最新ニュースインタビューライブレポート

ライブレポート2011/07-12月

【ライブレポート】チーモンチョーチュウ菊地が60分しゃべり続ける。第2回。

8月7日(日)、浅草5656会館で行われた「チーモンチョーチュウ菊地が60分しゃべり続ける。第2回。」。これはチーモン菊地がゲストも呼ぶことなく、ただただひとりでしゃべり続けるだけという、自由度の高いイベントです。

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ということもあって、ふわあっとステージに現れた菊地はリラックスした表情で「2回目ということですが、しゃべりたいことだけ延々しゃべれるから、すごいこのイベントが好きなんなんですよね」と語り出します。「前回よりも多くの人に来ていただいて、ありがたい」と、回を重ねてお客さんが増えている様子にも満足げ。

「今日は舞台を広く使っていこうかな」と舞台の両端にまで行ってみせ、「ま、動いてる方が僕が落ち着くってのもあるんですけどね(笑)」と、菊地らしい始まりです。そしてまずは、最近あった身近な話から。「電車の中でここんとこいろいろあったんですよね」という菊地。「駆け込み乗車したわけでもないのにドアに挟まれた」という驚愕の体験を皮切りに、出るわ出るわ。エピソードのオンパレードです。

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「つり革につかまって乗ってたら、前に酔っ払ったサラリーマンが座ってたんですよ。寝てるのかなんなのか、グタってなってて、よくあるっちゃある光景ですよね。ところが…」と話されたその後には、まさかの展開が待ち受けており、これには思わず会場も悲鳴とともに大爆笑。

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その後も電車絡みのエピソードをいくつか披露した菊地。「とはいえ、最近ではおかげさまで認知されるようになったみたいで、いろんな方から声をかけられるようになったんですよね。こないだも男の子に声をかけられた」とのことで「今まで男の子からはあまりなかったので嬉しい」と、笑みを浮かべて語ったのでした。

以降は、大阪を訪れた際に偶然会ったNSC同期生の話や、先日静岡でのライブの際に雷がホールに落ちたエピソードなどなど、トークの内容はまさに縦横無尽、自由度満点。あっと言う間に60分が経過し「次回は70分に挑戦しようかと思います」と意気込みを語って幕。今回も存分にらしさを発揮したトークライブとなりました。

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●「YOSHIMOTO WONDER CAMP TOKYO partnership with GEORGIA ~Laugh&Peace2011~」公式サイト
http://www.wondercamp.jp/ 

【チーモンチョーチュウ】【菊地浩輔】

2011年8月 4日 (木)

【ライブレポート】THEアイスビールショー ~discotech 真夏のダンスホール~

8月3日(水)、なんばグランド花月にて笑いとダンスの融合イベント『THEアイスビールショー ~discotech 真夏のダンスホール~』が行われました。こちらは、土肥ポン太とテンダラー・浜本、ザ・プラン9 ヤナギブソンが2年前より、土肥の「打倒!コヤソニ」をスローガンに始めたイベント『アイスビール』の10回記念スペシャル版。元光GENJIの山本淳一さんをはじめ、多彩なゲストを迎えて、バスケットボールをテーマにしたひと夏の青春を、歌あり、ダンスありで約2時間、大いに演じたのでした。なお、脚本を手掛けたのはザ・プラン9 お~い!久馬でした。

オープニングを飾ったのはRG。役名“西高のイズ”に扮してワムの『Wake Me Up Before You Go Go』に乗せてバスケあるあるを一席…。ところがそこに「ないない!」と言いながら高校3年生の浜本(テンダラー・浜本)、耕平(土肥ポン太)、柳谷(ザ・プラン9 ヤナギブソン)が登場。RGがいかに「ない」か、シブがき隊の『NAI・NAI 16』の替え歌でアピール。それを最後まで聞いたRGは自ら「帰れコール」を望んで、舞台を後にしました。

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さて、「高校最後の夏休み、暇やな」と浜本、耕平、柳谷の3人。モテたい、彼女ほしいな~と嘆いているところへ、スケバンのまさよ(椿鬼奴)がBon Joviの『You Give Love A Bad Name』を歌いながら登場。先ほどのイズを「ないない」と全否定していたことに対して「面倒なことにならなきゃいいけどね~」と不吉な予言を残していきました。

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そこへランディーズ、キングコング扮する“西高の4人”がやってきて、イズをいじめた仕返しだと絡んできました。そうして、言うたれ言うたれといがみ合いが発生。そして、ミュージカルの名作『ウェストサイドストーリー』の1シーンを彷彿させるダンスが披露されました。

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そのいがみ合いで西高の4人をなんとか蹴散らした3人。頭の中はなお、「この夏、モテたい」でいっぱい。そんな中、柳谷が「モテるには踊るしかないやろ!」と一言、KARAの『GO GO サマー! 』を歌って踊ってと、韓流で決めていました。

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それで気が済んだのか、今度は先ほどの西高の面々をコテンパンにしたいと言い始める3人。その結果、バスケチームを作ろうぜ!となり、メンバーを2人増やすためにメンバー探しへと出掛けます。まず現れたのが、ギャロップ・毛利扮するDJならぬ“MJ”。浜本と即興ラップ合戦を繰り広げました。続いて、span!・マコトとプラスマイナス・岩橋が登場、KinKi Kidsの『硝子の少年』を披露。劇中のふたりはストリートダンサーで、どうやら人気があるようです。そんな彼らをバスケチームに勧誘するのですがあっさり断られる羽目に。そこからは岩橋、マコト、浜本、柳谷で岩橋の上半身裸ギャグ合戦へ。そこへ「ケンカはやめろ~!」と駆けつけたのが耕平。「俺のコレ見て仲直りや~!」と言って見せたのが、レディ・ガガと内田裕也さんの耕平流コラボ“レディ裕也”でした。

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レディ裕也でレディ・ガガのダンスを踊った耕平を見て、岩橋とマコトは「ダンスの素質がある」と絶賛。ところが「ダンスをナメんといてほしいな~」と浜本。柳谷によれば、浜本こそダンス界のラオウ。ダンスのコスチュームを身にまとった瞬間にありとあらゆる天変地異が起こるという恐るべし存在だったのです! そしてダンス界のラオウとこと浜本が、プロのダンサーなみのダンスを披露。会場はその切れのいいダンスに沸きました。

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岩橋とマコトは浜本のダンスに尻尾を巻いて逃げ、またしてもチームメイト探しへ。とそこへ、西高の4人がふたりに因縁をつけてきました。あわや大喧嘩か!?というところでRG扮する市川組の組長が登場。組長の数字あるあると超音波攻撃で事なきを得たのですが、岩橋とマコトも西高の4人をやっつけたいとバスケのチームメイトを志願。遂に5人揃ったのでした。

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そして柳谷が西高の4人との知られざる関係をぽつぽつと話し始めます。シーンは中学時代の柳谷、耕平、そして西高の4人。彼らは西中の同級生で同じバスケ部。“淳一先輩”を中心に、バスケに中学時代の青春を燃やしていたのでした。そこで、この6人によるWEST SIDE『WEST LOVE SHINE』が! ランディーズ・高井をセンターに、「ウェッサイ~!」の掛け声が上がった瞬間から盛り上がりました。

そんな彼らの元へ、今別府直之扮するバスケ部の鬼監督が。鬼監督の口から出たのはなんと、淳一先輩の事故の知らせ…。「言わないで! それ以上は言わないで!」と耕平。舞台暗転後、スポットライトが照らした先には淳一先輩こと元光GENJIの山本淳一さんが! 『ガラスの十代』のオープニングソロを飾った後、西中の面々も交えて歌とダンスを披露しました。

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ここで再び、時代は高3の夏休みに。淳一先輩は後輩のためにバスケシューズをプレゼントしようと、買いに行った道中で事故に遭いバスケができない体に。それからは行方知らずとなり、その後を追うようにして鬼監督も姿を消したのだとか。それからチームメイトの間にも亀裂が入り、やがてはいがみ合うようになったと柳谷。「監督もどこ行ったんやろうな~」とつぶやいていると、会場からマラドーナ監督の姿が!? もちろんこちらもRG。即興でのサッカー川柳を披露していました。

さて、岩橋、マコトを迎え入れた浜本、柳谷、耕平は「打倒、西高」を目指してバスケの練習を始めるのですが、鳴り響くのは不協和音。柳谷が耕平に対していちいち突っ掛かるのですが、その理由は浜本が柳谷に「耕平は表では淳一先輩を慕っているように言っていたが、裏では悪口を言っていた」と吹聴したため。そのことが許せない柳谷は、耕平に疑いの目を向けるようになり…。

そんな中で再び、西高の4人がいちゃもんをつけにやってきて、そこにはMJの姿も。互いにチームメイトが5人になったこともあり、ここでバスケの試合をして決着をつけようと、まずは3on3で勝負を。しかし試合中に柳谷と耕平の間で揉め事が起こり、それをきっかけに突如、浜本が刃物を向けたのでした。

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聞けば、浜本の名前は実は山本。高校に入学してすぐ「浜本」と聞き間違えられてしまったため、浜本で通してきたのだとか。その浜本の兄が何とみんなの淳一先輩だったのです。しかし、淳一先輩はいまだ行方知れず。そうなったのも西中のバスケ部のせいだと恨みを持った浜本は、復讐しようとこの時がやってくるのを待ち続けていたのでした。そしてあわや一発触発!というところで「やめろー!!!」。出てきたのは、淳一とともに行方がわからなくなった鬼監督! 聞けば、淳一の事故の責任を感じた監督は、義足の開発に専念していたとのこと。そのことを長台詞で今別府が言うのですが、どうにもうまく行かず、3回やり直していました。そして淳一先輩がローラースケートを履いて登場。義足とは、このローラースケートのことだったのです。

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話はこれですべてが明るみに…と思いきや、まだまだ続きが。その淳一さんを事故に遭わせたのは何と高井。何でも完ぺきにこなし、太刀打ちできない淳一先輩を妬み、MJの手を使って悪事を仕組んだとのこと。そこで鬼監督、この積年の揉め事はフリースローで対決するしかない!と、3本先取のフリースロー対決を提案。西高チームと土肥チームで行ったのですが、結果はすべて0ポイントに。しかし、淳一先輩が「諦めたら試合終了。そうですよね? 監督。僕、もう一度やり直したいです! どんな困難にも目を閉じて飛び込んで行きたいです!」と懇願。その言葉をきっかけに、RGと椿鬼奴扮するバービーボーイズが登場し、『目を閉じておいでよ』を熱唱。二人の歌声をBGMに、チームが一つになっていき、大団円を迎えてお芝居の幕は閉じたのでした。そしてそのままエンディングへ。エンディングでは山本さんを中心に『勇気100% 』を歌い、イベントも終了しました。

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しかし、緞帳が下りても鳴り止まない拍手。それを受けお笑いの舞台では珍しくアンコールが行われ、まずは土肥ポン太のレディ裕也を再演。ダンスにはRG、椿鬼奴も加わりました。そして『ガラスの十代』も再び! 会場は大盛り上がりでした。

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今回は『アイスビール』10回目を記念してのイベントでしたが、浜本、土肥は山本さんとの共演は2回目。7、8年前、うめだ花月の舞台に出演していただいたことがあったそう。「まさか、今回も出演していただけるとは」と浜本は感慨深げに話していました。そして次回からの『アイスビール』はどうする?という話になった際、山本さんが土肥に一言、「履くよね?」と。指をさした先には山本さんのローラースケートが。なんと土肥、ここでそのローラースケートを履かせてもらうという行幸にも与ったのでした。

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『アイスビール』は今後も継続して行うとのこと。ますます進化していくであろう『アイスビール』にこれからも、どうぞご期待ください!

【土肥ポン太】【テンダラー浜本】【ヤナギブソン】【ギャロップ毛利】【プラスマイナス岩橋】【span!マコト】【今別府直之】【ランディーズ】【キングコング】【レイザーラモンRG】【椿鬼奴】【つぼみ】【ザ・プラン9】【お~い!久馬】

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2011年8月 1日 (月)

【ライブレポート】桂三枝がトラックで笑いをお届け! 「移動あおぞら花月」で宮城・岩手を訪問

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7月21日(木)、22日(金)、桂三枝が「移動あおぞら花月」として、初めて東日本大震災の被災地を訪問。宮城県と岩手県に笑いを届けました。

「移動あおぞら花月」とは、4月より「よしもとあおぞら花月」を開催してきましたが、桂三枝の「花月の舞台をそのまま、ご迷惑をかけない形でお届けしたい」という発案により、アート引越センター様と打ち合わせを重ねた末に実現化したもの。トラックの荷台をそのまま舞台に改装し、どこでも花月を再現できることなりました。

その意図について三枝はこう語ります。
「震災後、ずっと被災地を訪れたかったのですが、みなさんが笑える状況にはないのではないかなどと考え、私の中で時期を探ってきました。そんな中、『移動あおぞら花月』のトラックが出来上がったというこのタイミングで伺うことができるというのは、本当にうれしいですね。そもそもこのトラックを思いついたのは、避難所の中に直接おじゃまするというのは、喜んでいただける人にはよいのですが、生活をおじゃますることになってないだろうかというところからなんです。静かになさりたい方もいらっしゃるでしょうしね。でも舞台を丸ごと移動させることができたら、現地の方に設営のためにお手をわずらわせることもない。しかも、花月の舞台をそのまま持っていくことができる。そこで、背景は日が昇る陽光をイメージしたものにして、全体は花月の雰囲気が伝わるものにしようと。たいへんよいものが出来たんじゃないかと思っています」

そのお披露目ともいえる今回。初日に三枝が訪れたのは、150人ほどの避難者がおられる石巻市立湊小学校。校庭に横付けされたトラックの前に150脚の椅子が並べられ、花月のテーマ音楽が流れると…みるみるうちに客席はいっぱいに!

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現地でボランティア活動に従事し、今回のコーディネートも務めた、大蛇が村にやってきたが前説した後は、いよいよ開幕。まずは三枝自身が登場して挨拶を述べるや、会場はやんやの喝采に包まれます。以降はライセンス、こんばらさん、ザ・パンチ、平和ラッパ・梅乃ハッパときて、トリには三枝が再び登場し、見事に締めくくりました。そして最後は、全出演者が再び舞台にあがり、避難所の方々と『上を向いて歩こう』と合唱。「来年は文枝を襲名することになりましたので、来年は文枝としておじゃますることになりますね」と三枝が言うと、会場からは「おめどとう!」との言葉が多数投げかけられておいました。

終演後は、不足しているというTシャツなどの救援物資を差し入れつつ、校舎に上がり、ひと世帯ひと世帯と言葉を交わした三枝ら一行。小さい子には「大きくなって『新婚さんいらっしゃい』においで」などと声をかけつつ、写真撮影やサインにも気軽に応じ「一緒に頑張りましょう」と声をかかけ合ったのでした。

その翌日。7月22日(金)にまず三枝一行が訪れたのは、岩手県の大槌町。大槌町では今も150名ほどの方が生活しておられる避難所がある「大槌ふれあい公園」の一画で興行を開催しました。

会場には避難所のみならず、仮設住宅に移り住んだ方々など200名ほどの観客でいっぱいとなり、目の前で繰り広げられる生の笑いを堪能。登場したのは、三枝をはじめ、ザ・ぼんち、おしどり、こんばらさん、ザ・パンチ、大蛇が村にやってきた、です。三枝は「隣の家の塀越しに見られたのははじめてや(笑)」などと言いつつ、融通無碍に噺を展開。最後は、昨日と同じく出演者が全員登場しての、今度は「ふるさと」を合唱。こうして温かな笑いに満ちたステージは幕を下ろしました。

なお公演終了後は、支援物資として携えてきたTシャツやうちわ、カップラーメンなどを出演者がひとりひとりに手渡しつつ、三枝は全員にサイン。記念写真にも応じて、人びととコミュニケーションをはかります。中には感激して涙ぐまれるお年寄りの姿もあり、三枝一行は充実感とともに手ごたえを感じた様子でした。

続く一行が訪れたのは、大槌にほど近い岩手県釜石市。市街地の真ん中にある釜石鈴子広場で、この日2回目の公演を敢行しました。こちらも250名を超える観客で会場はいっぱい。三枝がまず挨拶のために登場するや、大歓声で歓迎。「みなさんこそ、釜石へ…いらっしゃ~い!」と三枝が言えば、「いらっしゃ~い!」と唱和し、すっかりそこは花月の舞台。こちらの公演で登場したのは三枝、おしどり、こんばらさん、ザ・パンチ。漫才あり、マジックあり、音曲漫才あり、そして落語ありと、寄席そのままの雰囲気に、みなさんは満足した表情で、最後はこちらも「ふるさと」をみんなで合唱し、三枝は観客と「がんばりましょう!」と励ましの言葉を交わし合ったのでした。

こうして、2日間にわたる三枝の被災地訪問は終わりましたが、三枝は今後も息の長い支援を続けていくことを約束。あらたな決意を胸に、被災地を後にしました。

桂三枝「駅から車で移動しながら、当初は被害がそれほどでもないようにも思えたのですが、いざ近くにくると言葉を失うような状況を目の当たりにして…本当に言葉を失うというか驚きましたね。でも東北の方は我慢強いというのか、みなさん本当に気丈でいらっしゃる。しかも、そんな方々が私たちを見て笑って和んでいただけたようなので本当に来てよかったなと思っています。みなさんの笑顔を拝見して、今回笑いの力というものを再認識いたしましたしね。ただ、いらっしゃった方々にはたいへん喜んでいただけたようですが、それは私たちに『大丈夫だよ』と言ってくれてる面もあるのかもしれません。なので今回は今回としまして、今後とも、数年などとは言わず、もっともっと末長く支援をしていければと考えています」

【桂三枝】【ザ・ぼんち】【ライセンス】【おしどり】【こんばらさん】【ザ・パンチ】【大蛇が村にやってきた】

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【ライブレポート】ピラメキサマーライブ2011 笑顔と元気だ! ピラメQノ

7月31日、テレビ東京の人気番組「ピラメキーノ」と富士急ハイランドのコラボでおくるスペシャルライブイベント『ピラメキサマーライブ2011 笑顔と元気だ! ピラメQノ』が、富士急ハイランド・コニファーフォレストにて行われました!

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コニファーフォレストでのライブイベントも3回目。会場には、お子様連れなど7500人の観客が詰めかけました。まずステージに登場したのは「ウンチョコチョコピー」でおなじみのGO!皆川。「ぼくに会うために来てくれたのかな?」との呼びかけにはそれほど反応がなかったものの、皆川が「ウンチョコチョコチョコ…ピー!」を披露すると、子供たちは大喜び。TVで見ていたものが生で見られることの興奮を、あらわにしてしました。

そしていよいよ…はんにゃとフルーツポンチ、ピラメキパンダの登場です! 会場のみんなも『ピラメキたいそう』を楽しそうに踊る姿を見て、ピラメキーノメンバーも「みんな、こんなに集まってくれてありがとう!」(金田)と大興奮です! さらに、なぜかマッチョなリアルピヨッ太君、ダルさんも登場して、ステージは完全にピラメキーノワールドに。

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そこからは番組の人気コーナーが目白押し。「だるだるイングリッシュ」を挟んで行われたのが「ピラジェンヌ歌劇団」。濃いメイクと豪華な衣装に身を包んだ4つのミュージカル集団が、さまざまなゲームでトップを競う新コーナーです。そこで登場したのが、ジャングルポケットの「ジャンポケ組」、パンサーの「パンサー組」、しずる&マテンロウの「シズマテ組」、そしてわれらが「ピラメキ組」です。

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これまで「美顔でくさやリンボーダンス」「美顔でラップ破り」などの死闘を繰り広げてきた3組ですが、「どの組がいちばん美しいのか決着つけようじゃないの!」と最終決戦を行うことに。大喜利や相撲などの対決を行った結果、みごとピラメキ組が圧勝。ピラジェンヌ歌劇団の頂点を極めたのでした。

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そしていよいよ、子供たちもお待ちかねのオンナラブリーが登場するかと思いきや…現れたのはブラックラブリー! ブラック(村上)が「オンナラブリーが見たいったってそうわいかないわよ!」と叫ぶと、子供たちからは大ブーイング。ちらりと登場したオンナラブリーもガイコツパンダが蹴散らして、ブランク(岡本夏生)の「さあ、いくわよ!」の掛け声とともに『ガミガガーン』を熱唱しました。

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しかし、そんなピンチもピラメキッドが無事に収束させて、本当にいよいよオンナラブリーのオンステージ! 『コクリマクリスティ』を歌うと、ステージ前には子供たちが大集合! 係員さんも思わず「席に戻ろうね!」と小声で呼びかけて回るも、みんな一緒にダンシング。会場の盛り上がりもクライマックスを迎えたのでした。

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最後にはグッズプレゼントの抽選会も行われ、イベントは大盛況のうちに終了。まさに笑顔と元気に彩られたステージは、子供にとって本当に夏のいい思い出になったのではないでしょうか。

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●テレビ東京『ピラメキーノ』公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/pirameki/

●富士急ハイランド公式サイト
http://www.fujiq.jp/

●芸人顔検索 はんにゃ
http://search.yoshimoto.co.jp/#/r/s=w=1793/r=617

●芸人顔検索 フルーツポンチ
http://search.yoshimoto.co.jp/#/r/s=w=1986/r=620

●芸人顔検索 しずる
http://search.yoshimoto.co.jp/#/r/s=w=958/r=472

●芸人顔検索 パンサー
http://search.yoshimoto.co.jp/#/r/s=w=1844/r=2757

●芸人顔検索 ジャングルポケット
http://search.yoshimoto.co.jp/#/r/s=w=1090/r=2537

●芸人顔検索 マテンロウ
http://search.yoshimoto.co.jp/#/r/s=w=2183/r=3203

●芸人顔検索 GO!皆川
http://search.yoshimoto.co.jp/#/r/s=w=863/r=2655

【はんにゃ】【フルーツポンチ】【しずる】【パンサー】【ジャングルポケット】【マテンロウ】【GO!皆川】

2011年7月28日 (木)

【ライブレポート】夏の単独フェスティバル2011

現在、5upよしもとでは、『夏の単独フェスティバル2011』と題し、ZEROメンバーをはじめとした総勢26組による単独イベントを実施中。ソロライブあり、企画ライブありと、それぞれの芸人によって内容はさまざまです。

その中から、7月24日(日)に行われたGAG少年楽団による企画ライブ『GAG TV~もしもGAGがTV番組を持って東京からパンサーさんを呼んだら~』に行ってきました!

東西の若手注目トリオであるGAG少年楽団&パンサーが大阪の地で共演するとあって、おのずと期待が高まります。それもあってか、劇場は若い女子たちでほぼうまっており、しかもその日は大阪で天神祭が開催されるとあって、浴衣姿のお客様もちらほら。

オープニングにて登場したGAG宮戸は客席に向かって「今日、GAGを見に来た人~? じゃぁ、パンサーさんを見に来た人~? え、じゃぁ、手を挙げてない人は何をしに来たの(笑)?」と軽快なイジリ。ちなみに、パンサーは5upの劇場に立つのが初めてなのだとか。記念すべき初5upでのパンサーがどんな雄姿を見せてくれるのか楽しみにしつつ、まずはネタ披露からスタート。

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パンサーのコントは『気付こう』のネタ。季節感のあるネタで、最後のまさかのオチに会場からざわめきが起こっていました。

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対して、GAG少年楽団は『大人の階段』。冴えない学生服姿の三人が大人っぽい言葉や言動、仕草などで大人になっていいきます。細かい部分の面白さを積み上げて積み上げて、大きな笑いを起こしていくというGAG少年楽団らしさを感じるネタでした。

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ネタが終わったところで、ふた組が揃ってトークコーナー「パンサーさんに聞きたい事」へ。

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GAGがパンサーに聞きたい事を聞いていくのだが、坂本からの「尾形さん、サッカーうまいんですか?」という質問に対して、尾形の天然が炸裂。「高校時代、うちのサッカー部は部員が二百人くらいいて……」と語る尾形の手は七人のジェスチャーをしており、宮戸から「なんで? 手と数があってないし!」と鋭いツッコミ。しかし、向井から「尾形さんのそんなとこをツッコミ始めたらキリがない」と言われる始末。

そして、宮戸から向井に「なんでそんなに可愛いの?」や福井から菅への質問「ギャル男だったって本当ですか?」などから、パンサーの意外な一面が知れる話が次々に飛び出し、GAGメンバーはもちろん、会場も沸いていました。

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印象深かったのは、なんとビール瓶ぐらいに色黒でしかも、頭髪の9割が銀メッシュだったギャル男時代があったと告白した菅。今はクールな感じの彼だが、当時は「むっちゃイジられてた」らしい(笑)です。芸人になってイジられなくなったらしいので、珍しいケースと言えそう。

トークコーナーでお互いがちょっとわかったところで、次はゲームコーナーに。ここで進行の宮戸以外はスイカのかぶりもので登場。福井が「スイカをかぶっても菅はシュッとしてオシャレに見える(笑)」と言うとお客さんも大いに賛同していた。

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その後のゲームコーナーでは、会場のお客さんの中で近くからどんどん遠くの人を探してくるという「お客さんだんだん距離ゲーム」が盛り上がっていました。芸人たちが客席に降りて来て、どこから来ているのかを考えながら声をかけていくので、会場のお客さんもドキドキの企画!

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制服を着た女子を指名した坂本は「絶対に近いはず! だって僕、中学のとき、学区外に出ただけで先生に『お前、ヤ○ザか!』って怒られたもん。制服を着てる人がそんなに遠くには行かない!」と自信たっぷりに断言するが、じつは兵庫県からのお客様(笑)。読みは大ハズレ……。

そのほか、前の人よりも文字を増やして答える「文字増やしりとり」や、5人の一体感を見せる「つながってビーチバレーラリー」、「体内時計でスネバット」などのゲームに興じていました。

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ネタあり、トークあり、ゲームありとさまざまな角度からふた組のトリオを楽しむことができたこのライブ。『GAG TV』と銘打つだけあって、本当に盛りだくさんの内容となっており、1時間強があっという間に感じられました。そして、東と西でそれぞれに活躍するふた組の共演はなかなか見られないだけに、掛け合いがいちいち新鮮でした。

ちなみに!!!

8月17日(水)には、今度は東京・品川よしもとプリンスシアターにて『パンサー×GAG少年楽団』のライブを開催します。ホーム&アウェイが逆になった彼らが今度はどんな姿で楽しませてくれるのか、そちらにも注目です!!興味を持った方はぜひ劇場に足を運んでみてください!

2011年7月20日 (水)

【ライブレポート】よしもと祇園花月こけら落とし公演

7月15日(金)、よしもと祇園花月がついにオープンしました!
記念すべきこけら落とし公演初日は、若手から大御所までが駆けつけてのネタ公演。出演メンバーはあでやかな浴衣姿でお祝いムードを演出していました。

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トップバッターを務めたのは、銀シャリ。トレードマークのブルージャケットではなく、浴衣姿で登場しました。そんな自分たちを「ちょっと越後屋感が出てますけども」と橋本が笑いを交えて自己紹介。テンポのいい漫才で、さっそく会場を大いに沸かせていました。

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二番手に登場したのは、南海キャンディーズ。女子ボクシングで注目を集めているしずちゃんは、キュートな浴衣姿だというのに、客席に体格のいいお客さんを見つけては戦いたがるひと幕も。山ちゃんが必死で制止していました。

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続いてはアジアンの2人が登場。「キレイですよ、隅田さん!」と馬場園が褒めまくるものの、客席からは笑いが起こり、墨田はやや不満げ!? ネタ中は、馬場園がこぶしの利いた見事な歌声を披露しました。

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お次はトータルテンボスが登場。おなじみのケンカのシーンで、大村に内腿をこぶしで叩かれた藤田。浴衣姿でそのこぶしをキャッチするのは相当痛かったらしく、「デニムよりも全然、痛いよ!」と悲痛な声を上げていました。

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ダンサーのダンスタイムをしばし楽しんだあと、舞台上に姿を現したのは小泉エリ。キュートなマジックショーが始まりました。次々と繰り出されるマジックに、客席から驚きの歓声と拍手が沸き起こりました。

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マジックショーが終わった後に登場したロザンは、高学歴コンビらしく英会話や歴史などのクイズを題材にした漫才を披露。宇治原を翻弄する菅のぼけっぷりが光っていました。

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そして、京都出身のチュートリアルのときは、お客さんとのやりとりもあり、ほんわかムード。ネタは夏の恒例、怪談も織り交ぜられ、徳井は奇妙な語り口で福田を戸惑わせ……。

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博多華丸・大吉は、2人の故郷、九州の話題も織り交ぜた漫才。ときおり飛び出す華丸の博多弁が、いい味を出していました。

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京都と大阪の違いを漫才で聞かせた矢野・兵動。兵動の人間観察力はさすが! つい「そうそう!」とうなづいてしまうほど。会場を笑いの渦に巻き込んでいました。

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トリは中田カウス・ボタン。1987年に閉館した京都花月劇場の舞台に立っていたという大ベテランの2人。「京都でこうして舞台で漫才するのは25年ぶりぐらいです」と、当時の思い出を織り交ぜながらの漫才でした。途中、カウスの口からボタンの秘密(!?)が淡々と語られ、ボタンが大慌てするひと幕も。

豪華な出演陣で、華やかなグランドオープンを飾ったよしもと祇園花月。
京都へお越しの際は、ぜひ笑いを堪能しに来てくださいね!

●よしもと祇園花月公式サイト
http://www.yoshimoto.co.jp/gion/

【中田カウス・ボタン】【矢野・兵動】【博多華丸・大吉】【チュートリアル】【ロザン】【トータルテンボス】【アジアン】【小泉エリ】【南海キャンディーズ】【銀シャリ】

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2011年7月17日 (日)

【ライブレポート】ラフコレクション

7月16日(土)、渋谷・ヨシモト∞ホールにて『ラフコレクション』が行われました。

吉本興業プロデュースのイケメンステージユニット“L.A.F.U.”は、4月にデビューを果たして以来、ヨシモト∞ホールにて精力的に単独公演を行っていましたが、6月は制作活動のため休止となっていました。

一ヶ月ぶりの公演となった本日の『ラフコレクション』には、この日を待ちわびていたたくさんのファンの方が駆け付け、会場は超満員。∞ホールは、開演前から熱気に包まれていました。

そんな中、L.A.F.U.メンバーが一人ずつ舞台上に登場すると、「キャー!」と大きな歓声があがります。

オープニングは、全員でオリジナルダンスを披露。メンバー自身も、一ヶ月ぶりの公演に気合十分で挑んでいることが伺えるキレのある踊りで、集まった観客のみなさんを魅了していました。

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クールなダンスがバッチリ決まったところで雰囲気は一転、続いては続々とユニットコントが披露されていきます。“歌って踊って笑いもできる”というのが、他のイケメンユニットとはひと味違ったL.A.F.U.の魅力。ダンサーや元体育教師などコント未経験のメンバーも多かったのですが、4月から積み重ねてきた経験と、一ヶ月間の制作期間を経て、確実にパワーアップしたコントを見せてくれました。

“熱血!K-POP部”というコントでは、K-POPに情熱捧げる高校生にふんしたてっぺー(ありがとう・細野)、TACKT、Kanが、KARAや少女時代のダンスを踊り、大盛り上がり!

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また、ユーキとりょうが子供のように遊びながら爆弾を処理し、警官役のムラジュン(てのりタイガー・村)をイラつかせるコントでは、ユーキとりょうの仕草に、客席から終始「かわいい~❤」という声が上がっていました。

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さらに、G.Mee(モッキンバード・佐藤)、みずき(てのりタイガー・渡瀬)、ジャン(カフェオレ牧場・柏瀬)が捨て犬姿で登場したコントでは、3人がユーキとヒロ(ベイビーギャング・北見)ふんする親子に拾ってもらうべく大奮闘! ぐるぐるバットやゴムパッチンなどに挑戦し、大きな笑いを起こしていました。

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コントの合間にも、オリジナルソング『Still in Love』を披露したほか、4月公演からのおなじみの“L.A.F.U.プラス” (一人が登場するごとに一つ指令が足され、それを順番に遂行していくコーナー)や、ジャンとヒロによる新コーナー“ひょっとしたら使うかもしれないフランス語講座”、 ダンスの上手い「スーパーダンス5」とダンス練習中の「まぁまぁダンス6」に分かれて対決する“L.A.F.U.チャレンジ!!”など、バラエティに富んだコーナーが満載。

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一人ひとりの個性と魅力が存分に発揮され、メンバー全員が生き生きと躍動するステージが繰り広げられていました。

最後に披露されたのは、オリジナルソング『Wonderland』。恒例のお客さんとのコールアンドレスポンスで、会場は一体感に包まれました。

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エンディングでは、一ヶ月間を経てさらなる成長を見せたL.A.F.U.に、観客のみなさんから大きな拍手が。その温かい拍手に、メンバーたちは充足感に満ちた笑顔を見せていました。

この日をスタートに、7月は23日、30日にも『ラフコレクション』を開催。
さらに、トークイベントや名古屋・大阪での公演など、この夏はL.A.F.U.のイベントが目白押しなので、公式サイトをチェックして、L.A.F.U.にたくさん会いにきてください!

●L.A.F.U.公式サイト
http://lafu.laff.jp/

※オリジナルソング『Wonderland』は着うた&着うたフル、『Still in Love』は着うた配信中!
7月30日(土)には、『Still in Love』の着うたフルが配信予定!

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【ライブレポート】桂三枝の笑宇宙Ⅴ

7月16日(土)、68歳の誕生日でもあるこの日、京橋花月にて桂三枝による『桂三枝の笑宇宙Ⅴ』が開かれました。ちょうど1年後となる2012年7月16日に上方落語の大名跡「桂文枝」を襲名することが発表された後の、初めての桂三枝独演会でもあり、満員のお客さんに迎えられ祝福ムード溢れる独演会となりました。

緞帳が上がると、スーツ姿の三枝が登場。「お客様に直接、お伝えしたかった」と急遽、ご挨拶をすることになりました。

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「桂三枝として45年、皆様に看板を大きくしてもらいました。このたびは、いろいろと考えて六代目文枝になろうと決心しましたが、悩みに悩みました。2年半ぐらい前、何の準備もなく「桂三枝、文枝襲名か?」とお正月の新聞に出まして、それから考えるようになりました。師匠が亡くなって七回忌になりますが、文枝は桂派の源流の名前です。初代文枝は明治ごろに亡くなっていますが、今の落語を作ったような存在で、「三十石」も初代の作と聞いております。それから五代にわたって文枝の名前をつないでいきましたが、今、他のご一門の方に継がれてしまうのも師匠に申し訳ないという思いもあり、襲名させていただくことにしました。来年は吉本興業も100周年を迎えるとのことで、会社の方も一緒に応援してくださると言ってくださいました。

これまで内密に動いてきましたので、桂春団治師匠、桂米朝師匠には、襲名発表のリリースをマスコミ各社に送る前日にお電話させていただきまして、ご挨拶をさせていただきました。そんな中、東京の鈴々舎馬風師匠に『師匠の名前を継ぐことほど噺家として幸せなことなはない。一門も揉めずに継げるのは本当に感謝しなければいけないよ』と言われて、その言葉でどこかふっきれました。今は一点の曇りもなく、迷いもなく、来年の襲名に向かっていけます。

私はいつも何かしんどいことをしていて、このたびもこんなにしんどいことはないと思うのですが、これも宿命かなと思っております」

深々と頭を下げた三枝に客席から「六代目!」との声もかかり、京橋花月は割れんばかりの拍手に包まれました。

そしていよいよ『桂三枝の笑宇宙Ⅴ』が始まりました。

まずは弟子の桂三語が登場。三枝作の「桃太郎で眠れなかった子供のために」を披露しました。口達者で大人顔負けの知識を持ち、達観までしている子供を寝かしつける父親の悪戦苦闘する模様を描いた本作。父との子のやり取りが何とも味のある噺でした。

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続いて登場したのが弟弟子の桂文福。ダジャレに謎かけ、相撲甚句とマクラでたっぷり特技を披露。文福作の落語「民謡温泉」でも自慢の喉を存分に鳴らし、クライマックスは秋田民謡「ドンパン節」を熱唱。お客さんの手拍子に合わせて朗々と歌い上げていた文福ですが、ステージの横から三枝がちょっと顔を覗かせ「早く終われよ!」と言うハプニング(!?)もありました。

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そして三枝が登場。自身の創作落語「合格祈願」を口演しました。宮司の父と息子、それぞれの目線で語る本作。前半は職場で家庭で思うようにいかない父親の苦悩を面白おかしく、後半は天然ボケを発揮してわが道を行く息子の姿を描写、宮司の位や天満宮の成り立ちなども挟み込み、なるほど!と教えを請うような一面も多々ありました。

中入り後はゲストとのトークコーナーが。ゲストは、来年コンビ結成30周年を迎えるハイヒール。いつもはハイヒールをびしっと決めて登場するふたりですが、京橋花月の舞台が土足NGということで、スリッパでの登場となりました。

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桂三歩の司会で始まったコーナーでは、まず、さきの創作落語「合格祈願」にちなんで「げんかつぎはしますか?」との質問を三人に投げかけました。

三枝は「します。露の都さんに風水のことを聞くのですが、今日のお昼に東京で行った襲名発表会見ではブルーのものを身に着けるといいと言われて、ブルーのネクタイをしめて、ブルーのパンツをはきました。ipadで星占いもよくチェックするんですが、7月13日からの一週間は『新しくスタートする時期です!』と書いてあって。そういうことは信じてますね」と、実際にipadで星占いにアクセスしながら語りました。

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リンゴは「(げんかつぎは)まったくないです」ときっぱり。それを聞いて「この人は強すぎんねん」とモモコ。すると「モモコが弱すぎなだけ。飛行機に乗るときも、怖いからといって機体に向かって“落ちんといてな”って毎回、言うんですよ」とリンゴ。ところがこのエピソードに「実は私も…」と三枝。モモコとふたりで「あの一言で飛行機も普段よりがんばってくれると思うから」と盛り上がっていました。

そのほか、お互いのことを当ててみようと、三枝とハイヒールでお互いの血液型や得意科目を当てるコーナーも行われました。

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舞台は再び落語に。弟子の桂産三風が古典の「青菜」を口演しました。「五感で季節を楽しんでいた古きよき時代の夏のお話です」と一言、すっと噺の世界へとお客さんを導いてゆきました。夏を感じられる風情がたっぷり詰まった、季節感あふれる高座となりました。

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最後は、三枝が創作落語「親父の演歌」を披露。本作は、77歳になる父親の突発的な趣味に振り回される3人の息子と1人の娘を描いたホームドラマ。ラストシーンではなんと、噺の中で父親が作ったという歌「浪花恋サブレ」を実際に三枝が熱唱しました! この予想外の展開に会場は大いに沸きました。

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『桂三枝の笑宇宙Ⅴ』はこれにてお開き、お客さんたちは緞帳が閉まる最後の最後まで、六代目文枝を襲名することが決まった三枝へ祝福の言葉をかけていました。

落語会後に行われた記者会見では、「今日は、これまでの誕生日の中でも思い出深い日になりましたし、充実した一日でした」と三枝。「襲名を発表して最初の舞台だったので、お客さんの反応はどうだろうと思っていましたが、温かく迎えていただいて。会場から“六代目”の声がかかったときは涙が出そうになりました。本当に嬉しかったです」と感激した様子でした。また、「自分では前と違わないように落語をやっていたつもりでしたが、皆さんの雰囲気がすごく温かかったです」とも。そして文枝という名前を継ぐことに対して改めて、「まだ実感がないんですが、これから1年かけて徐々に湧いてくるでしょうし、じっくりと考えていきたいです」と語りました。

また、「親父の演歌」で披露した演歌「浪花恋サブレ」ですが、CDリリースの予定は現時点ではないとのことでしたが、「浪花恋サブレというお菓子を作ってほしい」とPRしていました。

今回の六代目桂文枝襲名にあたって、一人で悩んでいた三枝。しかし唯一、相談していた方がいたそうです。その方とは立川談志師匠。談志師匠からは当初、「三枝の名前を大きくしてきたのだから、その名前で続けるべきだ」と言われていたそうですが、ついに襲名を決意し、人を介していきさつを師匠にお伝えしたそうです。すると、発表の前日に「人生なりゆき 文枝のほうがよくなったのか ぢゃあ仕方がない 勝手にしろ 三枝のバカヤロウ」というファクスが送られてきたそうです。

「談志師匠からのファクスの、バカヤロウと書いてある字に愛情を感じて。そんな師匠のことを思うと涙が出ましたね。師匠には元気になっていただいて、襲名披露興行にも出演していただきたいと思っています。すばらしい激励の言葉でした。がんばって好きにやれよという……、嬉しかったですね」と、かみ締めるように語りました。

『三枝改め「六代目桂文枝」』襲名披露興行は来年2012年7月16日、なんばグランド花月を皮切りにスタートします。「日常性、普遍性」を追求した創作落語とともに進化しつづける桂三枝に、これからもどうぞご期待ください!

【桂三枝】【ハイヒール】【桂文福】【桂三風】【桂三語】

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2011年7月15日 (金)

【ライブレポート】GTTF(天津・向+桜 稲垣早希)1st Live『infinite possibility style “Conte”』

7月13日(水)、ついにあのウワサのユニット「GTTF」が1st Liveをシアターモリエールで開催しました!

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知らない方のために説明しますと、「GTTF」とは天津・向と桜 稲垣早希が立ち上げたユニット名で「GO TO THE FUTURE」の頭文字から名付けられています。そしてなにゆえ「GO TO THE FUTURE」なのかといえば…日本語に訳してみればわかります。つまりは「先へと向かう」→「先(=早希)へと向かう(=向)」です。それに、向&早希といえば『マンスリーよしもとPLUS』誌の連載「早希ぷれ!」でもおなじみのコンビ。ということもあって会場には、たくさんの人々が詰めかけたのでした。

「さまざまなことに挑戦する」ことを旗印にしているGTTFですが、まず今回テーマにしたのは「コント」。二人だけの笑いの空間を作り上げようという試みです。そんな二人が織りなす世界は、まさに唯一無二。のっけから、かつて向が早希ちゃんのファンから“傘を投げつけられた”ことを題材にし、とうとう傘が突き刺さってしまった向がそれに気づかないというカタチでストーリーを展開。ツカミはばっちりです。

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続いては、ナゾの音楽ユニットが登場。その舞台裏で、ボーカルの早希がプロデュース兼キーボードの向を「キモイねん!」とこきおろし、解散を持ちかけるというネタ。

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以降も、向がパーソナリティを務めるラジオにやってきた、新人アイドル早希が狂気を炸裂させるネタや…

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二人が『ONE PIECE』の登場人物にふんして、同窓会を行うというネタなど、二人ならではの笑いが満載。

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すると今度は一転して、実は隠れおバカ系として知る人ぞ知る早希姫に、執事役の向が問題を出すという自由度の高いコーナーも登場。「野球のパ・リーグの『パ』はなにの略?」との問題への姫の答え「ペピー」には、会場のみならず向も大爆笑。早希ちゃんのおそるべき破壊力を引き出してみせました。

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その後は再び作りこんだコントへ。こちらは、階段から落ちたことで男女が入れ替わってしまい、向が早希に対し(つまりは自分に対し)「もう最悪や! こんな見た目ありえへん!!」とののしる、自虐ネタの極地ともいうべきネタ。

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そして最後は…正真正銘、GTTFのオリジナルソング『Shooting for the future space』を熱唱! 会場はオールスタンディングとなって、無事に大団円を迎えたのでした。

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終了後のトークでは「今後もいろんなことにチャレンジしていきたい」とのことで、なんと2011年8月12日(金)~14日(日)に東京ビッグサイトで開催予定のコミックマーケット(通称:コミケ)に参加を表明! 向はもちろん会場へと赴く決意を示し、早希ちゃんも雑誌への参加には意欲的ながら「当日は行けへんちゃうかな」と、若干の温度差を感じさせましたが、GTTFの今後の展開が気になるところ。あなたも二人と一緒にGO TO THE FUTURE、してみませんか?

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●GTTFブログ「向+稲垣早希=GTTF」
http://gttf.laff.jp/
※GTTFオリジナルソング「Shooting for the future space」がYoutubeで視聴できます!
http://www.youtube.com/watch?v=r3Y_MRUpnLk&feature=channel_video_title

●天津・向ブログ「萌えと天津とビデオテープ(ブログ版)」
http://otaku.laff.jp/

●桜 稲垣早希ブログ「桜 稲垣早希のブログナイフ」
http://sakura.laff.jp/

●芸人顔検索 向清太朗
http://search.yoshimoto.co.jp/?talentId=0&unitId=10206#/r/s=w=2259/r=169

●芸人顔検索 桜 稲垣早希
http://search.yoshimoto.co.jp/#/r/s=w=775/r=2885

【天津】【向清太朗】【桜 稲垣早希】

2011年7月14日 (木)

【ライブレポート】泥の97年デビュー組・二期会 真夏の狂宴

7月13日(水)、よしもとプリンスシアターにて「よしプリスペシャルライブ『泥の97年デビュー組・二期会 真夏の狂宴』」が開催されました。

オープニングMCのBコースは舞台に出て来てすぐ、「しまったー絡まったー外してもらえます〜?」というお馴染みのトリオギャグを披露。その後、客席に下りてギャグをしているところに、ギンナナ・金成とニブンノゴ!・大川がいきなり乗り込んできたりと、初っ端からてんやわんやです。
出演者を全員呼び込んだものの、定番ギャグやお馴染みの登場スタイルを持っている芸人が多いのが、97年デビュー組。加えて、ミニコントもそこかしこで生まれていくため、オープニングだけですでに20分以上が経過してしまいました。

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まずは、コーナー「全員一丸! しりとりジェスチャー ギネス記録に挑戦!」。2
チームに分かれてしりとりジェスチャーを行ったのですが、Aチームの足を引っ張ったのはガリットチュウ・熊谷。
「みみ」の“み”から始まる言葉を書かなければならないのに、ペンは空を描きっぱなし。みんなに急かされ、熊谷がようやく絞り出した言葉は「みかん水」。これには会場が大爆笑!
「“みかん”と書きかけたけど、“ん”が付くからって急いで“水”足したでしょ!」とBコース・タケトにツッコまれます。

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ここで、開演前のネタ合わせ中にケンカをしていたことが暴露されたカラテカ。タケトが楽屋にいたところ、別のパーテーションからドーンという音と、カラテカ・矢部の「怖い。怖い」という声が聞こえたそうです。「“太郎(矢部)が1人でやればいいじゃん!”って入江は怒ってたけど、みんなが“太郎1人のほうがウケるぞ”って言ってたよ」と金成に言われ、納得がいかないという表情を浮かべる入江でした。

その後は、各コンビがネタを披露。トップを飾ったのは、Bコースです。

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2番手は、先ほどケンカしていたことが暴露されたカラテカ。入江が「握手して頑張ろう」と手を差し出し、矢部とガッチリ握手。仲直りしたかのように思われましたが、矢部がズボンで手を拭いたのを見逃さなかった入江。「腹立つわ〜」とつぶやいていました。

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増谷キートン、ガリットチュウもらしさ溢れるコントで、笑いを誘います。

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ギンナナは、金成が股間を押さえながら登場。舞台前に昨日の出来事を作家さんに説明していたら、ズボンの股の部分がざっくりさけてしまったそうです。「それじゃ、漫才できないでしょ。気になるから、それ脱げば?」と言う菊池に、「1人でパンツだったらおかしいから、お前も脱いでよ」と金成がお願い。パンツ姿の2人が漫才をする様は、実に奇妙でした。

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中盤のコーナーを挟んで、井上マー、レイザーラモン、バッドボーイズ、ニブンノゴ!、佐久間一行による渾身のネタが披露されました。

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最後のコーナーでは、97年組の異端児・しんじが出現。
「でぃあぁぁ〜〜!」と声を上げながら客席を転がりながら登場した彼に、観客からは悲鳴が上がります。いつもはガリットチュウ・福島が暴れるしんじを鎮めるのですが、この日は大川がその役目を務めました。

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こちらでは、しんじにカエルのぬいぐるみを見せた時に、どんな反応をするかを全員で予想したのですが……。みんなの答えとは裏腹に、「可愛い……ピョン太くん……可愛い」とぬいぐるみを愛でるしんじに一同唖然。「なんか、ざわっとして終わったよね」と静かに笑う金成でした。

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これまで培ってきたお馴染みのギャグ、慣れ親しんだ同期とのミニコント、舞台経験豊富な彼らだからこそ生み出せるさまざまな笑いの奇跡によって、2時間のライブはあっという間に終了。パンクブーブー・黒瀬が『M-1グランプリ』チャンピオンに、あべこうじ&佐久間一行が『R-1ぐらんぷり』のチャンピオンにと、ここ数年、めきめきを頭角を表している97年デビュー組。これからもぜひ注目してください!

【井上マー】【カラテカ】【ガリットチュウ】【ギンナナ】【佐久間一行】【しんじ】【ニブンノゴ!】【バッドボーイズ】【Bコース】【増谷キートン】【レイザーラモン】