三つ巴の理不尽ディベートを制したのは・・・?「8.6秒バズーカーとバンビーノのトークライブ」
2月12日(金)、よしもと沖縄花月で「8.6秒バズーカーとバンビーノのトークライブ」が行われました。週末ということもあり、会場はカップルから家族連れまで幅広い年代の観客が訪れており、中には習い事が終わってから駆け付けたのか、制服で来場している中学生の姿も見られました。
このトークライブの前に、8.6秒バズーカーとバンビーノのネタライブが2公演行われていたこともあり、登壇するなり8.6秒バズーカーの田中が「お客さん、もう僕ら観るの疲れてへんかな」と一言。バンビーノの藤田がそれを受けて客席に「通し券の人ー!」「これだけ見に来たって人ー!」などと声をかけます。 ほぼ通し券の観客の中、4組ほど「トークライブだけ見に来た」と手が上がり、藤田は「なら、かぶらないネタ考えながら話していくわー」とどちらの観客にも気遣いながらトークを始めました。
最初のトークネタは「沖縄」。8.6秒バズーカーにとって沖縄は「救いの場」らしく、田中が「僕らが去年の今頃、一番忙しいときに朝4時上がりで5時から翌日分の仕事がスタートしててん。でも、沖縄国際映画祭の仕事が入って、夜10時に上がりってなった時、『え!!10時に終わるの?!』ってもう感動して。」はまやねんも「あまりの嬉しさに10時から無理矢理海入ったりしたな」と、多忙な中ひと時の休息を味わえたことを振り返ります。藤田も「沖縄は二人にとってリフレッシュの場なんやね」と納得した様子。
2つ目のトークネタは「流行語大賞」。藤田は「ラッスン、流行語大賞獲ると思ってたのに」と漏らし、それに対するように田中も「ダンソンも(ノミネート)入ると思ってたのに」と返答。すると藤田が大慌てで「いやいや、ダンソンなんて全くかすらなかったから。50位以内にも入ってなかった」と8.6秒バズーカーに敬意を表すと、石山も続けて「俺は(バンビーノは)一度もブレイクしたと思ったことないから」と、半ば自虐のように謙遜します。
3つ目のトークネタは「休日」。田中は「400日ぶりくらいに休みが取れて、グアム行ってきた!」と嬉しそう。はまやねんは「俺、和歌山のばーちゃん家行ってた」と、明るさに差はあれどお互い休日が満喫できたことを話します。 一方、バンビーノは「俺らも3日休みとかないもんな」と藤田。すると石山は「俺、1日休みもらってもパニックになるわ」と贅沢な悩みを打ち明けます。しかしはまやねんもその悩みに心当たりがあるらしく、「うちら、番組の収録の合間とか急にぱっと休みが入るから、(一緒に遊ぶ人を探すため)声かけづらいんだよね」と石山に共感。「そうそう、いきなり午後だけ空いたりするから困る。あんまり後輩づきあいもないし」と、石山が頷きながら話します。
すると「つきあい」の言葉に反応したのか、藤田が「この前武井壮さんとランニングしてんけど、武井さんがめっちゃ早くてついて行けなかった」と暴露。一体どんなスピードだったのか、ステージ上で藤田が走りたかった理想のスピードと武井さんのスピードを再現することに。そのあまりのスピードの差に、会場からも思わず「あ~」と納得の声が漏れます。また、田中の「こいつ昔はきれいなフォームで走ってたんやで」という言葉にそそのかされ、はまやねんも急遽走ることに。結果、「ま、今はデブ走りなんやけどな」と田中に落とされてしまいます。
その後話題は「芸人と気づかれるか気づかれないか」についてに変わり、あまり気づかれたくないという8.6秒バズーカーに対し、藤田の「気づかれたい欲」は高いらしく、石山から「コイツ(藤田)の卑怯なとこは、ダーツバーとか行くと周りに気付かれなかったとき動物かぶって振り向くねん」と暴露されます。会場からは笑いとブーイングの両方が起こりましたが、藤田は「だって~、動物のほうが人気あるもん」と反論。石山も「確かに、『バンビーノさんですよね?写真撮らせてください!』って声かけられて、藤田のことマネージャーだと思ってカメラ渡す人いるもんな」と渋い顔。また、石山はダンソンの小道具で槍を持ち歩いていた頃、「空港でしょっちゅう『お客様、これは手荷物でお持ち込みいただけません』って止められて周りの人に芸人だってばれたり、一番恥ずかしかったのは空港の回転台でトランク、トランク、槍、トランクって普通の荷物に紛れて出てきた時。ちょうどホストの慰安旅行にかち合って、めっちゃ掛け声かけられたからダンソンしないわけにはいかなくなって、回転台の前でダンソンやったなぁ」と、芸人バレの恐怖を語ります。
トークも終盤、ゲストのジャングルポケットが登場。早速、トークからコーナーへと舞台の空気が変わります。まず最初のコーナーは「強制三つ巴ディベートバトル」。くじ引きにより3つの意見に分けられたメンバーが、いかに自分たちの意見がお題に沿っているかトークバトルを繰り広げ、バトル後に会場からの拍手の多さで勝敗を決める、というものなのですが、この意見がかなり強引。
「初デートに行くなら?」のお題で振り分けられたのは「A.映画館」が田中とジャングルポケット太田、「B.USJ」が石山とジャングルポケット斉藤、「C.UFJ」がはまやねんとジャングルポケットおたけ。
太田は「映画は少なくとも時間がもつし、見終わった後感想とか話せるじゃん?」と主張、それに対し斉藤は「USJは乗り物乗って、次の乗り物に乗るまでの待ち時間、前に乗った乗り物の感想とか話せるぜ?」と応戦。おたけが「共同作業って点なら、UFJも一緒の口座作れるからいいんじゃない?」と必死の主張を図ります。
しかしバトルの中心は自然と映画館対USJに。「『映画行こう!』って誘うと行くほうも行きやすいけど、USJは1日がかりのデートになるから初めてのデートには誘いづらいよ?」という田中の意見で、1回戦はAの映画館が勝利を収めます。
続いてのお題は「バレンタインに貰うなら」。2日後にバレンタインを控えているのでタイムリーなお題なのですが、モニターに映し出されたのは、見ただけで会場から爆笑が起こるほどの強烈な意見。くじ引きの結果、「A.手作りチョコ」が田中と斉藤、「B.市販のチョコ」がはまやねんとおたけ、「C.へその緒」が石山と太田というグループになりました。
市販のチョコがまさかの1回戦と同じ二人。そこで斉藤が「俺、B(市販のチョコ)には負ける気がしない」と、トークバトルが始まる前から豪語。 しかしバトルは意外なほどの熱戦。
斉藤が「本命ならやっぱ手作りっしょ?」とチャラ男風にたたみかけると、おたけが「今の市販品はハンパないよ?1粒3000円するものだってあるんだよ?」と返します。斉藤は「金で片づける気かよ」と、愛こそ最高の贈り物だと説きますが、そこで太田が「じゃぁ一番愛がこもってるのはへその緒だよな?」と強気な発言。斉藤が慌てて「渡されたからってへその緒食うか?バレンタインは贈られたもの食ってこそのイベントだろ?」と反論しますが、石山と太田は「贈るのが食べ物だって誰が決めたんだよ!」とさらに反論し返します。
斉藤は逆切れ状態で「私!今あたしが決めました!!」と言い放ち、さらに「何で俺へその緒に追い込まれてるんだ?」と苦笑しながら一言。すると田中が「じゃ、手作りチョコでへその緒の形を作ればいい!」と発言。おたけが「そもそも手作りとか言ってるけど、市販品溶かしてから型に入れてるだけだし、最初からへその緒型のチョコ市販で出すよ」と反論。ステージは全員白熱のあまり、立ち上がったままトークバトルを続け、出てくる言葉に会場はずっと笑い声を上げ続けていました。
そして会場からのジャッジは・・・、まさかのへその緒の勝利! あまりの結果に斉藤は「今夜はクレイジーな客ばかりだぜ~」と悪態をついていました。
続いてのゲームは「気持ち良いタイミングで合わせましょう」。
成功すればサイン入りTシャツを観客の中から抽選で5名にプレゼント、失敗なら罰ゲームとしてゴーヤージュース、と言い渡され、メンバーに「じゃぁお客さんにプレゼント渡しちゃおうぜ!」とやる気がみなぎります。
このゲームは、参加メンバーが頭が隠れるようにTシャツを着てしゃがみ、流れてくるBGMを聞き、「ここが登場のポイントだ!」と思ったところで立ち上がりながらTシャツから頭を出す、というものなのですが、これがなかなかの難関。 F1のテーマやターミネーターのテーマ、ウルトラセブンのオープニングなど、耳なじみの曲ばかりが流れるにもかかわらず、それぞれが「ここだ!」と思うポイントが合わず、失敗の連続。一番成功しそうだった「ルパン3世のテーマ」でもちょっとの差で失敗したため、メンバーに焦りの色が見え始めます。
その後も失敗が続いたのですが、ラスト1曲に選ばれた「ガッツだぜ」でついに成功! メンバーも思わずガッツポーズをとり、会場からも盛大な拍手が上がりました。
その後、Tシャツの当選者5名を決めたところでそのままエンディング。沖縄の宴を締めくくるカチャーシーを踊りながら、「8.6秒バズーカーとバンビーノのトークライブ」は和やかに幕を閉じました。