9月11日(木)、NHKにて『平成26年度 NHK新人お笑い大賞』記者会見が行われ、10月26日(日)の本選出場者を決めた8組が登場し、ネタ順の抽選や質疑応答などが行われました。
昨年までの『NHK新人演芸大賞』の「演芸部門」が、今年から『NHK新人お笑い大賞』と独立して改めるとともに、初の生放送も実施。
しかしながら、前身の『NHK漫才コンクール』からおよそ半世紀にわたって、数々のお笑いスターを輩出した登竜門であることに変わりはありません。
そして今年、東京の192組、大阪の121組、計313組が参加した予選を勝ち抜き、本戦出場を決めたのは、アイロンヘッド、Yes-man、エル・カブキ、巨匠、ジグザグジギー、タナからイケダ、チョコレートプラネット、藤崎マーケット…という、いずれも男性コンビの8組。
五十音順で1組ずつ元気よく取材陣の前に現れた後、ひとりずつ以下のような挨拶と意気込みを語りました(以下、敬称略)。
<アイロンヘッド>
毛利雅俊「必ず優勝して、日本放送協会を乗っとりたいと思います…すいませんでした」
辻井亮平「せっかく選んでいただけましたので、優勝いただけるようにがんばります」
<Yes-man>
村山武蔵「我々、最年長の40手前ということなんで、新人の感じはしないんですけど、最後のチャンスだと思って優勝したいと思います」
越田裕「トゥインクル・コーポレーションという非常に小さい事務所なんですけども、先輩方が決勝戦に出ておりまして、2000年にはエレキコミック先輩が優勝しておりまして、ぜひあとに続きたいと思います」
<エル・カブキ>
デロリアン林「こういう大きい大会に初めて出ることになりまして、こっから見てくれた人からお仕事がもらえたならと思ってます」
エル上田「僕たちのことを知ってる人、いないと思うんですよ。僕たちのこと知ってるよって人います? 逆に初めて見たよって方? そういうレベルだと思うんで、逆に僕がTVでネタを見させてもらってる人ばっかなんで、見たことないのYes-manだけなんで、絶対Yes-manには勝ちたいなというのはあります」
<巨匠>
岡野陽一「事務所(プロダクション人力舎)内で、これに出たことで地位が向上したらうれしいなと思っております」
本田和之「賞レースとかそういうので獲ったことないんで、穫れるようにがんばりたいと思います」
<ジグザグジギー>
宮澤聡「『オンバト+』最後のチャンピオン、ジグザグジギーです。オンバトチャンピオンとしてこの大会も優勝して2冠を目指したいと思います。オンバトチャンピオンなんで、NHKさんの賞を全て獲りたいと思っております」
池田勝「思ったより長々言われちゃったんで、言うことあんまり残ってないんですけど、優勝して、NHKさんの仕事をたくさんいただきたいなと思います」
<タナからイケダ>
田邊孟徳「今日僕は大阪から来させていただきまして、東京というだけで少しビビっております。でも本番はがんばりたいと思いますので、よろしくおねがいします」
池田周平「唯一の大阪からの参戦ということで…(藤崎マーケットとアイロンヘッドからツッコミが入り)あと2組もやってまいりました。やるかやられるか、どっちしかないんで、だったらどっちがいいんですか。やるでしょ! ぜひお願いします」
<チョコレートプラネット>
長田庄平「非常に名誉な大会の決勝に選ばれたこと誇りに思っています。俺たちここに立ってるんですけど、ここに立てなかった芸人のぶんまで、精一杯努力したいと思います。よろしくお願いします」
松尾駿「この大会優勝したら朝ドラに出られると聞いておりますので、ぜひ優勝して朝ドラのヒロインならぬヒーローを勝ち取りたいと思います。がんばります…すいません!」
<藤崎マーケット>
田崎佑一「唯一の女性コンビなんでがんばりたいと思います。ちゃんとコメントを今から言います。“ラララライ”だけの藤崎マーケットはもういいと。新しい藤崎マーケットを見ていただく最高のチャンスですので、がんばりたい思います」
トキ「(祇園花月の出番を終えてから急いで駆けつけたことを報告し)やっぱ吉本興業いかれてるなと。途中、うんこでも行ったら終わってたんじゃないかっていうくらいのスケジュールで、このNHKさんのはずっと予選大阪で受けてたんですけど、落とされてまして、ようやく選んでいただいてありがたいです」
本大会ではAブロック、Bブロックに4組ずつ分かれ、各ブロックから1組が勝ちあがり、その2組がもう1本ネタを披露して大賞を争います。
そこでボックスに入ったカラーボールによって、ブロック分けとネタ順を決めようとしますが、そのボールを引く順番で一悶着が起きたり、ボックスに2人同時に手をつっこみ、ボールを持たず、手をつなぐタナからイケダなど、ボケ合戦の様相を呈します。
そんなてんやわんやの抽選会の結果、ブロック分け、ネタ順は以下の通りとなりました。
<Aブロック>
巨匠
ジグザグジギー
エル・カブキ
藤崎マーケット
<Bブロック>
Yes-man
アイロンヘッド
タナからイケダ
チョコレートプラネット
続いて、質疑応答へと移り、「ゲン担ぎはありますか?」との記者から質問が出ると、「毎日お風呂に入ってるってことやってます」(アイロンヘッド・毛利)、「気持よくなれる店に行きます」(ジグザグジギー・宮澤)、「シルク姐さんとボン・ジョビの話をする」(藤崎マーケット・トキ)と、やはりボケ合戦の雲行きに。
そんななか「NHKさんの『SONGS』をいつも見てます」(エル・カブキ・エル上田)、「トンカツを食べることです」(巨匠・本田)、「こういうのはゲンとかより、練習の成果が出ると思います。練習あるのみやと思ってます」(タナからイケダ・池田)といった真面目な(?)返答もありました。
次に「本大会でのライバルは?」と訊かれると、「無名度が僕たちと一番近いので、エル・カブキだけには負けたくないです」(Yes-man・越田)、「(一番手に決まり)やけになってるので、(次の)ジグザグジギーさんがやりにくいようにだけしたい」(巨匠・岡野)、「巨匠とチョコプラさん。(今年の)『キングオブコント』決勝に行ってるんで、マジで腹たってるんで、絶対負けないです」(ジグザグジギー・池田)と早くも舌戦を仕掛ける(?)者もチラホラ。
最後に「目標としている芸人は?」との質問があり、「一応事務所の先輩なんで、仕方なくエレキコミック」(Yes-man・村山)、「爆笑問題さん。このコンビを組んだきっかけが、爆笑問題好きだっていうひとことで決めてるコンビなので、過去に爆笑さん取ってるこの賞、獲りたいですね」(エル・カブキ・エル上田)、「畑正憲さんです」(チョコレートプラネット・長田)、「中川家さんです」(藤崎マーケット・田崎)、「僕は(中田)ボタン師匠です。今でも1円パチンコ必死に打ってるんですよ(笑)」(藤崎マーケット・トキ)…と
、これまたボケと真剣が混在しているようでした。
『平成26年度 NHK新人お笑い大賞』は、NHK総合にて、10月26日(日)の13:05~14:23に生放送。
なお、ネタの持ち時間は4分で、審査員を務める7人が、各ブロックで一組に一票投じる審査方式を予定とのことです。
至極のネタバトル、そして栄冠の大賞の行方にぜひご注目ください。
【アイロンヘッド】【タナからイケダ】【チョコレートプラネット】【藤崎マーケット】