1月19日(水)、京橋花月にておデブのおデブによるおデブのためのイベント『デブサミット~2011冬~』が行われました。出演は、シンクタンク・タンク、烏川耕一、中川家・礼二、へびいちご・島川、海原ともこ、ダイノジ・大地、ミサイルマン・西代、今別府直之、ガリガリガリクソン、ぢゃいこ、酒井藍、カバと爆ノ介・カバ、D-ハツラツ。そして、MCはティーアップ・長谷川。オープニングでは長谷川が最後にステージに登場したのですが、おデブ芸人たちからは「細い!」「スジカワホネオ!」などと言われていました。
この『デブサミット』は1995年にも一度、開かれており、何と16年ぶりの開催となった今回。16年前からおデブをキープし続けている芸人もいれば、新世代として新たな仲間入りした芸人もおりと、ますますパワーアップ! また、これだけの“おデブ芸人”が集まったことから、ぶたまん50個、菓子パンも50個など、京橋花月史上最大の差し入れ量となったそうです。
さて、今回は出演者が順にプレゼンをしていくという内容で展開。数々のおデブエピソードが飛び出しました。
まず西代が、「僕らの中では常識でも、普通の人からすると分からないことはたくさんあると思うから」と、「デブあるある」をプレゼン。「デブは常にお腹が空いていると思われがちだが、そうではない。食べ物を見るとお腹が減るのである」という西代のあるあるに、全員賛同。タンク曰く「そこに山があるから登るように、そこにプリンがあるから食べるだけ」という至ってシンプルな行動なんだそう。ほかに「大食いに思われがちだがそうではない。自分のペースで24時間、食べていたいだけ」(礼二)というあるあるも飛び出しました。また、烏川の「デブはかがむときに息を止める」というあるあるにも、全員から「わかるー」との声が上がっていました。
そしてあるあるはやがて便器に。みなさん、お手洗いの時に非常に苦労が多いそうで。ガリガリガリクソンからは「和式トイレに行くくらいなら漏らした方がマシ」。礼二からは「和式トイレはロデオのようになる」。「トイレットペーパーがお尻のお肉に挟まってしまう」とは西代。ちなみにその現象をともこは「シリガミ様」と呼んでいるそう。と、ここまで置いてけぼりをくらっていた長谷川も参入。「ガリはガリで便座にはまることがある!」とのことでしたが、おデブのみなさんからすると「ないわ~」でした。
続いて礼二のプレゼン、「デブの失敗」に。りんごダイエットが痩せると聞いた礼二は、毎日りんごを食べたのですが、食べ過ぎて逆に太ったそう。タンクも同じく、バナナダイエットのはずがバナナの食べ過ぎにより体重が増加したとのこと。また、酒井の失敗は、「おならを我慢したはずが、空気が前に移動して前からブー!っと音が出たこと」。これに関してはみな、「そんな現象ないわ」と言っていました。そしてタンクは「便座を割る」。これは一同、共感。今別府は「古いタイプのMRIに入れなかったことがある」。ここから病院ネタが続出、タンクは「エコーで診るとき、脂肪が邪魔をするので、版画みたいにぐりぐり押される」。ガリクソンも「点滴の注射が腕に刺さらないので手に打たれる」。ガリクソンはずっと、点滴とは手にするもので、こんなに痛いものなのかと思っていたそうです。
そしてお次のプレゼンは烏川。「デブの境界線を決めよう」。すると長谷川が、「その前に、みんなはデブなの? ブタなの?」とその呼称についての疑問を口にしたのですが、「デブじゃ~~~!!」と猛反発を食らっていました。そしてここでは、何をもってしてデブとするのかやはり難しく、境界線は決まりませんでした。
次に大地が「デブの魅力」をプレゼン。「やさしいとか、おっとりしてるとか言われますけど、それだけじゃありません! 動けるデブもいるんです!」と声を大にして、2年連続世界1位を獲得したエアギターを披露! さすが、世界1位だけあり、俊敏かつキレのいいギタープレイが披露されました。ほか、D-ハツラツも姉妹で活躍する女性シンガーのモノマネを、ぢゃいこと酒井藍もダンスを披露。とりあえずこのプレゼンでは、動けるおデブちゃんはみな、「大地一門」ということに相成りました。
と、ここで飲み物休憩が入ったのですが、ステージに出てきたものはカレー。出演者はもちろんみな、飲み込んだのですが、長谷川ただ一人、その姿に絶句していました。
最後のプレゼンはともこより「デブのオシャレ」。「細い人はTシャツ、Gパンでオシャレに見えるが、デブのTシャツ1枚はヤバい。なんか羽織ったりして頑張らないといけない割には、大きいサイズを扱うお店も少ない。オシャレしたくてもサイズを見つけるのが大変!」と窮状を訴えました。が、しかし、ともこがここで一番言いたかったのは、島川のこと。ともこ曰く島川は、「いいもの着てるのに出来上がりがめっちゃダサい」とのことで、舞台で突如、「島川サミット」がスタート。島川のどこがダサいのか、全員で検証し、議論したのですが、明確な答えは出ず、「とりあえずダサい」に留まりました。
そしてサミットは最終テーマ「2011年 デブの近未来」へ。次回、『デブサミット』が行われるとしたら、何をしたいか話し合いました。タンクは「デブのファッションショー、デブコレをしたい」。D-ハツラツは「アイドルユニット組みたい」。ほかに、「おデブ新喜劇」といった案も飛び出し、「歌って踊って芝居する、ギネスに乗るくらいの世界最重量の劇団を目指そう!」と一つの道筋を見出してサミットを終えました。
エンディングでは、おデブ芸人の前途を祝して鏡割りが行われ、振る舞い酒ならぬ振る舞いカルピスがお客さんに配られ、大盛況のうちに幕を閉じたのでした。次回は春ごろを予定しているそうで、今回の『デブサミット』がどのように活かされているか、楽しみにお待ちください!