あわや朗読せず!? 不思議な空気感がクセになるマヂカルラブリー・野田クリスタルによる『野田の日記 朗読会』ライブレポート!
年の瀬が迫る12月27日(日)、埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場にて『野田の日記 朗読会』の第4回目となるライブが行われました。
マヂカルラブリー・野田クリスタルが2006年からブログで書き続けた日記を2冊の本としてまとめた『野田の日記』の魅力を多くの人に伝えることを目的としたこのライブは、過去に3回開催されており、この日が第4回目。入場料1円という破格のライブとして、じわじわと評判となっています。
今回も、著者であるマヂカルラブリー・野田クリスタル以外のメンバー(相方の村上、囲碁将棋、井下好井)がステージに登場するところからスタート。メインの野田は、いつもあとから登場するのがお約束です。
囲碁将棋・文田は「このライブ、僕らは本当に大好きなんですけど、ひとつだけ納得できないことがあって。......このライブで置きチケ頼まれると正直、腹が立つんです! だって1円ですよ? 前売りも当日も料金変わらないし! せめて野田に頼んでほしい」と怒り心頭の様子。それに対して、井下好井・好井は「ツイッターとかやってないから無理なんです!」と野田をかばう発言をすると、囲碁将棋・根建に「うちの野田は...って言い方、俳優の奥さんみたいじゃん(笑)」とツッコまれ、笑いが起きます。さらに、根建が井下について「......今日の格好、変ホ長調みたいなだな」と言うと、村上は大笑い。「思ってるよりも似てるので、ぜひ帰ったら"M-1グランプリ2006""変ホ長調"で調べてみてください」と話していました。
照明が暗くなり、ヒーリング音楽が流れ始めると、静かに野田先生の登場を待つ面々。暗闇からようやく登場した野田クリスタルは、なぜかオールバック。なんでも、この前にやっていたライブが『マッスルコンテスト』だった流れでの、オールバックだったようです。相方の村上曰く、「野田先生は筋肉エッセイストなんです」とのこと。
時間をかけてようやく椅子に座った野田ですが、手にした本を開くことはせず、バタバタとさせるだけ。それを見ていた根建がボソッと「(舞台袖で)先やってこいよ」と言うと気を悪くしたのか、引っ込んでしまった野田。ほかの出演者たちは「そんなこと言うから~!」と、一斉に根建を責めます。
仕切り直しということで、野田の登場を待つことに。しかし、登場した野田はステージのあちらこちらを見つめ、何かを目で追っているようなそぶりを見せます。
ライブ開始から20分が経過しているのに、なかなか読もうとしない野田。しびれをきらした好井が「はよやれや」とつい口走ってしまうと......案の定、またもや舞台袖に戻ってしまいます。井下も「今回、ほんまに難産ですね」と言えば、文田は「野田を調子に乗らしちゃいけない。最悪、根建が読めばいいよ」とピシャリと言い放ちます。
この段階で、ライブ開始から既に30分が経過。あまりにも時間がかかるため、根建が朗読をすることになります。
前回、ようやく上巻(2006~2010)を読み終え、下巻(2011~2015)に突入しているため、2011年の日記を読み始める根建。が、ほんの数行読み始めたところで「そこは譲らない!」という表情で、野田が登場! 誰もがようやく朗読スタートと思ったのもつかの間、野田は声に出さずに本を読み始め、ひとりで爆笑し、何も読まずに帰ってしまいます。
時間は刻々と過ぎていき、残り時間は10分。ステージ上に残された5人はさすがに焦りが。「やっぱり根建が読もう」という話になり、2011年1月25日の『防犯宣言』、続いて2月8日の『ある晴れた日の事。』の日記を読み始めます。
そこに登場した野田は、今度はなぜか根建の席に座り、根建の朗読に耳を傾けます。最終的には、なぜか野田と根建の2人で一緒に朗読をするという不可思議な状況に。ここで終了の時間が来てしまい、今回は、ほとんど朗読をせずという波乱の展開となってしまいました。
最後に、野田から会場のお客様へ締めの挨拶があり、「隣にいる人は今日初めて会う人だったり、はたまた会いたくない人かもしれません。そんな些細な出来事も日記になるのでは? みなさんにもそれぞれ日記があり、隣の人にも日記がある。もしかしたら隣の人の日記にあなたのことが乗るかもしれない。それが本当のつながりなんじゃないかなと」ともっともらしい締め言葉を。それで終わるのかと思いきや、「...その日記を交換していくと...」と続いたため、ほかの5人から「締めの言葉、長いわ!」「交換日記、無理あるやろ!」などと総ツッコミを受けていました。
終演後には恒例のサイン会が開催。この日は4冊買った人は野田と一緒にプリクラが撮れるという特典もついていました。
毎回、朗読はあまり進まず、不思議な空気感が漂うライブですが、なぜか見終わった後に癒されている、そんなクセになる内容です。次回の開催は、2月29日(月)となりますので、気になった方はぜひ劇場へ足を運んでみてください!
●書籍インフォメーション
野田の日記 2006-2010/野田の日記 2011-2015
価格:各500円(税込)
販売場所:よしもとテレビ通り大宮店、新宿店、よしもとグッズショップ
※ネット通販からも購入可
http://yoshimotoclub.jp/shopdetail/000000002612/
●ライブ情報
野田の日記 朗読会
日時:2月29日(月)19時45分開場/20時開演
会場:大宮ラクーンよしもと劇場
チケット:1円(Yコード:999110)
チケットよしもとにて発売中!
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