京都国際映画祭でも話題沸騰! 映画「マンガ肉と僕」トークショーを京セラドーム大阪で開催!!
昨年、大盛況のうちに幕を閉じた第二回京都国際映画祭でも上映され、評判を呼んだ「マンガ肉と僕」。この作品は、新潮社主催「女による女のためのR-18文学賞」第12回大賞受賞作を原作にし、本作が監督デビュー作でもある杉野希妃さん自らが出演していることでも話題になりました。この注目作が2/13(土)より、いよいよ全国で順次公開されます。それに先駆け、1/6(水)に京セラドーム大阪にて、トークショーが行われました。
当日は、1/2(土)から京セラドーム大阪で行われていた「スーパープレミアム肉フェス」の最終日。平日にも関わらず、会場にはたくさんの人が来場していました。ステージに登壇したのは、杉野希妃監督と主演の三浦貴大さん、そして今作に出演している長原成樹の3人です。
この作品は、男に嫌われるために肉を食いまくって太っている女、杉野監督演じるサトミに、三浦さん演じるワタベが寄生され、奴隷のように扱われていきます。さらにサトミのほかにも二人の女性と出会うワタベが、それぞれの生き様や葛藤、やりとりなどを通じて成長していく8年間を描いた青春映画です。
まずは「(監督が)太っていく特殊メイクがすごい! 相撲取りみたいだった」と成樹。杉野監督は「毎回(特殊メイクに)3時間半くらいかかっていたんです」と明かします。監督は撮影当時、睡眠時間2時間くらいでがんばっていたんだとか。「自分で演技をして、監督をするっていうのがすごく大変だった」と振り返りました。自分でも出演しようと思った理由としては、原作を読んだときからこの役に愛着があった、自分も似たところがあるのでやりたいと思ったとのこと。
三浦さんは、脚本を初めて読んだ際「自転車を漕いでいるワタベの細い足」と書いてあったことで、体重を落とすことから始めたと話します。水泳などをやっていたこともあって、足が太かったと三浦さん。結局7、8kg減量したんだとか。監督も「現場でも食べてなかった!」と撮影中を振り返ります。成樹の「役作りのことを両親に相談した?」との問いに「してません」と答えますが、監督と成樹の二人から一斉に「もったいない!」とツッコまれていました。
この作品は2年前の秋に撮影したとのこと。やっと公開されるということで「うれしい!」と監督も喜びひとしおの様子。「初監督作品ですし、今まで何作か作っているんですけど、この作品が一番等身大の自分自身が出ていると思います」と話します。成樹については「すばらしかったです。アドリブがボンボン出てきて、そうとう盛り上げていただきました」と感謝していました。
映画で印象に残ったシーンとして、三浦さんは杉野監督が太った姿の特殊メイクを挙げ、「(普段との)落差がすごい。食生活には気をつけないとダメだと思った」と明かします。監督は出町柳駅で撮影したシーンを振り返り、「役者さんにここまで役に入り込んでいただけて、監督としてうれしかった」と話しました。
ほかにも、作中に出てくる「マンガ肉」は京都の仕出し屋さんに作ってもらったという裏話も。その「マンガ肉」を初めて見たとき、三浦さんはあまりのボリュームに「気持ち悪い...」と思ったそうですが、監督は「おいしそうだな〜」と感じたんだとか。二人とも肉は大好きで、一人焼肉も全然平気と告白します。ここでステージ上に「マンガ肉」をイメージした肉が登場し、全員が「おいしい!」と絶賛。成樹は「(二人は)ステージ裏で松阪牛や牛タンも食べていた」と話し、会場から笑いが起こっていました。
最後に映画の見どころを二人から。三浦さんは「(演じるワタベが)8年間かけて成長していく、でもその成長がいい方向とは言い切れないと僕は思っています。こうなっちゃいけないな、というのを男性には感じていただけたら」。さらに、男目線から見て思うことも確実にあるので、そういうところを感じてほしい、と話します。監督は「タイプの違う3人の女性が出てくるので、(女性なら)誰かに自分を投影して見られると思います。コメディでシリアス。少しクラシカルな雰囲気もありつつ、ポップな感じの誰でも楽しめる作品になっていると思いますので、みなさん、ぜひ来てください!」と挨拶しました。
最後に3人が肉を片手にフォトセッションを行い、舞台挨拶は終了。2/13(土)の封切り初日には、大阪のシネ・ヌーヴォで舞台挨拶も行われるとのこと。この注目作、見逃がす手はありません!
【長原成樹】