決勝は大会史上初のサドンデスで決着!盛大に盛り上がったたむけんCUP
成人の日を翌日に迎えた1月10日、大阪府堺市にあるJ-GREEN堺にて、今回で5回目となるフットサル大会・第5回たむけんCUPが開催されました。応募総数150チームの中から抽選で選ばれた64チームが参加し、優勝を目指して熱い戦いを繰り広げました。
たむけんCUPでは4つのカテゴリーを設けており、フットサル経験の少ないビギナーが参加する「スーパービギナー」、チームメンバーのうち経験者が3名以下の「エンジョイ」、2名以上の女性メンバーを組み込んだ男女混合の「ミックス」、そして経験者で構成された「オープン」のいずれかのジャンルで優勝を目指します。優勝チームには10万円の賞金が授与されるとあって、試合開始前から大いに盛り上がっていました。
同大会は一般のプレーヤーが参加するだけではなく、たむらけんじ率いるチーム「TAMBA大阪」も参戦。シャンプーハットのこいでのほか、モンスーンの小山やクロスバー直撃の渡邉、きみどりの土居、男と女の市川と和田などサッカー好きの芸人のほか、ミサイルマンの西代、山本あきこ、ボディビルが趣味のマッチョ・ミルクボーイの駒場、元力士で、コンビ・こまずとりの相方・めっちゃ細田、女子バレーボールの元日本代表・宝来麻紀子、親指ギュー太郎らがメンバーとして加わりました。
まずはTAMBA大阪のメンバーが開会式に登場。男と女の市川と和田、シャンブーハットのこいでがMCで場を盛り上げるなか、発起人のたむらけんじが登場。なんとふんどし一丁で獅子舞を舞いながら現れたため、どっと会場が笑いで湧きました。「あけましておめでちゃーっ!」と元気よく挨拶し、「本当にたくさんの応募を頂いてありがとうございます。今日は激しく楽しく頑張ってください。関西一、いや日本一の大会になるように盛り上がりましょう!」と開会を宣言。続いて一般参加者の中から男の子の兄弟がプレーヤーの代表としてキックインを行い、愛らしさを振りまいていました。
その後、マッサージが特技という親指ギュー太郎が選手宣誓のためにマイクの前に立ちました。「ギューと(僕に)言ってくれたらイエーイと返事してしまうので、絶対に言わないでくださいね、絶対にですよ!」と親切に忠告したところ、案の定プレーヤーからの「ギュー」の声がやまずに宣誓どころではなくなってしまった親指ギュー太郎。かしこまって行うはずでしたが、結局「たむけんCUPレッツギュー!」の一言で宣誓は完了。さらにマッチョの駒場がウォームアップとしてラジオ体操を披露するはずが、鍛え上げた体をみせつけるボディビル大会になりそうだったために、「(準備運動は)各自でやってな!」というたむらけんじの一言で終了してしまいました。
こうして始まった大会は、ジャンルごとに3試合目までを総当り戦で勝ち点を競いあい、その後は勝ち点の結果で決勝戦、2位チーム決定戦、3位チーム決定戦、4位チーム決定戦のトーナメント戦に別れて競いました。
たむけん率いる「TAMBA大阪」は、FC Moyorry、FAREC、Seika天照の3チームと対戦。たむけんや西代、和田、こいでなど、チームメンバーを細かく入れ替えながら相手チームに挑みました。2戦目までは順調に勝利していましたが、3戦目の対戦相手・Seika天照では相手の鮮やかなパス回しに圧倒され、3点失点のストレート負け。メンバーは悔しがっていました。
それでも試合時間の合間には、家族連れやファンからの写真撮影やサインのおねだりに快く応え、ファンサービスもしっかり。試合に参加するだけではなく、ファンとの交流も心から楽しんでいる様子でした。
午前中の試合が落ち着いたころ、昼時には飛び入り参加もOKのリフティング大会を開催。優勝者にはホテルの宿泊ペアチケットが当たるということもあり、プレーヤーのみならず見学者も集まり、大会は大賑わいの様子でした。ゲームはくじ引きの要領でくじをひき、書いてあるモノでリフティングを何回行えるか、というもの。30回以上できたら優勝候補とのことで、小学生から大学生、主婦、サラリーマンまでこぞって参戦しました。
ある小学生は「水風船」を引いてしまい、1回で残念ながらアウト、若い女性は「バドミントンのシャトル」をなんとか3回まで成功させました。ほかにも「紙風船」や「テニスボール」「ラグビーボール」など難易度が高めのボールをひいてしまい、撃沈する挑戦者が続出。そんな中、バレーボールやフットサルボールで30回のリフティングを成功させた3人が優勝候補になり、最後は小学生の女の子がじゃんけんで勝ち抜いて優勝者に!思いがけず豪華なプレゼントを手にし、一緒に見学に来ていた親御さんと大喜びしていました。
そのあと「チャレンジ芸」で売り出し中の若手ピン芸人・アキラが「10秒チャレンジ芸」を披露。「10秒位内に鼻から口にヒモを通す」「風鈴をくわえて10秒位内に5歩あるく」などチャレンジするものの、ヒモは全く口から通せず、風鈴は屋外の風で1歩進んだところでアウトになるなど、観客から失笑と爆笑を誘っていました。
さて、大会はトーナメント戦に突入。総当り戦で好成績を修めたTAMBA大阪は2位チーム決定戦に参戦しました。初戦の相手・中央FCに攻められてシュートがゴールポストにあたって外れるなど、幸運もありましたが結果は0-2でストレート負け。それでもゴールキーパーを務めたコンビ・にほんしゅのあさやんが、激しいシュートの応酬に負けじと本領を発揮。右へ左へ、前へと縦横無尽にボールに食らいつく姿が、観衆の応援を誘っていました。そして2位チーム決定戦の最後の試合では、男と女の市川と和田がゴールを決め、2-0で勝利を獲得することができました。
大会が終盤になると、いよいよ各ジャンルの決勝トーナメントが始まりました。ボールを奪い合う接戦や観客を夢中にする華麗なパスワークなど、勝ち残ったチームが集まっているだけあって最も白熱した戦いを展開。特に「オープン」の決勝戦・ヤングジョカと琵琶湖から世界へ、の試合は、スピーディーなパス回しや怒涛のように相手ゴールへ攻めこむ攻撃的なプレイスタイル、時に衝突しあうダイナミックなプレイなど、他のチームとは別格の激しい試合を繰り広げました。これには芸人たちも大興奮! 思わず身を乗り出すように真剣な眼差しで試合をレポートしていました。
ところで、同試合では同点で勝敗が決まらない場合は、チームメンバーから3人を選出しPKを行うルールになっています。しかし両チームの力が拮抗していたため、「オープン」の決勝はPKでも勝敗がつかないという大会史上初めての予想外の事態に陥りました。最後はゴールを最初に外したチームが負けとなるサドンデスで試合を決めるとのことで、鋭いシュートで全てのゴールを決めたヤングジョカが優勝を獲得!これには観客も驚いたとともに、温かな拍手で両チームをねぎらいました。
最終的に全てのチームの勝敗が決定し、閉会式で各カテゴリーの勝者が発表されました。優勝は「スーパービギナー」ではF.C.information、「エンジョイ」ではすみかジャパン、「ミックス」ではTOTO、「オープン」ではヤングジョカとなり、各チームに優勝賞金10万円と副賞のトロフィー、優勝記念Tシャツが贈られました。そして2位のチームには賞金3万円とたこ焼き店・くくるの引換券が贈られたほか、たむらけんじが独断で選んだ個人の賞「たむらけんじ賞」や、大会中最も輝いたプレーヤーに贈られる「MVP」など5つの賞が個人とチームに授与されました。
そして大会の最後、たむらけんじがグランドフィナーレを宣言。TAMBA大阪チームと全ての優勝チームが集まりトロフィーを掲げると「パーン!」という盛大な音とともに銀色のテープのシャワーがきらきらと降り注ぎ、華やかに大会は幕を閉じました。閉会で「今後も6回、7回と続けていくので、これからもぜひ参加してください」と語っていたたむらけんじ。たくさんの笑いと白熱した試合で大いに盛り上がった今回同様、来年、再来年も開催が期待できそうです。