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2014年10月23日 (木)

高山トモヒロ×宮迫博之出演の読売テレビ『祗園笑者』、オンエアでは聞けなかったベイブルースのエピソードを一挙公開!

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1994年、26歳の誕生日の前日にその生涯を終えた漫才コンビ、ベイブルースの河本栄得と、元相方で現ケツカッチン・高山トモヒロの青春を描いた映画「ベイブルース ~25歳と364日~」。2009年10月31日に出版した高山執筆の同タイトル本が原作で、このたびの映画化に際しても高山自らメガホンを取り、世に送り出しました。

先日、読売テレビのトーク番組『祗園笑者』に出演した高山。同期の雨上がり決死隊・宮迫博之と昔話に花を咲かせながら、映画撮影の裏話などでも盛り上がりました。ここでは、そのトークの完全版を収録。オンエアでは聞けなかったエピソードもお楽しみください!

収録会場のよしもと祇園花月は満員御礼、いったいどんな話が飛び出すのか、お客様の期待感が劇場を覆い尽くす中、高山と宮迫が登場。割れんばかりの拍手に包まれました。NSC大阪7期生の高山と宮迫、26年前の出会いから振り返ります。当時、お互いの服装が劇的にダサかったと盛り上がる二人ですが、それに輪をかけてダサい人物が翌年のNSCに入学してきたとか。それがFUJIWARA・原西だったそうです。

河本と高校の同級生である高山は、ふたりでNSCに入学。いつも河本に怒られている高山を見ていた宮迫は、「(河本は)怖いイメージがあったな。でも、俺は一回も怒られたことなかったわ」。高校卒業後という遊びたい盛りの高山、河本のネタ作りと漫才の稽古に付き合わされるのを避けるため、宮迫と遊びに行く際も巧妙に河本を巻いたつもりでいたとか。ですが、一部始終を河本に目撃されていたことがあり、「あの時のかわもっちゃんの顔...(笑)」と宮迫、まるで昨日のことのように語る姿が印象的でした。

「河本は努力するくせに、努力する姿は見せたくない。だからいっつも漫才の稽古場所が桜ノ宮の河川敷やねん。あいつは家から自転車で5分くらいやけど、おれ、大東市に住んでてめっちゃ遠かってん。ほんで、すんなり始めればいいのに、まずマイクと同じぐらいの高さの雑草探しから始めねん」と高山、河本は漫才の稽古にもこだわりを見せていたそうです。

とにかくストイックに漫才に向き合っていた河本は、早くもその才能を買われ、駆け出しの若手にも関わらず上沼恵美子さんのラジオ番組に大抜擢。その存在は宮迫にとって「抜きたいと思ってたもんな」と、かけがえのないライバルだったそう。それゆえに、「26歳の誕生日の1日前に亡くなって。めちゃくちゃショックやった...」と当時の心境を語りました。

1994年10月31日に急逝した河本は、約半月前の10月中旬に体調不良で入院。入院したその日は高山と共にロケをしていましたが、ロケ終わった夜に病院へ担ぎ込まれました。翌朝、担当医から「(河本は)半年から1年、入院です」と告げられたと当時の様子を話す高山。

「一番大事なときやんな。当時、一緒に番組やってて。そんで、かわもっちゃんが入院して、集中治療室いって。みんな、時間作ってお見舞いに来るわけ。"大丈夫か?"って。そこにぴのっきをの清水さん(故・清水キョウイチ郎)が来て。――清水さんも亡くなったんだけど、ま~、ぽんこつで(笑)」と宮迫、ここからぴのっきを・清水の"トンデモお見舞いエピソード"がいくつも飛び出しました。

集中治療室には、他の患者さんも入院中。当然、静かにしなければならないのですが、意識のない河本に向かって「かわもっちゃん! これ聞けや~!!」と持参したラジカセから大音量で河本が好きなロックを流したとか。「当然、つまみ出されたわ!(笑)」(宮迫)。そんな清水ですが、皆勤賞と言ってもいいくらい、毎日お見舞いに訪れていたそうです。ランドセルのようにカバーが開くリュックを背負っていた清水、担当医に「お願いします!!」と河本を助けてほしいと猛烈な勢いで懇願するも、お辞儀をした瞬間、リュックのカバーが開いて中の荷物が全部、頭からどさどさと落ちていったり、心電図が止まったと思ったら、清水がコードを抜いていたりなど、「いらんことばっかりしてた(笑)」(宮迫)。

そのうち"プリン"は今でも語り草の一つで、高山が笑いをこらえながら話します。お見舞いに来るたびにプリンを買って来た清水。それが一つ、また一つと増え、病室で寝ている河本の横にプリンの塔がそびえ立っていたとか。そしてある日のこと。「"河本、ええ加減、目覚ませやー!!"って清水さんが絶叫して。その弾みで清水さんの肘がプリンに当たって、塔が崩れ落ちて河本の顔に直撃したもんやから、看護師さんにめっちゃ怒られて。"集中治療室にいる患者さんは、ちょっとした衝撃でもショックで亡くなることもあるんです! 殺人罪になりますよ!"ってめちゃめちゃ怒られたんよ。そしたら清水さん、"となると、凶器はプリンですか?"言うてはったわ(笑)」。

そして10月31日、高山や宮迫、そして清水の願いも叶わず、息を引き取った河本。清水のトンデモエピソードはお通夜まで続きます。「(河本は)11月1日が誕生日で、10月31日に亡くなったから、通夜やけど誕生日やから祝ってあげおうやってなって。棺の横にケーキ置いて、ろうそく1本1本挿しながら、お母さんの呼びかける言葉にみんな泣いたり、友達の話で泣いたりしててん。何歳の時はどうやったなぁとかって。そんでクライマックスになって、26本目のろうそくを挿そうとしたとき、清水兄がすっとやって来て"25歳の誕生日のとき、風俗行ったなぁ..."って言って。そっからもう、当時の河本の彼女とか険悪なムードになって(笑)」と高山が振り返ると、宮迫も「あれ、覚えてる?」と切り出します。「お通夜に山田花子も来てんけど、花ちゃん、棺の河本見て、"顔、黄色!!"って言いよってん! いや、そうやけど!!ってなったわ」と、山田の突拍子のない発言にかなり驚かされたほか、葬儀では陣内智則がお焼香のあげ方が分からず、燃えている方に指を突っ込んだエピソードなども明かし、笑いが絶えませんでした。


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映画「ベイブルース ~25歳と364日~」には宮迫も出演しています。「"宮迫さんが、出演しなくてもいい、方言指導でもいいから映画に携わりたいって言ってたよ"って娘(光永)に聞かされたときは泣いてもうたわ」と高山。そして宮迫の出演が現実のものとなりましたが、「観ていただいたら分かるけど、めっちゃちょっとやねん。理由は、めっちゃ下ネタ言うてもうたから、編集でカットされてん(笑)」(宮迫)とのこと。どんなシーンで登場するのか、ぜひスクリーンでお楽しみください!

ここからは撮影エピソードで盛り上がりました。撮影中、俳優さんたちのプロ意識を目の当たりにして感動したと高山。「僕の役の波岡一喜くんが病室で一人語りするシーンがあるんですけど、"ここはもう、台本通りにやらんでええよ。ボロボロに泣いて、台詞飛ばしてもええから自由にやって"って言ったら、"ぐちゃぐちゃに泣いてしまえばしまうほど、出演者だけが気持ち良くて、観ている人が冷めるから、台本通りにします。これが僕らのポリシーなんです"って言って。それ聞いて、かっこええな~って。そんで本番も台詞一つも間違わず。でも、我慢しても、我慢しても、涙がこぼれ落ちんねん。その波岡くんを見てたら、めっちゃ泣けてきて。で、"はい、カット! オッケー!!"ってなったら、別室に走っていって、わーっと残りの涙を出してて。そうじゃないと(感情が)体に残って眠れへんねんて」。


俳優としても活躍中の宮迫、そのエピソードに「たまにおるよな、役が取れてないっていう人」と目撃談を。「プライベートでも役になってるから、"はよ取って!!"ってなるわ(笑)」と役になりきったままの俳優さんに会うことがある話を。

「役になりきるといえば(オール)巨人師匠もすごかった」と高山。巨人はNSC生に説教をする役で出ているのですが、台詞は3行程度。ですが、波岡さんと同じく、台本に構わずに好きなようにとお願いしたそうです。「でも、やっぱり師匠も"いや、台本通りにやる"って。撮影は実際のNSCの教室借りて、隣で授業もしててん。ほんで本番やってんけど、そのあとほんまにNSCの教室に行って、説教の続きしてはったわ(笑)」。

役作りに関しては、河本役の趙 珉和さんと高山役の波岡さんは、公私ともに仲が良いそうですが、撮影期間中はまるで本物のコンビのようで、波岡さんについては「ほんまにタカ(高山)に似てるな」と宮迫。高山は一部始終、波岡さんに観察されていたそうです。その観察力に「めっちゃ似てるわ。ほんまにすごい!」と益々感心する宮迫。当の高山はあまりにも見られていることが恥ずかしく、撮影中、意識しすぎてなぜか標準語でしゃべってしまうこともあったそうです。

また、ベイブルースの漫才シーンでは「当時を思い出した! 懐かしかったー!!」と宮迫。「すごかった。当時のベイブルースってこんなやったなぁって...」と振り返りました。高山も絶賛する趙さんと波岡さんの漫才。「言うことないのよ、めちゃうまいから。僕が指導するときも、"ちゃうねん、ベイブルースはもっと下手やってん!"って言って、なんやねん、それ!!って思った(笑)」と複雑な心境だった(!?)たことを明かしました。

映画には若き日の雨上がり決死隊も登場します。これには宮迫も注目していたようで、「雨上がり役の子もおるな。どれかな?って思って観てたら、何となくおかっぱの子がおった(笑)。蛍原役の子のおかっぱが異様にボリューミーです!」と髪型が気になったそう。そして、「そういう細かいところも面白いので、ぜひ観てください!」と高山。

ベイブルースというコンビが駆け抜けた青春はもちろん、監督絶賛の漫才シーンに芸人たちの熱演、当時の面影をしのばせる(!?)若手芸人役の面々など、見どころ盛りだくさんです。映画「ベイブルース ~25歳と364日~」は10月31日(金)より劇場公開。ぜひ、スクリーンでお楽しみください!

映画「ベイブルース ~25歳と364日~」
10月31日(金)より角川シネマ新宿、TOHOシネマズなんば他全国公開
◆10月31日(金)
「ベイブルース ~25歳と364日~」舞台挨拶付上映(大阪)
日時:10月31日(金)12:40回上映終了後
場所:TOHOシネマズなんば スクリーン7
登壇者(予定):波岡一喜、趙 珉和、かつみ?、オール巨人(オール阪神・巨人)、石田えり、高山トモヒロ監督
入場料金:1,800円均一(税込)
(特別興行のためムビチケカード、割引サービス等は御利用いただけません。予めご了承下さい。)


◆11月1日(土)
「ベイブルース ~25歳と364日~」舞台挨拶付上映(東京)
日時:11月1日(土)9:45回上映終了後
場所:角川シネマ新宿
登壇者(予定):波岡一喜、趙 珉和、オール巨人(オール阪神・巨人)、光永、高山トモヒロ監督
入場料金:1,800円均一(税込)      
(特別興行のためムビチケカード、割引サービス等は御利用いただけません。予めご了承下さい。)

公式HP
http://bayblues.jp/