西野の目標はウォルト・ディズニー!? 岡田斗司夫が掘り下げる〜キングコング 西野編〜
1月9日(土)、東京・渋谷∞ホールにてトークライブ「岡田斗司夫が掘り下げる~キングコング 西野編~」が開催され、岡田斗司夫とキングコング・西野亮廣が出演しました。
社会評論家であり、気になったことはどこまでも追求する自称"オタキング"こと岡田が、さまざまなゲストを分析するトークライブの1回目となる本日のゲストはキングコング・西野。岡田独自の視点でゲストを徹底解剖し、知られざる一面を明かしていく――とのことで、遅い時間からのスタートにもかかわらず、客席は満員、立ち見も出るほどの大盛況となりました。
まずは岡田が登場、本日のゲストについて、聞いてみたいと思っていることや興味深い点などを簡単に説明します。
西野の目標とする人物が「ウォルト・ディズニー」であることに注目した岡田。「芸人でウォルト・ディズニーの名前を挙げる人は珍しい」とし、「毒が本当はあるんだけど、一見して毒が見えにくいディズニーを目標にする人は性根がわからない(笑)」と話し、お客さんを笑わせます。
また、「普通は"あまりしゃべらない人=わかりにくい人"となるが、西野さんの場合はしゃべりすぎてわかりにくい人」とも話し、西野の特異性を早くも浮き彫りにしていました。
説明が終わると、いよいよ西野の登場です。長めの本人説明の前振りがあったせいか、若干恥ずかしそうな西野。
今回のトークライブでは、事前にお客さんにアンケートで「岡田斗司夫×キングコング西野へ聞きたいこと」を聞いており、ステージのホワイトボードにはその質問も貼り付けられ、ところどころで質問を採用しつつトークが進んでいく形式となっていました。
まずは質問のひとつ、「何時頃に起きて何時頃に寝ますか?」に、「酔っぱらって帰ってきたときは深夜1~2時に帰ってきて即寝。ふだんは朝の4~5時頃まで起きているが、どちらにしても朝は7時には起きている」と西野。早起きの理由は、「朝の方がなにかとはかどるから」なんだとか。
続いての質問は「なぜ嫌われると思いますか?」という、かなり直球の質問(笑)。岡田に「嫌われてます?」と改めて聞かれ、「芸人の中には本当に嫌われているわけではない"ファッション嫌われ"の人もいるんですけど、僕と品川(祐)さんはガチで嫌われてます(笑)」と自信たっぷりに返す西野。続けて、「本当は好かれたいんです。ベッキーみたいになりたいんです!」と言ったあとに「あ、今のベッキーじゃないですよ?」と言ってしまい、「こういうとこがあかんのか......」とさっそく後悔する西野。ただし、自分でも「こんなこと言ったら、そら嫌われるわ」という発言をしていることは自覚しているんだそう。
「最近ハマッていることは?」という質問に「お金と町づくり」と答えた西野。西野は「お金=信用の一部を数値化したもの」という仮説を立て、その説を立証するために、昨夏仕事を1カ月休み、自身の(入場無料の)個展の期間中ずっと会場にいて、個展に来てくれたいろんな人と交流を持った(=恩を売った)そう。約1万人の来客数があったその個展の最終日にクラウドファンディングで資金を募ったところ、たった3時間で300万、最終的には1000万円が集まったそうで、「説は立証されました」と話す西野。
さらに「埼玉の地主さんが土地をくれたんですよ」と話す西野に、さすがの岡田も「本業なんなんですか?」と思わずツッコみます。それには「僕は"日本一の芸人"って言ってるんですけど」と答える西野でしたが、「僕、最終的には銅像にもなりたいんですよ」とも話し、岡田から「イノベーター(革命家)とかトリックスターと言われるタイプですね」と分析されていました。
「町づくり」については、以前「おとぎ町ビエンナーレ」で実際に町を作った経験を語ったあと、実際もらった埼玉の土地は宅地が建てられない土地なので、「キャンピングカーの町を作りたいと思っている」と話す西野。それだけではなく、「もっとお笑いライブに来る(=劇場に足を運ぶ)お客さんを増やしたい」と思ったことから、「町を作って、劇場周辺を一日遊べる空間にすれば、もっとお客さんが来てくれる」と感じたと話す西野。
一見突飛で、芸人という仕事と町づくりは全然結びつかなかったのですが、聞いてみるとその理由はなるほどと思わせるものが。ただ、実際に一芸人がそれを実行に移そうとするのはすごい行動力! まるで芸人というより実業家のようなその行動力に、「目標とする人物はウォルト・ディズニー」という言葉がなかなかの説得力を持って響いてきます。
いよいよライブも終盤にさしかかり、「恋愛にいちばん大切なものは何だと思いますか?」という、今までとは若干毛色の違う質問が。それについて西野は「わからんな~」と困惑顔で「恋愛に興味ないんです」と答えます。「女の子は好きで、話すのも好きだし性欲もあるんですけど、恋愛となるとめんどくさい。恋愛に時間を割きたくないし、そんな時間があったら町を作りたい」と話す西野。
また、「最後になにか言っておきたいことは?」と聞かれ、「実は年末から僕のツイッターがめっちゃ荒れてるんで、この機会に誤解を解いておきたいんですけど......」と前置きしてから、「女子高生の制服盗んだの、あれ僕じゃないですよ!?」と絶叫する西野(笑)。どうやらコンビ名の略名やら個人名に若干の類似性があることから、別人が起こした事件を西野がやったとカン違いしている人が多いんだそうで、「違いますよ!」と訴えていました。
あっという間に時間がすぎ「え? もう終わり? 僕まだまだ話したいことあったんですけど」と名残惜しそうな西野。岡田も「続き、やりたいですね」と話し足りなそうな様子でしたが、ここでイベントは終了。
深く濃密なトークが聞ける「岡田斗司夫が掘り下げる」シリーズ。今後のゲストのラインナップもかなり楽しみなトークイベントです!
【キングコング】【西野亮廣】