豪華メンバーにくまだも「人気者についていきます」宣言!? 「閏年スペシャルライブ! よしもとお笑いまつり in 鎌倉2016~今宵はくまだまさし大パーティー~」
2月29日(月)、神奈川・鎌倉芸術館にて「閏年スペシャルライブ! よしもとお笑いまつり in 鎌倉2016~今宵はくまだまさし大パーティー~」が開催され、くまだまさし、ハイキングウォーキング、ウーマンラッシュアワー、囲碁将棋、とにかく明るい安村、もりやすバンバンビガロ、トレンディエンジェル、ピスタチオ、おかずクラブが出演しました。
4年に1度のこの日、くまだまさしのデビュー20周年を記念して行われたこの日のライブ。人気者が一堂に会しただけあって、平日であるにもかかわらずチケットは完売、1500人入る会場は超満員となりました。
ライブ直前のくまだまさしを直撃、ミニインタビューを敢行しましたので、まずはそちらをどうぞ。
――20周年おめでとうございます! 20年を振り返って、今の心境は?
「まず思ったのは、なんにも進歩がないな、と(笑)。でも、逆に言いますと、自分で作った小道具を使ってネタをやらせてもらってるんですけど、それこそ20年よりもっと前のNSC養成所の時代からそんなことをやっておりましたし、今もやってるギャグで当時から言っていたものもありますので、よく言えば早い段階から正解を見つけてしまった、悪く言えば進歩がない。これが率直な思いでございます(笑)」
――今日のイベント、閏(うるう)年の29日とはいえ平日に1500席のホールが完売ってすごいことですよね。
「いやぁ~、すさまじすぎます。僕も初めて社員さんにこの話をいただいたときは『絶対無理だ』と。『月曜日ですよ?』って。いや、1500人っていうのは相当な数ですから、たとえ土日でも無理だと思ったんですけど、そりゃもうビックリでございます。ハッキリ言っていいですか? 改めて言いましょう。誰もがわかっていることです。今日チケットが完売して僕が思ったことはひとつです。『人気者についていこう』と(笑)。そう思いました」
――(笑)。今回はワールドコメディ(くまだ+ハイキングウォーキング)、くまだバンバン(くまだ+もりやすバンバンビガロ)、とにかく楽しいお2人(くまだ+とにかく明るい安村)と、くまださんは3つのユニットで出演されるわけですが、ワールドコメディとくまだバンバンは以前からやっていたユニットですよね?
「そうです。"とにかく楽しいお2人"は今回初のユニットですね。ワールドコメディ、くまだバンバンのときはネタを考えるときにうなってうなって、どうしようって思いながら決めてたんですけど、"とにかく~"は2人でゲラゲラ笑いながら話したことをそのままネタにしようみたいな感じで、ホントに2人で楽しい感じでネタを考えさせていただきました」
――安村さんとユニットを組むことになったのはどういったいきさつなんですか?
「どうだったかなぁ......? 僕からだったかもしれないです。『(今回のイベント出演者の中で)ユニットを組みたい人はいらっしゃいますか?』って聞かれたときに、それこそハゲつながりでトレンディ(・エンジェル)とか、紅一点のおかずクラブとか色々考えたんですけど、やっぱり安村先生は同じピン(芸人)同士ということで、2人でやってみたいなと」
――元々仲はいいんですか?
「仲いいです。それこそ今日出てるメンバー......と言いますか、今よしもとにいっぱい芸人さんいますけれど、みんな仲良くさせていただいてます。ハッキリ言ってしまうと、広く、すごく浅く(笑)。後輩さんにもかわいがっていただいてます。よく言えばよしもとの時代の流れを変えたといいますか......、後輩からもおごってもらう芸人なので(笑)」
――今年の4月から芸人生活20周年に突入されるということで、今回のイベントを全国各地でも開催する予定だとか。
「そうですね、できることなら。まだすべて決まっているわけではないんですけれど、とにかく20周年をまさに大パーティにしたいと思ってますので、今日のメンバーだけではなく、出てくれる方がいらっしゃったらみんなに盛り上げてもらって、とにかく人気者についていこうと(笑)、そんな感じで」
――今後こんな人に出てもらいたいなっていう人はいますか?
「もちろんいろんな方に出ていただければなと思うんですけど......仲良くさせていただいている中川家さんとか、漫才が本当に面白いと思う華大(博多華丸・大吉)さんとか。でもやっぱりいちばん出ていただきたいなと思うのは、僕の中でレジェンドだと思っている村上ショージ師匠。上の上の方なので、恐れ多くも......なんですけど。ショージ師匠には「くまちゃんくまちゃん」ってかわいがっていただいてるので、丁重にお願いすれば出てくれるかな?とは思うんですけど......まだわからないです」
――最後に、今日のイベントへの意気込みをお願いします。
「これは今日だけに限らず、この20年ずっと思っているんですけど、とにかくお客様にはおおいに笑っていただくだけではなく、とにかく笑いで喜んでいただきたいなと。だから、喜んでいただくためにいっぱい物をあげようと思ってます(笑)。物は思い出にもなりますし。今日のイベントがみなさんのいい思い出になるようにがんばります!」
くまだの並々ならぬサービス精神にあふれたこの日のライブに最初に登場したのは、くまだとはキュートンで活動を共にしている坂本雅仁。この日MCを務めた坂本は、「閏年スペシャルライブ! よしもとお笑いまつり in 鎌倉2016~今宵はくまだまさし大パーティー~にようこそ!」とタイトルコールしたあと、さっそくお客さんに「今日は誰を見に来たんですか?」と質問。最初に聞かれたお客さんが「おかずクラブ」、次に聞かれたお客さんが「トレンディエンジェル」と答えたのを聞き、「くまだの名前が出ませんが、大丈夫でしょうか!?」と発言し、笑いを誘います。
また、イベントが鎌倉での開催であることにふれ、「なぜ今日、鎌倉での開催なのか?と不思議に思っている方もいるでしょうから説明します」と前置きをしてから、「くまだまさしの出身地かと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、彼の生まれは東京都荒川区です」と、その可能性を否定。「鎌倉には縁もゆかりもございません!」と、鎌倉での開催の理由は特にないことを説明、お客さんもその堂々とした理由のなさに笑いながらも納得(?)していました。
この日のトップバッターは、くまだとハイキングウォーキングのユニット・ワールドコメディ。ハイキングウォーキングの二人もそれぞれ芸を披露します。最初は松田によるジャグリング。その後、バランスボールに乗ってジャグリングをするというワザなどにチャレンジ、細かなミスやトラブルはあったものの、拍手喝采です!
続いてQ太郎。彼はなんと匂いを嗅いだだけでその人の年齢を当てることができるんだそうで、Q太郎が目隠しをしてからお客さんを一人舞台に上げ、その人に自分の年齢をフリップに書いてもらい、当てるという芸にチャレンジ。かなり苦戦していましたが、見事年齢を的中させたQ太郎に、会場からはどよめきの声が上がっていました。
最後は3人の連携プレーにより、鼻で風船をふくらませることに。まずはくまだが鼻で風船をふくらませ、空いている方の鼻の穴にチューブを差し、チューブの反対側の先端を松田の左の鼻の穴に入れます。さらに松田の右の鼻の穴にも別のチューブを差し、反対側の先端をQ太郎の左の鼻の穴に。そしてQ太郎の右の鼻の穴にふくらませる前の風船を差し、空気を送ってそちらの風船をふくらませる......という、なんともバカバカしい(笑)芸です。
「せーの!」でスタートし、見事にある程度しぼんでいた風船はふくらんだのですが、途中でがまんできずにむせまくる3人。松田にいたっては「くさい!」と絶叫です。
協力してくれたお客さんには有無を言わさずくまだのポスターをプレゼントし、あんな芸をした後なのに「それではみなさん、今夜夢の中で会いましょう」とクサいセリフを吐いて去っていくくまだ。
続いての登場は囲碁将棋。「今日の出演者の中でいちばん無名だと思います」と自虐的なあいさつをした後は、自分たちの知名度がどの程度のものかをアンパンマンのキャラクターと比べたいと言い出します。わりとマイナーなキャラクターにもどんどん負けていく囲碁将棋でしたが、圧勝する場面も。しかしそれにはカラクリがあり......という、テンポのよい漫才で爆笑をさらっていました。
3番手のおかずクラブが登場すると、ひときわ大きな歓声が。「かわいい~!」との声に、「そうなんです。かわいいんですよ~」とゆいPが応えます。まずは自己紹介がてら、自分の体重をキティちゃんのようにリンゴ◯個分かで説明しようとするゆいP。しかし最終的にはめんどくさくなったのか(?)、「とうとう最近100kgの大台に乗りました~!」と告白していました。
一方オカリナは似ていると言われたことのある芸能人について「顔の調子がよかったんでしょうね、一度『深津絵里に似てる』って言われたんですよ」と話したとき、客席から「帰れ~!」とヤジが(笑)。これにはオカリナも「舞台に出て、初めて帰れって言われました(笑)」と笑っていました。その後のコントでは、最後の決めゼリフで拍手が起こるなど、大盛り上がりで終了。
続いては、くまだの2つ目のユニット、とにかく楽しいお2人。まずはとにかく明るい安村が登場、全裸に見えるポーズを披露します。その後くまだがTシャツにブルマ姿で登場し、安村が「全裸とブルマで変態感が増しますね」と苦笑。コラボでポーズを披露していました。お客さんからお題をもらってポーズをとっていたため、ここでもまたくまだポスターが大活躍! お客さんにプレゼントしていました。ここでくまだは「ポスター、持って帰ってくださいよ? 前にもこの近くでポスターあげたことがあるんですけど、帰りに大船駅に貼られてましたから」とちょっぴり悲しい過去も告白。お客さんの笑いを誘っていました。
次に登場したのはピスタチオ。土地にちなんで鎌倉の名産を発表しようとしたり、強盗に襲われたときの対処法を練習したりと、独特の雰囲気で進行する漫才に集中するお客さん。たっぷりとした間や、爆笑というよりもクスクス笑いがあちこちから聞こえるような笑いの取り方と、どこをとっても独特なピスタチオでした。
大きな歓声の中、続いて登場したのはウーマンラッシュアワー。出てくるなり「次はトレンディエンジェルが出ます」と告げる村本に中川が「なんでそんなこと言うん?」と不思議そうに聞くと、「先に言うとくことによって、キャーを減らす」と相変わらずのゲスい考えを披露します。自身の嫌われっぷりを「嵐の大野くんと誕生日が1日違いなんですけど、それを言ったらツイッターで『誕生日もうちょっとズラせ』って言われまして......」と説明、メチャクチャなクレームを付けられたことも明かしていました。
相変わらずのマシンガントークで、得意の相方批判も忘れない村本。「僕が9割しゃべってて、こいつは1割。9:1ってこんなん、カルピスやったらほぼ水ですよ?」と相方の薄さをカルピスに例え、「そのくせ楽屋ののど飴全部食べよる」と、言外に「たいしてしゃべりもしいひんくせに......」という意味を含んだ言い回しにお客さんも爆笑。
続くトレンディエンジェルでももちろん大歓声が起きたのですが、2階席、3階席のお客さんからの歓声には若干頭を隠しながら「あんまり上から見ないでください」と恥ずかしそうにする2人(笑)。ジャニーズが好きだという斎藤が勢いあまって(?)「そうなんです。私、ジャニーズなんです」と言ってしまったり、ニノ気分を味わいたいからとお客さんに「『ニノー!』と呼んでください」とお願いするなど、ニノファンが見ていたら激怒しそうな発言を次々と繰り出していました(笑)。
そして締めの登場となったのは、くまだともりやすバンバンビガロのユニット・くまだバンバン。くまだが片方の鼻の穴で風船をふくらませながらもう片方の鼻の穴で笛を吹いたり、もりやすバンバンビガロがお得意のジャグリングを披露したり、2人で輪投げに挑戦したりと、次々と技を決めていく2人に拍手が起こります。輪投げではお客さんにも参加してもらったため、またもやここでもくまだポスターが大盤振る舞いされていました。
ラストは全員集合しての抽選会。なんと、全員がくまだルックでの登場です! 客席も大盛り上がりの中、芸人ごとに抽選を行い、よしもとグッズや芸人オリジナルのサイン入りポスターなどレアなものもプレゼント。
それぞれのくまだルックの着こなしにもツッコミが入ります。ふだんほぼ全裸の安村だけは「ふだんより暖かいです(笑)」と感想を述べますが、ピスタチオはMCの坂本に「これまた貧相な......」と絶句されます。しかし小澤はめげずに「ホントの変態ってこんな感じでしょ?」と、何を自慢げに?と言いたくなるくらいのドヤ顔で返していました(笑)。村本はみんなから「(くまだの)サングラスのギャグやって~」と言われ、されるがままにサングラスを上げ下げ。一切いやがらず、されるがままの村本は新鮮でした。また、もりやすバンバンビガロはブルマを前後反対に穿いてしまったようで、おかしなシルエットになっていました。
最後にくまだによる抽選で当たった女性が前に出て来てプレゼントを受け取ったとき、「誰のファンですか?」と聞かれて「くまださんです」と答えるというミラクル(?)も起きて、大盛況のうちにイベントは幕を閉じました。
くまだの望んだ通り、笑えるだけでなく、お客さんに喜んでもらえたであろうこの日のライブ。今年、各地で行われるであろうくまだまさし20周年イヤー企画の今後もお楽しみに!
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