5upよしもと卒業公演 ミルクボーイ単独ライブ「ちゃんボーイミルク」
2月13日(木)、ミルクボーイの単独ライブ「ちゃんボーイミルク」が、5upよしもとにて行われました。21時半という遅めの開演時間でしたが、多くのお客さんが詰めかけ、ふたりの記念すべき卒業ライブを見守ります。
まずは三八マイクを前に、漫才からスタート! ステージに登場したふたりは、にぎわう客席に驚きを隠せない様子です。ネタのテーマは「デブとマッチョ」。ボディビルダーとして日々、筋肉増強に余念がないマッチョ代表・駒場と、色白&豊満ボディのデブ代表・内海が、それぞれの主張を展開していきます。さっそく自己紹介がてら、駒場が肉体美を披露することに。ところが内海も負けじと大きなお腹を惜しげもなくさらし、客席は爆笑に包まれます。
最初のうちは「これからは僕もマッチョになろうと思う」と野望を語る内海でしたが、駒場は「簡単になれると思うな!」と檄を。気づけばふたりの会話は「デブ×マッチョ」の仁義なき戦いの様相を呈していき…果たして勝ったのはどっち!?
続いては「いろんな人に意見をもらおう」と題したコーナーへ。いよいよ5upよしもとを卒業するふたりが、「これからどうすべきか」さまざまな人から意見をもらおうというもので、テーブルの上には封筒に入った手紙がズラリ。お笑い界からはミサイルマン・西代、女と男・市川らの名前があったほか、ボディビルダー、パチンコ店店長など、実に多彩なジャンルの方々がミルクボーイの将来についてアドバイスをくれました。試しにテレビ局スタッフの方からの手紙を開けてみると、そこには「芸人には何か秀でたものが必要」との言葉が。想像以上にガチな意見が書かれていることに衝撃を受け、ふたりは早くも及び腰に…。
そこで、駒場はマッチョに新しいものをプラスして、オリジナリティを打ち出すことを宣言。キレイ好きで掃除が得意なことから、掃除とエクササイズを合わせた「掃除ササイズ」という新たなウリを考案中だと明かしました。しかし、ぞうきん掛けをしながら腹筋を鍛えるなど、ステージでいくつかの「掃除ササイズ」を実演したものの、まだかなり改良の余地があるよう。ひとまず今後に期待、となりました。
一方の内海は「早食いが得意。15秒で牛丼が食べられる」と胸を張りますが、駒場は「一回も食べられたことないやん!」と即却下。自称「ちょびヒゲが世界一似合う顔」についても、実際につけヒゲを装着したものの客席の反応は今ひとつと、将来に不安が募り始めます。
西代からの手紙には、状況に応じた「頼るべき吉本社員」の名前が。これに駒場は「さすが何の賞も取らずあの位置まで上り詰めた人」と、褒めているのかけなしているのかわからないひと言。と、ここでなんと西代&市川がステージに乱入するというサプライズが! 後輩の卒業公演ということで、舞台袖からハラハラしつつ見守っていたというふたり。しかし、駒場のまさかの暴言に驚き、思わず姿を現してしまったようです。
市川は、自分のアドバイスも聞くよう要求。曰く「資格を取るべし!」。ファイナンシャル・プランナーをはじめ数々の資格保有者として知られる市川ならではの助言ですが、ふたりが持っているのは唯一、内海の「けん玉二段」だけ。しかも、その資格は小学校の頃、日本けん玉協会会員だった担任の先生の前で技をやって見せ、口頭で合格を告げられただけのものだそうで、「本当に有段者なのか?」との疑惑が噴出しました。
そんな状況を打破すべく、またまたスペシャルゲストの登場です。先ほどのエピソードにも登場した、内海にけん玉を伝授したかつての担任の先生が、わざわざ姫路から駆けつけてくださいました! 現在は日本けん玉協会姫路支部長を務めておられるそうで、この日は特別に内海の初段段位試験を行ってださることに。さあ、ミルクボーイの今後を占う(?)内海のけん玉チャレンジに突入です。
用意されたボードには、初段取得に必要な10の技と成功ノルマが。これをそれぞれ10回のうちに成功させなければなりません。けん玉知識がないお客さんや西代、市川、駒場でも、かなり難しいことはわかります。しかも、たくさんの人に見守られるステージ上での試験とあり、緊張度MAXとなるのは間違いなし。内海は「けん玉初段」を名乗れるようになるのでしょうか?
1つ目の世界一周、2つ目の灯台、3つ目のけん先すべり、4つ目の地球回しまでは、少し失敗もありましたが難なくクリア! ここで上着を脱いで気合を入れ直す内海に、西代からは「何で最初から脱がへんねん! そういうとこが腹立つ!」とダメ出しも。とはいえ次々と技をクリアしていく姿に、思わず「アカン! ヤバい! ソチ五輪より楽しい!」(西代)と大興奮の応援団3人でした。
6つ目のうらふりけんに続き、7つ目の宇宙一周は、難易度がアップしているにもかかわらず1回で成功。これには客席も大いに沸きます。しかし、8つ目のうぐいす、9つ目のつるしとめけんと終盤にさしかかり、内海の体力はそろそろ限界に…。膝や腰のだるさを訴えますが、当然ながら試験は待ったなし! 最後のはねけんも苦しみながら成功させると、応援団も客席も大喜び、歓声と拍手が沸き起こりました。ところが、まだ終わりではなく、ここまでの技に加え「もしかめ」(♪もしもし亀よ〜の歌に合わせ大皿・中皿に交互に乗せる技)200回クリアも必要になることが発覚。内海はふらふらの状態で、途中から「自分が何やってるかわからへん!」と叫ぶなど、「ついに命運尽きたか…」と不安に包まれる瞬間もありましたが、これも無事にやり終えついに初段合格! 先生から証書を受け取り、内海は晴れて「けん玉初段」芸人へとステップアップしたのでした。
卒業公演ながら、後半はけん玉チャレンジという異色のライブとなった「ちゃんボーイミルク」。しかし、新たな“武器”をしかとつかんだふたりは、晴れやかな笑顔で「またこれからも応援してください!」と呼びかけていました。
ミルクボーイの動画はこちら⇒http://ynn.jp/u/989/
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