8月30日(金)、東京・赤坂BLITZにて『キングオブコント2013 ファイナリスト8組発表記者会見』が行われました。
プロ・アマ、芸歴問わず、所属事務所の垣根を越えて“コントがいちばん面白い芸人”を決定するコント頂上決戦『キングオブコント2013』。昨年の第5回は、バイきんぐが初のファイナル進出にて初の栄冠を手にしました。
第6回目となる今年は、2988組がノミネート。勝ち残った70組によって、29日(木)、30日(金)、同会場にて準決勝が行われました。
全組のコント披露の終了後、セミファイナリストは再び会場に集結。あべこうじと江藤愛TBSアナウンサーが司会を務めるなか、坂本義幸プロデューサーより8組がついに発表されました。
コンビ名を呼ばれたのは、うしろシティ、ジグザグジギー、さらば青春の光、天竺鼠、アルコ&ピース、鬼ヶ島、かもめんたる、TKO(以下、敬称略)。
フリーで活動中のさらば青春の光・森田は「いろいろあったんで、本当にうれしいです。ほんまにいろいろあったんで!」と力説。それに同調するように、「いろいろあった」と息を吐いたのは、鬼ヶ島・和田とおおかわら。和田が「負けません! 絶対勝ちます!」と拳を握ると、客席後方に座っていたよしもと勢から大きな声援が挙がりました。
2年連続で決勝進出となった、かもめんたる。昨年同様、ガッツポーズで泣き崩れる振りをする岩崎。も、立ち上がって「昨年の自分の喜び方に捕われてしまった」と冷静に語ります。さらに、大事のように「1年間、応援してくれてた奥さんが盲腸で入院しちゃって……」と語るも、あべに「盲腸くらいで何言ってんだ!」とツッコまれていました。
天竺鼠はいつもと変わらず、飄々とした様子。「いやぁ、まだピンと来てないですね」と言ったかと思えば、即座に「いま、ピンと来ました!」と言い直す川原。「意気込みはあります!」とだけ言って内容は一切語らないなど、相変わらずのやりたい放題です。
8組の発表後、すみやかに会場を去らなければいけないセミファイナリストたち。今年も最後に、ザブングル・加藤さんによる恒例の「悔しいです!」が披露。みなさん、悔しさを顔ににじませながら、会場をあとにしました。
その後、改めて8組のファイナリストによる記者会見を開催。今回よりスポンサーとなった「タウンワーク」のイメージカラーである黄色の大会ロゴ入りTシャツを着たファイナリストが集結しました(注:アルコ&ピースはほかの仕事のため、2人に代わってマネージャーさんが出席)。
あべより、公約と優勝賞金の使い道を訊かれた面々。
うしろシティ・金子は「松竹の劇場の廊下にエアコンがないので、エアコンを取り付けます」と宣言。阿諏訪も「配管すら整ってないので、かなりお金がかかるらしいんです。でも、やってやろうと思っています」と語ります。
「肉体改造をしたい。1千万円は相方と分けたのち、1日で使い切りたい」と語ったのは、ジグザグジギー・宮澤。「なんのために!」とツッコミながらも、「禿げてきたんで、優勝賞金で植毛して人気者になりたい」と相方・池田。2人ともマイペースです。
さらば青春の光・森田は「1千万円で、事務所を設立します」とコメント。いまはマネージメントも2人で行っているそうで、相方・東口も「マネージャーすらいないんで、雇えるようになれたらいいですね」と補足しました。
天竺鼠・川原は優勝を前提に、できなかったときの公約を。「負けたら、餅しか食べないです」という発言に、あべが優しく「餅を食べて、粘り強い自分になりたいとか?」と語りかけるも、「違う! 違う!」と投げやりに否定。その後も自由に振る舞う川原に、あべは「いろいろやるってことでよろしいですか?」と強引にまとめました。
2011年に初めてファイナルへ進んだ際、「優勝して、いつもお世話になっているファンの方へ日頃の感謝を込めて、祝勝会を開きたい」と語っていた鬼ヶ島。おおかわらは、「でも、結局、優勝できなくって。自腹で(ライブに)来ていただいたので、今回こそ還元したい」と決意します。一方、アイアム野田は「家賃を50万円、滞納してるので払いたい」と激白。「大家のおばあちゃんが優しくて。“(お金が払えないと電話すると)ちゃんと電話してくれるだけ有り難い”って言ってくれるんですけど、甘えずに返したい」と語り、「当たり前だよ!」とあべにツッコまれていました。
かもめんたる・岩崎は「みんなが発言してるときに、なんで考えとかなかったんだろうって思ってます」と告白。昨年も言ったボケを披露し、微妙な空気を生み出していましたが、最後には「優勝賞金で、お世話になっている人を旅行に連れて行きたい」と真面目に語りました。
TKO・木下は、「事務所の後輩のうしろシティが、劇場にクーラーを付けるなら、我々はWi-Fiを設置したい」とコメント。「意外と安くできますよ?」と指摘され、「料金はずっと払い続けますから……。もしくは、1千万を取ったあかつきには、倍返しだ!」と自身も出演中の人気ドラマ『半沢直樹』の主人公のセリフを堂々と。「この2日間、コントで出てくるかなと思ったけど、誰も言わなかった言葉を使った!」とあべに驚愕され、顔を赤らめました。
なお、アルコ&ピースの公約と優勝賞金の使い道は、マネージャーさん曰く「平子のTwitterで発表します!」とのことです。
記者から「決勝をどのように迎えたい」と訊かれた面々。「TKOさんは事務所が用意したリムジンに乗って、会場入りしたそうですけど、昨年ファイナルまで行った僕らはしてもらえなかった。今年は何かしら用意してもらえるのか確認したい」とは、うしろシティ・阿諏訪。「最悪、一緒に行こうや」とTKO・木本が提案するも、「……別がいいですね」と静かに断ります。
「清き心で本番に臨みたいので、寝る時にヘソに盛り塩して寝ようと思う」と語った川原。戸惑う周囲をよそに、「清き心だけを覚えてもらえば」と瀬下。相方の扱いには慣れたものです。
最後に「コントの特徴を手短に教えてほしい」との要望も。
うしろシティ・金子は「コントには出ていない阿諏訪のイタさ。徐々にコントでも出していきたい」と断言。「相方の渋さ。こんなにサラリーマンっぽい芸人はいない」とは、ジグザグザギー・池田。さらば青春の光・森田は「僕を観てほしい! 僕が吠えて困ってなんやかんやする」と我の強さを出します。さらに、鬼ヶ島・アイアム野田も「僕を観て! 僕の生き様がコントに反映されてます。魂で叫んでます!」とアピールしました。
この質問にも飄々と答えた川原。「振りが効いてて、オチがしっかりしているコントです」と真顔で語るも、「どこに振りが効いてたよ? あなたたちは、どれだけふざけるか、でしょ?」とあべ。「いやいや、最初に目を離したら、何をしてるのかわからなくなるコント。最初から最後まで、目を見開いて観てください」と語り、「そんなコント、ダメだろ!」とさらに指摘されていました。
『キングオブコント2013』は、9月23日(月・祝)19時から22時54分まで、TBS系列にて放送。なお、ネタ順のロドーイングの様子は、9月7日(土)放送の『王様のブランチ』内で発表されます。
“キングオブコント”の称号を手に入れるのは、誰なのか? ぜひとも決勝戦をご覧ください!
●キングオブコント2013
http://www.king-of-conte.com/
【天竺鼠】