吉本新喜劇の"美魔女"ふたりが歌と笑いをお届け!「由美とやすえのラッハーンで脳みそチューチューしちゃうぞ♡みたいなディナーショー Part.3」
2月27日(土)、大阪・リーガロイヤルホテルにて、「由美とやすえのラッハーンで脳みそチューチューしちゃうぞ♡みたいなディナーショー Part.3」が開催されました。
吉本新喜劇を代表する"美魔女"末成由美と未知やすえが、いつもの舞台とはひと味違うパフォーマンスで魅せるこのイベントも、今年で3回目。本気の"歌"をフィーチャーした前回とは打って変わって、今回は久馬歩(ザ・プラン9)が脚本を手がけた笑いたっぷりの芝居に、ふたりの歌が折り込まれるスタイル。ディナータイムも終わった午後7時45分、いよいよ物語の幕が開きました。
白いドレスに身を包んだ末成が舞台に現れると、客席からワッと歓声が。歌う曲は、中島美嘉さんの『花束』。
花道を歩きながらしっとりと歌い上げ、最後は手にしたブーケを客席へトス! 「おそまつでございました。もう1曲、歌わせていただきます...」と言ったところに、「何してんの!」と割って入ったのは内場勝則です。
ホテルの支配人役の内場は、スタッフのひとりである末成がドレス姿で歌っていることにビックリ。聞けば雪でミュージシャンの到着が遅れており、リハーサルで代役を務めていたのだとか。さらに末成は「主人を亡くして10年、再婚を考えているのですが、支配人がタイプなんです!」とにじり寄り、内場をタジタジにさせます。
続いては、真っ赤なドレスで登場したやすえが、AIさんの『ハピネス』を披露。リハーサルとは思えない熱唱に、客席からは手拍子が起こっています。
歌い終わると、聴いていた内場に「今の私、どうでしょう?」とズバリ質問。お客さんが「ヒューヒュー」とはやし立てる声も聞こえるなか、「キレイです、ハイ」と無理やり(?)言わせることに成功。さらに「目を見てほしい」と迫るなど、ホットな夫婦共演で沸かせました。
と、こんどは何やら客席の方から声が...。なんとホテルスタッフの衣装に着替えた末成が、「女子トイレに入れ歯のお忘れ物がございました!〜」とやって来ました。途中から、こちらもドレス姿からスタッフに戻ったやすえが「男子トイレにカツラのお忘れ物が!」と登場。お客さんと軽妙なやりとりを繰り広げながら練り歩くふたりに、再び現れた内場から「やめろ!」とストップがかかります。
そんなところに、ふらりと姿を見せたウエディングドレス姿の女性(井上安世)。晴れの日なのに表情が冴えない井上を追って、新郎・ヤナギブソンも登場します。
どうやらマリッジブルーらしい井上ですが、ギブソンの対応は全く女心をわかっていないとスタッフから非難轟々。「男と女は難しいもんなんやで」というセリフに続き、いきなり内場&やすえがサンタクララの『男と女』をデュエットで歌い始めました! ステップを踏み、合いの手を入れながら歌うふたりに、ギブソンは思わず「ノリノリじゃないですか!」とツッコミを...。
末成とやすえがいったんはけた後は、シェフ役のお〜い!久馬、司会者役の浅越ゴエが加わり、男4人のボケ大会に。ギブソンの「誰が興味あんねん!」や内場の「イーーーーーッ!」も炸裂し、爆笑をさらいます。ここで、到着が遅れているだけだと思われたミュージシャンが完全に来られなくなったと発覚。果たして結婚式はどうなるのかでしょう...!?
「代役は私たちにお任せください」と、またまたドレスを着替えたやすえが、スターダストレビューの『木蓮の涙』を歌ってアピール。
また、末成はシャンソンの名曲『ブラボークラウン』を、コミカルな演技を交えつつ雰囲気たっぷりに聴かせます。
披露宴では自分たちが歌うしかない、と主張するふたりでしたが、ギブソンはかたくなに拒否。ついには「うるさいな! この白ブタ!」と禁句を口にしてしまい、やすえがブチギレ! 「この日のために4kg痩せとんねん!」と裏話を盛り込みつつキレまくり、「怖かった...」で大きな拍手と笑いを起こしました。
方や末成は、ゴエにロックオン! 「亡くなった主人に似てるんです」「この後、結婚式を挙げましょう」と迫り、「もう結婚してるので...」という断りの言葉にも動じず「卒論を出して」と言い出す始末です。
また、新婦へのサプライズプレゼントとしてフラッシュモブを考えているギブソンのため、ダンスが得意なスタッフ(森田まりこ)が登場。振付を指導しますが、自称・宝塚出身の森田は激し過ぎるダンスで周囲を唖然とさせます。もちろんゴリラのモノマネも飛び出し大騒ぎ! そんな場面を見た新婦・井上は、「なに仲良く遊んでるのよ!」と、またしても怒りを爆発させてしまいます。
さらに、「ちょっと待った!」と見知らぬ女性・山本奈臣実が舞台へ。「結婚を約束していたのに、ひどい!」とギブソンに詰め寄りますが、当のギブソンは誰かわからないようで...? 証言通り"お姫さま抱っこ"ができるか山本を抱き上げようと奮闘するギブソン。そこをまたしても井上に見られてしまい、披露宴は絶体絶命の危機に!
ところが言い争いのなかで井上が口にしたギブソンの名前を聞き、山本はキョトン。実は山本、別の式場で「昔の彼女が乱入して新郎を奪い去る」というサプライズの芝居を頼まれていた劇団員だったのです。
お騒がせの結果、ふたたびわかり合えた新郎新婦。ギブソンが改めてプロポーズすると、井上も笑顔で「はい」と答えて、ようやくハッピーエンドとなりました。
いよいよフィナーレ、暗くなった場内に、ひとつまたひとつキャンドルの灯が浮かび上がり、ゆっくりと舞台へと上がっていきます。照明がつくと、そこにはゴスペル隊の皆さんが勢揃い! 末成&やすえを迎え、歌うは『オー・ハッピー・デイ』です。
映画『天使にラブソングを...』でもおなじみのこの曲を、パワフルなボーカルで聴かせるふたり。さらに衣装の早変わりを挟みつつ、『ジョイフル・ジョイフル』など同作を彩ったナンバーをメドレーで披露。中には立ち上がって手拍子するお客さんもおられ、コンサートのような盛り上がりを見せていました。
エンディング、まずはゴスペル隊の皆さんに感謝の言葉を述べた末成&やすえ。続いて吉本新喜劇の内場、森田、山本、井上を呼び込みます。内場はやすえとのデュエットについて「2日ぐらい前に歌ってくれと言われて困った」と苦笑い。見つめ合ってのやりとりなど絡みの多かった舞台を振り返り、「これからは(家庭での)会話を伸ばしていきたい」と意気込み(?)ました。森田は、「一生懸命練習されている姿を見て、こんな新喜劇女優になりたいと思った」とふたりの頑張りに感動したことを告白。「過去2回も見せていただいたが、今回は出していただけて本当に幸せ」というのは山本。井上は「(舞台に)出ていないときは袖で歌を聴いて、キレイな衣装を着られて...今日は最高でした」と笑顔で話していました。
脚本に出演に大活躍となったザ・プラン9の面々も舞台へ。久馬は「ディナーショーということで期待していたのに、楽屋にはコンビニのおにぎりしかなかった」とボケて挨拶。ギブソンは「大先輩がこれだけやっておられるのを見て、刺激を受けました」。ゴエは2年連続の出演でしたが、「昨年はボケなしで歌を聴かせるステージ、今年は笑いがふんだんに。どっちがやりたいんですか!」とツッコミを入れ笑わせます。
これを受けて、末成は「4回目は、笑いあり、歌も聴いていただけるものをやりたい」と今年の路線継続を宣言!? 来年は古希を迎えることになりますが、「これをステップに来年に向けて努力したい。また全然違ったものをお見せしたいと思います」と語り、大きな拍手を浴びました。やすえは「(末成は)憧れの先輩。いつも私たちの先を走っていてくださいね」とエールを送るとともに、自らも決意を新たに。最後はふたりに花束やプレゼントを渡そうと多くのお客さんが舞台へと駆け寄り、和やかな雰囲気のなか幕となりました。
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