「本気を出してくれ!」マイペースな初恋クロマニヨン新本の本気を引き出すイベント!
1月11日(祝)、よしもと沖縄花月にて「初恋クロマニヨン松田プレゼンツ"新本頼む、そろそろ本気出してくれ"」が開催されました。
これは、初恋クロマニヨンの新本に「本気を出してもらおう」と、相方の松田・比嘉をはじめとする芸人仲間が一堂に集まり企画したイベント。ありんくりん、けんたくん、さらにはオリジン・コーポレーションの沖縄のお笑い芸人、ノーブレーキとリップサービスが壇上に上がりました。
相方の松田が「10年やってるんですけど、新本が本気出しているところを見たことがない」といきなりぶっちゃけます。それにはノーブレーキのブーブーさんが「本気を出したうえでああなんじゃないの?」といきなり本質に迫る発言をするも、松田は「いや出してない。何年か前に警察官になる試験に挑戦してた。お笑いはそれくらいのモチベーションでやってる」と即答。「身長が足りなくて試験落とされたけど、受かってたらそのまま警官になってた」との暴露話しに観客がどよめきました。
客席のどよめきが収まらないうちに、「新本なりの"本気"で登場する」というハードルを上げまくったフリでいよいよ新本が登場。BIGBANGの曲をバックにノリノリで登場した新本は、家にあったというお姉ちゃんの白いTシャツを身にまとい、サスペンダーにキャスケットとサングラスという不思議ないでたち。客席を回りながら登壇しますが、客席からは微妙な笑いが起きています。「ビッグバンドのなんとかドラゴンをイメージして」とぼんやりとした情報で答える新本に「ビッグバンドじゃない!BIGBANG!なんとかじゃなくてG-Dragonだから!」といっせいにツッコミが入ります。
「本気のセンスがおかしい」と松田に言われ、続けて「新本の家族もおかしい」と変わった両親の暴露話へ。
患者コントで使う衣装のパジャマが見つからず新本の家に探しに行くと、一緒に探してくれている新本の父親が衣装のズボンを、母親が上着を着ていたという驚愕のエピソードが。これにはたまらず芸人仲間や観客からも大きな笑いが起きました。
そこからは後輩や仲間から新本の不思議エピソードが次々に飛び出します。
よく遅刻をする新本は遅刻の概念が人と違うらしく、年末の大きなお笑いイベントに遅刻したのを指摘された時にも「建物内にはいた!」と自信満々に答え悪気が全くない様子だったとのこと。「遅刻をごまかすのも上手い!」と口々に言われても「遅刻じゃないからなぁ」とあくまでマイペース。
さらに目上の人にもきちんと挨拶ができないらしく、「内地から来てる色んな先輩にも"お疲れっす!"って、挨拶が軽い。怖い!聞いてるこっちがドキドキする」と松田。
先輩であるガレッジセールのゴリにも同様に軽い挨拶をした時は、ゴリに「え?今、俺に言ってる?あぁ、そっちが先輩?だったっけなぁ」と返され周りにいた全員が凍りついたといいます。「やばいやばい、怖い怖い」と壇上の芸人が悲鳴を上げる中、新本は「ゴリさん怒ってはなかったけど」とまたしてものんきな反応を見せていました。
続けて、新本に感情を出してもらい本気になってもらう「新本危機一髪」のコーナーへ。黒ひげ危機一髪の要領で、芸人が順番ずつ新本の嫌な所を言いながらナイフを刺し、感情が高まって爆発したら黒ひげのように新本が飛び出すというもの。
相方の比嘉の「姉ちゃんが超~ブス」やクリスの「女子アナがいる飲み会ばかり選ばないで」、ブーブーさん「30歳もなるのにお母さんにしょっちゅう迎えに来てもらってる」、リップサービスの榎森さん「劇場前の呼び込みのさぼり方をレクチャーしないで」など、感情が徐々に高まっていきますがなかなか飛び出さない新本。ですがとうとう、リップサービスのポジティブあゆむさんの「ドすべりしたピンネタ」で叫び声と共に飛び出しました。そのドすべりしたピンネタ「ドラえもん」をその場で再現させられますが、ポカーンと静まり返る客席。「もう怖くて怖くて」と感情をMAXに高ぶらせる新本でした。
その感情をさらに上昇させようと始まった次のコーナーは「ノリツッコミ千本ノック」。用意されたモノで繰り出されるボケに対し、間髪入れずに新本がノリツッコミを入れていくと言うもの。
リップサービスの金城さんに「ボウリングでスペア!」と地球儀を渡されるも「地球儀やし!」とごく普通のツッコミしかできない新本。「ノリツッコミだよ!ノって!」と注意されても、次々に繰り出されるモノボケにまったくノリツッコミができない新本。「やばいです、この空気は、早くパターンを見つけてください」と松田に促されても上手くいきません。
あまりの空気に観客がザワザワしはじめます。時間も終わりに近づき、新本が本気モードで「最後はビビッてしまって...」とイベントの反省しはじめたところで、クリスが大声で「新本さんの夢はなんですか!」と突然質問。何を思ったか新本は「ミリオンセラー」と答え、「曲名は?」「サビは?」と畳み掛けられます。じわじわと笑いが広がる中、松田の「それでは皆さんお聞きください、新本奨(すすむ)で新曲"新本MAX"」という紹介と共に、新本の即興歌が披露されました。「限~界!ここが限界!新本MAX~三億光年奥にあるよ、土星の隣~」とオリジナル曲を熱唱する新本を残し全員が舞台からはけていきます。1人残された舞台の照明が落ち、「ありがとう~!」という新本の絶叫と観客の笑いと共に最後はにぎやかに幕が閉じました。