お笑いとオーケストラの融合! 吉本新喜劇や落語家が日本センチュリー交響楽団とコラボ
吉本新喜劇や上方落語と日本屈指のオーケストラ・日本センチュリー交響楽団が今後さまざまなイベントでコラボレーションすることが決定しました! その第一弾が、3月15日(火)になんばグランド花月で開催される『オーケストラ新喜劇』。また、月亭文都や桂かい枝といった落語家や、全国47都道府県で暮らす「住みます芸人」などさまざまなコラボレーション企画を実施する予定です。
それに先駆け、1月15日(木)に、ザ・シンフォニーホールで記者会見が開催されました。出席したのは、日本センチュリー交響楽団事務局長の田中幸成さん、日本センチュリー交響楽団首席指揮者の飯森範親さん、よしもとクリエイティブ・エージェンシー代表取締役副社長の戸田義人、よしもと新喜劇からは座長の川畑泰史、島田珠代、そして落語家の月亭文都。お笑いとオーケストラの前代未聞のコラボレーションに向けて、意気込みを語りました。
まず、戸田義人副社長より挨拶と今企画の説明が行われました。「新喜劇や落語とのコラボだけでなく、日本センチュリー交響楽団さんは学校訪問など地方に向かっても活動されているということで、我々も47都道府県に『住みます芸人』も置かせてもらっていますので、その者たちとのコラボも実現させていただきたいと思います」とのこと。今後のイベントは、随時発表していくということで期待が膨らみます。
日本センチュリー交響楽団事務局長の田中さんは「コラボレーションはオーケストラとしても大変うれしいこと」とし、「吉本さんとクラシックのオーケストラのコラボということで、エンターテインメントの両極にあるようなものを融合させたらどうなるのかな、と皆さん興味もおありかと思いますが、根っこにあるのはお客様に喜んでいただけるコンテンツを提供するという意味では同じだと思います」と意気込みを。「芸人さんの中に実はクラシックが好きとか、学生時代に吹奏楽をやっていたという方がたくさんいらっしゃると聞き、ぜひ一緒にやりたいと大変うれしく思っています」と語りました。
日本センチュリー交響楽団首席指揮者の飯森さんからは、今回のコラボが実現した経緯が語られました。「かつて、ニューヨークフィルというオーケストラで、コメディアンのダニー・ケイさんが実際に指揮をして、吉本新喜劇の皆さんがやっているようなボケもツッコミも織り込んで、オーケストラを非常に素晴らしいエンターテインメントにされたことがありました」。それが発想の発端となり、「日本でもできないか」と抱き続けてきたといいます。このたび吉本と縁がつながり、実現の運びに。新喜劇とのコラボについては「我々もツッコまれたらちゃんとボケられるように...」と語り、さっそく川畑に「ボケてからツッコミです!」とツッコまれていました。
吉本新喜劇座長の川畑は、「日本でも有数の品のある皆さんと、日本で指折りの品がないであろう劇団の融合ということで、興味を持ってもらえると思います。僕らも音楽を使って笑いを取ることが多いので、実際にオーケストラの皆さんがいたらどうなるのかと今からワクワクが止まりません」と期待を膨らませていました。
島田珠代は「新喜劇とオーケストラのコラボの前に、オーケストラの方って男性も大勢いますよね? 三度目の結婚は、もしかしたらオーケストラの方...? 出会いも楽しみにしています!」と心をときめかせていました。また、「チ〜ン♪」のギャグを持つ珠代は「チーンをぜひ楽器で表していただこうかなと思っています」とのこと。飯森さんに「飯森ぃ〜、ねぇ、誰かを紹介するなり、出会いをよろしくお願いしま〜す、チ〜ン♪」と鳴らしてみせましたが、飯森さんから「僕じゃダメですか?」とアプローチされる一幕も。
月亭文都は「僕はクラシックが本当に好きで、小さい頃からクラシックに親しんできたんですが、この世界に入ってからもセンチュリーさんといろんなご縁がありました。自分の独演会や落語会でも、入場までの時間に普通なら一番太鼓、二番太鼓を鳴らすんですが、BGMや中入りの時間にクラシック音楽を鳴らしていたことがありました」とのこと。「今年、芸歴が30周年という節目ですので、いろんなことにチャレンジしていきたい。そのひとつとして落語とクラシックのコラボレーションができたらと思っています。出囃子やお囃子だけでなく、クラシックのコンサートの曲と曲との間に落語がお芝居的に入ってくるとか、そんな切り方も面白いかなと。これからクラシックにまつわる落語もこしらえてコラボできたらとか、そんなことも考えています」。落語とオーケストラはどんな化学反応を起こすのでしょうか?
質疑応答では、『オーケストラ新喜劇』の内容を聞かれた川畑。「今のイメージでは、後ろにオーケストラの方にいてもらって、練習場が舞台みたいなのがいちばんやりやすいのかなと思っています。僕の『カー!』の出囃子もやってもらおうとか、模索中です」と構想を明かしました。「ほんわかぱっぱ隊の肩身が狭くなるのでは?」という質問には、「管楽器ができる子がいるので、無理言ってもいいのであれば参加させてもらえたら。実力はそりゃ全然違うでしょうけど、わからない程度に...」と語り、飯森さんに「わかりますよ!」とツッコまれていました。さらに「僕はギターぐらいしかできませんが、指揮をやらせてもらったりとかオーケストラをバックに歌わせてもらったりとか、そんなことも考えています」と語りました。
また、「さまざまなギャグの効果音には、どういう楽器が最適か」という質問も。飯森さんは「珠代さんの『チ〜ン♪』はグロッケンシュピールという小さな鉄琴のような楽器や、トライアングル、もしくは仏壇にあるお鈴ですね。僕のイメージでは、お鈴がいちばん合うんですが」と語ると「新喜劇でも、オクレさんが倒れたときによくお鈴を鳴らしています!」と川畑。思わぬ共通点を発見していました。川畑のキメ顔「カー!」は「クイーカもありますし、いろんなギャグや効果音を実際のオーケストラの楽器で出せると知ってもらえたら」とのこと。感心した顔で聞き入っていた川畑は、「実際に『こんな音はどうや?』と言っていただきたい」と目を輝かせていました。
「3度目の結婚を狙うとのことですが、どんな楽器をされている方が魅力ですか?」と聞かれた珠代は「サックスとかトロンボーンとか...」と語ると、すかさず「指揮者はダメですか?」と飯森さん、またも珠代にアプローチ。「ブーッ! だって飯森さん、イチビリやもん!」とキュートにお断りしていました。
『オーケストラ新喜劇』は、第一部は日本センチュリー交響楽団の特別演奏を開催。モーツァルトやチャイコフスキーといった誰もが知るクラシック音楽の名曲に加え、『よしもと新喜劇のテーマ曲』も演奏する予定! 第二部が『オーケストラ新喜劇』が上演されます。
川畑も「クラシック音楽の初心者向けにも最適です!」とPR。お笑いとクラシック音楽のオーケストラの前代未聞のコラボ、ぜひご期待ください!
●公演情報
吉本新喜劇×日本センチュリー交響楽団
オーケストラ新喜劇
会場:なんばグランド花月
日時:3月15日(火) 19:10開場 19:30開演
料金:前売1階5,000円、2階4,500円/当日1階5,500円、2階5,000円
【プログラム】
一部/日本センチュリー交響楽団 特別演奏
⒈ モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハト・ムジークより第1楽章
⒉ グリーグ/ホルベルク組曲よりプレリュード、リゴードン
⒊ 楽器紹介
⒋ チャイコフスキー/弦楽セレナードより第2楽章"ワルツ"
休憩15分
⒌ 吉本新喜劇のテーマ曲(Somebody Stole My Gal byPee Wee Hunt)
⒍ アンダーソン/プリング・プラング・プラング
二部/オーケストラ新喜劇
出演:川畑泰史、島田一の介、西川忠志、島田珠代、金原早苗ほか
問い合わせ:
0570−550−100(チケットよしもと予約問合せダイヤル/10:00〜19:00)
【川畑泰史】【島田珠代】