9月16日(月・祝)、どりあんずが新たに立ち上げた定期ライブ『どりあんずのZAIMAN STYLE』が新宿バイタスにて行われました(次回は10月14日)。
どりあんず・平井俊輔による影マイクでのDJ風の紹介を受け、ステージに登場したのは、その平井と堤太輝のコンビ・どりあんずの2人。
満席となった客席を見渡した堤は、「台風の中に来ていただいて、よかったよかった」と安堵の表情を浮かべます。
それもそのはず。この日の午前中に台風が東京を直撃し、その影響で各劇場での公演が中止、どりあんずにとっては、この新宿バイタスで予定していた、13時からの『どりあんずのカマセ!!!』、17時からの『DORIAN'Sトーク vol.7~パーティ野郎の2人きりのBIG SHOW!!』の2公演が中止となっていたのです。
今回の『どりあんずのZAIMAN STYLE』も開催が危ぶまれましたが、無事開催できて、しかも満席という状況にうれしさを隠しきれず、ついには「みなさん、ルミネtheよしもとのエハラマサヒロの単独には行かず、こっちきてくれた(笑)」(平井)とまで口走るのでした。
また、どりあんず、特に平井が日頃からお世話になっているという小川菜摘から贈られた花の話題となり、「いくら請求されるか…」という言葉とは裏腹に、満面の笑みを見せる平井。
この日は、サカイスト、ブロードキャストの2組をゲストに迎えましたが、「スペシャルゲストをなかなか出さない。どりあんずのライブだから、フランス料理屋来て、イタリア料理食べたいと思っても出てこないですよ」ともったいぶる平井に対し、「どりあんずがフランス料理って(笑)、そんないいもんじゃないですよ。ラーメン二郎みたいなもんで」とツッコむ堤。
続けて平井が「脂マシマシ?」と訊けば、堤は「そうよ(笑)。受け付ける人は受け付けるけど、胃がもたれるから、俺ら。俺しか笑ってない時あるから」と言い、平井も「あるある(笑)」と同調します。
ここから本編へと切り替えるべく、平井が「I Say ZAIMAN, You Say STYLE!」とコールアンドレスポンスを客席に要求。
堤が「豊満感が強いよ(笑)」と、平井が参加している音楽ユニット“豊満乃風”の名を出して嘆きますが、どうにか観客も「STYLE!」と付き合ってくれて、開演です。
「名古屋が生んだ異端児」「房野と飲み会好き太郎のコンビ」といった煽り映像&平井の影マイクがあり、ブロードキャストが登場します。
2人は急いで出てきた様子で、「びっくりしたあ」(房野)、「一発目、どりあんずさんからだったんですよ、漫才」(吉村)と、どりあんずが冒頭、漫才の予定だったが、急遽フリートークに変わったため、慌てて準備したことを暴露。
また、吉村を“飲み会好き太郎”と紹介されたことにも言及しましたが、漫才に入ると、「パンツが見えてる女子へさりげなく教える方法」や童話をモチーフにしたネタをキッチリやり遂げました。
続いて登場したのは、サカイスト。
兄・デンペーの決め台詞「オシャレが止まらねー!」から入り、弟・まさよしが「見事に時は止まりました」と冷静にツッコミ、ここからデンペーへのダメ出しをネタにした漫才へと突入。
ちなみに2人がここ新宿バイタスのステージに立つのは、2008年の単独ライブ以来とのことです。
続いては、いよいよどりあんずの出番ですが、平井はオープニングから衣装チェンジをして驚かせます。その後、「俺の主食、ピザ」のセリフをきっかけに、デリバリーピザを届けに来た店員・平井と、その客・堤との漫才コントへ移行。
「よくわからん、そのボケは」(堤)、「ネタ合わせの時に言ってください」(平井)といったアドリブから、堤だけ笑っている状況に陥るも、最後までやり遂げました。
続いて、どりあんず、サカイスト、ブロードキャストの3組6人がステージに立ち、トークコーナーへ。
房野が「最初のフランス料理屋の例え、クソですよ」と平井の例えベタを指摘して口火を切ると、話題は3組の関係性について。
記念すべき『どりあんずのZAIMAN STYLE』の第1回目ですが、「心許したメンバーとまず1回目やりたいと思って」(平井)と、2組をゲストに呼んだ理由を明かします。
タイトル通り、漫才にこだわるライブなので、やはりサカイストが『THE MANZAI 2013』認定漫才師に選ばれた話となり、祝福の拍手が起きますが、「そう言われるのはありがたいけど、ハンパないプレッシャーがあるんです」と冷静な口調のまさよし。
また、改めて漫才の難しさを知ったまさよしは、「いかに『THE MANZAI』に向いた漫才をしてるかって、本人たちはわからないじゃないですか。サカイストのやり方がそのひとつであって、そして正解かどうかもまだ決勝に行ってないし、わからない」と語り、周囲を唸らせます。
そんななか、まさよしによると、デンペーは、認定バッジをネックレスにする予定だそうで、他の4人は「ダサい!」の大合唱でした。
ここからは、各コンビが芸風や衣装、出囃子の変遷について振り返り、デンペーも衣装に迷走期があったと吐露。
すると、平井は「今が迷い期」だそうで、今日の衣装は『爆笑 大日本アカン警察』の前説を担当していた際、親しくなった東京衣装さんに格安で作ってもらったとか。
堤曰く、「東京衣装さんとの距離感がすごいのよ。いつの間にか、“イエイ!イエイ!”」とボディタッチしながら挨拶しているそうな。
その社交性の高さから、「小川菜摘さんから花が届くってどういうこと?」とまさよしが切り出すも、平井によると、そのまさよしは、その花に向かって「お早うございます」と挨拶したそうです。
そうした交流を深めるなか、堤は「ツイッターでも、菜摘さんがリツイートするから緊張するのよ(笑)」といったうれしい悩みもあるとか。
再び、『THE MANZAI』の2回戦の話題になると、「マキシマムパーパーサムのズルむけの方に“どうやった?”って聞いたら、“うん、まあまあまあ”って(笑)」(堤)、「流れ星のちゅうえいさんがいてくれるだけでホッとする」(房野)といったよしもと以外の芸人の名前も混じえて、盛り上がりを見せます。
そんな中、どりあんずより出番が前のどきどきキャンプが爆笑を取っており、平井はその様子を「ワッシャーン! ワッシャーン! とウケるんや」「シャシャシャシャーン!」と妙な擬音で表現し、「米、投げてるの?(笑)」といった総ツッコミを受け、爆笑!
その後も「ワッシャーン!」「シャシャシャシャーン!」は、吉村らがことあるごとに使い、その度「俺のワッシャーや!」とつツッコミまくる堤でした。
その後、話題はデンペーに集中し、デンペー曰く、常に若手でいようとしているため、36歳という年齢や芸歴16年に見えないよう、上達しないようにしており、「見ちゃうとマネしちゃうから」という理由から他人の芸も見ないようしているそうです。
そんなデンペーですが、SMAPだけは見習っているそうで、ここからSMAPメンバーと今日の出演者とを当てはめることになり、大もめとなりますが、最後はまさよしを除く5人で、なぜか「We are SMAP!」という掛け声&ポージングを決めました。
ライブも終盤に差し掛かると、「定番でボケましょう」なる企画コーナーがスタートし、前説を担当したカズマ・スパーキンが再び登場。
得意のジャイアンのものまねをしていると、平井のフリで「もしもジャイアンが『ヘビーローテション』を歌ったら」といった完成度のネタも披露します。
「つかみのボケを重ねていく」という主旨のコーナーですが、最後は『8時だョ!全員集合』のエンディング曲『いい湯だな』のセリフ部分を替えて、堤以外の5人が順番に言うことに。
まさよし「歯を磨けよ」、房野「宿題しろよ」、吉村「風呂入れよ」、デンペー「オシャレ磨けよ」とつなぐと、大オチ担当の平井は「確定申告しろよ」と言い放つも、すべり気味でひんしゅくを買います。
そんな平井に代わり、堤が5人目に押し出されますが、「よく来てくれたよー、みんなありがとう!」と唐突な感謝の言葉を口にし、「そこ、ワッシャーン!だろ!」「もう中学生のみたい」などと総ツッコミをくらい、「頭が真っ白(笑)」などと言い訳をする堤でした。
最後に平井は、今回のライブについて、「最高でした。イメージ通りでしたけど、最後だけ、イメージとは違いました(笑)」と感想を語り、約1時間40分のライブは終演を迎えました。
次回の『どりあんずのZAIMAN STYLE』は、10月14日(月・祝)、ゲストに囲碁将棋、ロシアンモンキーを迎えて開催。
同日の他2公演も合わせた概要は、以下の通りです。
『どりあんずのカマセ!!!』
出演:どりあんず、若手芸人多数
14時30開演
前売り1000円
※チケット手売り、Twitter置きチケットのみ。
『どりあんずのZAIMAN STYLE』
出演:どりあんず、ロシアンモンキー、囲碁将棋
17時30分開演
前売り1200円 Pコード432-297
『DORIAN'Sトーク vol.8~パーティ野郎の2人きりのBIG SHOW!!』
出演:どりあんず
20時開演
前売り1000円 当日1200円 Pコード432-297
なお、3公演とも、どりあんずのツイッター(堤https://twitter.com/DORIANS223、平井https://twitter.com/bobuhiraiでも、置きチケットを受け付けております。
どりあんずの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/477/
サカイストの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/453/
ブロードキャストの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/492/
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