ピース・又吉による読書空間『文字くっきり堂』が神保町に登場
11月5日(水)、東京・三省堂書店神保町本店にて、『文字くっきり堂』オープン記念イベントが行われ、ピース(綾部祐二、又吉直樹)の2人が出演しました。
読書週間に合わせ、三省堂書店神保町本店の正面入口には、パナソニックLED「文字くっきり光」を使うなど、読書にぴったりな空間『文字くっきり堂』がお目見え。
実は、又吉がプロデュースした空間で、支配人という肩書もあり、そのオープンとなった本日、相方・綾部を引き連れての登場です。
屈指の読書芸人と知られる又吉ですが、一方の綾部は「年間一冊も読みません」とし、又吉によれば「領収書がギリ」だとか。
改めて自身がプロデュースした『文字くっきり堂』に入った又吉は、「完璧じゃないですか。本棚があって、畳があって、座布団がありますから。横になったり座ったり、いろんな体勢で読めるので。なんといっても、文字くっきり光がありますからね」と絶賛します。
同調する綾部ですが、『夕焼左折』との掛け軸を発見すると、又吉が「夕焼のきれいな方に左折するっていう(笑)」と笑顔で説明。
しかし反応は薄く、「お前だけだよ、笑ってるの」と綾部からも指摘を受けて笑いを誘います。
「座右の銘を書いてくれって言われたんですけど、なかったんで、起きて30分も経ってない段階に、座右の銘を決定する怖さわかります?」と弁明する又吉でした。
続いて又吉は、読書に最適な環境三カ条を発表。
ひとつめは「文字くっきり光」で、実際にその照明のもとで本を開くと、「これはどんどん読めますね」「黒い文字がハッキリと浮き出るように見えますね。くっきり光の意味がわかります」と納得します。
ふたつめは、「静かなBGM」で、特に日本語の歌が流れていると、「2つの世界が同時進行になりますから、混ざってわけわからんことになる」そうです。
最後のみっつめは、「ちょっとした空腹感」。
お昼に蕎麦を食べ、散歩をしてから午後3時くらいに喫茶店に入り、夜の7、8時まで読書に没頭するとし、「その時に梨をふたかけら食べて、(ちょっとした空腹感を維持しながら)読み続ける」と持論を展開します。
これまた反応の薄い取材陣を見かねて、「こんなゲキオモの環境のなかで何言ってるんだ!」とツッコミを入れる綾部でした。
また、『文字くっきり堂』に設置された本棚の中身も「心くっきり本」というテーマで又吉のセレクトによるもの。
なかでも西加奈子さんの小説『サラバ!』をピックアップし、「今までになかった物語になってて、途中から驚きながらすごく感動した」とべた褒めします。
一方の綾部も、本人からいただいたという井上公造さんの著書『一瞬で「本音」を聞き出す技術』をセレクトしており、10万人を取材した井上さんのコミュニケーションのノウハウがまとめられ、「会社員とか学生の方、読むといいと思います。コンパでも使える」と推薦。
その本から読んでいる人を占えると豪語する又吉は、綾部から井上公造さんの本を受け取り、「綾部さん、あなた最近、熟女とバイクデートしてますね?」と爆弾発言します。
すると綾部は、「公造さんがガチで握ってる奴だよ。占いでもなんでもねえじゃないか」と狼狽しつつ、「アホだから公造さん家の隣に引っ越しちゃって、大変なんだよ(笑)」と自らゴシップネタを連射。
MCの佐藤仁美さんは、「文字くっきり光で、綾部さんの秘密デートがひとつここで、くっきりと浮かび上がったようですね」と見事にまとめました。
その後の囲み取材では、仕事も含め、月に10冊以上本を読んでいるという又吉とは対照的に、「休みの日は、バイクでツーリングいったりとか、家にいるとか真逆ですね」と語る綾部。
それを受けて又吉は、「後ろに熟女を乗せて、フルフェイス(ヘルメット)かぶって走ってるバイクは、全部綾部です」と言い切り、綾部が「違うわ(笑)。ご夫婦で乗ってらっしゃる方もいますから」と必死に否定します。
改めて掛け軸の『夕焼左折』について訊かれると、2年前に出版した田中象雨さんとの共著『鈴虫炒飯』の中で作った新・四文字熟語のひとつだと明かし、「こんなおしゃれな運転手さんいない」という京都でのタクシー運転手とのエピソードを披露。
現在、ジューシーズ・児玉、パンサー・向井と同居中の又吉ですが、エッセイなどの原稿を2人に読み聞かせることがあるそうで、「今朝も3時から(読み聞かせを)やりました」と報告します。
「地獄じゃねえか、後輩からしたら」「別居も近いと思いますよ」と呆れ顔を見せる綾部でした。
なお、三省堂書店神保町本店では、『文字くっきり堂』に加え、2Fから6Fにも「文字くっきり光」体験コーナーが、11月末までの期間限定で設置されます。
【ピース】【綾部祐二】【又吉直樹】