吉本興業100年の歴史物語を月替わりで上演する『吉本百年物語』がいよいよ、4月13日(金)よりなんばグランド花月で開幕します。4月公演は吉本せい役に国仲涼子さんを迎え、夫である吉本吉兵衛役の陣内智則とともに、明治45年の吉本興業創立から起動に乗るまでの奮闘記を繰り広げます。
そして翌月、5月公演の物語は、昭和4年から始まります。好景気に沸いた『大大阪』時代を背景に、近代漫才の祖と言われている横山エンタツ・花菱アチャコと、せいの弟であり、このふたりを世に送り出した“日本初のプロデューサー”林正之助の物語を中心に描いてゆきます。
3月22日には未知やすえ、あべこうじ司会進行の元、5月公演の制作発表会見が行われ、主な出演者が登壇。それぞれに意気込みを語りました。
まずは林正之助を演じる六角精児さんからご挨拶を。六角さんは兵庫県出身です。
「林正之助さんのイメージをお持ちの方がたくさんいらっしゃると思いますが、私は自分なりの林正之助さんを演じてみたいと思います。なんばグランド花月は、子供の頃にテレビで見ていた憧れの劇場です。そこにこのような形で立つことができるのは、不思議な気持ちがしますが、すごくうれしいです」と六角さん。人気テレビドラマ『相棒』の米沢守役も知られますが、『吉本百年物語』では、また別の一面で楽しませてくれそうです。
続いては、道頓堀界隈を拠点とするジャズマン・籏野を演じる西村和彦さんがご挨拶を。西村さんは京都府出身です。
「実は私、俳優生活25年で『吉本百年物語』が初の舞台になります。小さい頃は京都花月に観に行ったり、おもろいこと行ったら『お前、吉本に行ったらええんとちゃうか』と言われていたりしたので、やっとなんばグランド花月の舞台を踏むことができました。どうぞよろしくお願いいたします!」。西村さんが初舞台と告白(!?)した瞬間、出演者はもちろん、司会の二人からも驚きの声が上がっていました。なお、西村さんの役どころであるジャズマン・籏野は架空の人物。そのモデルは日本が誇る偉大なる音楽家、服部良一さんだそうです。
そしてエンタツ・アチャコの代表作『早慶戦』の台本を手掛けた演芸作家、秋田實には南圭介さんが演じます。南さんは大の関西好きだそうで…。
「僕は東京出身なんですけども、大阪、関西がとっても好きで、東京にいながらして周りには関西の人がいっぱいいて、関西弁に浸かる毎日を過ごしております。今回、舞台で関西弁を披露するのは緊張もしますが、楽しみでもあります。なんばグランド花月、そして『吉本百年物語』と伝統のある場に出させていただくことが、すごく楽しみです。精一杯頑張ろうと思います。4月公演の勢いを継いで、6月に素敵なバトンを渡したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」と、舞台と大阪への熱い思いを語りました。
そして漫才師・轟一蝶を演じる中川家 剛は、「100周年という大事な節目のお芝居に僕が出ていいのかなって不安でいっぱい」と謙遜しつつ、「出るからにはみなさんの足を引っ張らないように一生懸命頑張りたいと思います!」と気合十分。
轟一蝶の妻であり、相方である日出子を演じる海原やすよも、「NGKへはお昼に漫才で出させてもらっていますが、夜のお芝居は初めてです。皆さんの足を引っ張らずに頑張っていきたいです」と意気込みを。剛とやすよはプライベートでも仲がよいそうで、「(やすよと)顔を合わしたら、真面目なシーンほど笑ってしまいそうになると思うので、笑わずにしっかりやりたいと思ってます」と剛。どんな掛け合いで楽しませてくれるか、二人のシーンにもご期待ください。
なお、吉本せい役を演じるのは海原ともこですが、制作発表会見には発熱のため出席できず、やすよいわく「ともこは、4月公演で国仲さんが演じられるせいさん役が私のところに来た!と張り切り過ぎまして、熱を出してしまいました」とのこと。早くも意気込むともこの熱演もお見逃しなく。
そして主役である横山エンタツ、花菱アチャコを演じるのが、板尾創路と中川家 礼二です。
板尾は「そろそろ吉本を辞めようかなと思っていたので辞めにくくなったなと…(笑)。まあ、これも何かの縁なので、5月いっぱい、頑張らせていただきます」と、のっけから爆弾発言(!?)を。ですが、「横山エンタツさんは、僕らからしたら神様のような人ですが、僕のイメージでは、しゃべくり漫才の形を作った、いわゆる発明家なんじゃないかなと思っていますので、そんな気持ちをどこかに持ちながら、この役に臨んでいきたいなと思います」と意欲を燃やしました。また、「節目の100年という物語の一つとして、しかもエンタツさんとして舞台に立てることをうれしく思っていますし、礼二くんと共演できるのも、六角さんを初め、共演者の皆さんといろいろ作っていけるのも、今から非常に楽しみです。ぜひチケットを買っていただきたいと思います。よろしくお願いします!」と声を大にしてPRしました。
そして花菱アチャコを演じる中川家 礼二も「僕が今、こうして漫才師としてやれているのも、エンタツ・アチャコ先生がスーツでしゃべくり漫才というものを始めてくれたおかげと思っております。今回、そういう方の役をさせていただくのは非常に感慨深いと思います。板尾さんもおっしゃっていましたが、チケットを買っていただいて、どんどんなんばグランド花月に来ていただきたいと思います。精一杯頑張らせていただきますので、よろしくお願いいたします」と意気込みを示しました。
会見では、エンタツ・アチャコの漫才映像も披露されました。スピード感ある掛け合いに加えて、エンタツのすばやくて、コミカルな動きに注目していた礼二は、「この映像のエンタツさんのように、板尾さんが劇中、ちょこちょこと細かく動くかと思うと、楽しみですね」と笑みを浮かべていました。なお、劇中でもエンタツ・アチャコとしての掛け合いのシーンが見られるそうです。
『吉本百年物語 5月公演「キミとボクから始まった」』は5月14日(月)から6月6日(水)まで、なんばグランド花月で上演されます。チケットは3月31日(土)10時より、一般発売に。吉本の歴史はもちろん、古きよき道頓堀界隈の風情も楽しめる5月公演をどうぞお楽しみに!
『吉本百年物語 5月公演「キミとボクから始まった」』
3月31日(土)10時~ チケット一般発売
5月14日(月)~6月6日(水)
月火水木金土及び祝日19:00
日16:00
なんばグランド花月
1階席7500円 2階席6000円
※未就学児は入場不可
※5/17日(木)・19(土)・31(木)・6/2(土)=休演。
【問】チケットよしもとお問合せ専用ダイヤル:0570-036-912
『吉本百年物語』特設サイト
http://www.yoshimoto.co.jp/100th/monogatari/
【板尾創路】【中川家 剛】【中川家 礼二】【海原やすよ】【海原ともこ】【あべこうじ】【未知やすえ】