10月14日(月・祝)、ウーマンラッシュアワー全国ツアー2013『DEEP KISS』が東京・ルミネtheよしもとで行われ、7月6日の札幌公演を皮切りに全国8ヶ所を巡ったツアーが、この日でファイナルを迎えました。
開演時間とともに、満席となった客席からの拍手と歓声を浴びながら、ステージに登場したウーマンラッシュアワーの2人。
遅れ気味で着席する観客をいじった後、村本大輔がツアー8ヶ所、全部足を運んだ人を訊ねると、数人が挙手をし、どよめきが起きます。
それを受けて、村本が中川パラダイスに「お前の嫁なんて、1 ヶ所も来てない!」とツッコミ爆笑!
中川の奥さんは、育児もあって、この日も来てないとのこと。
単独ライブならではの新ネタを見せたいと意気込む村本ですが、「バイト先にバイトリーダーっているんでけど」と、彼らの代表的なネタを口にし、拍手を浴びます。
話題は、村本がファンをナンパする話題となり、「ミニスカートの白髪っておかしいでしょ? マカロンの煮物みたいな」と、とあるファンに対して話すと、中川が「いい例えですね」と素で感心して笑いを誘います。
村本は「今日のお客さんは違いますよ」とフォローしつつ、最近の嫌われ具合について「国家レベル」と表現し、さらには同期について、「キングコングの西野にNON STYLEの井上に平成ノブシコブシの吉村に僕に南海キャンディーズ山里ですよ。嫌われ者のロイヤルストレートフラッシュですよ!」と早口で言い切ります。
ここから、村本が“龍宮寺海彦(りゅうぐうじうみひこ)”なる架空のアイドルになりきり、ファンレターを送ってくれた女性ファンに電話をかけたり、さらには龍宮寺海彦のファンクラブ入会を志願するという設定の漫才コントが続きます。
中川が何度か名前を言い間違えるなどのミスをしますが、どうにかやり遂げ、「お前、漫才の中でひと皮むけたな」と村本が労えば、中川も「こうやって人って、成長していくんですね」と女性ファンに扮したままで答えるなど、そうした掛け合いで笑いが絶えません。
このように、フリートークと漫才とを行き来しつつ、その境界線が曖昧なトークが30分ほど展開されますが、最後に村本が「今日、お前、ピンネタしろよ」と命令して、中川が戸惑いながら暗転。
続いては、ゲストコーナーとして、ウーマンラッシュアワー同様、『THE MANZAI 2013』の認定漫才師に選出されている2組が漫才を披露します。
1組目は、マセキ芸能社所属の三四郎。お互いのルックスをけなし合い、相田周二さんに対し「城みちるをダビングしたような顔しやがって」と小宮浩信さんが往年のアイドルの名前を挙げ、特定の年齢層から笑いを誘う一幕も。
また相田さんは、前歯を無くすと同時に足を骨折した小宮さんのダメエピソードを披露。
「あたりまえのこと言って、体操するよ」「事務所違ったらパクってもいいんだよ」といった小宮さんのこの日限りの(?)発言もわかせていました。
2組目は、松竹芸能所属のオジンオズボーン。
「鋭角」「田中えいかく」「田中角栄」と、お馴染みの数珠つなぎのダジャレから入った篠宮暁さんは、「どうも、手応えよしおです」と挨拶。
それに対して、高松新一さんが、ツッコミと無視をほどよくミックスさせながら、ダイエットをテーマに漫才を展開し、終盤は2人の動きと言葉がシンクロして爆笑の連続でした。
続いて、先ほどの約束(?)通り、中川パラダイスがひとりでステージに現れ、漫談を披露。
「相方・村本は、実はいい人」といった主旨ながら、後輩におごった金額を1円単位で覚えているのは「記憶力がいいから」、ツイッターで絡まれるといちいち返信するのは、絡んでくる人を「下に見ないで、平等に見ているから」といった褒め殺しとも言える内容です。
最後に、村本が「マリア様みたいなポーズ」で居眠りしていたという逸話を持ち出し、「あー、スッキリした」と言い残してステージを去りました。
続いて、本日2度目のウーマンラッシュアワーのステージが始まり、開口一番、「この後に、誰が笑う?」「俺の好感度にとどめを刺すために来たのか」と中川の漫談を攻め立てる村本。
ナルシストキャラが全開となった村本は、ネタに入っても中川への攻撃の手は休めず、自分がネタを作り、自分が早口で漫才しても「ギャラ一緒」と愚痴をこぼします。さらには「俺のゲスのおかげで子供が育ってる」と、中川パラダイス家の家計を支えているのも村本だという持論を展開。
また、髪を伸ばすも、前髪がくせっ毛でハート型になり「セーラームーン」と呼ばれていた……といった若かりし頃の中川の恥ずかしい逸話も持ち出します。
一方で、「オジンオズボーンの時は、ファン取られるかと思った。“ファン取るぞう”かと思った」といったアドリブも織り交ぜ、爆笑のまま終了。
エンディングでは、三四郎、オジンオズボーンもステージに集まり、篠宮さんは第一声「どうも、ファン取るぞうです」とキメ顔。
一方中川は、相田さんと飲みに行ったことがあり、それから動画サイトで三四郎をチェックしたそうで、「散髪屋のネタ、いいよね」とやたら褒めます。
しかし相田さん曰く、「全然気に入ってないネタを、ずっとあのネタいいよね」と褒められ、複雑な表情。
また、今回、三四郎にゲストとしてオファーしたのは、『THE MANZAI 2013』の認定漫才師のなかで、「三四郎が今、一番面白いって芸人の間で噂になってる」(村本)といった理由があるとか。
そんな村本に対し、三四郎・小宮さんは「こんな猟奇的な目をしてる人、いるんだ」って思ったらしく、この日も、三四郎が出演した『ゴッドタン』(テレビ東京系)の話題を持ちだされ、「おいお前、新世代のクズ芸人って言われてるらしいな」と言いがかりをされたと暴露。
村本曰く、「クズの枠は決まってますから」とのことです。
そんな自他ともに認めるクズ芸人の村本ですが、篠宮さんが『サンデージャポン』(TBS系)の話題をすると、「俺の手、震えてなかった?」と聞いてきたとか。
『サンジャポ』のスタジオは今でも緊張するという村本は、「“緊張しなくていいよ”と言う細野敦弁護士の手も震えてた」と、細野弁護士も巻き添えにして笑いを取ります。
最後は「『THE MANZAI』、がんばって、みんなで決勝いきましょう」と村本が互いの健闘を誓い、2組を送り出します。
ちなみにオジンオズボーンはこの直後、ヨシモト∞ホールで開催された『レイザーラモンはザ・漫才 うけ太・わろ太に改名や!~これで漫才に本気だとわかってもらえるでしょうか~』へと向かい、同ライブに“漫才 する彦やる蔵”として出演しました。
ステージに残ったウーマンラッシュアワーは、11月17日(日)によしもと浅草花月で開催される『ウーマンラッシュアワー村本のゲスのゲスによるゲスのためのライブ』の告知し、「ファンの話からミッキーの話まで」「チケット買ってくれた人には、ハグをします。個人差ありますけど(笑)」と村本がPR。
ラストに村本から振られた中川は「最後に僕のギャグで締めたいと思います」と言うと、「♪パーンパーンパパーンパーン」と、表彰式の定番曲『見よ勇者は帰りぬ』を擬音で歌い、人差し指で自分のコメカミを指し「パーン!」と銃声を轟かせたところで、終演を迎えました。
●『ウーマンラッシュアワー村本のゲスのゲスによるゲスのためのライブ~大工は屋根裏にカンナ、女はお風呂場にメイク落としSP~』
会場:よしもと浅草花月
日時:11月17日(日)/開場16:15、開演16:30
前売:2000円/当日2500円
詳細は、浅草花月の公式サイト(http://www.yoshimoto.co.jp/asakusa/)などでご確認ください。
ウーマンラッシュアワーの動画はこちら ⇒ http://ynn.jp/u/996/
【ウーマンラッシュアワー】