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2016年3月14日 (月)

NOROSHI2016 presented by 大学芸会 決勝大会

3月7日(月)、東京・ルミネtheよしもとにて、『NOROSHI2016 presented by 大学芸会』決勝大会が行われ、接戦の末、創価大学落語研究会の「チーム赤組」が見事優勝の座を勝ち取りました。
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『NOROSHI』とは、全国イチ面白いサークルを決めるお笑い団体戦のこと。サークルを代表する学生芸人がチームを組み、「漫才・コント・ピン」の3種目で競い合います。この形式は、プロのお笑いとは違う、大学サークル独特の一体感を尊重したいという思いから考案されたもので、単純に『面白い』を追求する学生お笑いならではの試みとして、お笑い界に新たな活力を与えています。決勝戦では、予選7日間、準決勝2日間を勝ち抜いた8組が激突。3名の審査員と、客席投票による審査により、順位が決定しました。

まずは、この日のMCを務めるジャルジャルが登場。登場するなり、「実は僕ら、第1回の優勝者でして......」という福徳に「そんなことないわ! なんでそんなウソつくねん」と後藤がツッコみます。対して「いや、少しでも縁があった方がええかなと思って......」とナゾの言い訳をする福徳。大会概要や審査方法、審査員が紹介されたあとは、いよいよ決勝大会のスタートです!
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トップバッターは「エントリーNo.49 早稲田大学お笑い工房LUDO パテの輿」。漫才の"零式"は、メガネショップの店員が客にメガネではなくなぜかおもちゃのゾイドを執拗に勧めてくるというシュールな漫才を披露。コントの"サーフボードストレッチ"は、無言で将棋を指す2人のうち1人が突然倒れたと思ったらもう1人が踊り出し、倒れた方も起き上がって将棋が再開されるという、こちらもシュールな展開のコントを。ピンの"ホットパンツマン"は、激しい踊りと照明のフラッシュの組み合わせに客席も大盛り上がり。大きな拍手が起こっていました。
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2番目に登場したのは「エントリーNo.59 帝京大学お笑いサークルア☆テンション どうにかなる日々」。漫才の"三坪"は、とにかくいろんな方法でオーシャンビューを感じさせようとする漫才を。ピンの"ビーファイター"は、カンナムスタイルに合わせジェスチャーコントをしていたかと思うと、突然ガンガンに踊り出すというユニークな芸風を見せます。コントの"ゼットン"は、ヤクザの組長の生意気な息子とその教育係の男の爆笑のやりとりを披露。「おやつに粉を食べた」と聞き、まさか!と思った男が問い詰めると"ねるねるねるね"だったりと、あるあるなカン違いが笑いを誘っていました。
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続いての登場は「エントリーNo.13 早稲田大学お笑い工房LUDO チーム 世界湯」。ピンの"トゥークン"は、映画『トイ・ストーリー』のキャラクター・ウッディに扮し、モノマネを随所に入れ込みながら紙芝居形式で仲間を紹介していくネタを。漫才の"胸板ワールドワイド"は、味によってキャラクターづけがされるアイスの学園物語という突拍子もない設定で漫才を披露。コントの"ターミネーター"は、だいたいのオチがドラマ『喰いタン』になるというシュールな集団コント。したがって最後の方はオチがバレているのに、あまりのバカバカしさにかなり大受けでした。
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4番手は「エントリーNo.19 青山学院大学ナショグルお笑い愛好会 優しいチョップ」。漫才の"GT"は、彼女が部屋に来て掃除してくれるってよくないですか?と言い、実演してみせるものの、なぜかその彼女は部屋をテトリスに見立てて掃除をするという漫才を披露。ピンの"サディスファクション渋谷"はワールドカップの決勝で自分以外全員退場になったという想定のもと、結構いい試合をするという奇天烈な設定の一人コントを。コントの"ペコリーノ"は、進路に悩む男子生徒の前に突然「私、未来から来たあなたなの」という女性が現れて......という、SFチックなコントを繰り広げます。
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半分の4組が終わったところで、再びジャルジャルが登場。これまでのチームを見ていて、「各チームに1人ぐらいはヤバいヤツがいますね」と後藤が率直な感想を述べます。福徳は各チーム声が出ていることに感心していました。
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続く後半戦のトップバッターは「エントリーNo.11 慶応義塾大学お笑い道場 O-keis 脱亜論」。漫才の"我が闘争"は、最初は普通の漫才かと思いきや、なぜか防空壕の中で学童疎開の子どもたちの前で漫才をすることになり、そこに米兵が来て......とめまぐるしく場面が展開します。ピンの"蘇りし帝国軍人"は、戦時中の軍人がピンチに陥り、無線で仲間に助けを呼ぼうとするのですが、なぜかチューニングがラジオ「オールナイト大日本」に合ってしまい......という奇想天外な設定。コントの"Give me chocolate"は、「第二次世界プロレス」が開催され、マッカーサーや毛沢東、日本兵らが登場し闘うというコントを披露。これまでのチームと違い、共通のテーマがあったせいもあり、かなり異彩を放っていました。
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続いては「エントリーNo.31 創価大学落語研究会 チーム赤組」。漫才の"タクラマカンオーケストラ"は、やるからには1番をめざしたい!という相方に対し、ナンバーワンよりオンリーワンじゃないの?と反論、オレの好きな歌にもそんな歌詞があるよ、と言って「花屋の店先に並んだ~」と歌い出したため、相方に「そこから?」と呆れられます。ピンの"シンジ"は殿さまに仕える一族に生まれた「私」が、仕える殿さまに次々と死なれていき......というナレーションが肝のコントを披露。コントの"ポケットキャンディ"は、元サヤにおさまりたいと願い、元カレ・ミキオの元へ向かった女が「クイズ・ミキオネア」に答え、元サヤを目指します。
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7番手は「エントリーNo.58 一橋大学お笑いサークルIOK チームノイフランク」。漫才の"Mr.潜水艦" は、電車の中のうるさい人が気になるという話から、そんな人にはカニを食べさせればいいという独自の理論を展開、実践するが......という漫才を披露。ピンの"なかるてぃん"は、「UFOシルエット」という、人や物が光を浴びながらUFOに吸い込まれていく際にできる影から何が吸い込まれているのかを説明するフリップ芸を。コントの"ラジコラン29号"は、高校を卒業したら芸人になりたいという息子と、総理大臣の父親のコントを披露。芸人になったら父親のモノマネをしたいといい、父親の前で本人のモノマネをしますが......。言ったこともない勝手な決めゼリフを言う息子にクレームを付ける父親の姿が爆笑を誘っていました。
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ラストを飾ったのは「エントリーNo.3 早稲田大学お笑い工房LUDO JAPAN 4EVER」。コントの"戦闘種族"は、生徒会がギャンブル部をつぶそうと道場破りに現れるが......というストーリーのコントを。ピンの"なまちゃん"は「雅楽演奏家あるある」を笙を吹きながら実践しますが、雅楽の知識がないとわからないあるあるの長い説明にクスクス笑いが広がります。漫才の"ビューティーズ"は、先生と生徒のコント。俳句の下の句のことを「お下」と呼ぶちょっとお色気な先生の独特の魅力が弾けます。
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ここで全てのチームの出番が終了し、投票用紙を回収。集計結果を待つ間、トロフィーズ、ゲオルギー、相席スタート、マヂカルラブリー、シソンヌ、バイク川崎バイク、ハイキングウォーキング、プラスマイナスの8組がそれぞれネタを披露しました。

トロフィーズは食べるのはみんなと食べるのがいいか、それとも1人で食べた方がいいかを論争する漫才を披露。
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ゲオルギーは介護士の女性が一生懸命おじいさんにスマホの音声検索を教えますが、おじいさんの検索するワードは命にかかわる暗いことばかり......というコントを。
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相席スタートは、"ちょうどいいブス"を自認する山が、美人と戦うために努力をめっちゃしていると熱弁をふるいます。
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マヂカルラブリーは、野田が歌っていたら「人から『何とかターブ出てるやん!』って言われた」と告白、てっきり音域(オクターブ)が広いと言われたと想像する村上でしたが......という、歌ものの漫才を。
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シソンヌは、町内会のお楽しみ抽選会に滑舌の悪い謎の人物が現れ、最初は何を言っているかまったくわからなかったのですが、だんだんと町内会の人と心を通わせていくという爆笑コントを。
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バイク川崎バイクは、「後半ガス欠しないようにがんばります。バイクだけに」と微妙なたとえをしたあとは、お客さんの悩みにBKBで答えます。
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ハイキングウォーキングは、風船を使った芸やダンボールを使った芸のどちらも微妙な結果に終わり、恒例のコーラ一気飲みを披露。見事一発で成功をおさめていました。
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プラスマイナスは"オール巨人のいちばん短いこんにちは"などのおなじみのモノマネなどを入れつつ、ツッコミが間違っていてツッコミ返されるが、そのツッコミも間違っているというツッコミの応酬が見ものの漫才を披露します。
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そしていよいよ結果発表! まずは協賛企業であるWEGOより、いちばんオシャレだったチームに「WEGO賞」が授与されます。お笑いの大会で笑いが関係ないというユニークな賞に輝いたのは「エントリーNo.11 慶応義塾大学お笑い道場 O-keis 脱亜論」。私服がというより、衣装に統一性があったからというのが選考の理由でした。続いて審査員特別賞の発表。審査員特別賞は「エントリーNo.3 早稲田大学お笑い工房LUDO JAPAN 4EVER」が受賞しました。

続いて集計結果が一目で分かる集計表が発表されます。これにより、一度に順位がわかることに。そして集計の結果、304点を獲得した「エントリーNo.31 創価大学落語研究会 チーム赤組」が見事優勝の座を射止めました。準優勝は「エントリーNo.58 一橋大学お笑いサークルIOK チームノイフランク」でしたが、獲得点数は303点とその差わずか1点! 大接戦の戦いとなりました。

優勝者には賞金30万円とよしもと劇場出演権、トロフィー、ピンバッジが贈られ、準優勝にはルミネtheよしもと年間フリーパスと「サークルアップ」ネタ動画配信権が、審査員特別賞にはよしもとグッズ詰め合わせと「サークルアップ」ネタ動画配信権がそれぞれ贈られました。審査員の構成作家・遠藤敬さんいわく「優勝した"チーム赤組"はコント、漫才、ピン、それぞれが充実したネタで総合的にバランスがよかった。1点差というのはすごく僅差だけど、それ(僅差で勝ったこと)も実力のうち」と総評します。
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「チーム赤組」は、「去年負けたので、嬉しかったです。一橋(大学)と(早稲田大学の)LUDOは倒したいなと思っていました」と、昨年の6位から一転、今年優勝できた喜びと、準優勝と3位のチームを最初からライバル視し、勝ちたいと思っていたことを明かしていました。

集計結果、得点は以下の通り。

エントリーNo.49 早稲田大学お笑い工房LUDO パテの輿 238点

エントリーNo.59 帝京大学お笑いサークルア☆テンション どうにかなる日々 183点

エントリーNo.13 早稲田大学お笑い工房LUDO チーム 世界湯 244点

エントリーNo.19 青山学院大学ナショグルお笑い愛好会 優しいチョップ 244点

エントリーNo.11 慶応義塾大学お笑い道場 O-keis 脱亜論 201点

エントリーNo.31 創価大学落語研究会 チーム赤組 304点

エントリーNo.58 一橋大学お笑いサークルIOK チームノイフランク 303点

エントリーNo.3 早稲田大学お笑い工房LUDO JAPAN 4EVER 278点

※審査員3名が各チームを100点満点で採点。観客は面白かった3チームに〇をつけて投票し、何%が〇をつけたかによる得票率に100を掛け合わせた数がチームの得点に。審査員得点と客席投票による合計点が上記の得点。
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