Wヤングの平川幸男が念願の親子デュエット実現!「浪花の父子酒」歌唱即売会開催
芸人として活躍する一方で、歌手デビューも果たすほど歌唱力に定評のあるWヤング・平川幸男が、息子で演歌歌手の秋岡秀治さんと初めての親子デュエット曲「浪花の父子酒(おやこざけ)」を、7月30日(木)、日本クラウンよりリリースしました。
漫才師になる前は、プロの歌手を志していた平川。その姿を幼少時代からそばで見ていたひとり息子の秀治さんは、平川から影響を受けて自身も歌手を志すようになったといいます。そして1991年、「男の酒」でデビュー。それからは着流し演歌の本道を行く演歌歌手として活動。そしてついに、このたび初めての親子デュエットを実現させたのです!
それを記念して、7月31日(金)、なんばグランド花月前広場で歌唱即売会を開催。猛暑の中、ステージに姿を現した平川と秀治さんに向けて、多くのお客さんが拍手で出迎えてくださいました。ステージに姿を現した平川が「皆さん、熱い中すんませんなぁ。ぎょうさん集まってもらいまして。遠いところからもたくさん来ていただいてありがとうございます」とご挨拶。「じゃあ、(暑さで)倒れんうちに歌いましょか」と、「浪花の父子酒」短縮バージョンをお届け。「浪花の父子酒」は、平川家をよく知るもず唱平さんが作詞を担当。テーマは「母親」で、4年前にこの世を去った平川の奥さま、秀治さんにとってはお母さまである女性への思いを綴っています。胸に染み入る人情味たっぷりのメロディーで聴かせました。歌い終わったあと、「こうやって炎天下の中で歌ったら、歌詞を忘れてまうなぁ」と平川。うっかり歌詞を間違ってしまったようで、秀治さんが「炎天下でよかったねぇ」とかぶせ、お客さんを沸かせていました。
続いて、「我々の新曲もさることながら、こんな暑い夏は、やっぱり暑さを吹っ飛ばすような曲をお届けしたいと思います!」と、2人で北島三郎さんの『祭り』を爽快感たっぷりに熱唱するサービスも。
続いて「浪花の父子酒」のカップリング曲で、昭和の懐かしい情景が目に浮かぶような「昭和のメルヘン」も披露しました。
トークタイムでは、「浪花の父子酒」の誕生秘話も。「うちの女房、息子にとっては母親ですね。4年前に亡くなりまして、親子で酒を飲みながら、女房を偲ぶ…という歌なんです」と平川。さらに秀治さんも「この歌を作詞をしてくださったもず唱平先生は、我々のことも母のこともよく知ってくださってるんです。そんな方が書いてくださったので、歌う私たちもすごくリアルで」と感慨深げ。さらに平川は「もず先生がおっしゃるには、『僕は、(『浪花の父子酒』を)平川ちゃんの奥さんのために、懺悔の気持ちで書いたんや』と言うてはりました」と言います。はたして、もず唱平さんが言う懺悔の気持ち、とは…? 「昔、もず先生が、12月31日にうちに『麻雀させてくれ』とおしかけてきたんです。12月31日でっせ!? 前の日に、放送局のディレクターと私と3人でゴルフに行って、帰りにうちへ寄りはったんです。『半ちゃん2回だけ』って言ってたのが、何が2回やねん! 元旦の昼の3時までやってました(笑)。そういうこともあって、『懺悔の気持ちもあって書かせてもらった』という曲なんです」というエピソードを打ち明けました。秀治さんも、「それだけに、親子2人というよりも、家族3人で歌っている、というような気がします」と語りました。
新曲が誕生した背景を語ったところで、最後に「浪花の父子酒」をフルバージョンで熱唱。集まっていただいたお客さんへの即売会も行いました。
イベント後の囲み取材では、秀治さんが「先ほど話しましたが、親子でこんな形でできるのは初めて。息子の僕としては、いつか実現させたいと思っていました」と感慨深げ。「親父は漫才師ですが、僕が子どもの頃に親父がレコードを出して。もちろん、漫才をしている親父の姿も憧れではありましたが、それ以上にレコード盤になっている親父の姿は、僕にとって『うちのお父さん、かっこいいなぁ。僕も大人になったら、こうやってレコードを出したいな』と思った最初の憧れだったんです。その親父と今回、デュエットが出せて、憧れていたジャケットで1枚になれたというのはうれしいですし、僕としては親孝行ができたのかな、と。そんな心持ちです」。ひしひしと喜びが伝わってくるようでした。平川は、「親子でこうやって曲を出せて感謝です。この子は小さい頃から歌が好きで、女房の背中に背負われながら、女房が鼻歌を歌ったら、その鼻歌を全部覚えて歌っていましたので、『この子は大人になったら歌手になるんとちゃうかな』という予感はしていましたが、こうして歌手になってくれて。僕は歌手から漫才の世界に入ったこともあって、僕の代わりにこの子が夢を実現してくれた、という思いがあります。それでも喜ばしいうえに、ましてや親子でデュエットまで出せるとは。本当に感激しています」としみじみ語っていました。
質疑応答では、「もず先生が大みそかにおしかけて来られたのは何年ぐらい前の話なのですか?」という質問が。「この子が幼稚園ぐらいのときですから、40年ぐらい前でしょうか」と平川が語ると、「僕も『あぁ、えらい夜中にもず先生が麻雀してはるなぁ』という記憶はあります(笑)」と秀治さん。「どこの誰が、年末の31日に家に来ます? 元旦の3時まででっせ? でも嫁は怒らんでいてくれました」と懐の深い奥様のことをふり返っていました。また、平川はレコーディングのことを回想し、「親バカやないけど、秋岡秀治というのはとにかく歌唱力がすごい。一緒に歌ったらバランスがどうかなぁ? と心配してました」と息子さんの歌声にほれ込んでいる様子。かたや秀治さんも、「僕はレコーディングのとき、『なんと味のある歌声なんやろう』と思いました。声が良く出るとか、そういうのは僕の方が若いですからそう聞こえるかもしれないけれど、味や深みみたいなものは、僕が親父の年になったとき、果たして出せるかな? と。親父の歌はすごいなと改めて感じたレコーディングでした」とお互いに絶賛していました。
「歌詞にあるように、実際に奥様のことで2人で飲んだりしましたか?」という質問には、「ありましたね」と2人。まさに、歌詞の世界のとおりの父子の関係だといいます。とはいえ、最近お酒を節制しているという平川。「前は一升瓶で飲んでいましたが、最近は生ビール1杯と、焼酎の水割り5杯ぐらいです」と語るも、記者陣は「節制、なのか…?」と驚き気味の反応。すかさず秀治さんは「昔から考えると、ずいぶん少ないんですけどね(笑)」とフォローしていました。
また、秀治さんの幼少時代のエピソードも平川から飛び出しました。「この子、小学校の頃、漫才やってましてん。僕の前の相方の子どもと『WヤングJr.』っていう漫才をやってましてね。息子は漫才師から歌手になって、僕は歌手から漫才師になったんです。まったく、親子で逆の方向で進んでるんです」と語ります。また、今回は親子デュエットですが、かつてディナーショーでは親子で短いネタやタップダンスを披露したこともあるとか。
最後に平川は、「NGKで歌う予定はまだないですけど、これが進行したら、いずれ2人で大きなステージで歌いたいなと思っています」と意気込みを語りました。
漫才、そして演歌…世界は違えど芸事に打ち込む父親と息子。そしてその2人をそば温かく見守ってきた、妻であり母であるひとりの女性を歌い上げた、胸に染み入る『浪花の父子酒』。ぜひ手に取って聴いてみてください!
『浪花の父子酒』
平川幸男&秋岡秀治
価格:1,143円+税
品番:CRCN-1807
販売元:日本クラウン(株)
<収録曲>
1.浪花の父子酒(おやこざけ)
2.昭和のメルヘン
3.浪花の父子酒 [オリジナル・カラオケ]
4.昭和のメルヘン [オリジナル・カラオケ]
http://www.crownrecord.co.jp
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