『THE EMPTY STAGE in ROPPONGI』~バッファロー吾郎、犬の心、チョコレートプラネット対談
台本も道具もない空っぽのステージ(THE EMPTY STAGE)で、芸人の腕とパフォーマンスのみで繰り広げる新型エンターテイメントショー『THE EMPTY STAGE in ROPPONGI』が、この冬、六本木にて開幕! 限られた少人数のお客さまだけが集う大人な空間で、お食事やお酒を楽しんでいただきながら、芸人がその身一つで舞台に立ちトークを繰り広げる「スタンダップワンマントーク」と、数々のスターコメディアンを輩出し続けるアメリカ最大級のコメディ集団"セカンドシティ"のシステムに日本の芸人が挑む「新ジャンルの即興コント」をお届けします。今回は、即興コントショー「The Second City Japan Show」に出演する、バッファロー吾郎、犬の心、チョコレートプラネットの3組に、意気込みをうかがいました。
――犬の心さんは、今年6月のプレビュー公演にも出演されていましたが、実際やってみていかがでしたか?
押見 いろんなタイプの演目があるんですが、僕らのチームはゲーム的なものをやったのでゲームコーナーみたいな感覚でできました。
いけや 思ったことを口に出して、それをチームでなんとかしていく、という形ですね。
押見 瞬発力の勝負です。それぞれ考えてることが全く違うのに、即興で合わせていかなきゃいけないのは難しいですね。「ツッコミをしない」「全乗っかりをする」「質問をしない」とか、最低限の決まりごとがいくつかあるんですが、幹てつやさんが全く守らないので困ります。
一同爆笑
――バッファロー吾郎さんと、チョコレートプラネットさんは、プレビュー公演や、公演のDVDを見て、どんな印象を?
長田 コントというよりゲームコーナーのような感じですね。相手の言動に応えていくということで、どちらかというと漫才に近いんじゃないかと思います。
竹若 プレビュー公演を観に行って、舞台上はすごく頑張ってて新しいことをやろうとしてるなと思ったんですが、それをお客さんがどう見たらいいのか分からないという戸惑いがあったように感じましたね。会場からお題を提供してもらってお客さんも参加するという形ですが、お題を出すことで満足してしまって、「こういうお題を出したら、芸人はどうするんだろう?」と一緒になって楽しむというところまでは、まだ行ってないのかな。それは公演を続けていくうちに変わってくると思います。それだけ新しいことをやっていると感じましたね。
A 本来ツッコミはお客さんの代弁者なんですよね。それを「なんでお茶飲んでんねん」とか一切言わず、ずっとかぶせていく感じなんで、想像力の勝負になってくると思いますね。今、世間で流行ってる裏ウケとか、例えば、設定上はあっているのに「お前が余計なこと言うから滑ったやないか」とかいうものは本来は邪道、化学調味料みたいなものなんですが、今回はそれをあえて排除する。逆にこれまで排除してきたものを、もう一回やるということなんです。お客さんがどういう反応を示すのか気になります。
松尾 僕は見てないんで、何するかもわかんないし、怖くてしょうがない。とりあえず幹さんと一緒じゃなくてよかったです(笑)
――それぞれ、どんなチームになりそうですか? TEAM C(水玉れっぷう隊、幹てつや、犬の心、スパイク)は、プレビュー公演と同じメンバーですが...
押見 結局、幹さんとケンさん(水玉れっぷう隊)に振り回されるんで。
いけや 2人とも何言ってるかわかんないですからね。
押見 そういう人が1人いてくれるとありがたいんですけど、2人いると今度は成立しなくなってきたりするので。とにかく、2人が無茶言った後につじつまを合わせる尻拭いをしてました。チームバランスが大事なんですよね。
いけや 僕らはバランスを取るバランサーでしたね。とりあえず僕が一番最初に声を出して、みんなを誘導して。
押見 スパイクの小川が意外と度胸がある。率先して話を進めていくんですよね。うちは、どのチームよりも経験値はあります。ただ、こなれてると面白味がなくなるので、気を引き締めて、毎回新鮮に行きたいですね。
――TEAM D(2丁拳銃・修士、とにかく明るい安村、かたつむり、チョコレートプラネット)は?
長田 非常にやりやすいですね。かたつむりさんとか安村さんとかいつも一緒にいる人たちですし、修士さんとは舞台でご一緒させてもらったことがあって。緊張せず伸び伸びできそうです。
松尾 一番下なんで、もしミスしても笑って済ませられるかな、と。「バカだな、お前は」みたいな、みんなの弟みたいな動きができれば。このままプレビュー公演のDVDは見ずに、何も知らない状態でやってみようと思います。
長田 中澤さんが、かき乱してくれそうですよね。
松尾 前にエチュードみたいなお芝居を一緒にやらせてもらったんですけど、その時に一人だけよくわかんないことやってたんですよ。
長田 先輩なんですけど、まあひどかったです(笑)
松尾 とにかく明るい安村さんがいるんで、一番明るいチームになると思います。
――TEAM A(バッファロー吾郎A、ギンナナ、少年少女・坂口、いぬ)は?
A 人間を分かってないと難しいと思うんですが、ギンナナ以外はあまり分からないので、どうなるのかな。ギンナナは、菊池が暴走すると、金成が止める。でも金成は流れるクセがあるんですよね。だから、そうさせないように、菊池の後、金成の間に誰かが入らなあかん...となったら、俺しかいないんですよ。
竹若 めっちゃイヤやな(笑)
長田 稽古を一緒にやったんですけど...恐怖でした(笑)
A 処理する金成が大変ちゃうかな。我慢ずっとせなあかんやろうし。
押見 坂口は、たぶん3人を傍観することしかできないと思います。グイッとはいかないし。
長田 いぬも、そんなに出るタイプでもないんで。
A 菊池が散らかした分、片付けて、さらにリフォームまでしないと。俺もそのタイプちゃうから。とりあえず、菊池、風邪ひいて休んでくれんかな。
一同爆笑
――TEAM B(バッファロー吾郎・竹若、キングコング・梶原、2700、インポッシブル)は?
竹若 練習の時に2700と一緒やったんですが、ヤソ(八十島)も好き勝手しますし、ツネは不思議な子で。練習の時は朝までバイトやったらしくて、ほぼコックリコックリしてたんで、さらに不思議な感じになってました(笑) 本番は体調整えてくるんで、ちょうどいい感じになると思いますね。インポッシブルの2人は練習は一緒やなかったけど、見えてる感じなので楽しみですね。
いけや 井元、(ツコッミ禁止なのに)ツッコミますよ。
押見 インポッシブルの2人は、苦しくなると「うんこ」とか言うんですよ。
竹若 なるほどなるほど。じゃあ、「チームうんこ」という意識で(笑) あと、カジ(梶原)が絶対的ボケのポジションの人ですから、これがチームプレイになるとどうなるのかなと、そこは見えてないですけど楽しみですよね。うちのチームには女子がいないので、ヒルちゃん(蛭川)に頑張ってもらおうかな。
――実際に練習でやってみて、ご自身の新たな発見はありましか?
押見 やっていくうちに得手不得手がすごく出てくるんですよ。「ここでツッコめばウケるだろうな」ということがクセになってるので、ついついやってしまうことが多いんです。それをやらないクセをつけることを練習しましたね。
長田 ツッコまないということに関しては、僕らはあまりツッコミするコントではないので、そんなに抵抗なくできました。
松尾 練習の時、みんなが「ツッコまないの気持ち悪いよな」って話してて、その時は「そうっすね」って話合わせてたけど、全然なんとも思わなかった(笑) こういうやり方なら合ってる気がします。
竹若 ルール上に乗っ取ったツッコまないというのは我慢できると思うんですけど、すごい人間味を出されたりすると、何か言いたくなりますね。そこで何か入れるというのももありかもしれませんし。
A 質問したらあかんっていうのを、今、初めて聞いた。
押見 質問やツッコミが出ると、流れがストップしちゃうんですよ。
A 俺、無理やわ。
一同爆笑
――では、最後に、公演を楽しみにしている方々にメッセージを。
押見 食事もできますし、大人の方はお酒も飲めるので、お客さんも参加する気持ちで来ていただけると、より楽しめると思います。
いけや 大きい声でお題を言ってください。
長田 お客さんも参加していただかないと成立しないステージなので、大いに僕らを困らせに来てください。
松尾 テキーラ3杯くらい飲んで、楽しんでください。
A 演者もどうなるのか分からないので、未知数なものが好きな人は、ぜひ。
竹若 お客さんと一緒に作りあげていく感じなので、どんどんお題を出して、そのお題を出した責任も少し感じながら見てください。
『THE EMPTY STAGE in ROPPONGI』
日程:12月1日(月)~14日(日)
会場:PALAZZO DUCALE 麻布(東京都港区六本木7-12-27)
出演:「Stand-Up One-Man Talk Show」
千原ジュニア(千原兄弟)、博多大吉(博多華丸・大吉)、兵動大樹(矢野・兵動)、黒田有(メッセンジャー)、田中直樹(ココリコ)、ケンドーコバヤシ、陣内智則、礼二(中川家)、小籔千豊、高橋茂雄(サバンナ)、河本準一(次長課長)、徳井義実(チュートリアル)、品川祐(品川庄司)、川島明(麒麟)、大悟(千鳥)、綾部祐二(ピース)、西野亮廣(キングコング)、村本大輔(ウーマンラッシュアワー) ※出演日は公式サイトをチェック!
「The Second City Japan Show」
バッファロー吾郎、水玉れっぷう隊、2丁拳銃、ギンナナ、犬の心、伊藤修子、梶原雄太(キングコング)、2700、インポッシブル、チョコレートプラネット ほか ※出演日は公式サイトをチェック!
料金:前売3,900円 当日4、300円 ※飲食メニューあり(別途1オーダー制)
チケット発売:10月18日(土)AM10:00~チケット一般発売
※『チケットよしもと』にて、10月11日(土)よりチケット先行予約あり!
お問い合わせ:チケットよしもと☎0570−550−100(オペレーター対応10:00~19:00)
『THE EMPTY STAGE in ROPPONGI』公式サイト:http://the-empty-stage.jp
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