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インタビュー_ルミネtheよしもと

2016年12月23日 (金)

12月30日に10周年記念ライブを開催するえんにちへインタビュー! アイパー滝沢「僕らの成長を観に来て」と来場呼びかけ!!

12月30日(金)、東京・ルミネtheよしもとにて『~えんにち結成10周年記念単独ライブ~「極める道」』を開催されます。

元旦をコンビ結成日としているえんにちにとって、10周年という区切りの最後に行なう今回の単独ライブは特別な意味合いがあるよう。大宮を拠点に活動を続ける中で地元の人と触れ合いながら漫才のスキルアップを図る彼らに、単独に向けての意気込みを伺いました。

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(向かって左:アイパー滝沢/右:望月リョーマ)

 *  *  *  *  *

――10周年を記念する単独ライブ、いよいよ開催が近づいてきましたね。

アイパー滝沢(以下:アイパー) そうですね。10周年記念の単独ライブはちゃんとやりやかったので、ルミネにやらせてくださいって直々にお願いしました。1月1日からは11周年目に入っちゃうんで、どうしても10周年のうちに単独ライブをやりたかったんですよね。
望月 だから、たくさんのお客さんに来ていただかないと......ヤバいんですよ(笑)。
アイパー そうなんです! ネタはもう仕上がっていて詰めるだけ。僕ら、最近ネタつくるのが早いんですよ。打ち合わせしたら、その日のうちにできちゃいます。
望月 ラクーン大宮よしもと劇場で毎月、新ネタライブをやっていたんで、月1本は新ネタがつくれるようになって。ただ、面白いかどうかとなると......っていうところもあるので、今回はネタが早くできた分、詰める作業に時間を費やしてます。
アイパー 早めにネタをつくったのは、ルミネでやることにちょっとビビってるからっていうのもあるんですけどね(笑)。

――関東にあるよしもとの常設劇場ではいちばん大きな劇場ですから、やはり特別な気持ちがあるんですね。今回はどんな単独ライブになりそうですか?

望月 ニューヨークでも通用しそうなものだよね?......って、多くの人に来てもらうために、大ボラ吹きましたけど。
アイパー ははは! まぁ、新ネタをたくさんやって、ブリッジVTRでは過去を振り返るようなものを流すので、楽しいと思いますよ。普段はあんまりやらないコントもやりますし、編み物を題材とした漫才もやります。
望月 漫才としては、今までのスタイルは捨てずに次の展開をちょっと感じさせるようなネタもできあがってます。その漫才が......。
アイパー 凶と出るか。
望月 いやいや、"吉と出るか"を先に言ってくれるかな? 吉と出るか凶と出るか、でしょ?
アイパー あぁ、そうかそうか!(笑)
望月 とにかく今までの集大成を見てもらいながら、新たに攻める11周年......12年目に繋がる単独ライブになると思います。

――先ほど、大宮の劇場で新ネタライブを開催していたとお話しされていましたけれど。

望月 月1回、3本くらいの新ネタをおろすライブをやってたんです。僕ら、目的なないとなんにもしないので、気合いを入れるためにやっていたというか。
アイパー そう。自分らのケツを叩く目的だったよね。
望月 最初は中旬に2本おろすライブと下旬に3本おろすライブ、月に2回やってたんです。けど、新ネタをおろすことを意識しすぎてネタのクオリティが雑になるのはよくないなということで、月1回になりました。それをやった1年間があったから、今回は早くネタを仕上げることはできたんです。
アイパー まぁ、その新ネタが凶と......いや、小吉と出るかはわかりませんけどね。まぁ、楽しみです。僕らにとって挑戦的なライブになるので、お客さんもおっかなびっくりで来て欲しいですね。
望月 おっかなびっくりって! お化け屋敷じゃないんだからね。30日まだ空いてるよっていう人は是非、観に来ていただきたいですね。
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――2015年の7月から、さいたま市"住みます"芸人にも就任してますけど、根付いて来たなっていう実感はありますか。

望月 僕は実際、大宮に住んでいるので、大宮の人達とはすごく仲よくなりました。お金を払わせてくれない居酒屋さんが3軒、ラーメン屋さんが2軒あって、その辺のお店に今回の単独ライブのポスターも貼ってもらってます。
アイパー すげぇ! いいですね、住んでる人ならではの動きですよね。
望月 「お酒代だけでも払わせてください」って言うんですけど、いらないって言われて......ありがたいですよね。
アイパー 仕事でも、越谷の小学校でやってた漫才教室がちょっとずつ広がっていて、今年は大宮の小学校でも教えたりできました。僕としては今後、編み物のワークショップなんかもやれたらいいなと思いますし、"住みます"芸人やってるなっていう実感は確実にありますよ。
望月 今回の単独ライブ、埼玉の人にも観に来て欲しいですね。

――大宮から新宿までは埼京線で1本ですし、多くの方が足を運んでくれるといいですね。コンビ結成してからの10年間はどうでしたか?

アイパー 僕らはNSCを卒業して3年目くらいで組んだんですけど、順風満帆だったんじゃないですかね?
望月 この状況を順風満帆とは言わないんじゃない? すごく上手くいってる訳ではないよね?
アイパー そうかそうか。『笑いの金メダル』2代目チャンピオン、『爆笑オンエアバトル』15連勝......チャンピオン大会も4回くらい出ましたから、スタートはよかったですよね。けどまぁ......これは毎年言ってるんですけど............来年は俺らの年になるんじゃないかなと思ってます。

――おっ! ブレイクすると。

アイパー そうです! そういう気がしてます!
望月 アイパーさんは常に"俺たちは売れる"って言ってますけど、僕は常に辞めるって言ってます(笑)。
アイパー 辞めたいと思うときはあるみたいですね。今年の初めにも言われました。
望月 「現状維持未満だったら辞める」ってね。

――今のところはどうですか。

望月 現状維持です。だから、ギリギリですね(笑)。
アイパー ただねぇ、本当に売れるとしか思えないんですよ。根拠はないんですけど、"俺、売れるんだな"って冗談じゃなく、常に本気で思ってます。
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――そういう中で、来年やりたいことはありますか? 今年は同期のライスさんが『キングオブコント2016』で優勝しましたけど。

アイパー むちゃくちゃすごいですよね! ライスは面白いから優勝したのは納得ですけど、まだまだ俺らにもチャンスはあるんだなと希望を持てました。来年はライスに追い付け! 追い越せ!......掴まれ!でいきたいなと。
望月 掴まれ、は変だけど(笑)、追い付け! 追い越せ!でいきたいですね。
アイパー うん。あと、来年は今までとはちょっと違う感じでやっていきたいんですよね。テレビに出るのはもちろんですけど、ちょっと違う跳ね方をしたい。
望月 例えば?
アイパー なんだろう、............PERFECT HUMANみたいな?
望月 安直だなぁ!
アイパー (笑)まぁ、この漠然とした感覚から、正解が出るような気がしてます。
望月 こういうアイパーさんの無邪気な一面も、漫才に反映させていきたいですね。大宮の出番をたくさんいただいているおかげで漫才のスキルが上がったなと実感しているので、今回の単独ライブではそういうところをきちんと見せたい。『M-1グランプリ2016』では銀シャリさんっていうスタンダードな漫才をしている人が評価された。僕らはキャラ漫才ではありますけど、スタンダードなネタを常々やっているので、銀シャリさんに負けないように来年もがんばっていきたいですね。
アイパー とにかく12月30日は、僕らがこの10年で本当に成長してるのかを確かめに来てください! あと、手編みのパーさん耳当ても限定10個売るんで、ぜひ買ってください!


【えんにち】

2016年8月 9日 (火)

ルミネでの初単独を控えるメルボルン、ダンビラムーチョ、ゆにばーすが意気込みを語る!

現在、東京・ルミネtheよしもとでは夏のキャンペーン『ルミネtheよしもと サマーオブラフ2016』のまっただ中。同劇場ヒーローのビッグマウンテンヒデオーと一緒にラジオ体操を楽しむ『フリーライブ2016』ほか、若手から中堅までさまざまな芸人による単独ライブ、劇場ロビーで楽しめる『ロビーステージショー』など、いろんな企画が目白押しです。

そんな中、ルミネでの初単独ライブに挑戦するのがダンビラムーチョ、メルボルン、ゆにばーすの東京NSC16期生の同期3組。8月29日(月)にダンビラムーチョが『ダンビラさんとこのムーチョくん』を、同月31日(水)にメルボルンが『11833人の方のおかげです!』を、9月11日(日)にゆにばーすが『hlam dunk』を開催します。
それぞれ、ホームグラウンドであるヨシモト∞ホールでの単独ライブ開催経験はありますが、果たしてルミネではどんな単独ライブを見せてくれるのか!? 3組に意気込みを訊きました。
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(ゆにばーす=はら/川瀬名人|メルボルン=石橋俊春/松本卓也|ダンビラムーチョ=大原優一/原田吉洋)

3組は、今年3月にルミネでの初単独ライブの開催権を賭けて行なわれた署名バトルに参加。昨年、スタッフから「ルミネで単独をやらないか?」と言われた際に「冗談だと思って笑い飛ばしてしまって、チャンスを逃してしまった」と言う松本は「今回こそ」という思いで、よく知らない会社の100人くらい集まる飲み会に参加させてもらったり、劇場ロビー以外でも署名活動を熱心に続け、11833人の署名を集めることに成功。念願の単独ライブの開催にこぎ着けました。
2年前、∞ホールでの単独ライブでは「そこまでの手応えを得られなかった」と語る松本は、「今、ようやく自分達のかたちが見えてきました。今回は新しい僕らを観て欲しいですし、賞レースでもがんばれるようなネタをつくりたい。前回の50倍のもの、そして6年間の集大成を見せたい」と意気込みを。一方、石橋は「前回の単独はVTRしかウケなかった」と振り返りながら、「今回のテーマは"松本で笑いを取る"。コンビとしてせっかくルミネで単独ができるので、松本をサポートして笑いを取りたい」と意欲を覗かせます。
そんな2人を、川瀬は「コテコテの関西人・松本といかにもボケっぽい石橋による漫才は、初見でも観やすい。普段お笑いにあまり触れてない人でも楽しめるンじゃないですかね」とフォローしました。

大学時代の同級生コンビ・ダンビラムーチョ。「相方がビビリで。"まだ俺らには早い"というのが口癖だったんですけど、僕が失敗してもそれでいいじゃないかって説得してやりました」(原田)と語るヨシモト∞ホールでのコンビとして初の単独ライブは、「昨年のMー1に賭けられるネタが出来て良かった」(大原)と手応えを実感できたものだったんだとか。
大学時代、野球サークルで一緒だった2人はお笑い好きとして仲よくなり、自動車の免許合宿にも一緒に行ったことからコンビ結成。「仲の良さが伝わる漫才がしたい。僕、笑いながらツッコむんですけど、それがダメって言われることも多いんです。でも、僕としてはそこが面白くなればいいんじゃないかと思っていて」(原田)「関西のツッコミの方には『もっとバシッとツッコまれたほうがいいんじゃないか』と良く言われるんですけど、僕らの良さとして活かしていきたい」(大原)と自らのオリジナリティを探求している最中。「平成生まれを代表する漫才師になりたい」と大きな目標を掲げて挑む今回の単独では漫才を中心に、彼らが得意としている「弱小野球部モノマネ」なども見せる予定だそうです。
現在、山梨放送で放映中の『山梨ライブ ててて!TV』で毎週水曜日、中継レポーターも担当している2人。「番組内でも告知してくれるそうなので、山梨からもたくさん来てもらえれば」(大原)と呼びかけました。

7月4日に開催された『サマーオブラフ2016』の概要発表会で、単独ライブ開催をサプライズ発表されたゆにばーす。8月12日(金)、ヨシモト∞ホールで『ゆにばーすが断固たる決意で8本ネタやるLIVE』が控えていることもあり、さらに大きな挑戦を突然提示されて困惑しきりの川瀬ですが、「∞ホールは僕らのことを知っているお客さんが多いので、僕らそれぞれの得意とするフリや人間性みたいなものもたくさん出せると思うんです。けど、ルミネはそうじゃない人も来てくれると思うので、丁寧なネタも半分くらいは必要なんかなと」と冷静に分析。「そういうところを怠ると、とんでもない単独になってしまう」と気を引き締めます。
2ヵ月連続の新ネタづくりにもブレインとして頭を抱えている様子の川瀬。一度、はらもネタづくりに努めたことはあるそうですが、「つくったんですけど......ふふふ」と笑います。川瀬曰く、状況を全て台詞で説明する構成だったようで、話しを聞いていた大原は「え、それユニットコント?」と動揺。「ネタづくりの才能はないので、川瀬に任せます! 川瀬ならルミネという大舞台にあったネタをつくってくれると思います!」と相方を絶大な信頼を示した、はら。自身は「家族と親戚を呼びます!」と集客に集中することを宣言します。川瀬はこの発言に呆れつつも「大舞台にあったネタをつくれるようにがんばりますよ」と静かに語り、「正直、ネタさえ良ければ、ネタで信頼を勝ち得れば観に来ていただけると思います。とにかくいいネタをつくります!」と気合いを入れました。

成功に向けてネタづくりはもちろんのこと、「ルミネは大きな劇場なので、どれくらいお客さんが来てくれるのか......チケットの手売りもがんばりたい」と気合い十分な3組の単独ライブ。若手コンビによるフレッシュなチャレンジを見届けに、ぜひとも劇場へ足を運んでください!


【メルボルン】【ダンビラムーチョ】【ゆにばーす】

2016年7月25日 (月)

8月20日より全国ツアーをスタートさせるトータルテンボスへインタビュー! 大村「1年に1回、恒例の予定にしてもらえれば」と来場を呼びかけ!!

毎年、夏にオール新ネタで挑む全国ツアーを開催し続けているトータルテンボス。今年のツアー『トータルテンボス全国漫才ツアー2016「脱帽」』は、8月20日(土)、沖縄・よしもと沖縄花月での公演を皮切りに、全国15ヵ所で16公演開催されます!

ホームグラウンドである東京・ルミネtheよしもとでは今年も2daysで、また千秋楽は笑いの殿堂、大阪・なんばグランド花月! 7月31日(日)までは、昨年のツアーの様子を収めたDVD『トータルテンボス全国漫才ツアー2015「餡密」』付きチケットも発売中です。
毎年、新ネタを引っさげて全国を回る彼らに、ツアーの楽しみ方やネタづくり、また最近、芸人達の間で囁かれている"トータルテンボス真の勝ち組説"についてなど、さまざまな話を訊きました。

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(向かって左:藤田憲右/大村朋宏)

 *  *  *  *  *

――今年のツアーは例年通りの暑い時期に、また暑い沖縄からスタートとなりますね。

藤田 そうですね。本来、最南端からツアーすべきだって、いろんな方に言われていて。
大村 ......言われてないですね。

――(笑)。

大村 芸人の中には初日を重要視する人もいるんですけど、僕らは千秋楽に合わせているというか。例年、初日は地元ということで静岡が多いんですよ。今年も静岡でもよかったんですけど、ゴールである千秋楽からいちばん離れている初日は出来的にそこまでブラッシュアップされていないものをお届けすることになるので、どこが支障ないか。............沖縄だね、ということになりまして。
藤田 おいっ!! 怒られるぞ、沖縄の人に。
大村 ふはははは! まぁ、毎年、初日の(会場の)お客さんには言っちゃってるんですけどね。「つたないものをお届けすることになりますが、今日のつたなさが後々のいい結果につながります。無駄はないんです、みなさん」って。
藤田 初日は台本通りっていう感じで、面白味もなんにもない漫才なんですよ。
大村 そんなことはないだろう?(笑)まぁ、1~3ヵ所目くらいまでは、どうしてもウケない箇所が如実に出てしまうんですよね。
藤田 何がウケるかウケないかは、どれだけ年数を重ねてもお客さんの前に立ってみないとわからないですからね。
大村 だから、ツアーの複数箇所に来てくれる人が多いんですよ。

――それは漫才がどんどん進化していくから、ということですよね。

藤田 そうです。お客さんもシミュレーションゲームをしているような感じなのかもしれないですね。だから、俺らのツアーは育成ツアーです! ビフォーアフターみたいな感じというかな?「あんなにボロボロだったネタが、こんなに素晴らしく! なんということでしょう!」(と言って、『大改造!! 劇的ビフォーアフター』で流れる音楽を口ずさみ始める)」
大村 ふふふ。いや、それはもちろん、言い過ぎですけどね。

――ブレインである大村さんとしては、初日から面白い漫才をつくっているという自負はある訳ですよね。

大村 もちろん、胸を張ってお見せしてますよ。
藤田 でも、初日は大村の台本力の面白さだけで。掛け合いとかっていうプレイヤーとしての面白さはゼロです。
大村 やめろよ、そうなら! 初日からプレイヤーとしての面白さを6くらい出せないなら芸人やめようぜ!
藤田 ふふふふふ。

――(笑)初日まで1ヵ月を切っていますが、今はどんな感じですか?

藤田 7月の初めくらいからネタづくりに取りかかったんだっけ? 
大村 うん。今は地獄の時期というか、今年は6本やりたいなと思ってるんですよ。で、今できている3本のネタを藤田と合わせていて、8割できている4本目のネタともう1本を今月中につくっちゃえば、来月は練習に集中できるかなという計算ですね。もう1本は、1回だけテレビでやった漫才もやっちゃおうと思ってます。ただ、いくら日にちがあってもね......。
藤田 客前に出ないとわかんないもんなんですよ、こればっかりは。どんだけきっちり暗記して憶えていても、客前で実際にやってみないとかたちにならないんです。
大村 そう。"あれはいらねぇな"とか、"あそこは意外とハマったから広げよう"とかは、お客さんに観てもらわないとわからない。だから、ツアーっていいんですよ。若手とか1回こっきりのね?
藤田 単発で単独ライブが終わっちゃうもんね。
大村 まぁ、しょうがなくそうなっちゃってるんでしょうけど、ツアーを毎年やらせてもらえる僕らのは恵まれてるので、そのチャンスを活かし切らないと。14ヵ所回るなら、回るごとに進化しないといけないんです。
藤田 まぁ、台本を憶えるのは年々早くなってるしなぁ?
大村 ......それは僕の中で一度、痛い思いをしちゃったから、というか。藤田をネタの軸にしちゃうと、まぁ憶えないんですよ。それで苦労した年があったんで基本、僕が軸を取っている構図にして藤田の負担を減らしました。
藤田 大体、漫才ってツッコミがネタ振りしてボケがボケるとツッコミがツッコむんですけど、俺が憶えられないんで大村がネタ振りしてボケて、俺がツッコんでるっていう......結構な気持ち悪いかたちの漫才なんですよ(笑)。
大村 そういうかたちでしか無理なんです。それくらい、藤田の記憶力はポンコツなので。『THE MANZAI』の予選に、藤田がネタ振りするネタを持っていったときは地獄だったもんなぁ?
藤田 うん、あれは地獄だった。
大村 たださえ緊張してるのに、自分の台詞も憶えてなくて。芸歴17年目くらいだったけど、台詞飛んでましたからね。やってる年数って関係ねぇんだなと思いました。

――そうやっていろんな作り方を試しつつ、しっくり来るかたちを生み出していくんですね。

藤田 そうですね。最終的には、俺たちの漫才のフォームになります。
大村 2年くらい前、漫才のかたちを変革したんですよ。藤田もボケて俺もボケて、お互いにツッコみ合うみたいなかたちを試したんですけど......まぁ、不評で!(笑)
藤田 俺らとしては新しいものに挑戦しただけなんですけど、"あ、おかしな方向にいってる"って思われちゃって。「終わってんな、こいつら」って言われたよね?
大村 よく観たよね、その意見。「ガッカリした」っていう感想をよく観るんですけど、DVDを観てくれた人なんですかねぇ? 
藤田 1本だけ、そういうかたちを試せばよかったんですけど、全部の漫才そうしちゃったからね。......ふふふ。
大村 ははは! で、昨年は元のかたちに戻して。
藤田 そうしたら、「これこれこれ!」ってなったんだよね?
大村 だから、今年も多少、実験的なものはありますけど、単独ならではというか単独でしかできないこともやっていきたいなと思ってるんです。今までは、あわよくば"賞レース狙っていこうぜ"みたいな肩に力を入れたネタをつくっていた傾向があって。
藤田 でも、今の俺らはどこの賞レースにも出場する権利がないですから、そんなことする必要はないんですよ。
大村 そうやってつくったネタのほうが後々、残る本数の確率も上がるのは上がるんですけど、お客さんもそればっかりだと飽きちゃうでしょうからね。せっかく2時間あるんだから、いろんなパターンの漫才をやりたいなと。ただでさえセンターマイク1本の前でやる漫才ですから、バラエティに富んだものをやったほうがいいかなとは思ってます。

――賞レースへの出場権はなくなったとのことですけど、それでもネタづくりへのモチベーションは変わらないですか?

藤田 今は、ツアーがモチベーションですね。そのためのネタづくり、ネタ合わせで......ツアーやんないと、俺らはずっとネタつくんないもんね?
大村 自分達で枷を付けないとやらない2人なので、毎年ツアーをやって奮起させてるというのが正直なところです。ルミネの本公演でも新しいネタをやっていきたいから、今はいいネタができることを考えるだけというか。まぁ、モチベーションがなくなることはないですね。

――また、これまでのツアーはルミネが千秋楽でしたが、今年は大阪・なんばグランド花月(NGK)ですね。

藤田 毎年、NGKが終わった時点で、やり遂げた感がちょっと出ちゃうところがあるんですよ。800人と劇場も広いですし、"あぁ、終わったな。このあとはDVDの収録があるルミネだけだな"っていう感覚で、「実は千秋楽、NGKじゃねぇか?」みたいなところがあったんですよ。
大村 ルミネ2daysは、気持ち的にウィニングランというか。まぁ、今までの日程でもよかったんですけど、たまたま日にち的にルミネのあとにNGKが取れたので"じゃあ、名実ともにNGKを千秋楽にしちゃおうか"っていうことになっただけですね。
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――各会場限定で、昨年のツアーの様子を収めたDVD『トータルテンボス全国漫才ツアー2015「餡密」』付きチケットも販売されています。こちらは7月31日(日)までで締め切りとなってしまいますが、DVDで改めて昨年のツアーを振り返ってみていかがでしたか。

藤田 どうだったっけ? 本編はまだ観れてないんですよね。
大村 そうだな。(DVDのジャケットの裏表紙を観て)本数はちょっと少なめの5本だったんですよね。本当は6本やろうと思っていて1本ストックもあったんですけど、ネタ合わせできないまま初日を迎えちゃって。「(初日の)静岡だけ、ごめんなさいだな」みたいなことを話していたら、5本で十分な時間になったので、そのままいっちゃったんです。
藤田 (DVDのジャケットの裏表紙をまじまじと見つめて)......5本中3本はもう憶えてないですねぇ。
大村 (笑)。俺は一応つくってるから1回観れば思い出せますけど、藤田は「これやろう」って言っても「そんなネタやったっけ?」ってよく言いますからね。そのシーズンだけやってたネタってことなんでしょうね。

――じゃあ、ツアーやDVDでしか観られない漫才もあるということですね。

大村 実際、そういうもののほうが多いですよ。毎年、多くて3本、大体は2本、下手すりゃ1本しか残らないっていう感じですから。さっきも言ったようにいろんなパターンをやっちゃうので、ルミネの本公演でやるには不適合なネタも多くなっちゃうからなんですけどね。
藤田 うん。ルミネだとウケないっていうか。
大村 俺たちのファンだから面白い、みたいなものももちろんあるでしょうし。

――そういう意味では、ツアーやDVDのほうがトータルテンボスさんらしさ溢れるネタがより楽しめそうですね。DVDの見どころとしては特典映像も、ですよね? アジア住みます芸人としてタイで活動している、あっぱれコイズミさんが相変わらずにいじられっぷりで。

藤田 久しぶりに会ったら、あいつ、腕がなまってました。
大村 温いことやってるんでしょうね、タイで。よくやってたノリみたいなものを繰り出しても、最初はキレが悪かったりしたんですよ。で、「本当にあっぱれか?」って疑って、あることに繋がっていくんですけど。
藤田 あれやってから目覚めたよな?"あぁ、この感覚だ"って、あいつも気付いて。久しぶりにムチャくらって本当は嫌なはずなんですけど、その後はずっと笑顔でしたね。

――その辺りも注目して観ていただきたいんですが、個人的には公園でのお2人が好きでした(笑)。

藤田 あぁ! あれはロケの副産物だよな? なんにもなくて、どうすんだよってなってたときに見つけたから。
大村 うん。あの特典映像は、夢の企画というか。あのメンバーでぶらぶらする番組が、日本でもやれたら......。「ハンパねぇ!」とかいじり倒すだけの番組、深夜2時くらいにやりたいです。

――そういうことと繋がるかもしれませんが、ここ数年、トータルテンボスさんはいろんな芸人さんから"真の勝ち組"と言われてますよね。

大村 (笑)まぁ、こんなふうにふざけて適当にやってるからじゃないですか? 徒党を組まず、決まったポンコツ達と好きなことをやってるイメージがあるからなんでしょう。

――お2人とも、好きなことをやれているなという実感はあるんですか?

藤田 あります、あります。
大村 ただ、今の俺たちの立ち位置に違うコンビ2人が立っていたら、もしかしたらですけど焦るヤツらもいると思うんですよね。例えば今、千鳥なんかは最近、地上波のレギュラー番組も始まったりして、むちゃくちゃ調子いいじゃないですか。一緒にやって来た仲間である千鳥が調子いいのを観て、"なんで俺たちは深夜番組のMCをできないんだ?"とかフンガフンガしてるかもしれない。けど、俺らはそれはそれで羨ましいという思いや"いつかはやりたい"という思いを持ちつつ、今の環境を楽しむことが大事だと思っているというか。俺たちのテイストであり、生き方がこうだとやっているところが、(周りからは)いいように写るんじゃないですかね。
藤田 うん、ストイックの真逆っていうかね?
大村 そこももちろん目指してるけどね? 今、残念ながらそういうオファーがないだけで、ツアーだとかラジオだとか地方番組だとかを楽しくやっていればいいんじゃない?っていうことです。
藤田 そんなに"しゃちほこばって"もダメだなっていうのがあって。最近、若いヤツらとライブをよくやってるんですけど、みんな、すごく"しゃちほこばって"るなって。まぁ、俺らも若い頃は"しゃちほこばって"た......。
大村 "しゃちほこばってる"が気に入ったのか、お前は急に!

――(笑)。

大村 今のは、"しゃちほこばってる"が言いたかっただけですから。いや、俺らは"しゃちほこばって"なかったですしね?

――あぁ、そうですか。ネタに関しては、若手の頃から熱くギラギラするものを持っているなと思ってましたけど。

大村 あぁ、賞レースとかはそうでしたね。
藤田 若手の頃の大村は、イタいくらいギラギラしてました。
大村 いやいや!(笑)まぁ、今でもそういう気持ちはありますよ。でも、当時も楽しくっていう気持ちが根底にはありましたからね。未だにその辺は何も変わってないです。

――トータルテンボスさんは、ずっとオリジナリティを追求している感じがありますよね。漫才のかたちにしてもそうですけど、お2人にしかできないことをずっと生み出して、やり続けている印象があります。

藤田 あぁ、それはよく言われますね。
大村 「トータルっぽいね」って言われることはあるので、1つのスタイルは何かしら確立できているのかなとは思います。若手から「トータルさんっぽいですね」とか言われたら嬉しいですし。

――その"っぽい"っていうのは、意識しなくても自然と生まれてくるんですか。

藤田 敢えて、"っぽく"っていうのはしてないよね?
大村 まぁ、そうだね。でも、意識してないってことでもない。ネタをつくるなかで藤田が言いそうな言葉とかは、やっぱり意識してますよ。でも、それ通りに藤田がやっているかと言えば、やってないところもありますから......。まぁ、そこにとらわれてはいないということですね。

――今年のツアーでも、トータルテンボスさんらしい漫才がたくさん観られることを楽しみにしています! では、最後によしもとニュースセンターを読んでくださっている方々へ意気込みをお願いします。

藤田 我々、19年やって来てまして、来年20年目なんです。普通の会社では転職も増えてきているなか、1つのことを19年やるのは本当に大変なことで......。ましてや、芸人っていう生存競争の高いなかでやってきました。まぁ最前線ではないですけど、ある程度の前線でやっているっていうことは、それなりに何かあるんですよ、で、その何かっていうのは(笑いの)技術だったり、人間性もあるからずっとやれてきてるんですね。そんな2人の19年の集大成を出せるのはこのツアーだけなので、重みも感じながら観ていただければありがたいですね。
大村 ふっ......(笑)。ボケなのか、ガチなのか、全くわからないよ! おそらくボケなんだろうけど!
藤田 ボケのつもりで言ってたんだけど、これっていうのがなくて、もんやりと終わっちゃった(笑)。
大村 ふはっ、出口がわかんなくなっちゃったのか。
藤田。うん、わからなくなっちゃった。

――ははは!

藤田 今のコメントを聞いてもわかるように、未だ迷走してるので、その迷走っぷりをぜひ観に来て欲しいですね。
大村 僕らは毎年、ツアーが本当に楽しみなんですよね。会場に来てくれるみなさんにも毎年行ってますけど、同じ場所に行ってるから"あぁ、トータルテンボスのツアーの季節か"って思ってもらえるような1つのイベントになりつつあるのかなと思ってます。だから、僕らのツアーを観に行くということを1年に1回の恒例スケジュールにしてもらえたらいいなって。それに、若手には出せない渋みみたいなものも出てるんじゃないかなと思うんです。2人とも41歳ですよ? ネタにしろVTRにしろ、こんなオッチャン2人のバカな姿を観に来るのは一見の価値アリなんじゃないかなと。41歳の男2人の世界観、関係性ってなかなか観られないので、楽しみに観に来ていただけたら嬉しいですね。
藤田 しかも、昨年からもう1つ楽しみが増えたもんね?
大村 なんですか?
藤田 石川公演! 一昨年は日帰りだったんで食べられなかったんですけど、(公演後の打ち上げで食べる)のどくろがとにかく楽しみなんですよ。あれはめちゃくちゃ美味い! 全公演中でいちばんの楽しみです。今回のツアーは、のどぐろライブです。
大村 ......ではないです(笑)。

――(笑)今年も美味しいのどぐろ、食べてください。ツアーの成功を祈っています!

大村 はい、頑張ります!
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【トータルテンボス】

2016年7月21日 (木)

東京進出後、初めてルミネで単独ライブを開催するGAG少年楽団をインタビュー! 福井「ようやく足並みと前髪が揃いました」

8月3日(水)、東京・ルミネtheよしもとにて、『GAG少年楽団ルミネ単独ライブ【GAG少年楽団 2016】』を開催するGAG少年楽団。ルミネでの単独は初めて......ということでしたが、実は数年前、DVD収録ライブとして単独を行なったことがあるんだとか。とは言え、東京へ進出して2年、これまでコンスタントに情熱を持って単独ライブをやり続けてきた彼らにとって、今回は集大成とも言える大事なライブになりそうです。
物語性の高い重厚なコントで、各方面から注目されているGAG少年楽団に、今回の単独についての意気込み、さらに福井による"あのキャラ"のことまで、いろんな話を訊きました!

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(向かって左から:坂本純一、福井俊太郎、宮戸洋行)

*  *  *  *  *

――東京進出して以来、単独ライブを定期的に開催されていますよね。上京後初めてルミネで行われるということで、今までとまた違った意気込みがあるかなと思うんですけど。

坂本 どういう思いで挑みたいか、ということですよね?......言わんよっ!
宮戸 いや、言えや!

――お約束ごと、ありがとうございます!(笑)今まで定期的に単独ライブを重ねていますが、手応えみたいなものは感じていますか?

福井 正直、お客さんが増えているという状況ではないんですけど、僕らの熱量というか、ネタをつくる姿勢はだいぶ上がって来ています。
宮戸 今までずっとコントをやってきて、ネタを書くのは福井くんにずっとお任せしていたんです。けど、前回の単独ではほぼほぼ福井くんがつくってくれた台本から、僕ら3人と手伝ってもらっている作家さんとで"このネタのここはどうする?"みたいなネタ合わせみたいなんを朝6時まで、しかも3日連続くらいやったんです。最初はそういうこともやってたんですけど、久しぶりに話し合って練った分、みんなでつくりあげた感もあったし、いいネタがたくさんできたことにも繋がったのかな、と個人的には思ってます。なので、今回もそうやって一緒につくっていけたらなって。
福井 そうですね。今回の単独は集大成くらいに思ってます。

――前回の単独でいいコントができたということですけど、昨年の『キングオブコント』準決勝で、ものすごくウケたとお聞きしました。

坂本 自覚もあります!
宮戸 (笑)あんまり言わんといて! 人から言われるのはええけど、自覚はちょっと......。

――SNS上でも「GAG、決勝いったんじゃないか」とかなり騒がれてましたよね。昨年行けなかった分、今年の『キングオブコント2016』に懸ける思いもまた強いのかなと思いますけど。

福井 もちろん"今年こそは"っていう思いはあるんです。けど、昨年も"今年こそは"と思っていましたし、周りからも準決勝が終わったあとで「いったんちゃう?」みたいなんを言われたのに、ダメやったときのショックがデカ過ぎて。3人とも昨年と思いは一緒なんですけど、"キングオブコント"っていうものを口にする回数は激減してます。
宮戸 ははは! 確かに。
福井 あとあとのことを考えて、ですよ?『キングオブコント』への熱は昨年のままなんですけど、あの怖さは......。ほんまにちょっとショックでした。

――どちらかと言えば、今年は賞レース云々よりもいいネタであり、面白いネタをつくるという気持ちが強いと。

福井 そうですね。それだけに集中しています。
坂本 あれって開催が続く限り、ずっと出られるというか、リミットがないじゃないですか。やっぱり優勝したいんで、それに向けてめっちゃ頑張ると(1つのコントの)尺が4~5分になってきて。そればっかりやってるんで、来てくれるお客さんから「しんどい」って言われたこともありますし(笑)。
宮戸 ふはははは!
坂本 いや、こっちもしんどいわ!って思うんですけど、僕らとしては面白いものを頑張ってやろうということに今も変わりないですね。
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――今回の単独ライブではネタ時間にこだわらず、いろんなネタを披露されるんですか?

福井 そうですね。『キングオブコント』でやろうと思っているネタはほぼ決まっていて。まだ迷ってるんですけど、そのネタも(単独で)やろうかなとは思ってるんですよ。あとは、大阪時代に1回やってるけど東京でやるのは初めてのネタとか......。まぁ、これは自分らでも憶えてないのでほぼ新ネタに近いんですけど、そういうのをやろうかなと。今までにつくったものから面白いなと思うものを集めてやる感じになるんじゃないかなと思ってます。

――先ほども話していたように、まさに集大成的な単独ライブになりそうだということですね。これまでにつくった台本の管理は、ネタをつくっている福井さんがやられてるんですか。

福井 いえ、管理は宮戸くんがやってくれてるんですよ。
宮戸 福井くんがワードで打った台本を、2人でデータ化して共有してます。大阪での1回目の単独、単独をやる前からのコントも取ってあるので、今回、福井くんが先にチェックして。で、この前、全員で打ち合わせのようなものをしたときに"これええんちゃう?"っていう話し合いをしました。
福井 昔は技術とかが低かった分、今やるとだいぶ変わると思うんですよね。台詞もだいぶ変えて結局ほぼ新ネタのようになるんでしょうけど、今それをやったら面白くなるんちゃうかなと。もし観に来てくれる方で"このネタ、なんとなく観たことある"ってなる人がいたら、相当、僕らのことを観てくれてる人やと思いますね。

――掘り起こされたネタが、どんなふうに蘇るのか楽しみにしています。東京進出して2年、大阪時代とは活動的なところに変化は感じていますか?

福井 関西にいたときとやってること自体は変わらないんですけど、宮戸くんの髪型はだいぶ変わって来たなと思っていて。
宮戸 えっ、そこ!?
福井 東京に来て2年、僕らで言うたら結成して11~12年目にして今ようやく、バチッと髪型が決まった感じがするんです。今まで横に並んでいて、宮ちゃんのほうをスッと観ると"髪型、変やなぁ。合ってないよな"ってずっと不安やったんですよ。その不安要素がきちんと固まった今、これでようやく上を狙えるぞ!っていう。
坂本 だって、この前は金髪でしたからね。あれはヤバかった〜。みんなに「絶対悩んでるやん!」って言われてましたもん(笑)。
宮戸 先輩とかみなさん優しい方ばかりなんで、ほんまに悩んでると思って僕には言わずに、相方2人に「あいつ大丈夫か?」って言ってたみたいで。僕はただ自由に生きていただけなんですけどね。
坂本 東京に来てってことですけど、僕はむちゃくちゃ楽しいんです。福井も奥さんがこっち来てくれたから大丈夫やと思うんですけど、宮戸は初めて一人暮らししてるんですよ。で、顔を良く観てもらったらわかるんですけど、(こっちに来てから)目の周りが荒れ出して。ワセリンみたいな薬をめっちゃ塗ってくるんですけど、ビショビショに塗り過ぎてクローンなんかな?と思うときもあったりして。
宮戸 なんなん、その感想! ネタ合わせに行ったら「宮ちゃんのクローン?」って言いながら、鼻押してくる謎の行動してたけど!
福井 上京後、いちばん悩んでいた宮ちゃんが良くなってきた感じがあるんですよね。髪型も然り、目の周りの引っ掻き具合も弱くなってきて。
宮戸 あぁ、それはいい病院が見つかったから。
福井 えっ、気持ちの問題じゃないんですか!?
宮戸 現代の医療ってすごいのよ。ビショビショじゃない薬を処方してもらってから良くなったから、病院のおかげです。まぁ、東京にも慣れて来て、精神面ではだいぶ安定したとは思います。

――(笑)その髪型には、どうやって行き着いたんでしたっけ?

福井 前回の単独で、ですね。宮ちゃんの髪型があまりにも変わり過ぎているっていう幕間のVTRを作ったんです。11年間の髪型を振り返ったら8パターンくらいあったんですけど、時期とともにどこがダメかを説明した上で、僕と坂本くんが似合う髪型を考えてきたのでどっちかにしてくださいってお願いして、次の漫才でその髪型にして登場してもらったんです。で、僕が選んだ台湾の歌手の方の髪型をそのまましてきてくれたんですけど......ビックリしました。

――何に、ですか。

福井 普通、こういう時って出て行った瞬間、お客さんから笑いが起きるんです。けど、僕らを応援してくれている人も、宮ちゃんの髪型を心配してたんでしょうね。あまりにも似合い過ぎてて、大拍手!「カワイイ~!」「似合ってる~!」って......笑いとかじゃなく、声援が上がったんです。そこから、宮ちゃんの漫才の声も大きくなって。
坂本 客観的に似合うと思ったものがハマったかたちですね。

――宮戸さん、ご自身的にも今の髪型はしっくり来てますか?

宮戸 そうですね。正直、相方のムチャぶりというか罰ゲーム的な企画やと思ってたんで、単独が終わってたら元に戻そうと思ってたんです。けど、美容室で切り終わって鏡を観たとき、客席に初めて出たとき、金髪になって心配してくれてた芸人さんの前に出たとき......本当にみなさんが大絶賛やったんで、今では本当に感謝してます。
福井 ようやく足並みと前髪が揃ったということです。
宮戸 上手い感じで言うてるなぁ! 足並みを乱してたんは、僕の髪型やったんですね(笑)。

――足並みが揃った今後に期待ですね。上京して福井さんからはヨイショマンというキャラクターが生まれたわけですが、千鳥さんは「大丈夫か?」「どうしたんや、福井!」「もうやめぃ!」などと、かなり心配されてますよね。

福井 (笑)千鳥さんには「やめたほうがいい」ってアドバイスを受けてるんですけど、言うこと聞かずに続けています。
坂本 昨日も千鳥さんとライブで一緒で。1時間イベントの最後3分くらいでヨイショマンと絡むっていうのがあったんですよ。出て来て喋ってむっちゃスベって、2発目もスベって、3発目に後輩が助けに行ってウケたのにヨイショマンはスベって。で、僕がむりやり行く流れになってスベって......ヨイショマン出てこんかったら、盛り上がったまま終われたのに!と思いました(笑)。
宮戸 そのイベントの合間、ノブさんにご飯へ連れて行っていただいたんです。で、「お前ら、東京に出て来て良かったなぁ」って言っていただいて。「久しぶりに絡んだけど、福井が特に一皮むけてめちゃくちゃオモロなってる。坂本も相変わらず面白いし、このままやればいけるんちゃうか。......ヨイショマン以外は」って言うてはりました。ノブさんもだいぶ気になってはるみたいです。

――福井さんは続けたいんですか。

福井 ヨイショマンを辞めたいって思うときもあるんです。......でも、な~んかわからないんですけど、辞められないんですよね。気付いたらやりたくなっちゃうんです。
宮戸 ......今言うたこと全部、自分で解決できることなんですけどね。

――(笑)どういうときに、ヨイショマンは発動するんですか?

福井 周りからしたら「違うやろ」って言われるかもしれないんですけど、個人的には"求められたとき"と思ってるんです。はい、なぜかわからないですけど。
宮戸 ははは! ヒーローやから、誰かに呼ばれたら出ていくっていうこと?
福井 うん、そういう感覚でやってます。
宮戸 確かに昨日のイベントも、前半のトークコーナーにヨイショマンの話が出たから、福井くんはこっそり変身して最後に出たんです。出た瞬間は、お客さんもおぉーー!ってなったんですけど、以下はさっき坂本くんが喋った状態で(笑)。
福井 ほぼほぼ期待には応えてないんですよね。言ってしまえば、期待もされてないんですよ。必殺技が増えてるわけでもないですしね。
宮戸 まぁ、ヨイショマンを取り巻く環境は、いろいろと流動してるってことはありますけどね。

――今回のルミネにヨイショマンは......。

福井 間違いなく出ないです! 一度、単独に出たことがあるんですけど、全然求められてなかった。お客さんとの距離をすごく感じました。
坂本 まぁ、いつものことやけどなっ!
宮戸 (笑)単独ライブのアンケートで「コントは面白いので、あの変なキャラをいち早くやめてください」っていうのを観たことがあります。
福井 厳しいですよねぇ。舞台上で見せるのはリスク高いんで、終わってすぐ着替えて、ヨイショマンとしてロビーでお見送りしましょうかね。それくらいが、ちょうど良さそうです。

――(笑)GAGさんの全てが詰まった単独になりそうですね。では、最後によしもとニュースセンターを読んでくださっている方々へメッセージを。意気込みをお願いできますか?

坂本 あぁ、意気込みですか。良かった! メッセージっていうから、「クーラー付けっぱなしで寝たら風邪引きますよ」って言うとこでした~。
宮戸 そういうことちゃうやろ! アドバイス的なヤツ!
坂本 ふふふ......できるだけ、いっぱいの人を連れて来てくださーい。お願いしまーす!
福井 今できる僕らの全力を尽くさせてもらいます。
宮戸 『GAG少年楽団2016』っていうタイトルは、2016年までのGAG少年楽団ということです。初めての方も、これまで応援してくださった方もぜひ観に来てください!


【GAG少年楽団】

2016年6月24日 (金)

インディアンス、ビッグチャンスを掴んでルミネtheよしもとにて東京進出後、初単独を開催!「元気でワクワクな単独に!」と意気込み!!

9月9日(金)に東京・ルミネtheよしもとでの単独ライブ開催が決定したインディアンス(田渕章裕/木村亮介)が、上京後初めての単独『インディアンス東京初単独ライブ 東京ラヴァー~え!? この間の単独のタイトル大阪ラヴァーやったのに!?~』に向けて、囲み取材を行ないました。
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インディアンスは、テンションの高くリズミカルなしゃべくり漫才が印象的なコンビ。今年4月、大阪から東京へ拠点を移し、現在は若手芸人の登竜門的劇場である東京・ヨシモト∞ホールを中心に活動しています。

企画イベントや『大阪よしもと漫才博覧会』などでルミネtheよしもとの舞台に立った経験はあるものの、本公演の場を踏んでいないにも関わらず、同劇場で単独ライブが決定するというのはある意味、異例のこと。木村は「単独が決まったんはラッキーというか、たまたまというか」と切り出します。
トレンディエンジェルの主催イベント『ツルツル超会議』の若手コーナーにゲスト出演した際、打ち上げに参加したことがきっかけとなったそうで、「たまたま支配人が打ち上げに来られていて。周りのスタッフさんや社員さんから『酔っぱらってる今のうちに、単独のお願いしなよ!』と言われたんです。"いやいや、そんなんでほんまにいける?"と思いながら、せっかくのチャンスなんで隣りに座って『支配人~♡ 単独やりたいんですけどぉ~!』ってお願いしたら、『やろう! いいよ、いいよ! やっちゃおう!』って言っていただいて。マジで?と驚きながらも、酒の席でのことやからなぁと思っていたら後日、本社で声をかけてくださって。『変な約束しちゃったよね』って言われたんで、"断られてもしょうがないな"と思ってたら『話詰めといて』と。ええんかい!! 良かったんかい!! と、ビックリしましたね」と笑顔を見せる田淵です。
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「ルミネはマックスで500人くらい入る劇場。早い段階で決まったので、これから告知、手売りなどがんばっていきたい」(田淵)「大阪から観に来てくれる人もいるみたいでありがたいです。もちろん東京で初めて僕らのことを観るっていう人にも観に来てもらいたいですね」(木村)と意気込む単独ライブ。今の時点では「新ネタ3本以上は必ず。企画コーナーなどは考案中」だそうで、田淵は「ゲストはない。2人きりでやると思う」と言います。
「ゲストがないっていうのは僕らというか、この人(田淵)の性質上のことなんですけど」と前置きした木村は「漫才5分のところを、テンション上がって10分してしまうんです(笑)」と、まさかの理由を。上京前の3月、大阪で開催した単独ライブでは、ネタ合わせで7~8分だった冒頭の漫才に18分もの時間をかけてしまったそうで、「舞台袖を観たら、作家さんたちがてんやわんやで『巻いて、巻いて!』と。で、最後のコーナーとVTRを全然できなかった」(田淵)んだとか。
「時間調整は、きむ(木村)に任せてるんですけど、一緒にふざけてしまうんですよ」と話す田淵に、「いつものライブは制限時間が決まってますけど、単独は決まってないんで。楽しくなってしまうんですよねぇ」と同調する木村。楽しくなって、「漫才のあたまに全然聞いてなかった"最近観た映画の話"とか急に入れて来る!」と田淵を困らせることもあるようです。

かねてから上京を考えていたという2人の決意が固まった結果、今年4月に上京。
「ずっと有名人になりたいっていう思いがあって(笑)。かねてから東京でやりたいとは思ってたんですけど、この1年は僕が上京したいけど、たぶっちゃん(田淵)がう~んっていう感じで、次の年は反対っていう状況が続いていて。その後、大阪で『煌~kirameki~West』の1軍になってから上京しようという思いが強くなった(ので続けていた)。で、最後になれたんですよ」(木村)「そのあと、漫才劇場に変わってしまったので1週間だけでしたけどね」(田淵)「(笑)。漫才劇場に変わったので、支配人に『1年間、様子を見てみたら?』と言われたのでそうしたんですけど、やっぱり東京に行きたいなと。今年で8年目やし、機会を逃したら行かなくなるとも聞いたので決めました」(木村)と進出の経緯を語ります。
現在、ヨシモト∞ホールの若手ランキングシステムにて<セカンドクラス>にいるインディアンス。「ダイタクとかネルソンズとか、同期が仲良くしてくれるので割とすぐなじめました」(木村)「スパイク・小川ちゃんと今度、ジブリ美術館に行くんですよ。楽しみです!」(田淵)と話すように、すっかりなじんでいるよう。「お客さんも優しい。大阪時代、劇場へなじむのに苦労したところがあったので、"また1からやらなあかんのか。コテコテやしなぁ"と思ってたんですけど、フラットに観ていただけるので助かります」(田淵)「大阪から来たんやっていうのがなく、すんなりと受け入れてくれたので有り難い」と、環境に感謝します。
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「東京に来たんは、メディアの露出が欲しかったというのもある。東京はチャンスというか、オーディションが多い」と田淵。大阪にいた時は売れていないための言い訳として東京進出していないことを挙げていたと言う木村ですが、「今は後ろからチクチクされてる感じというか。あとがないから、がんばらないといけないなと思っている」と芸人としての士気が高まっている様子です。
ゆくゆくは、アンタッチャブル・山崎さんと共演するのが夢だと語る田淵。一方、口元のほくろを取ろうか悩んでいるという木村はいけすかない感じに観られることが多いそうで、笑い飯・哲夫には初対面で"こいつ、良くないヤツやな"と思われたんだそう。
「笑い飯さんって、番組に呼んでくださったりと大阪の若手によくしてくださるんです。きむはとろサーモンの久保田さんに可愛がってもらってるので、大阪の居酒屋で一緒にいた時に哲夫さんとお会いしたらしいんですけど、あの"仏"の哲夫さんにそう思われたっていう。哲夫さんも雰囲気だけで(印象を)決めつけたのは、きむが初めてやったらしいです」と田淵。キャラクターの濃い東京芸人たちに驚きもあったそうですが、自らの個性を存分にアピールできる単独の開催に気合い十分!
「僕らも楽しめるようにがんばります。元気でワクワクな単独にしたいので......」と小声で話す木村は、田淵に「元気ないっ。暗ぁ~~~い!!」とツッコまれると笑いながら声を張って「ここ何年かの嫌なこと、全てを忘れるくらいのステキで面白い単独にします! ぜひ来てください!」と呼びかけ。田淵は「ローテーションの一角を担っていて、重みのある球筋で......」と話し始めながら、「あ、意気込みを聞かれたのに、元阪神・中込のことを話してました」と取材陣を笑わせて「こんなこと言う単独です。がんばります!」と宣言しました。

取材中も、サービス精神旺盛なインディアンス。目の前にいる取材陣を笑わせようと、大いに盛り上げてくれました。単独ライブは9月9日(金)開催。チケットは「チケットよしもと」にて絶賛発売中です。
また、明日25日(土)にはルミネtheよしもとの本公演にも、いよいよ登場! 勢いのある2人のネタを観に、そして単独ライブを観に、ぜひとも劇場へ足を運んでください!
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【インディアンス】

2016年4月 6日 (水)

ルミネでコンビ結成満十年記念単独ライブ『HELL GAME』を迎えるインポッシブルへインタビュー!! 「いい意味でトラウマを植え付けたい」と気合い十分!

4月24日(日)、東京・ルミネtheよしもとにて、インポッシブルが結成満十年記念単独ライブ『HELL GAME』を開催します!

個性的な芸人を多く輩出しているNSC東京10期生として、芸歴1年目から独自の路線を貫いてきた彼ら。『でっかい昆虫と戦おう』『必殺仕事人〜』などちょっとグロテスクでアブノーマルな世界観を、創造性を感じさせる体をフルに使った抜群の表現力で見せ、多くの人を魅了してきました。
そんな彼らがコンビ結成満10年ライブ開催の場としたのは、なんとルミネtheよしもと! ある意味、チャレンジとも取れる記念すべき単独に、「4月24日は何かが起こるに違いない!」と期待せずにはいられません。

現在、チケットの手売りも励みつつ、単独ライブのネタづくりに精を出しているインポッシブルにインタビュー。途中、井元が過去を後悔し出したり、ハプニングを起こしたりといろいろとありましたが、単独への意気込みやコンビ結成のきっかけなど、じっくりと話してもらうことができました。

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(向かって左:井元英志/右:蜷川慎太郎)

 *  *  *  *  *

――ルミネでの単独が決まったときの率直な気持ちは?

蛭川 「え、俺らの?」って......夢なんじゃないかと思いましたよね。
井元 最初は「いいのかな?」っていう戸惑いもあったんですけど、こんな機会はそうそうないなと。だから、「ぜひお願いします!」とすぐ引き受けました。やっぱりルミネで単独やれるなんて、やっぱりうれしいことですからね。俺、親呼ぶなんて初めてですもん。......いや、東京へ遊びに来たときに1回観に来たか。で、めちゃめちゃスベったんだった。あれ、マジで嫌な思い出だ。
蛭川 ははははは! なんか言われたの?
井元 「面白かったぁ~~」って言ってた。僕らがやってることってお母さん世代がわかるようなものじゃないし、スベってたから絶対面白くないはずなのに「面白かったぁ」って......。"ウソつけ、こいつ。優しい~~!!!"と思いましたね。
蛭川 今回は僕も呼んでるんですよ。まさに今日「4月24日だからね」って確認の意味で伝えたら、母親から「やだ。4月30日のスケジュール明けちゃった!」って言われて......ケンカしました(笑)。

――(笑)。かなり気合いが入っていると伺っていますが、どんな単独ライブになりそうですか?

井元 今まだネタを考えている最中で。これからより集中してつくっていこうとしてるところなんですけど新ネタだけじゃなく、これまで皆さんに知ってもらえているネタは中身を変えてやろうかなとは思ってます。あと僕ら、単独ライブはずっと『HELL GAME』っていうタイトルでやってきて同じオープニングVTRを使い回してたんですけど、せっかくのルミネということで撮り直しました。2人で監督して、2日間に渡って撮影して......まだできあがってないんですけど、頑張ったので楽しみにしていてもらいたいですね。
蛭川 もちろん、幕間にもいろいろとやろうと思っています。

――インポッシブルさんのネタって割とショートコント的なものが多い印象があるんですけど、今回はそれ以外もやるということですよね? 

井元 はい、長いコントもやりたいなと思ってます。今回、テーマを付けるとしたら"ひるちゃん覚醒"。最近、ひるちゃんの勢いがハンパないんですよ。後ろを歩いていると、ひるちゃんの背中がデカいなと感じる瞬間が多々あって。
蜷川 ウソくせぇ......! でも、うれしい!
井元 (笑)。ついに10年で覚醒まで辿り着きました。
蜷川 成熟した僕がパーン!と覚醒します!

――覚醒......どんなことが起こるのか非常に楽しみですが、ネタづくりはいつもどんな感じで進めていくんですか?

井元 2人でつくっていて、どっちかが主に作るということはないですね。コンビ組み立てのころ、ひるちゃんがやる気満々で、1人でネタを書いて持ってきたんです。パペットマペットさんのネタをパクって、"ズワットゾワット"みたいなネタだったんですけど、クソ面白くなくて。
蜷川 マジで!? そう思われてたの?
井元 うん(笑)。そこから2人で考えるようになりました。
蜷川 確かに何が面白くて何が面白くないのか、当時は全然わかってなかった。下ネタで天下取れるもんだと思って、NSCに入ったので。
井元 俺ら2人ともそう思ってたもんね? ヤバいよね。

――そんな2人が奇跡的に出会ってコンビを組んでしまったんですね。

井元 スケールの小さい奇跡ですけどね(笑)。僕らって似てるんですよ。お互いのネタ帳とか見ると、同じこと考えてるんだなって思うことが良くあります。

――若手の頃から異色な存在だったと思うんですけど、例えば「昆虫と戦おう」シリーズなんかはどういうところから生まれたんですか?

井元 2人とも漫画が好きで、『グラップラー刃牙』の漫画に昆虫と戦うシーンがあったんですよ。で、ひるちゃんに「特技として虫と戦ったら面白いんじゃない?」って僕が話して。
蜷川 そう言ってくれて、特技披露でやったら作家さんに「コンビとしてネタでやってみれば?」っていわれて。そこから2人でやるようになりました。
井元 さっきネタ合わせの話をしましたけど、僕ら、いつもめちゃくちゃ集まって話をするんですよ。3~5時間くらい一緒にいて世間話とかしながら考えるには考えるんですけど、全然ネタができない。遅筆なんですよね。で、ずっとお喋りしている中でしょうもない話からネタにつながっていくんですけど。
蜷川 だから、これでネタを考えようっていうよりは、話の中からポッと出て来ることが多くて。
井元 まさに奇跡待ちだよね。で、考えたら台本にするんですけど、「うぇぇ~!」とか「うわぁ~!」とか「なんでだよ~~!!」とかしか書いてなくて(笑)。
蜷川 効果音の「プッシュ~!」とかね。たまに見返すと、どんなネタだったか思い出せないこともありますよ。
井元 本当にそう。僕ら2人とも、お笑いセンスがマジでないんですよ。

――そんなことはないと思いますけど。そもそも、なぜ芸人を目指そうと思ったんですか?

井元 僕は志村けんさんに憧れて、ですね。完全に。
蜷川 『めちゃイケ』です。ナインティナインの岡村(隆史)さんに憧れてて、"身長伸びるな!"と思ってたこともありました。
井元 え、マジで?
蜷川 うん。そのあとダウンタウンさんだったり、タカトシさんみたいな漫才をやりたいなと思ったりもしたんですけど、下ネタに行き着いてしまったんですよね(笑)。
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――そんな2人がどうやってコンビを組まれたんですか?

井元 NSCって夏に合宿があるんですけど、僕はそれまでコンビも組んでなければ、ネタもやってない落ちこぼれ組だったんです。だから"こりゃあ、いかん。絶対、夏の合宿でコンビ組むんだ!"とバッキバキに思っていて、前から目を付けていたひるちゃんに声をかけました。
蜷川 僕はちょっとコンビを組んでネタやったりはしてたんですけど、"どうなんだろう"って悩んでいて。合宿は合宿で絶対誰かと組まなきゃいけないんでトリオに入ってたんですけど、英志から声をかけられたので「あ、はい!」って引き受けました。
井元 そこから10年も続くなんて思いもしなかったよね? ひるちゃん、「俺のこと面白くないと思ったら、即行解散してくれていいから」って言ってたし。
蜷川 あぁ、言ってた!(笑)
井元 プライドが高かったんでしょうね。ひるちゃん、結構かましてました。

――(笑)そういったビジョンもあったなかで、実際はまったく違う方向というか......。

井元 ホントにそうですよ! タイムマシーンがあったら10年前に戻りたいっ。あの時、ひるちゃんと組んだ俺をビンタしたい! 本当にズレた人生を歩いている! いっぱい未来の枝葉があったうちの一番やべぇ道を歩いてるからな、俺は今!(と、机に突っ伏す)
蜷川  おい!(笑)......でもまぁ、俺ももしタイムマシーンで戻れるなら、鬼のようなイケメンと組むかな。

――そんな......!

井元 ひるちゃん、生活音がうるさいところがマジでムカつくんですよ。物を食べる時はクチャクチャいうし、タバコを吸う時だってスッパー! シー! シュー!って。
蜷川 そんなに音させてる? マジでわかんないわ。
井元 筆圧も凄くて、オーディションでアンケートとか書く時もガリッ! ガリガリッ! ガリガリガリッ!って。あれ、本当にやめてほしい。
蜷川 そうは言うけど、英志だって忘れ物が多過ぎ。みんなで大阪へ行った帰り、東京駅の改札前で新幹線の切符なくしたり、高尾山でもね?
井元 山頂にメガネ忘れて来ちゃって......。レンズが曇ったんで裸眼のほうがいいやと外して「ヤッホー!」とか言ってたら忘れちゃって、昨日買い直したんです。
蜷川 コントの重要な小道具とかも「どこか行っちゃった」って言うし。イラつきますよ。
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――嫌な話ばかり出ましたね(笑)。パートナーしてはもちろんいいところもあるんですよね?

井元 まぁ、そうですね。仲はいいですし。
蜷川 うん。やりたいこととか面白いと思うことも似てるもんね。

――この10年の中で、NSC在学中からオリエンタルラジオが一気にブレイクして、その後もいろんな同期が活躍してるじゃないですか。ついにMー1王者(トレンディエンジェル)まで誕生しちゃいましたし。

井元 いやぁ、本当にそうですよね。トレンディが優勝した時、「なんだよぉ~~!!」ってちょっとムカつきました(笑)。
蜷川 本当にそう! 優勝が決まった瞬間、ショックで「おめでとう」って連絡できなかったですもん。
井元 たかしなんてNSCのころからずっと一緒に遊んでたからね。やっぱり悔しいっていう気持ちのほうが先に来て......俺、絶対うれしいんだろうなと思ってたんですよ。もちろんうれしい気持ちもあるんですけど、(実際に決まったら)胸がぎゅ~~~!って。あんな気持ちになるとは思わなかった。刺激的な同期ばっかだよなぁ......ぐっ......マジ、俺、失敗したぁ~~~~!!!

――いやいや(笑)。お2人にはお2人にしかない良さがありますから。だって、インポッシブルさんがルミネで単独やるって聞いた時、「うぉ!」って思いましたもん。そういうお笑いファンの方もたくさんいらっしゃるはずですよ。......って、井元さん大丈夫ですか? 口から血が出てますけど。

井元 えっ?
蜷川 (覗いて)ホントだ、赤くなってる! あと、鼻毛も出てる!
井元 いろんな事件が起こって......(と鏡を覗こうとして)うわっ!(椅子につまづいて思いっきり転ぶ)。もぉ~~~!!!
蜷川 ふはははは! そういうのは、せめてテレビカメラがまわってるとこでしてよ!

――インポッシブルさんらしいハプニングでしたね(笑)。改めて、今回の単独の見どころは?

井元 やっぱりバイオレンスさですかね。

――確かに、昔のアメリカのB級スプラッター映画のような展開のネタが多いですよね。そういうものも好きだったりするんですか。

井元 そういう訳じゃないですよ。ゾンビ映画とかも好きじゃないし。
蜷川 普通に『アナと雪の女王』とか好きです。
井元 もちろん現実味がないから面白いっていう部分があると思うんですけど、ひるちゃんの頭に何かが刺さった感じで「ぶっしゅー!」とかやってるのが楽しいし、単純に面白いなというか。そこが笑いのツボなんでしょうね。

――今回もそういうところは見せていきたいと。

井元 そうですね。普段のネタは、僕らとしては抑えている部分もあるというか。気持ち悪過ぎたり、グロテスク過ぎたりしたら笑ってもらえないかもしれないじゃないですか。僕ら、お客さんに笑ってもらいたいと思ってやってるんで引くほどのグロいネタってやってないんですけど、今回の単独ではやろうかなと。親には観られたくはないっていうのはあるんですけど、まぁ、俺の親だから大丈夫。なんでも面白がってくれるはずです。
蜷川 俺の母ちゃん、虫のネタでカブトムシの角を取って英志が俺にぶっ指すの(模写)を観て「ひゃっ!」って悲鳴上げたことがある。
井元 それは息子を思う母の愛でしょ?
蜷川 そう。だから、ライブ中に「やめてーーー!!」って叫び出すかもしれないですね。

――蜷川さんのお母さんがコントに入ってきたら、それはそれで面白いかもしれないですね。

井元 あと1つ、不安なこともあるんですよ。僕ら、今まで1時間の単独ライブしかやったことがないんですけど、今回(公演時間が)2時間なんです。僕、喉がゲキ弱なんで、最後まで保つかどうか。病院に行ったことがないから本当にあるのかわかんないですけど、ポリープを震わせて喋ってんじゃないかと思うくらい声がガラガラなので、2時間も叫び続けたらポリープが喉からうわわっ!って出てくるんじゃないかと怖いです。昔は歌も上手で、SPEEDとか普通に音域で歌えたんだけどなぁ。
蜷川 マジで?
井元 うん。でも、カラオケに行き過ぎて声を潰して、ネタでも叫んでるからどんどんこんな声に......。

――限界を超えた2人がどうなるかも楽しみにしています。では、最後によしもとニュースセンターを読んでくださっている方々へ、改めて単独の意気込みをお願いします!

井元 みなさんにいい意味でトラウマを植え付けられたらと思ってます。とにかく、ひるちゃんが覚醒します。
蜷川 覚醒します! プッシュ~~!! 観たことのないひるちゃんになります!
井元 ニューひるちゃん、ネオひるちゃんだよね。『HELL GAME~ひるちゃん覚醒~』くらいの気持ちなので、その瞬間に立ち会ってください。

――ルミネをぜひとも震撼させてください。

井元 うぅ......はい!!......お客さんが来なさ過ぎて、僕らが震えるパターンだけは避けたいですけど。
蜷川 そうだね。手売りも持ってるんで、ぜひチケット買ってください! お願いします!
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【インポッシブル】

2016年3月 1日 (火)

ザ・ぼんちインタビュー! 東京では日本武道館以来35年ぶりの単独ライブに「絶対、笑かします!」

2月に、大阪・なんばグランド花月、名古屋・大須演芸場で行われた『ザ・ぼんち三都市ライブ~日本一元気な漫才~』が、3月12日(土)の東京・ルミネtheよしもとにて、最終日を迎えます。

還暦を過ぎてもなお、新ネタを作り続け、精力的に単独ライブを行っているザ・ぼんち。
東京での単独ライブは、日本武道館での1981年以来、実に35年ぶりというお2人に、お話を伺いました。

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ザ・ぼんち
(※左:ぼんちおさむ/右:里見まさと)


  *  *  *  *  *


――2月の大阪、名古屋での単独ライブが好評のようでしたね。

まさと 中身はちょっとずつ変えてまして、100点満点は当然ないですけど、非常にどちらの会場とも、お客さんには喜んで帰っていただけたんじゃないかなと思っています。
おさむ 笑ってくれて、良かったよって言ってくれる方もいて、自分たちも肌で感じました。3月12日のルミネtheよしもとで、もう一回それを感じたいですね。

――大阪では、ゲストが笑福亭鶴瓶さんと豪華でしたね。

おさむ 友情出演みたいな形で、本当にありがたかったです。テーマも何も決めずに、3人で立ち話みたいな感じで、楽しかったですね。

――そして、3月12日(土)には、いよいよルミネtheよしもとで楽日を迎えます。もう構成は固まっているんですか?

まさと 漫才を3本して、あとはそれぞれピンのコーナーと、ゲストコーナーという感じになると思います。

――ゲストは、ジミー大西さんとレイザーラモンの2組と発表されていますね。ジミーさんは、おさむさんのお弟子さんですが、こうした共演は多いんですか?

おさむ いやー、番組なんかで会って、トークはあるけど、舞台ではどうやろ...。
まさと この3人だけでっていうと、何十年ぶりでしょうね。
おさむ この単独ライブに向けて、2人で電話で会話したんですが、噛み合わへんのですよ。「師匠、こんなことしたいんですわ」って大西が言うですけど、僕はそれが理解できなくて、こちらの話も伝わらない。噛み合わないまま5分くらい会話して、「そういう話は相方のまさとにしてくれ」って言って切りました(笑)。

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――まさとさんが、お2人の通訳的な立場になったわけですね(笑)。

おさむ そうそう。A地点からB地点のその間の中継地点がちょうど相方です(笑)。

――ありがとうございます! ジミーさんと言えば、先日の『ガキ使』(『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』ジミー大西24時間ロングインタビュー)などで、おさむさんのケチエピソードを披露していますが、その辺はどう思われていますか?

おさむ どうっていうのはないですよ。「名前を出してくれてありがとう」っていうくらいですかね(笑)。

――なるほど。一方のレイザーラモンさんは、どういったいきさつでゲスト出演されることに?

まさと LINEで東京での単独ライブすることを書き込んだら、「出たいです」って言ってくれたんですね。個々に力がある2人ですが、この何年間か漫才をしっかりやろうとしてはるんです。それをわかってましたんで、逆にありがたいとお願いしました。僕らも楽しみにしていますね。

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おさむ ザ・ぼんちの漫才は、しゃべくりが上手というわけじゃないんですよ。元気で、わけわからんくて、そういうのが若手にウケてる可能性もあるんです。ハチャメチャなところがある正統派ではない漫才で、ひょっとしたらレイザーラモンもそういう正統派ではないのかも。ジミー大西はもっと正統派じゃないけど(笑)。

――どうなんでしょうね(笑)。さて、東京での単独ライブとしては、1981年の日本武道館以来というのは本当ですか?

おさむ そうなんですよ。東京の劇場にもいっぱい出てますけど、単独ライブとなると、それ以来、35年ぶりなんですよ。

――MANZAIブームの最中、ザ・ぼんちは音楽番組からも引っ張りだこで、多忙を極めた頃だと思いますけど、日本武道館で覚えていることはありますか?

おさむ もちろんあります。開演前、裏方のスタッフさんが、ギリギリまでセット作ったりしてたんですよ。それが100人以上いて、「これだけの人が動いてくれてる」「一人では何も出来へん。裏方さん、スタッフさんの力があるから僕ら出来たんや」って感動しましたね。そして舞台に出たら、うわーっと夜空の星を見ているみたいな光景が広がっていて、1万人くらいのお客さんがペンライトを振ってくれていたんです。感動しましたけど、「え? うちら漫才師やのに」ってビックリしましたね。

――漫才も披露されたんですか?

おさむ もちろん、漫才師ですから。
まさと LPも出してたので、10何曲は歌いましたけど、漫才もしましたよ。
おさむ 声が反響して、漫才はやりにくかったですね。オチで笑いが起きても、全体では時間差があるんですよ。ちょっと待ってしゃべらんと。そういうことも初めてわかりましたから、貴重な体験でしたよね。

――ちなみに、『恋のぼんちシート』など、ザ・ぼんちさんへ楽曲提供をされた近田春夫さんとは、交流があるんですか?

まさと あったんですけど、何十年も会ってないですね。
おさむ そうやね。たまにお見かけすると、個性ありますよね。あの人の精神も若いと思いますよ。
まさと いい老け方してるわ。

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――1980年から翌1981年にかけて、MANZAIブームは最高潮を迎えましたが、大規模なお笑いコンテストが複数あったり、お笑い芸人がMCを務める番組がたくさんある現在と比べて、何か違いを感じることはありますか?

おさむ 出ている芸人の数が違いますよね。今の方が大変やと思いますよ。僕らの時は、若手って言ったって、少なかったですからね。今は1000組くらいいるでしょ。

――(よしもとスタッフからの補足で)今は、よしもとでも約3000組とかいますね。

まさと 3000って(笑)。
おさむ だから漫才のコンテストでも大変でしょう。その中で勝ち抜いていく若手って、すごいなと思いますよ。

――それは『THE MANZAI 2014』に出場された際にも実感されましたか?

おさむ そうですね。でも、みんな上手でしたよ。よう考えてるわー。
まさと 僕らが出場した1回戦で、他の漫才師を見させていただんですけど、誰やこれっていうコンビで、重たい入り方するなあと思っても、「あ、こんな笑かし方があんねや」っていうような漫才を見られたのは、非常に幸いでした。

――刺激を受けたわけですね。

おさむ ものすごい勉強になりましたよ。「あー、こんな収まっている場合じゃないわ」って。うちらも、向かっていく気持ちがなかったら、老けていくだけ。顔は老けてもしゃあないけど、気持ちまで老けたらダメです。向かっていく精神がないと。
まさと 最高にいいコメントしますね~(笑)。

――3月12日のルミネtheよしもとには、35年前、武道館でペンライトを振っていた方も来るかもしれませんね。

まさと 間違いなく来るでしょうね。
おさむ 「同世代やのにがんばってるわ」っていう見方もあるし、若い人なら、自分たちのお父さん、お母さんに、「ザ・ぼんち、めちゃくちゃおもろい。めちゃくちゃやったわー」って伝言していただきたい。それに僕らの漫才は理屈じゃないんで、3歳、4歳くらいでも笑うんですよ。たくさん芸人が出るイベントで、他の若手はウケないけど、ザ・ぼんちの時は子供が寄ってきて、ワーワー騒いで、笑ったり。そういう特殊なもの持ってるんですかね(笑)。単独ライブでも絶対笑かしますので、みなさん観に来てください!

――とにかくいろんな世代、いろんな方に見ていただきたいですね。本番を楽しみにしております!

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●公演情報
『ザ・ぼんち三都市ライブ~日本一元気な漫才~』
3月12日(土) 開場19:00開演19:30
会場:ルミネtheよしもと(東京都新宿区新宿3-38-2 ルミネ2 7F)
出演:ザ・ぼんち ゲスト:ジミー大西/レイザーラモン
チケット:前売3500円/当日4000円 ※全席指定
Yコード:999-050
Pコード:597-721
チケットよしもと予約問合せダイヤル:0570-550-100(問合せ:10:00~19:00)


【ザ・ぼんち】

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