高校生の漫才日本一を決める大会『ハイスクールマンザイ』。
2003年の第1回大会より、これまで合計1万人以上の高校生が出場してきました。
今年の『ハイスクールマンザイ2015~H-1甲子園~』も、すでにエントリーを受付中。
7月4日(土)のイオンモール姫路リバーシティー(兵庫)を皮切りに、8月中旬まで全国のイオング
ループ店内で地区予選大会が行われ、準決勝を経て、8月下旬~9月上旬に、大阪・なんばグランド花月での決勝大会が予定されています。
今回は、『ハイスクールマンザイ』出場の経験があるよしもと芸人が集まり、座談会を実施。
参加者はMCも兼ねるTEAM BANANA (藤本友美/山田愛実)に加え、スパイク(松浦志穂/小川暖奈)、いぬ(有馬徹/太田隆司)、遊佐亮介(ハンプティ・ダンプティ)、ひので(小幡和貴/池田直人)の9名。
すでにエントリーした方はもちろん、エントリーを迷っている高校生のみなさんは、ぜひ参考にしてみてください!
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山田 本日は、『ハイスクールマンザイ2015~H-1甲子園~』の予選会が7月4日と目前に近づいたという事で、過去『ハイスクールマンザイ』に出場した事がある皆さまに集まって頂き座談会をしたいと思います。さっそくですが、この中で『ハイスクールマンザイ』に出た方は?
(全員が挙手)
山田 あれ? 松浦さん出てましたっけ?
松浦 あれ!? 私の時にはなかった...! あったら出たかった!
山田 という事はスパイク松浦と、ひので小幡以外は全員出場してますね。出た方はそれを元にお話いただき、出ていない方も高校時代から芸人になりかったなど振り返ってお話お願いします。まず小川ちゃん! なぜ出ようと思ったの?
小川 高校生の頃から芸人になりたくて、クラスの子とかに言っていたら、友達が「イオンに『M-1甲子園』(当時の大会名)のチラシあったよ」って持ってきてくれたので、その子と一緒に出ましたね。
松浦 幼稚園の頃から、吉本新喜劇の女優になりかったんだもんね。
全員 松浦さんお母さんみたい!
松浦 違う! 違う!
山田 幼稚園から新喜劇女優ってなかなかいないよね。
小川 地元が名古屋なんですけど、新喜劇の放送があってずっと憧れていて、はじめてお笑いの舞台に立ったのが『M-1甲子園』だったんですね。
山田 なるほど、新喜劇がきっかけでお笑いを目指していたんですね。遊佐はどう?
遊佐 高1まで柔道していたんですよ。でも10キロ太っちゃって...そのまま試合に出たら、膝をケガしてしまって...試合も出られなくなって暇だなと思っていたら、学校に『ハイスクールマンザイ』のチラシがあって、後ろの席の友達がお笑い好きだったんで、一緒に出たんですよね。
山田 その時の友達は一緒にお笑い続けてるの?
遊佐 一緒にNSCも入って、ちゃんと卒業もしたんですけど...今は普通に会社員しています。大手企業で働いてますね(笑)。
太田 でも、その相方と出た『ハイスクールマンザイ』で優勝もしたんだよね?
池田 そう! その年のトップバッターで!
全員 かっこいい!
遊佐 そうですね! 太ってなければ(笑)。
山田 いぬはどうなの?
有馬 僕らは、宮崎の高校の同級生なんですよ。2人ともいわゆるお調子者で、文化祭で漫才をしたり、ずっとお笑いやろうって決めていて、相方もそうだったんですけど...。いざ高校3年の時に進路を考える時にお笑いを辞めようと言い出して...。
太田 彼女ができたんで、もうお笑い辞めて結婚して、家の稼業を継ごうと思ってました。
全員 (笑)
有馬 だから思い出作りに『M-1甲子園』へ出て、俺はお笑いの道に進むけど、相方はそのまま辞めるって事で応募したんですよ。そしたら、宮崎県で優勝して、その後のビデオ審査も通って決勝まで行ったら、相方も楽しくなってそのままお笑いを続けるって事になりました。
藤本 えっ! 彼女どうしたの?
太田 お笑いも恋愛も両立するって、大学も行ったんですけど、結局大学で彼女と別れちゃって...。
有馬 やっぱり、決勝でNGK(なんばグランド花月)に立った事が忘れられなかったですね。
山田 そうだよね。NGKは忘れられないよね。
松浦 お客さんは満員になったの?
太田 それぞれの学校の応援団としてクラスメートが来てくれました。
山田 池田は何がきっかけだったの?
池田 僕は軽音楽部に入っていて、高1の時にバンドが全然上手くいかなかったんですよ。で高2になった時に、ひとつ学年が上の先輩が路上漫才をしていて、「僕ら、『M-1』とかも出るし、やりたかったらやったらええやん」っていうその先輩に感化された同級生から誘われたんです。けど、別の弓道部の子ともう既にコンビ組んでいて...。でも弓道部の子が忙しくなったんで、その子と一緒に組みました。その子と『ハイスクールマンザイ』に出たところ、前年地区予選で優勝したコンビを超えて、地区予選で優勝したんですよ。
山田 その相方は今も続けているの?
池田 はい、僕は東京のNSCに入ったんですが、向こうは大阪のNSCに入って頑張っているみたいです。
松浦 TEAM BANANAさんは優勝でしょ?
山田 そう、高2の時に2人ともお笑い好きで、調べたら『M-1甲子園』というのがあって、でも私は別の相方がいて、吉本のオーディションも受けていただんだけど、その子がダンス部も入っていて忙しくて。その時に藤本から「『M-1甲子園』だけ出てくれ」って言われたの。2年の時に出て地区優勝できず...で、悔しいってなって、次の年も一緒に地区予選に出ようってなって、イオンの地区予選に出たんだけど、全然勝てなくて...で結局、関東を全部まわったの。で、なんとか地区優勝して決勝行ったの。
松浦 すごいじゃないですか!
有馬 鳥肌立ったわ!! で、決勝決まった時に、スタッフさんから「あなたたちが一番おもしろくない」って言われたの。それから死ぬ程練習してなんとかだよね? くじ運もよくて。
藤本 決勝が決まって、1週間くらいはマジで練習が厳しくて...18時間くらい練習してましたね。
山田 18時間!? 言い過ぎ!(笑)
藤本 まぁ6時間くらいかな。
山田 そりゃそうだよ。NGKに立つなんてね、夢のようだし。みんなはどこだったの?
有馬 僕たちはNGK。
遊佐 僕たちから、ルミネtheよしもと(東京)になりましたね。
藤本 どっちもいいよね。
池田 高校球児でいう甲子園じゃないですか! そこが僕らの青春ですし、ルミネに立ったというのが、本当に今も誇りに思っています。
山田 感動するよね。NGKはマイクが下からせり上がってくるんだって。
一同 そうそう! すごかった!
有馬 それで、相方がびっくりしてネタを飛ばしたんですよ。
太田 そのままグタグタで終っちゃいました。
スタッフ 今年の決勝はNGKです。
全員 わぁ! すごい!(拍手)
太田 みなさん、注意して下さいよ! マイクが下から出てきますから!
池田 セットもすごいのを組んで下さっていて、嬉しかったですね。
山田 事前にVTRも撮ってもらうでしょ?
小川 そうそう、イメージビデオみたいなやつ。
山田 いろんな地区で撮るから、ネタがなくなってきて、すべり台から降りてきてピースとか? 川に飛び込んでみましょうとかあったでしょ?
小川 私は噴水で水をかけあうとかね。
遊佐 僕は実家が結婚式場なんで、チャペルで親の前でネタしましたね。
山田 前もって、注目されている子たちもいるんだよね。そういう子にはちょっと大きなカメラがついてまわるっていうね。
山田 小幡の高校時代はどうだったの?
小幡 僕の場合は、本当の甲子園を目指していたんで、『ハイスクールマンザイ』とかに意識なかったですね。野球1本で、お笑いは見るのが好きだったんですけど、まだ、『ハイスクールマンザイ』にかけようとは思ってなく、そのため体育系の大学にも行きましたね。
遊佐 どっちも青春ですよね。
小幡 でも、当時、テレビとかで『ハイスクールマンザイ』を見ると、輝いていた舞台に立っているので、いつかは出てみたいなって思っていましたね。
山田 松浦は?
松浦 私は、『高校生クイズ』(全国高等学校クイズ選手権)に出ましたよ(笑)。もし、高校時代に『ハイスクールマンザイ』とか『M-1甲子園』あったら絶対出ていましたね! とにかく目立ちたかった!
山田 やっぱ、当時から目立っていたんだ。その頃からお笑いやりたかったの?
松浦 そう!『ハイスクールマンザイ』はなかったから、それ以外で目立てるとこは全部出た!
全員 おお!
山田 いいよね。今は『ハイスクールマンザイ』があるから、人気がある子はもちろんだけど、人気ない子も目立てるからね。
有馬 そうなんですよ。僕ら、人気なかったんですけど、『M-1甲子園』に出た後、1年、2年の女の子たちからサイン下さいって!
遊佐 当時の写真あるけど、そんなキャーキャー言われる感じじゃないですけどね。
有馬 宮崎の田舎もんでしたけど、他の学校の子からも顔を指されたり、宮崎のラジオにも出させて頂いたり、ちょっとした芸能人感覚でしたね。本当に出たほうがいいですよ。
遊佐 僕も地元のよしもとライブにも呼んでもらいましたね。最後の『LIVE STAND』(2010年)にも出させてもらいました。
全員 えええ!
藤本 めっちゃいいじゃん!
池田 ハイマンバブル!
山田 私たちも、群馬の新聞やラジオに出たり、あと営業にも行ってましたね。平日は学校行って、土日は営業っていう。今より稼いでいた(笑)。
遊佐 特典いろいろありますからね。
太田 決勝に行ったら、NSCの入学金全員免除でしょ? 以前は優勝者だけだったのに、今は決勝進出すると入学金と授業料全額免除、決勝大会優勝は賞金50万円! よしもとタレントと舞台やテレビで共演して、そして沖縄旅行ご招待...。
全員 えええ!!! めちゃくちゃいい!
小川 あっ! TEAM BANANAさんの時は、ロサンゼルスだったんじゃないですか?
山田 そうそう! でも私たち学校をけっこう休みすぎていて、ロサンゼルス行ける休みが取れず、辞退するっていうね(笑)。でも、やっぱり出てよかったよね? なかなか出来ない経験だし、あと友達もできるからね。今でも同期が残ってて、テゴネハンバーグ、プリマ旦那とかね。皆さんにも、ぜひ出て頂きたいですね。というわけで、最後にひとことずつお願いします。
小川 部活とかとも両立できるし、楽しいので、ぜひお試しにエントリーしてみて下さい! 楽しいですよ。
遊佐 僕も当時、クラスで目立たなかったけど急にちやほやされます(笑)。頑張って下さい!
太田 いろいろ進路で迷っている人もいるかもしれませんが、出てみたら人生変わるかもしれませんよ(笑)。
池田 僕にとって、高校の頃の本当の青春です。これをやりたいという事を全部ぶつけて『ハイスクールマンザイ』に出ていたので、ひと夏の思い出を一生の思い出に変えるために、ぜひ出て下さい。
藤本 出る時は勇気がいるんだけど、出てみたらすごく楽しいので、ちょっと勇気をだして出てみて下さい!
山田 高校生の皆さん、出てみて下さい! 以上、『ハイスクールマンザイ』座談会でした。
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なお、『ハイスクールマンザイ2015~H-1甲子園~』のエントリー、日程、出場規定、賞品、さらに7月12日(日)に東京・ヨシモト∞ホールにて開催される『ハイスクールマンザイ2015 プレイベント』などの詳細は、公式サイト(http://www.highschool-manzai.com/)にてご確認ください。
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