類の笑えるブスやし、体型もおかしいし、声もガサガサやし。
はら ............(黙ってただただ川瀬をにらむ)。
川瀬 まぁ、決め手は『笑っていいとも!』に出たことですね。はらさん、詐欺写メやってるじゃないですか。
はら 詐欺じゃないけど......。
川瀬 詐欺写メしてネットで知り合った男の人とアルタのスタジオで会ったら、実際オッケーもらえるかっていう企画で、途中、芸人やっていうことがバレて。
はら バレたんじゃなくて、言わなかっただけだよ。
――職業を聞かれなかったから言わなかったと。
はら そうです。でも、某巨大掲示板が炎上しちゃって、めちゃくちゃ叩かれたというか笑われたというか。
川瀬 アゴがしゃくれるだけじゃなく、顔の前で手ぇ合わせてるっていう抜群の瞬間を抜かれた画像が1枚あって。
はら それ、話を振られた時のリアクションだったんですけど、MCの方に職業を聞かれてなかったので"どういう立場で喋ればいいんだろう"と思ったら、しゃくれちゃったんですよね。
川瀬 迷ってて、なんでしゃくれるん!? その話、初めて聞いたわ(笑)。で、ネット上に貼り付けられたその1枚で、大喜利合戦が始まったんですよ。それ観ながら死ぬほど笑いまして。
はら で、選んでくれました(笑)。
――はらさんは当時、川瀬さんのことをどう思ってたんですか?
はら 怖かったです。犯罪に関わりそうだなっていう恐怖心があったんですけど、お笑いのセンスが勝ったというか。ツッコミが面白かったんで、組んでみようかなって思ったんです。それに、私がいなくなったりしたら、周りが絶対、川瀬が犯人だと気付いてくれるだろうっていうのもあります。周りに言ってますもん、「もしいなくなったら、犯人は川瀬だから」って。
川瀬 やらへんって!
――(笑)お2人の言い合いというか、普段の会話も漫才みたいですね。
川瀬 聞いてて、そう感じますか?
――そうですね。だから2人の関係性がそのまま、ネタに活きてるんだなと感じました。
川瀬 確かに、漫才はつくりやすいなといつも思います。以前、15分の漫才をつくらないといけないっていう仕事があって。最初はやべぇなと焦ってたんですけど、案外すぐつくれましたね。
――先輩ではありますけど、ほぼ同時期にコンビを組んだ男女コンビ・相席スタートさんの存在は気になりますか?
川瀬 そうですね。先輩からよく比べられるんですけど......面白いですし、尊敬もしてるので、比べられるのが申し訳ないなという気持ちがあります。
はら いい意味で、すごく刺激的な先輩ですよね。
川瀬 けど、尊敬してるからこそ、変に(周りから)煽られて"負けるか!"みたいな感じで憎しみが湧いちゃうと怖い。僕、競争になるとすぐ、憎しみが湧くタイプなんですよ。
――こういうところですか、はらさんの思う"犯罪に関わりそう"っていうのは(笑)。
はら そうです、そうです。山添さんか私がいつか犠牲になります。
川瀬 なんで山添さんやねん。
はら もしくはダイタクさん。日々"負けるか!"ってずっと言ってるんで。
川瀬 ははは。ダイタクさんは同い年っていうのもありますし、前のコンビ時代、ぼろかすに言われたので、負けるか!と常々思ってるんです。
――(笑)そんなお2人にとっては、単独同様、大切だと思われる新TOPが決まるライブも24日にあります。
川瀬 そうですね。ただ、悲観的な部分もあるというか。Memberにいるほかの人たちはJr.とかのライブのMCがまかされるんですけど、僕らはAudition予選とLessonのMCしかまわってこない。そういう能力とかも込みで選ぶとしたら、僕らは厳しいのかなと思ってます。
はら うーん、でも大事なのは、その日のウケじゃない?
川瀬 死ぬほどウケて、さすがにこれは選ばんと不公平感あるやろってなれば選ばれるかもしれないですけど。
はら 私は狙いたいです!
――今月の『〜East Live』では見事、月刊1位でしたし。
川瀬 そこはこだわっていました。6月の客票がドベで、周りから「終わりだな」とか言われたんで挽回しようと。
はら でも、「客票ドベ」って言いまくってたんで、同情票あっての1位だと思います。
川瀬 はははは! まぁ、なんとかがんばります。
――まずは、単独の成功が大切、ですよね。
川瀬 そうですね。とにかく単独は、ぜひ来ていただきたいです。お客さん観てると、3連チャンくらいで観てる人も多いみたいで楽しそうでした。あと、芸人もやりがいがあるというか、ドカーンってウケるんで気持ちよさそうでしたね。
――ぜひお2人もドカーンと来る笑い声、味わってください。
川瀬&はら はい! がんばります!
●ライブ情報
彩~irodori~Summer Festival
ゆにばーす単独ライブ「三年八組、三八先生」
会場:ヨシモト∞ホール
日時:8月9日(土)21時15分開場/21時30分開演
料金:前売1500円/当日1800円
彩~irodori~Summer Festival Final~もう1組のTOP決定戦~
予選
会場:ヨシモト∞ホール
日時:8月24日(日) 開場14:30/開演15:00
料金:前売り1,800円、当日2,300円
決勝
会場:ヨシモト∞ホール
日時:8月24日(日) 開場17:30/開演18:00
料金:前売り2,000円、当日2,500円
チケットよしもと http://yoshimoto.funity.jp
【ゆにばーす】