7月24日(木)、東京・ルミネtheよしもとにて『ビッグポルノ ~おもしろフリースタイルラップバトル~』が行なわれました。
ビッグポルノとは、吉本新喜劇の若き座長・小籔千豊とレイザーラモンによるお笑いヒップホップユニット。“伝統のエロスのコラボレーション”をテーマとし、本気で表現したいコントや下ネタ満載の過激かつクールな楽曲を披露するなど、コアな活動を繰り広げながら、2010年に「KING TIMER」でメジャーデビュー。2011年にはセカンドシングル「Labuffo」、昨年にはサードシングル「Tea! Tea! No! oh,,, 喫茶?」をリリースしています。
「お足、お足、お足下の悪いなか、ビッグポルノに来ていただいてありがとうございま〜〜す!」というレイザーラモンRGによるシルバーウルフ的挨拶から、幕を開けた今回のライブ。「立ってもいいんだぜ〜」と呼びかけると、客席は総立ちに。
そこへ登場したのは、ビッグポルノ&スモールポルノ(宇都宮まき、今別府直之、男前)。「Tea! Tea! No! oh,,, 喫茶?」「ALL Night Need」「KING TIMER」「SUNRISE SUNSET」「Bug It Now」と立て続けに楽曲を披露。RGのMCにあわせて客席がポーズを決めるなど、会場のボルテージはどんどんあがっていきます。
メンバー紹介では、「人生でいちばん売れてます。『徹子の部屋』では黒柳徹子を泣かしました。『ごきげんよう』では小堺一機を笑かしました。『リンカーン』ではすごいメンバーまわしたりました」とイキった小籔。彼から「流行り芸とかじゃなく、これは縁起物」と紹介されたレイザーラモンHGは、キレのある動きで「夏フォー!」を披露します。
しゃべらないキャラの男前は、「彼の股間を焼き付けて」と小籔が紹介。紅一点の宇都宮は、「A,B,C,D,E,F,H,,,,Jカップです」とお色気たっぷりです。今別府はギャグ「ピュッピュッ、ピュッピュッ」を見せるも、客席の反応はイマイチ。すかさず小籔から「大阪ではドカーン!なるギャグです」とフォローが入ります。
ヒューマンビートボクサー・AFRAは、RGとのコラボで、一気に観客をひきつけました。
少しだけ空席のある客席を見渡しながら、「僕のTwitter見たけど、けぇへんかったヤツが悔しがるようなライブをやりたい」と意気込む小籔。コヤブソニック前に毎年リリースされるという新曲2曲を、初披露しました。
まずは、ビッグポルノとしてはおなじみの歌詞説明から。「BLOOD JAPAN TOUR」は「参議院選は悲喜こもごもやったと思います」とマジメに語りながらも、女性の下着についての男心が切々と綴られていることを、丁寧に読み解いていきました。
小籔から「下ネタラップをつくってますけど、段々ネタがなくなっているなかで、まだ残っていたヤツありました」と切り出されたもう1つの新曲「AH!! AOUT-CAMP」。「日本がTPP参加を表明しました。本当に正しいことなのかわかりません。日本は一体どこへ向かっていくんでしょうか? そんな気持ちを歌にしました」という、“青年に訴えたい”楽曲となったようです。が、その内容は上記説明のような真面目なものではなく、もちろん下ネタ。RGによるある有名な演歌のパロディラップも披露され、楽曲披露後には客席からドッと笑いが起こりました。
もちろん、speedometerがつくり出した曲がカッコいいのは、間違いなし。9月11日(水)にリリースされますので、ぜひともチェックしてください!
イベント後半に行なわれたのは、「おもしろフリースタイルラップバトル」。
「渋谷や日比谷で流行ってるフリースタイルラップバトル。僕らも本物のところへ行って、相手の文句を行って帰ってきたいということで、今回やろうと思いました」と強気に説明する小籔。
同コーナーには、土肥ポン太、ザ・プラン9のヤナギブソン&浅越ゴエ、野性爆弾、ダイアン、ダイノジ・大地、こりゃめでてーな・大江ことmckj、渡辺直美が参加。AFRAと、小籔がMCを務めるCS番組『BAZOOKA!!!』の「高校生RAP選手権」から誕生したMC妖精さんとGOMESSさんが、審査員を務めました。
1対1で行われるフリースタイルラップバトル。挙手した出演者が、自ら対戦相手を選ぶ形式で行なわれます。
小籔から「誰から行くねん、メ〜〜〜ン!」を声をかけられるも、なぜか目を合わせない出演者陣。どうやら自信がない様です。
そんななか、自ら名乗り出たのは大地。「今日ここにいる浪速くせぇヤツ、殺しに来たぜ〜」とラッパー調で語りながら、HGを指名します。鍛え抜かれた自慢の上半身を露にしたHGに対抗し、大地もぶよぶよの上半身姿でバトルに挑みました。
「お笑いに励んでないんじゃない?」と挑発するHGに対して、大地は「奥さん、ブログ書き過ぎ」と嫁ネタで対抗し、HGを圧倒。大地が2−1で、まずは1勝をあげます。
「ザ・プラン9というチームで活躍する2人。さらに、大阪では情報番組を中心に活躍しているとあって、因縁があるかも」と小籔が考察したヤナギブソ vs 浅越。
ラップとは言えない独特なリズムで「貧相」と見た目をディスるゴエでしたが、ギブソンに「俺知ってる。1週間だけ茶髪にしてた!」と指摘された途端、崩れ落ちます。もちろんヤナギブソンの勝利。MC妖精さんからは「ラップがうまい」と誉められていました。
mckjから「この場にハゲは2人もいらない」と指名されたRGは、マイクを両手で2本持ち、「選挙スタイル!」と笑いを取ります。「ラップばっかりやって、お笑いに精を出していない。漫才してるのか? オレたちはTHE MANZAIの認定漫才しだぜ」とRGが煽れば、「俺らが漫才できない理由。それは、相方がRGさんに憧れてるから」と返すmckj。芸人同士のラップバトルとは思えないクオリティの高さ故、AFRAから「2人ともすごい。特に、kjさんはもはや本物のラッパー」と誉められた2人でした。
2人の対決後、「もうあとせんでええやろ。トークして終わろうや!」と投げやりに言ったポン太は、小籔を指名するもコミカルなダンスでふざける……というパフォーマンスで、周囲を呆れさせます。
審査員から「普通にフリースタイルもうまい。芸人ラッパーとしては最強」と称されたRGは、小籔との対決でも「政治と都市伝説みたいな話が多すぎる。ハローバイバイ関か!」と饒舌に言葉を音楽に乗せて、見事に勝利しました。小籔はこのあと、野性爆弾・ロッシーとも対戦しますが、普段から滑舌が悪い彼。途中で首を傾げ、「何を言うてるかわからんようになりました」と、自ら白旗をあげます。
二度にわたって行われた直美 vs 宇都宮という女の戦いは、直美のエロ目線の挑発に動じることなく応じた宇都宮が圧巻。結果は引き分けに終わりましたが、高校を卒業したばかりだというMC妖精さん&GOMESSさんは、その堂々とした様に「カッコいい!」と羨望の眼差しをおくっていました。
いちばんの盛り上がりを見せたのは、野性爆弾・川島 vs ダイアン・西澤。西澤が「愛車のバイク・ビラーゴでアメリカンスタイルに」と川島をディスれば、一方の川島は「壁紙をオシャレなレンガ柄にしていた」と西澤をディスります。……が、実はどちらのエピソードも、実はテンダラー浜本のちょっとイタい(?)エピソード。ユニゾンする「それ、テンダラーの浜本!」に、会場は大爆笑です。
会場を一体化させた2人に、「ヒップホップを感じた」と感嘆するMC妖精さん。「え? そうなん? あれがヒップホップやったら、ヒップホップってなんやろって思えてきた」と不安がる小籔に、AFRAが「間違いなくヒップホップです!」と念を押します。
その後行なわれたダイアン・津田 vs 今別府での、後輩・今別府による「NGKに出てるときに、先輩に挨拶してないそれでええんか!」という必死の訴えも、「これもヒップホップです」と賞美するGOMESSさん。「もうわからん!」と絶叫する小籔でした。
ラストバトルは、mckj vs 川島という正統派対異色の対決に。mckjの悩みに、川島は「はい、答えまーす!」と大声で切り出し、会場を爆笑の渦に。
「前回もすごく面白くて、川島さんのバースを楽しみにしていた」とMC妖精さんが笑いながら話せば、「掛け合いが素晴らしかった。mckjさんの安定があって、川島さんの笑いが活きる。コントラストがすごくよかった」と絶賛するAFRA。GOMESSさんに関しては、もはやわけがわからなくなったようで「カッコよかった……のかな?……カッコよかったです」と自問自答していました。
イベント終盤には、ビッグポルノ恒例のプレゼントコーナーも。
さまざまな私物がプレゼントされるなか、8月5日(月)に同劇場で行われる小籔と土肥によるトークライブ『悪口百恵』のペア鑑賞券や、9月15日(日)〜16日(月・祝9)にインデックス大阪にて開催される『コヤブソニック2013』の2日通し券のペアチケットという豪華なプレゼントも!
さらに、RG賞ではこちらも恒例となった、あるあるのプレゼントが。RGと同郷の愛媛県からはるばる娘さんと観にいらした女性に当たり、さらにその方が小籔ファンということから、小籔も参加しての「愛媛あるある“雨少ない”」が贈られました。
最後はお客さんのリクエストに応えて、再び「KING TIMER」を熱唱。客席通路を通りながら、お客さんと握手やタッチをしていくなど、サービス精神満載な彼ら。
「真ん中のお客さん、今回はすみません」と中央の座席にいたお客さんをも気遣いながら、「1年にいっぺんくらいはやりますので、また来てください!」と丁寧にお辞儀した小籔でした。
9月15日(日)〜16日(月・祝)、大阪・インデックス大阪 5号館にて開催される小籔主催の音楽イベント『コヤブソニック2013』。さまざまなアーティストの出演が決定しているほか、博多華丸・大吉、中川家、千鳥、ハリセンボン、笑い飯、ロバートなど芸人も多数予定。野性爆弾率いるバンド「盆地で一位」、もちろんビッグポルノ&スモールポルノも出演します。
ぜひとも足を運んでください!
●コヤブソニック2013
<開催日時>9月15日(日)、16日(月・祝)各日開場9時、開演10時
<会場>インデックス大阪 5号館
<チケット料金>
前売/大人1日券6900円、2日通し券13000円 子ども 1日券2200円
※当日/未定
<年齢制限>中学生以上大人料金、小学生は子ども料金、未就学児入場無料
<チケット先行販売>
チケットぴあ
http://pia.jp/t/koyabusonic/
ローソンチケット
http://l-tike.com/koyabusonic2013/
CNプレイガイド
http://www.cnplayguide.com/koyabu13/
イープラス
http://eplus.jp/koyabu/
チケットよしもと
2013年7月16日(火)10:00~2013年8月2日(金)23:59まで
http://yoshimoto.pia.jp/a/koyabusonic2013/
<一般発売日>
2013年8月3日(土)10時~
<お問い合わせ>
キョードーインフォメーション(10:00~19:00受付)06-7732-8888
※本公演はフェスティバルのため、出演者が変更になる場合がございます。出演者のキャンセル及び変更、出演日やステージの変更に伴うチケットの払い戻し等は一切いたしませんので、予めご了承ください。
http://www.koyabusonic.com/
●悪口百恵
<開催日時>8月5日(月)開場21時30分/開演21時45分
<会場>ルミネtheよしもと
<チケット>前売1500円/当日1800円
<出演>小籔千豊、土肥ポン太
チケットよしもと:http://yoshimoto.pia.jp/
●CD情報
BLOOD JAPAN TEAR/AH! AOUT-CAMP
9月11日(水)発売予定
※ジャケット、正式歌詞ともに近日発表
http://www.randc.jp/bigporno/discography.html