1月30日、東京・グローブ座にて、バッファロー吾郎主催のライブ「バトルオワライヤル~今から東京を笑かしてもらいます~」が開催されました。
今回もミスターKなる薄毛の人物から「日本国の笑いに従事せしむる能力を持つ者」として集められた芸人たち。
その面々は、バッファロー吾郎、ずん、ロバート秋山、佐久間一行、野性爆弾、お~い!久馬(ザ・プラン9)、土肥ポン太です。
バッファロー吾郎Aが皆に集められた理由を聞くと、「ここに来りゃ、マネー成立と聞いた」(野性爆弾・くっきー)、「ショップの試着室にいたら連れ去られて」(佐久間)、「関根勤さんだと思ってついてきたら別人で...」(ずん)、「わてお笑いには自信ありまんねん」(土肥)など、一様にフワッとした回答ばかり。「お笑いの実力者が集められたんじゃないのか!?」とAを一気に不安にさせてしまいます。
ミスターKは日本の未来のため、秘密裏に「BO憲法改正草案」を推し進めているという。将来的には「集団的自笑権」の公私も考えているとか。
そこで日本の未来を託せるのか、モノボケで芸人たちの実力を試すことに。
スペシャルエージェントとして送り込まれたGAG少年楽団・宮戸の「バトルオワライヤル、スタートです!」という無慈悲な号令とともに、ルール無用の"笑かしあい"の幕が2016年も切って落とされました。
先陣を切ったのはゾウさんのジョウロを使ったずん飯尾。判定人でもある宮戸から、おもしろいという判定「ボケット」を獲得し幸先の良いスタートを切ります。
一方、相方のやすは「新作のフランクフルト」というモノボケでこの日初の「ノンボケット」に。しかしその後、全員が順調にボケットを獲得。この実力を評価したミスターKから「照明設備」の使用を許可されると、さらにボケ幅を広げどんどん爆笑をとります。
「これほどまでとは思わなかった」と芸人たちの実力に舌を巻いたミスターKは、「効果音」プラス、新メンバーの鬼ヶ島・アイアム野田、ギンナナ菊池、パンサー尾形と菅、サルゴリラ児玉を投入。
「もう悪の根源は見つけたんですか!?」「殺してやる!」と息巻く新メンバーたちでしたが、「そういうことではないです」と宮戸にあっさり流されてしまいました。
その勢いが空回りし、尾形と菊池の最初の回答がノンボケット。その後も新メンバーが足を引っ張る形となります。
さらに佐久間が、ロッシーと同じ「カラーコーンからさつまいもを出す」というボケをやってしまうというミスが発生。
佐久間はさらにこの後も、偶然ロッシーと同じボケをし、宮戸は「衝撃的すぎて。脳みその記憶を一旦確認しますね」と混乱してしまいました。
その後もミスターKは「スペシャルドアの使用許可」と、「日本に求められる独自性」の象徴として、イワイガワ・ジョニ男、ベガ(セブンbyセブン玉城)、カイジ(こりゃめでてーな伊藤)を追加。
サガットを起こしに来るベガ、新小岩カプセルホテルのCMを作り上げたジョニ男、ただただ「カイジ」のワンシーンを再現しただけのカイジなど、個性的過ぎるボケが続くとほかの芸人たちも触発され、笑いの連鎖が止まりません。
「服部栄養士殺人事件」(秋山)、「春麗ステージの忘れ物かな」(ベガ)、「目をつぶってもわかるシリーズ」(くっきー)、「太っちゃったみたいシリーズ」(菊池)など、続々と名ボケットが飛び出す中、Aの「へそくりキュウリ」で笑いが大爆発。
その後、「へそくりキュウリ」はTwitterに登場したり、「へそくりキュウリ江戸時代バージョン」ができたりと、何度も活躍してみせます。
観客1人を舞台に上げてのオワライヤルでも、その勢いのまま全員絶好調。
全員がノリにノる中、「笑いが一定量に達しました。バトルオワライヤルを終了します」というお達しが。そして今回もっともポイントを獲得したのは、「SMに驚く昔の人」「謎のカッコええ人」「客席から乗り込んでくる人」「ダサい美容師」など、ピンポイントなキャラを多数生み出した土肥。
感想を聞かれた土肥は「いや、もう......かん」と言い出すと、「むりじろうです!」とコメント。
これには終始土肥をイジっていたAも「それくれや!めっちゃおもろいやんけ!」と、冠二郎ギャグに嫉妬を隠し切れない様子でした。
エンディングは恒例の、宮戸に言わせると「お客さんが盛り上がらない。この恒例行事やめたほうがいいと思います」という"シールの貼り合いっこ"。無事に日本を守り切り、シールを貼り合いッコしながらお祝いする芸人たちでした。しかしまだまだ、今後もミスターKの状況は予断を許さない様子。
再び「バトルオワライヤル」の幕が開く日は来るのでしょうか。
次回に乞うご期待!