吉本新喜劇の世代交代を訴える清水けんじとすっちーが、来たる2月10日(月)、なんばグランド花月で『しみけん、すっちーの新喜劇60 ~座長に・・・なりたいんや!~』の第2弾を開催することが決定しました! 吉本新喜劇の新たなる1ページをめくるべく、座長になりたい思いを世間にアピール。オリジナリティあふれる新喜劇をお届けします。公演が間近に迫った今、未来の吉本新喜劇のカギを握るこの2人に、イベントへの思いを直撃しました!
――昨年10月の第1回目の上演から、早くも第2回目の開催が決定しましたね。
清水 そうですね。実は、1回目のイベントをやるとき、「やりましょうか」と動き出してから1年もかかったんですよ。こういうイベントをやるならこんなことがしたいとか、僕らも希望があったんですが、社員さんといろいろ落としどころを見つけたり、折り合いをつけながら。
すっちー なかなか紆余曲折がありまして。まず「座長になりたい」というのが一番にありますけど、世間の皆さんに今、吉本新喜劇って座長がこれだけおって、座長になりたい人もいて…みたいな流れを知ってもらいたいというのもありました。今、何となく僕らも座長みたいなことをやらせてもらってるんですが、座長ではないのですごくフンワリした感じなんです。だから、明確な形で「僕ら、まだ座長とちゃうんです、なりたいんです」というのをはっきりと言えるのでいいのかな、と。
――このイベントをやろうと思ったきっかけは?
清水 小籔さんが背中を押してくださったんです。僕らも、口には出さないけどうっすら「こんなことしたい」と考えていたんですけど、小籔さんと僕とすっちゃんでメシに行ったとき、小籔さんがはっきりと「どうや? 座長目指してみいひん?」と言ってくれはって、そこでイベントをしようか、と。
すっちー 小籔さんは何かと切り開いてきた方なので、そんな方からしたら僕らのやり方や紆余曲折ぶりはすごくヌルく映るかも知れないんですけど、でも「お前らのペースで行った方がいいな」と言ってくれましたね。
――タイトルも、なかなかセンセーショナルなものがあります。『なりたいんや!』に心の叫びを感じました。
清水 これは2人で一緒に考えたな。
すっちー 「“座長”という言葉は入れたいですよね」というのはありましたね。「座長を目指す道」とかも考えたんですけど、何がいいんやろうと。で、普通に素直に「なりたいんや!」が一番いいやろう、と決めました。でも、ケンカを売ってるようにならないように「・・・」を入れて。「ちょっと控えめな気持ちもありますよ」ということで…。
清水 「・・・」は、僕らの一番謙虚な部分ですね。
すっちー 「・・・」は、回を重ねるごとに、手ごたえを感じたら数を減らしていこうと思ってるんです。次の公演で『座長に・なりたいんや!』になってたら「お?」と思っていただいて。そう思ったら次また急に『座長に・・・・・なりたいんや!』と5個に増えてるかもしれません。「・」の数で僕らのレベルが今どれぐらいか、という目安にしてもらえたら。とりあえず今回は、前回と同じ、「・」の数を増やさず、減らさずいきました。
――思い切った感じも出ていると思います。
すっちー もともと関西の人って何かをしたいとき、「○○したいんや!」って言いますしね。たぶん、競艇場におる、ギリッギリのお金で勝負をかけてるギャンブル好きのおっさんのような言葉ですね。
清水 魂の叫びやね(笑)。
すっちー そうですね(笑)。気持ちはすごく入ってますよね。
――第1回目の成果を受けて、第2回目に生かしたいことは?
すっちー 前回も悪くはなかったと思いますし、僕らもやろうと思っていたことはちゃんとできたと思います。通常の新喜劇で、僕らも1週間任せてもらえる週もあるんですが、それと同じことをやってもアカンのかな、と思っています。通常の新喜劇では、おなじみのギャグを入れつつ、安定感が求められるところなので、僕らの色が入れられるとしたら1割、2割程度なんですが、このイベントに関しては自分らの色を8割、9割出してもいいのかな、と。ちょっと攻めたことをしないとやる意味がないので、「やりすぎやで!」と言われてもいいのかと思います。
清水 「見てよ、おもしろいやろ?」というアピールですね。「2人がそろったら、こんなにおもしろいことができますよ」という。「今までの新喜劇ではこんな流れがありましたが、若手もこんな風に生かしてます。これまでなかったですよね」ということとか。そのうえで、新喜劇のルールもちゃんと守る、ということですね。コントではなく、伝統のある新喜劇のルールにのっとって、その中でこんなこともできるんです、というのを見てもらいたいです。
すっちー もちろん、通常の新喜劇のときは、ちゃんとひくところはちゃんとひいてるんですよ、と。でも、「本来は、これぐらいのことをしたいんです」みたいなことを、このイベントでお客さんに見せられるのが一番ですね。
――今の座長の方々から、何か言われたことは?
すっちー 前回は小籔さんに「どうやった?」というのは聞いてもらえましたね。世代的にも、小籔さんがいちばん近いからなのか、やっぱり相談に乗ってもらったり、アドバイスをいただいたりする機会は多いです。
清水 小籔さんは、本当にほうぼうで言うてくれてはるんです。テレビにしろ何かにしろ、「この2人が次期座長です」って絶対に言うてくれはるんで、愛情はひしひしと感じてますね。
すっちー ほかの座長の方々は、見守ってくれてはる感じですね。僕らが座長を目指すというのもありますが、吉本新喜劇全体がどう発信していくかとか、どう注目されていくのかというのも考えます。もし座長になるときはもっと注目されなあかんし、そのためにはホンマはこういうやり方がいいんちゃうか? とか。次世代の新喜劇の体制を世間に発信するときに、「インパクトがあった方がいいやろ?」というのが小籔さんの教えなので。「ポンッと世間にアピールできる方法があれば一番なんやけどな」ということはすごく言っていただいてます。でも、一筋縄でいかないというか。やっぱり、大きな歴史のある新喜劇なので。
清水 ふたりでよくしゃべるのは、今後の新喜劇のことというか。これまで譲り受けてきたものを、僕らで守っていかなアカンから、どうしていこうかな、みたいな。今いる若手と力を合わせて、若手にいろんなことをさせてみて、新鮮味を出してみたり。
すっちー ベテランさんとはこういうカラミの方がいいのかなとか、ベテランさんの定番ギャグに、新しいワンフレーズでカラミができたら、とか考えますね。一緒に作れる環境になったらいいなと思います。「永遠のマンネリ」とか、「ワンパターンがいいねん」と言われますけど、やっぱり今までも、ちょっとずつ変えつつですから。そのへんの努力はしていきたいですね。
清水 代々受け継がれてきた新喜劇の技は守りつつ。大崩しはホンマにないですし、新喜劇のお話の流れが斬新になるとか「こんなん、今までなかったやろ?」みたいなことはあんまり考えてないですね。新喜劇は新喜劇として守っていきたいです。
――なるほど。前回のイベントでは姉弟を演じられましたが、今回はどんなストーリーに?
清水 今回は夫婦です。
すっちー 基本、兄弟とか夫婦とか、関係が近いところでいろいろやっていきたいと思っているんです。今回は夫婦で、ぶつかりあったり力を合わせたり…という感じですね。
――前回のサブタイトルは、『なりたくて…なりたくて…』だったようですが、今回は?
須知 今回は、『なりとうて…なりとうて…』ですね。
――なりたい気持ちがひしひしと。では、最後に「見に行こうかな?」と思っている方々にメッセージを!
すっちー 初めて見に来られた方も1回目から続けて見に来てもらえてる方にも、楽しんでもらえる、そういう作りにしています。「初めて見に来てたけど分かれへん」っていうことはないですよ。かたや、続けて見てもらってる方には、ちょっと1回目を踏まえたものをプラスして楽しんでもらえるようなものは入れていきたいなと思ってます。もちろん3回目も考えていますから、続けて見に来てもらえると、いろいろわかってくるというか、ちょっとしたお楽しみもありますよ。
清水 形としても還元していこうと思ってるんです。2回来た人より、3回連続で見に来てくれた人にはこういうのを差し上げます、とか。そんな感じにもしたいですね。
すっちー 何より、毎回パワーアップしていくイベントなので、ぜひ見に来てもらいたいです!
【イベント詳細】
『しみけん、すっちーの新喜劇60 ~座長に・・・なりたいんや!~』
日時;2014年2月10日(月)開場19:00 開演19:30
会場:なんばグランド花月
料金:前売2,000円 当日2,300円/2階席 前売り1,800円 当日2,000円
出演:清水けんじ、すっちー、他吉本新喜劇メンバー
チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/
【YNN動画】
清水けんじの動画はコチラ⇒http://ynn.jp/u/1377/
【清水けんじ】【すっちー】