バラエティにとんだ5組がトークを披露!「兵動大樹のおしゃべり部屋~後輩芸人のエピソードトークを兵動大樹がガッツリ聞く会~」
2月20日(土)、東京・ルミネtheよしもとにて「兵動大樹のおしゃべり部屋~後輩芸人のエピソードトークを兵動大樹がガッツリ聞く会~」が開催され、兵動大樹、スーパーマラドーナ、ボーイフレンド、鬼越トマホーク、ニューヨーク、相席スタートが出演しました。
本イベントは、その名の通り、矢野兵動・兵動大樹が"後輩芸人のエピソードトークをガッツリ聞く"イベントの第1回目。初めはコンビごとに登場してもらって兵動が話を聞き、続いて全員揃ってのエピソードトーク合戦――という2部構成になっています。
オープニングで1人登場した兵動。今回登場する若手芸人の中には、ほとんど「初めまして」なコンビもいるそうで、どんな話が聞けるか楽しみと話します。「みなさんも何かひとつくらいはエピソードトークってありますよね?」と聞いたあとは、自身の子どもにまつわる最近のエピソードトークを披露。
「上の子が小3なんですけど、なぞなぞがめっちゃ好きで、すぐ僕になぞなぞを出してくるんです」と、答えがダジャレになっているクイズを出された話をして、その後「『じゃあ、なんでも"自分のもの"っていう国な~んだ?』って言われたから『オランダ?』って答えたら『違う』って言うから『え~なに? わからん』って言ったらすごいドヤ顔で『中国!』って。『え~っ、世相斬るの!?』ってなりました」というエピソードトークにお客さんは爆笑です。
そんなオープニングトークの後はスーパーマラドーナが登場。出番前にバックステージでよしもとの社員に間違われたという田中に、兵動が「社員顔やもんなぁ」と一言。しかしそんな田中はなかなか人をイラつかせるキャラらしく、相方の武智が「こいつの人となりがよくわかる話をします」と、芸人仲間で草野球の試合をしている最中に起こった出来事を話します。
センターフライが上がって、センターを守っていた天津・木村がボールを追うのに夢中になりすぎて、フェンスに顔面をぶつけてしまったそう。前歯が4本折れて、泡を吹いて倒れてしまった木村のいちばん近くにいたのが田中だったのですが、田中は木村に急いでかけよったかと思うと、ボールを拾ってキャッチャーに送球したんだとか。話を聞いたお客さんが若干ザワつく中、「そういうヤツなんです!」と武智。
また、田中は4年に1回ぐらいの割合で飛ぶ(=失踪する)クセがあるそうなのですが、なぜかそれを暴露された田中がちょっと照れていたため、兵動に「なんで照れてんねん!」とツッコまれます。2年前にも2週間ほど失踪していたそうなのですが、家族が警察に捜索願を出していたため、最終的にはまんが喫茶で取り押さえられたという田中。でもなぜか、失踪したのは田中なのに周囲の人間からは武智が責められたそうで、「おまえが田中を追いつめたんちゃうかって言われて、僕周りからめっちゃ怒られて......」と話す武智ですが、「花子師匠だけは唯一僕の味方をしてくれた」んだとか。
失踪事件後、宮川大助・花子と現場が一緒になり、武智が花子と2人きりになったとき、「みんなから責められてるみたいやけど、あんたは全然悪くない。私らはネタ合わせするとき、屋上でやらんようにしてんねん。それは、ネタ合わせの最中にどっちかが飛び降りたりしいひんように。そのぐらい厳しいもんやねん。だからあんたは全然悪くない」と励ましてもらって、大助と田中が2人でいるところに戻って、「きっと大助師匠も田中に何か感動的なこと言うてくれてはるんやろな」と思ったら、大助が「いや、宇宙人はホンマにおんねん」と言っているのが聞こえてきたそう(笑)。
続いての登場はボーイフレンド。黒沼の家が金持ちだったのに対し、宮川は6人兄弟の8人家族で貧乏だったそうで、対照的な2人の学生時代のエピソードが飛び出します。「宮川の家に遊びに行ったとき、おやつに茶色い土みたいなメシをもらったんですけど、味がしないんです(笑)」という黒沼に、「あれはとろろこんぶのお茶漬け。おいしいんですよ?」と心外そう。それには兵動が「でも普通、おやつにお茶漬け出てくるか?」ともっともなツッコミを入れていました。
3番目に登場したのは鬼越トマホーク。2人ともいかついルックスの鬼越トマホークを見て「普通どっちか1人やけどなぁ......」と兵動。でも金野はルックスに似合わず、学生時代は学級委員長を務めたりしていたそう。一方坂井は相方愛がすごすぎて、携帯の待ち受け画像が金野の写真なんだとか。金野が「坂井は1人で挨拶に行けないんで、こいつがピンの仕事の現場にも行って、一緒に挨拶するんです」と衝撃のエピソードを話します。
「挨拶は1人でも行けるようにならなあかんのちゃう?」と兵動に言われた坂井は「こいつ(金野)は、漫才の相方じゃないんです。人生の相方なんです! お笑いの世界を辞めても一緒に飲食店とかやろうねって言ってるんです......」と、なんの言い訳にもなっていないことを言い出す始末。よく「相方がそんなに好きなんて、ゲイなの?」と疑惑を持たれるそうですが、お互い彼女もいるそうで「それはない」と話す坂井。でも兵動からはかなりグレーな印象を持たれていました(笑)。
続いてはニューヨークが登場。わりと普通の見た目の2人に、「急にプレーンになったから目の焦点合いにくいわ」と兵動。芸人の世界に入る前はバラエティ番組のADをやっていたという屋敷は、AD時代に徹夜続きでヘトヘトになって仕事をしていて、その、自分がヘトヘトになって作った番組を芸人さんは1時間ちょっとでサラッと収録して帰っていくのを見て「こっちの方がええやん!」と思って芸人の世界へ入ったそう。でも、「入ってから全然うまくいかへんし、同期は怪獣だらけやし......」と、入ってみたら想像以上に大変だったことを明かします。
対して嶋佐は、以前牛丼チェーン店でバイトをしていたとき、警察に市橋達也容疑者に間違われたことがあると告白。兵動は「よしもと内で言うたら、坂田(利夫)師匠、ハイヒール・モモコさんに続く目の離れ具合やな」と言ったあと、「でもなぜかちょっと男前に見えるのが不思議」と続けていました。
ラストは相席スタート。山﨑は「"ちょうどいいブス"でおなじみの山﨑です。関西の方からは『野球に例えたら"振ってしまう球"やな』って言われます」と自己紹介し、兵動に「確かにそうかも(笑)!」とうなづかれます。さらに、以前神楽坂のスナックで働いていたときに身につけた、「誘われたときの上手なかわし方」を披露。そんな相方のことを「仕事の相方やのに、時々女出してくるからちょっと困ってるんです」と言う山添。なんでも、ネタ合わせしようとして集まってるのに、その前に「何か気づかない? 前髪切ったんだけど」と言われたりするそう。これには兵動も「それは気づかへんわ~。だって、嫁のも気づかへんのに」と山添を擁護していました。
続いて第2部のエピソードトークへ。ここでは5組のゲストが勢揃いし、それぞれの芸人が出したエピソードの見出しが紹介されているボードからランダムに選ばれたエピソードを担当芸人が語る、という方式で進行します。
まず最初に選ばれたテーマは「激しすぎる両親のケンカ」。担当はスーパーマラドーナ・武智です。武智の父親は元プロボクサーだそうで、それなのに夫婦げんかで母親にガンガンに手を出し、ビールびんで殴ったりもするそう。そこまで聞いたお客さんはかなり引き気味ですが、実は母親も負けていなくて、めちゃめちゃやり返すんだとか。というのも、「オカンも元少林寺拳法の有段者やったらしくて、オトンの右ストレートをかわして、見たことのない正拳突きをアゴにガン!とかました」んだそうで、驚いた兵藤は、「夫婦げんかかと思ったら異種格闘技戦やったんや!」と感心していました。
さらに、その父親が浮気して、浮気相手にだまされて3000万円もの借金を作った話にまで発展したのですが、働いていた母親が早期退職金をもらう手続きをしてなんとか2000万円を作ったものの、あと1000万円足りなくて、家財道具も全部差し押さえられて、家族でどうしよう......となっていたら、父親がしばらく考えて「わかったわ!」と言い、ミニロトを買ってきたそう。当然家族は呆れたのですが、なんとそれが1等の1200万円が当たり、借金が返せたんだとか。この話には会場中がどよめいていました。ちなみに残りの200万円で父親は母親に「車を買ってやった」と自慢げに話すそうなのですが、「当たり前や!」とツッコまれる、というオチまでついていました(笑)。
「付き合った日に謎の告白」というテーマでは、相席スタート・山添が、昔、当時の彼女と付き合うことになった日の夜、彼女から「私、体にタトゥー入ってんねんけど大丈夫かなと思って......」と電話があったという話を披露します。それには「全然大丈夫」と答えた山添でしたが、せいぜいどこかにワンポイント入ってる程度だと思い込んでたら、実はのちのち全身に入っていたことがわかり、あまりの驚きに「......それは洋彫りなん? 和彫りなん?」と聞いてしまったそう(笑)。その彼女は昔ロックバンドを3年間やっていた経歴があるといい、「なんでやめたん?」と山添が聞くと、「3年で伝えたいことを全部伝えたから」と答えが返ってきて「あ、そんなパターンあるんや......ってなった」ことを告白、笑いを誘っていました。
他にも次々とエピソードトークが飛び出したあと、「まだしゃべってない人は?」となったときにスーパーマラドーナ・田中が浮上。しかしなぜか田中は直前にボーイフレンド・黒沼が話したテーマ「買ったばかりの原付が......」を指さし、「僕もこれでしゃべりましょか?」と発言、全員から「なんでやねん!」とツッコまれますが、相方の武智だけは冷静に「こうやって自分を追い込むヤツなんです」と発言します。
兵動に「自信のある話せえよ!」と言われた田中は「じゃあ、スーパー銭湯の話していいですか?」と発言。「ええよ。どれ?」と、ボードのどの見出しの話なのかを兵動が確認しようと聞くと、「いや、ないんですけど」と田中。これにも全員から「なんでやねん!」とツッコまれていました(笑)。しかも話し出したスーパー銭湯の話が結構面白く、兵動から「オモロイやん! なんで85点の話すんねん。ここは『オモロないやん!』って言いたかったのに......」と不満を漏らされていました。
最後のコーナーは「鬼ブリエピソードトーク」。これは、箱の中の紙に書かれた2つ(上の句/下の句)のテーマに沿って、こちらも箱から無作為に選ばれた芸人が即興でエピソードを語るという、まさに「鬼ブリ」なコーナー。
真っ先に選ばれたのがまたも田中だったため、田中が選ばれただけで笑いが起こりますが、田中は余裕の表情で「いっぱいありますよ、そんなん」と答えたため、兵動から「おまえホンマはすごいヤツなんか?」と驚かれます。しかしその後田中が話し出したエピソードが明らかに作り話くさかったので、兵動が「ごめん、説明が足りひんかったんかもしれんけど、ホンマの話してほしいねん」と釘を刺すと、田中は納得したようすで帰ろうとしたため、あわてた兵動が「帰らんでええよ! どんなルールやねん、スベったら帰らなあかんて......」とグチをこぼします。
その後の「鬼ぶり」は、鬼ぶりのわりに珠玉のエピソードが飛び出し、次々にお客さんの笑いを誘います。そして、締めの鬼ぶりトークは「最後は兵動さんのエピソードトークを聞かせてくださいよ」と皆から口々に言われたこともあり、兵動が話すことに。「背筋が凍りついた」「旅先事件簿」というテーマで、その昔コンビの仕事で初めてハワイに行ったときに起こった出来事を話し、さすがの爆笑をさらっていました。
シリーズ化されそうな「兵動大樹のおしゃべり部屋~後輩芸人のエピソードトークを兵動大樹がガッツリ聞く会~」。第2弾も面白さは間違いなし!ですので、ぜひとも次回開催の際には足を運んでみてください!
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